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【クリスマス】大人が読みたい極上の絵本18選。別記事レビュー有

2023年11月29日

クリスマスが近づくと本屋さんにあふれるクリスマスの絵本。

でもたくさんありすぎて、自分に合った絵本を見つけられない人は多いんじゃないかな?

この記事では、大人がゆっくり味わえる極上のクリスマス絵本を18冊紹介するよ。

絵本ごとに別記事で詳しく紹介しているので、合わせて読んでみてね。

紹介している絵本一覧

  • 『さむがりやのサンタ』
  • 『サンタおじさんのいねむり』
  • 『クリスマスのまえのよる』
  • 『天使のクリスマス』
  • 『クリスマス・イブ』
  • 『よるくまクリスマスのまえのよる』
  • 『ビロードのうさぎ』
  • 『賢者のおくりもの』
  • 『トムテ』
  • 『聖なる夜に』
  • 『くりすますのおくりもの』
  • 『くりすます』
  • 『クリスマスってなあに?』
  • 『100万回生きたねこ』
  • 『おおきな木』
  • 『くまとやまねこ』
  • 『たいせつなこと』
  • 『ぼくのともだちおつきさま』

大人が読みたい絵本って?

この記事で絵本を選んだ基準は、「ももちんなら自分のために買っても惜しくないし、手元に置いて何度も読み返す。」と確信した絵本。

そこで「ももちんがどんな絵本が好きか」についてと「選んだ絵本に共通する特徴」について、初めに書いておくね。

ももちんの絵本事情

ももちんのことと、ふだんの絵本とのかかわりは次の通り。

  • 一人の時間が大好きなアラフォー子なし主婦
  • 静かな冬の夜、一人コーヒーを飲みながら絵本を楽しみたい
  • 数は少ないが、気に入った絵本をくり返し読む
  • 絵本は、図書館や書店で手に取って、実際に読んでみてから買う
  • ネットのレビューで評価が良くても、自分ではピンとこない本が結構ある
  • ベストセラーでも、自分に合わない絵本は買いたくない

選んだ絵本に共通する特徴

今回の記事は、これまで「いい!」と思って紹介してきた中から18冊を紹介している。

選ぶにあたって、いくつかのポイントをもうけました。

選書のポイント

  • 実績のある絵本を優先(今年出た本は除外)
  • 絶版になっておらず、手に入れやすい
  • 対象年齢は関係ない。子ども向けでも良い絵

選んだ18冊を並べてみると、選んだ絵本には、こんな共通点が見つかった。

絵本の共通点

  • 物語のおもしろさより、ハートにしみてくる感じを味わえる。
  • 教訓や知識を重視していない。くどくない
  • 文字があまり多くない。絵と物語の余白を十分に味わえる。
ももちん
ももちん

正直、扱っている記事数は少ないし、読んでいる絵本の数も少ない。

そのぶん良いと思った絵本に出逢ったら、1冊ごとに丁寧に紹介することを心がけているよ。

サンタクロースに会える3冊

クリスマスと言えば、やっぱりサンタクロース!

サンタクロースに会える絵本は星の数ほどあるけれど、お気に入りの1冊は持っているかな?

ここでは、魅力的なサンタクロースに会えるとっておきの3冊を紹介するよ。

サンタクロースに会える3冊

  • 『さむがりやのサンタ』
  • 『サンタおじさんのいねむり』
  • 『クリスマスのまえのよる』

『さむがりやのサンタ』

ブリッグズ『さむがりやのサンタ』すがはらひろくに訳、1974年、福音館書店

この絵本のいいところ

  • 昔読んでた人は懐かしく、今読んでも愛着がわく、皮肉屋のサンタクロース
  • サンタクロースの裏の顔をのぞける
  • ロンドンの風景や文化を絵で楽しめる

『さむがりやのサンタ』は、言わずと知れたサンタクロース絵本の定番。

子どものころに読んだ!という人も多いよね。

この絵本の最大の魅力は、人間味のある皮肉屋のサンタクロース。

名作は、結局のところ、読む人を選ばない。

老若男女問わず、くり返し親しむことができる最高の絵本。

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『さむがりやのサンタ』感想。一度は読みたいクリスマス絵本の名作!

クリスマスが近づくと、あったかいココアを飲みながら、絵本でも読んでほっこりしたくなるよね。 クリスマスの絵本の中でも、ももちんが一番好きなのは『さむがりやのサンタ』。 今回は『さむがりやのサンタ』の魅 ...

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『サンタおじさんのいねむり』

『サンタおじさんのいねむり』ルイーズ・ファチオ作、前田三恵子訳、柿本幸造絵、1969年、偕成社

この絵本のいいところ

  • 『どうぞのいす』柿本幸造が描く、かわいらしいサンタクロース
  • 物語は子ども向けだけど、大人が読むとそのシュールさに気づく

ももちんが大人になってから読んで、とりこになったのが『サンタおじさんのいねむり』。

なんてったって、『どうぞのいす』画家の柿本幸造が描くサンタクロースがかわいすぎ!

ところどころ突っ込みを入れたくなる、おっちょこちょいなサンタに会える。

外国のお話なのに、とっても身近に感じられ、こたつでみかんを食べながら読みたくなる絵本。

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サンタおじさんのいねむり感想。どうぞのいす画家のクリスマス絵本!

『サンタおじさんのいねむり』は、『どうぞのいす』で有名な柿本幸造が絵を描いた、クリスマスの絵本。 かわいらしいサンタと動物たちにほっこりする。 こんな方におすすめ 大人におすすめのクリスマスの絵本を探 ...

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『クリスマスのまえのよる』

『クリスマスのまえのよる』クレメント・C・ムーア著、ロジャー・デュボアザン絵、こみやゆう訳、2011年、主婦の友社

この絵本のいいところ

  • カラフルな絵と構図!見てて愉快になる。
  • おとうさんが子どもに話して聞かせる語り口。

『クリスマスのまえのよる』は、クレメント・C・ムーアの有名な詩”The night before Christmas(クリスマスの前の夜に)”を原作にした絵本。

”The night before Christmas”を原作にした絵本は、日本でも数多く出版されている。

今回紹介する『クリスマスのまえのよる』は、あざやかな色彩と大胆な構図で、見ているだけで元気が湧いてくるようなイラスト。

本の形も縦長で、靴下に入るように作られているなんて、なんて素敵!

子どもの頃、夜眠る前に、お父さんやお母さんが、いつもお話をしてくれた。

そんな思い出、あなたにもあるんじゃないかな?

『クリスマスのまえのよる』も、「パパにはすぐにわかったよ」なと、お父さんが子どもたちに語り掛けるような形の詩。

すべてひらがなとカタカナ。

そこからは、子どもたちへのあふれる愛情が伝わってくる。

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「クリスマスの前の夜」の絵本がたくさん?元は同じ詩。9作品まとめ

「クリスマスの前の夜」についての絵本、たくさんあると思わない? あなたも1冊は読んだことがあるんじゃないかな? 実は、どの絵本も”The Night Before Christmas”ていう一つの詩が ...

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子どもの頃のトキメキを思い出す3冊

子どものころ、クリスマスって一番わくわくする日だった。

そのころのドキドキを思い出させてくれる絵本を3冊紹介。

やさしい気持ちになる3冊

  • 『天使のクリスマス』
  • 『クリスマス・イブ』
  • 『よるくまクリスマスのまえのよる』

『天使のクリスマス』

『天使のクリスマス』ピーター・コリントン作、ほるぷ出版、1990年

この絵本のいいところ

  • 文字なし絵本だから空気感まで伝わってくる
  • 巻末に、作家江國香織による解説が掲載

『天使のクリスマス』は、文字が一切ない絵本。

えんとつのない家に住む子どものところには、どうやってサンタクロースが来るの?

そんな疑問に答えてくれる絵本。

少女が寝静まったころ、活躍する天使たちとサンタクロース。

文字がないからこそ、その静けさ、息をひそめた空気感が伝わってくる。

シンプルだけど、五感で感じる情報量がめっちゃ多い、新境地の絵本。

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文字なし絵本『天使のクリスマス』感想。静かで不思議な一夜の世界!

『天使のクリスマス』はイギリスの絵本作家ピーター・コリントンによる文字なし絵本。 女の子が寝静まった後に動き出す、クリスマス・イブの天使のお仕事を、精密な絵だけで表現している。 こんな方におすすめ 大 ...

続きを見る

『クリスマス・イブ』

『クリスマス・イブ』マーガレット・ワイズ・ブラウン文、ベニ・モントレソール絵、矢川澄子訳、ほるぷ出版、1976年

この絵本のいいところ

  • マーガレット・ワイズ・ブラウンの名文。いつの時代も共通する、クリスマスを迎える子どものドキドキ感を味わえる
  • オレンジを基調としたシンプルで幻想的な絵

『クリスマス・イブ』は、有名な絵本作家マーガレット・ワイズ・ブラウンの遺作の文の絵本。

クリスマス・イブの真夜中に、眠れない子どもたちが起きだして体験するひと時を描く。

おおきなクリスマス・ツリー、暖炉の火、どこからか聞こえるクリスマス・キャロル・・・

サンタクロースが登場するわけではないのに、子どもたちのクリスマスは世界中いつの時代も「特別」なんだ。

瞬間を切り取る素晴らしい文と、素朴で懐かしい絵が織りなす名作絵本。

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絵本『クリスマス・イブ』感想。マーガレットワイズブラウンの遺作。

『クリスマス・イブ』はアメリカの有名な絵本作家マーガレット・ワイズ・ブラウンの絵本。 子どもたちが体験する心たかなるクリスマスの夜を、繊細に表現している絵本。 こんな方におすすめ 大人におすすめのクリ ...

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『よるくま クリスマスのまえのよる』

『よるくま クリスマスのまえのよる』酒井駒子、白泉社、2000年

この絵本のいいところ

  • 子どもの頃の忘れていた気持ちに出会える
  • 酒井駒子の描くよるくまがかわいすぎる

数々のベストセラー絵本を描いてきた酒井駒子による『よるくま クリスマスのまえのよる』。

ひとりの男の子と「よるくま」が過ごす、不思議で優しい一夜を描いている。

よるくまと男の子の友情と、お母さんを大好きな気持ちが絵本からあふれてくる。

子どものころ心の奥に封じ込めたさみしさやなつかしさに、そっと触れる絵本。

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『よるくまクリスマスのまえのよる』感想。酒井駒子大人気絵本の続編

絵本『よるくま クリスマスのまえのよる』は酒井駒子の大人気絵本『よるくま』の二作目。 クリスマスイブの夜の、男の子と「よるくま」のふしぎな物語。 一作目『よるくま』を読んだことがない人にもおすすめの素 ...

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大人の味わいの3冊

大人になった今だからこそ、味わいぶかい絵本たち。

苦しみや悲しみのなかにある光や、深く自分の中に入っていける言葉。

重ねてきた年月をあたたかい気持ちで祝福したくなる3冊

大人の味わいの3冊

  • 『ビロードのうさぎ』
  • 『賢者のおくりもの』
  • 『トムテ』

『ビロードのうさぎ』

『ビロードのうさぎ』マージェリィ・W・ビアンコ原作、酒井駒子絵・抄訳、ブロンズ新社、2007年

この絵本のいいところ

  • 出会いと別れを体験した大人だからじんわり響く物語
  • 酒井駒子の静けさをたたえた絵が心に響く

『ビロードのうさぎ』は、20世紀前半にマージェリィ・W・ビアンコが発表した物語に、酒井駒子が抄訳・絵をつけた絵本。

物語に描かれるのは、クリスマスプレゼントしてぼうやのもとにやってきたビロードのうさぎの、出会いから別れ

読み終わったあとには、心の中にどっしりしたもの、心地よさなど、なんとも言えない感情が残る。

酒井駒子氏の絵は、無表情の中に、ちゃんと喜怒哀楽の感情が感じられる。

全文訳ではなく、原文の一部を翻訳しているのが「抄訳」なんだけど、この仕上がりがすごい。

見ているだけで心が静かになる独特の絵に、余白を充分に感じられる物語の文が、しっくり合っている

クリスマスにかぎらず、いつでも手元において、出会いと別れを体験してきた大人に読んでほしい絵本。

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合わせて読みたい

『賢者のおくりもの』

『賢者のおくりもの』オー・ヘンリー文、リスベート・ツヴェルガー絵、矢川澄子訳、冨山房、1983年

この絵本のいいところ

  • 本当の豊かさとはなにか?貧しく若い夫婦の短編で知る
  • 絵本だけでなく、オー・ヘンリーの短編集(文庫・単行本)でも読むことができる

絵本『賢者のおくりもの』は、アメリカの作家オー・ヘンリーが1905年に発表した短編小説に、リスベート・ツヴェルガーが絵をつけた絵本。

矢川澄子が翻訳を手がけ、1983年に冨山房より刊行された。

ある貧しく若い夫婦が、お互いにプレゼントを用意するために、自分の大切なものを手放す物語

もともとは大人向けの短編小説なので、ウィットの効いた歯切れのよい文章が魅力的

ツヴェルガーの絵の控えめで繊細な絵は、大人がじっくり味わうのにぴったり。

『賢者の贈り物』のお話は、絵本だけでなく文庫や単行本でも刊行されている。

オー・ヘンリーの世界をもっとたくさん気軽に味わいたいなら、文庫の短編集がおすすめ

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合わせて読みたい

『トムテ』

『トムテ』リードベリ作、ウィーベリ絵、山内清子訳、偕成社、1979年

この絵本のいいところ

  • スウェーデンの小人「トムテ」に会える
  • トムテの疑問から、宇宙や命のリズムに思いをはせてみる

スウェーデンの言い伝えにある、「トムテ」と呼ばれる小人の妖精の絵本。

寒い冬の夜に、一人で仕事をするトムテが抱く、一つの疑問。

19世紀の詩人リードベリの詩に、後で絵がつけられ刊行された絵本。

その経緯もあって、詩が哲学的で、シンプルなんだけど、とても深い。

大人がくり返し読んで、自分に問いかけてみたくなる絵本。

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北欧の妖精を描く『トムテ』感想。静かな冬の夜に読みたい大人の絵本

『トムテ』はスウェーデンの妖精の静かな冬の夜を描いた絵本。 19世紀の詩人リードベリが書いた詩は、味わい深く、大人におすすめの絵本。 こんな方におすすめ 大人におすすめのクリスマスの絵本を探している ...

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優しくあたたかな気持ちを思い出す2冊

クリスマスは自然と心があたたかくなり優しくなれる日。

そんな日ならどんな奇跡が起こってもおかしくないと思う。

ここで紹介する2冊は、クリスマスに起こるささやかな奇跡のお話。

優しくあたたかな気持ちを思い出す2冊

  • 『聖なる夜に』
  • 『くりすますのおくりもの』

『聖なる夜に』

『聖なる夜に』ピーター・コリントン作、BL出版、2000年

この絵本のいいところ

  • 文字なし絵本なので空気感まで伝わってくる
  • 貧しいおばあさんに起こる奇跡に胸が熱くなる

『聖なる夜に』は、さっき紹介した『天使のクリスマス』と同じ作者の文字なし絵本

活躍するのは、クリスマスの飾りの人形たち。

ひとり、貧しくも誠実に暮らすおばあさんにもたらされる奇跡は、読む人に静かな感動を呼び起こす。

『天使のクリスマス』とはうってかわって、「当たり前という奇跡」に気づかせてくれる絵本。

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文字なし絵本『聖なる夜に』感想。クリスマスイブに活躍する人形たち

『聖なる夜に』はピーター・コリントンによる、文字なしクリスマス絵本。 貧しいおばあさんに起きる奇跡を、精密な絵だけで表現している。 こんな方におすすめ 大人におすすめのクリスマスの絵本を探している 文 ...

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『くりすますのおくりもの』

『くりすますのおくりもの』ロシア民話、木村由利子(文)、松村雅子(絵)、至光社、1987年

この絵本のいいところ

  • シンプルなお話だからこそ、飽きずにくり返し楽しめる
  • 優しい動物たちにほっこりする

『くりすますのおくりもの』ココがポイント

  • シンプルなお話だからこそ、飽きずにくり返し楽しめる
  • 優しい動物たちにほっこりする

『くりすますのおくりもの』は、ロシア民話を絵本にしたもの。

うさぎが友だちにあげた1本のにんじんが、さまざまな動物たちのところをめぐって、最後にふたたびうさぎのところに戻ってくるお話。

似たようなお話で、『ゆきのひのおくりもの』や『しんせつなともだち』の方を知っている人も多いと思う。

ももちんは読み比べてみて、『くりすますのおくりもの』が一番良かった。

シンプルでよくあるお話なんだけど、柔らかで優しい絵とともに何度も読み返すと、心があたたかくなる。

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絵本『ゆきのひのおくりもの』感想!『しんせつなともだち』と比較。

『ゆきのひのおくりもの』と『しんせつなともだち』は、かわいらしい動物の絵と、友達を思いやる気持ちにほっこりする絵本。 絵とお話が似ていると有名な2冊の絵本だけど、読み比べてみるとちがいがわかって面白い ...

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クリスマスの原点を知る2冊

クリスマス前に一度は読みたいのが、キリストの誕生についての絵本

キリスト誕生を描いた絵本はたくさんあるんだけど、ももちんがぐっときた2冊を紹介。

クリスマスの原点を知る2冊

  • 『くりすます』
  • 『クリスマスってなあに?』

『くりすます』

『くりすます』佐久間彪文、かすや昌宏絵、至光社、1973年

この絵本のいいところ

  • 神父が手がけている文は詩のように味わいぶかい
  • 絵がやさしくてあたたかくなる

絵本『くりすます』は、絵本作家のかすや昌宏の絵に神父の佐久間彪が文をつけ、1973年に至光社より刊行された。

はじめに目を引くのは、淡い色合いの幻想的な絵

暗やみの中に光が浮かんでいる情景が心にやさしく広がる。

神父の佐久間彪による文は、絵にそえる程度の詩のような味わいのすべてひらがなの文

描かれているのはヨセフとマリアの旅とキリスト誕生。

ページごとに参照する聖書のページの記載もあり、照らし合わせて読むことができる。

ももちん

キリスト誕生の詳しい話はこれだけではわからない。

お話は知らなくていいので、キリスト誕生を絵や雰囲気で味わいたいときにおすすめ。

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【クリスマス物語】大人におすすめ!キリスト誕生の絵本16作品まとめ

クリスマス前に一度は読みたいのが、キリストの誕生についての絵本。 キリスト誕生を描いた絵本は「クリスマスものがたり」とか「クリスマスのおはなし」という題名で、たくさん出版されているんだよね。 今回は、 ...

続きを見る

『クリスマスってなあに?』

『クリスマスってなあに?』ジョーン・G・ロビンソン作、こみやゆう訳、岩波書店、2012年

この絵本のいいところ

  • クリスマスの由来や行事を楽しく知れる
  • 絵がかわいい!

絵本『クリスマスってなあに?』は、児童文学作家ジョーン・G・ロビンソン作の絵本

翻訳をこみやゆうが手がけ、2012年に刊行された。

ジョーン・G・ロビンソンは『思い出のマーニー』作者としても有名だけど、絵本も描いていたんだね。

三色刷りのかわいらしい絵とともに、クリスマスの由来、行事、おやつなどのレシピなどが紹介されている。

大人も子どももクリスマスについて楽しく知れる絵本。

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絵本『クリスマスってなあに?』感想。三色刷りのイラストがかわいい

絵本『クリスマスってなあに?』は、『思い出のマーニー』の作者、ジョーン・ロビンソン作の絵本。 三色刷りのイラストがめっちゃ可愛いんだ。 今回は、『クリスマスってなあに?』の魅力をお伝えするよ。 絵本『 ...

続きを見る

クリスマスと直接関係ないけどおすすめの5冊

クリスマスに読みたいのは、クリスマスにちなんだ絵本だけではない。

「愛」について深く感じられる次の絵本は、クリスマスにじっくり読むのにおすすめ

大事なことを思い出させてくれる、永久保存版の5冊。

クリスマスと直接関係ないけどおすすめの5冊

  • 『100万回生きたねこ』
  • 『おおきな木』
  • 『くまとやまねこ』
  • 『たいせつなこと』
  • 『ぼくのともだちおつきさま』

『100万回生きたねこ』

『100万回生きたねこ』佐野洋子(作・絵)1977年、講談社

この絵本のいいところ

  • 言わずとしれたベストセラー絵本
  • 「生と死」「誰かを愛すること」について深く考えたくなる

1977年に刊行された佐野洋子の絵本『100万回生きたねこ』は、40年以上たった今もなお多くの人に愛されている。

100万回死んで、100万回生きたねこのお話。

誰も愛することがなかったねこが、1匹の白ねこと出会い、愛を知り、命の尊さに気づく。

シンプルでストレートなお話だからこそ、読むたびに違う感動が味わえる絵本。

クリスマスに『100万回生きたねこ』を読んで、「生と死」「誰かを愛すること」について思いをはせてみよう。

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合わせて読みたい

『おおきな木』

シルヴァスタイン『おおきな木』村上春樹翻訳、2010年、あすなろ書房

この絵本のいいところ

  • 「与え続けること」について考えてみる
  • シンプルな絵と文でさまざまな受け取り方ができる

『おおきな木』はシェル・シルヴァスタイン作・村上春樹翻訳で2010年に刊行された絵本。

一人の少年と、彼を見守る一本のリンゴの木の物語

“The Giving Tree”という原題から、絵本『おおきな木』は、「与え続けること」が大きなテーマであり、そこから読む人に何かを感じさせる物語であることがわかる。

色のないシンプルな絵と文を味わい、自分なりの答えを探してみるのも良い。

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絵本『おおきな木』感想。木が少年に捧げる無償の愛。村上春樹の翻訳

絵本『おおきな木』は、大人になっても、読むたびに新しい感じ方ができる名作。 シンプルな絵と文から、さまざまな解釈ができる絵本でもある。 この記事でわかること 絵本『おおきな木』内容とみどころ 新旧翻訳 ...

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『くまとやまねこ』

『くまとやまねこ』湯本香樹実(文)酒井駒子(絵)河出書房新社、2008年

この絵本のいいところ

  • 愛するものをなくした悲しみと再生を描く
  • 静けさをたたえる絵と文が響く

『くまとやまねこ』は、児童文学作家・湯本香樹実の文に酒井駒子が絵をつけ、2008年に刊行された絵本。

なかよしのことりを亡くしたくまの悲しみと再生を描く物語。

絵本で描かれる「愛する存在を亡くした悲しみ」は、実体験がある大人だから深く共感できるものがある。

落ち込むときはとことん落ち込んでいいよ。

色味を抑え余白をたっぷりとった絵とともに、やさしいメッセージを感じることができる。

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合わせて読みたい

『たいせつなこと』

マーガレット・ワイズ・ブラウン『たいせつなこと』うちだややこ訳、2001年、フレーベル館

この絵本のいいところ

  • 「あなたにとって大切なことはなに?」という問いかけ
  • 美しい絵とともに繰り返されるメッセージがシンプルで心地良い

絵本『たいせつなこと』の原書は、マーガレット・ワイズ・ブラウン文、レナード・ワイズガード絵で1949年に刊行された絵本。

のちに内田也哉子が翻訳を手がけ、2001年に日本でも刊行された。

『たいせつなこと』で伝えているのは、日常で登場するものひとつひとつにとって「たいせつなこと」が必ずあるということ。

鮮やかなくっきりとした美しい絵とともに、繰り返されるメッセージはシンプルで心地良い。

いそがしい日常で心が疲れている大人におすすめの絵本。

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絵本『たいせつなこと』感想。疲れた人にしみる美しい絵とメッセージ

『たいせつなこと』は、アメリカの絵本作家マーガレット・ワイズ・ブラウンの絵本。 大人にもおすすめの絵本なので、魅力をお伝えするよ。 この記事でわかること 絵本『たいせつなこと』のみどころ マーガレット ...

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『ぼくのともだち おつきさま』

『ぼくのともだちおつきさま』アンドレ・ダーハン(絵)きたやまようこ(文)講談社、1999年

この絵本のいいところ

  • 誰かと心を通わせる喜びを思い出す
  • 何もなくても目の前にあるあたたかさや豊かさに気づかせてくれる

『ぼくのともだちおつきさま』は、月をテーマにした絵本を何冊も描くアンドレ・ダーハンの代表作。

初めは文字なし絵本として刊行されたこの絵本は、絵を見ているだけで、相手と心を通わせるあたたかい喜びを感じることができる。

後からつけられたきたやまようこの文は、男の子が感じるドキドキやうれしい気持ちをシンプルに表し、絵の世界観に溶けこんでいる。

月や太陽を友だちにしてしまう男の子は、孤独でも何でもない。

何もなくても一人ではないことに気づかせてくれる絵本。

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絵本『ぼくのともだちおつきさま』感想。友と心通わせる喜びが溢れる

『ぼくのともだちおつきさま』は、まえに読み聞かせしたことがあるんだけど、とっても素敵な絵本。 シンプルな文と幻想的な絵からあたたかさが伝わってくる。 今回は絵本『ぼくのともだちおつきさま』の魅力をお伝 ...

続きを見る

まとめ

クリスマスに大人が読みたい極上絵本18冊まとめ。

※画像をクリックするとAmazon商品ページに飛びます。

サンタクロースに会える3冊

書名原作(文)翻訳

『さむがりやのサンタ』
レイモンド・ブリッグズすがはらひろくに

『サンタおじさんのいねむり』
ルイーズ・ファチオ柿本幸造前田三恵子

『クリスマスのまえのよる』
クレメント・C・ムーアロジャー・デュボアザンこみやゆう

子どもの頃のトキメキを思い出す3冊

書名原作(文)翻訳

『天使のクリスマス』
ピーター・コリントン

『クリスマス・イブ』
マーガレット・ワイズ・ブラウンベニ・モントレソール矢川澄子

『よるくまクリスマスのまえのよる』
酒井駒子

大人の味わいの3冊

書名原作(文)翻訳

『ビロードのうさぎ』
マージェリィ・W・ビアンコ酒井駒子

『賢者のおくりもの』
オー・ヘンリーツヴェルガー矢川澄子

『トムテ』
リードベリウィーベリ山内清子

優しくあたたかな気持ちを思い出す2冊

書名原作(文)翻訳

『聖なる夜に』
ピーター・コリントン

『くりすますのおくりもの』
ロシア民話松村雅子木村由利子

クリスマスの原点を知る2冊

書名原作(文)翻訳

『くりすます』
佐久間彪かすや昌宏

『クリスマスってなあに?』
ジョーン・G・ロビンソンこみやゆう

クリスマスと直接関係ないけどおすすめの4冊

書名原作(文)翻訳

『100万回生きたねこ』
佐野洋子

『おおきな木』
シェル・シルヴァスタイン村上春樹

『くまとやまねこ』
湯本香樹実酒井駒子

『たいせつなこと』
マーガレット・ワイズ・ブラウンレナード・ワイズガード内田也哉子

『ぼくのともだちおつきさま』
きたやまようこアンドレ・ダーハン

どれを選んでも間違いなく楽しめる!と言いきれるくらい、どれもおすすめ。

それぞれに違った魅力があるので、レビュー記事も参考にしながら自分にぴったりの1冊を選んでね。

この記事で紹介しきれなかったクリスマス絵本、こちらのバナーからチェックしてみてね。

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  • この記事を書いた人

ももちん

夫と猫たちと山梨在住。海外の児童文学・絵本好き。 紙書籍派だけど、電子書籍も使い中。 今日はどんな本読もうかな。

-まとめ記事, クリスマスの絵本
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