クリスマス前に一度は読みたいのが、キリストの誕生についての絵本。
キリスト誕生を描いた絵本は「クリスマスものがたり」とか「クリスマスのおはなし」という題名で、たくさん出版されているんだよね。
今回は、いろんなバージョンの「クリスマスものがたり」の絵本を紹介するよ。
こんな方におすすめ
- クリスマスの起源(キリストの誕生)についての絵本を読みたい
- クリスマスの起源の絵本がたくさんあって、どれを読んだらいいかわからない
「クリスマス物語」って?
クリスマスは、本来はイエス・キリストの誕生をお祝いするもの。
日本でも、新約聖書に基づいたキリスト誕生を描いた絵本はたくさん刊行されている。
絵本の題名は「クリスマスものがたり」や「クリスマスのおはなし」「クリスマスってなあに」など、シンプルなものが多い。
キリスト教徒ではないけれど、絵本でクリスマスの由来に思いをはせるのは素敵な時間。
今回は、大人がゆっくり読んで味わえるような絵本を紹介するよ。
どんな内容?
クリスマスの由来の絵本は、大きくは「キリストの誕生」というテーマ。
だいたいの内容はこんな感じ。
だいたいの内容
マリアと夫のヨセフが旅をし、マリアはベツレヘムの馬小屋で赤ちゃん(イエス・キリスト)を生む。
赤ちゃんは飼い葉おけに寝かせられ、夜空にはひときわ輝く星。
別の場所にいた羊飼いたちは天使のお告げをきき、ベツレヘムへ向かい、赤ちゃんを見つける。
遠い東の国の三人の賢者は夜空に輝く星に導かれ、いく日も旅をする。
ベツレヘムの馬小屋でようやく赤ちゃんを見つけ、贈り物をささげる。
※赤ちゃんの命をねらうヘロデ王のことが描かれている絵本もあります。
絵本によって、一場面を切りとったり、動物や天使の視点からだったり、描き方はさまざま。
文章も、童話風だったり、詩みたいだったり、それぞれの作風で語られている。
注意ポイント
紹介する絵本のなかには、現在在庫なし・重版未定の作品も含まれます。
気になる絵本がありましたら、図書館や中古書店なども参考にしてみてください。
定番のお話が知れる絵本
まずは、基本の「キリスト誕生のお話」が描かれている絵本を紹介するよ。
クリスマスの由来をきちんと知りたいなら、手にとってみてね。
紹介する絵本
『クリスマスのものがたり』フェリクス・ホフマン/作
絵本『クリスマスのものがたり』ポイント
- クリスマスの起源について知らない人が初めに読むといい定番絵本
- フェリクス・ホフマンの絵が素朴で美しい
絵本『クリスマスのものがたり』(原題””THE NATIVITY BOOK)は、スイスの画家フェリクス・ホフマンの絵と文で、1975年、福音館書店より刊行された。
グリム童話の挿絵も多く手がけたフェリクス・ホフマンの最後の絵本。
絵は素朴で美しく、人間を正面から等身大で描いているのが印象的。
ドイツの児童文学の翻訳を多く手がけた生野幸吉の訳文は、丁寧な日本語で、かざらない語り口。
キリスト誕生の基本の物語が、絵本として読める文の量で的確にまとめられている良書。
漢字はふりがなつき。
クリスマスの起源について知らない人が、初めに読むといい定番絵本。
『ほしのひかったそのばんに』『へいしのなみだ』『ベツレヘムへの道』
クリスマス絵本三部作ポイント
- 絵を手がけるのは日本を代表する絵本作家の司修、佐野洋子
- 1冊ずつ完結している
絵本『ほしのひかったそのばんに』『へいしのなみだ』『ベツレヘムへの道』は、1966から1975年にかけて、クリスマス絵本三部作としてこぐま社より刊行された。
『ほしのひかったそのばんに』は、キリスト誕生の物語。
『へいしのなみだ』は、ヘロデ王の幼児虐殺の中でのイエス・キリストの子ども時代の物語。
この2冊の絵は司修が手がけているが、それぞれタッチが全然違うのがおもしろい。
細い線でやさしく描かれる『ほしのひかったそのばんに』。
太い筆のように劇画チックに描かれる『へいしのなみだ』。
『ベツレヘムへの道』は、三人の賢者が旅の途中で出会う、貧しい親子の物語。
『100万回生きたねこ』でしられる佐野洋子が絵を手がけた。
三冊とも、ひらがなとカタカナのみで書かれている。
三部作だけど、それぞれお話が完結しているので1冊だけ読んでもいい。
キリスト誕生の物語は『ほしのひかったそのばんに』で描かれている。
参考:『へいしのなみだ』さとうひでかず・しなこ文、つかさおさむ絵、こぐま社、1967年
佐野洋子の絵本
絵本『100万回生きたねこ』感想。誰もが涙する。後世に残る名作!
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『クリスマスものがたり』パメラ・ドルトン/作
絵本『クリスマスものがたり』ポイント
- 黒の背景のパメラ・ドルトンの精密な切り絵
- キリスト誕生のベーシックなお話
絵本『クリスマスものがたり』(原題”THE STORY OF CHRISTMAS”)は、パメラ・ドルトン作で2011年発表された。
日本では、藤本朝巳訳で、リトルベル(日本キリスト教団出版局)より2012年に刊行された。
まず目がいくのは、黒の背景のパメラ・ドルトンの精密な絵。
木や花の鮮やかさと細やかさが際立つ。
まるでタロットカードのような古代感、人も動物もぴたっと静止している絵が印象的。
後で知ったけど、切り絵なんだね。
びっくり。
英米の児童書の翻訳を多く手がける藤本朝巳の丁寧な文で、キリスト誕生のベーシックなお話が語られている。
漢字はふりがなつき。
『クリスマスのおはなし』ジェーン・レイ/作
絵本『クリスマスのおはなし』ポイント
- オリエンタルな雰囲気の絵
- 文が短く簡潔で読みやすい
絵本『クリスマスのおはなし』(原題”THE STORY OF CHRISTMAS”)は、イギリスの画家ジェーン・レイ作で、1991年に発表された。
日本では、芥川賞作家奥泉光の翻訳で1994年、徳間書店より刊行された。
多くの絵本の挿絵を手がけるジェーン・レイの絵は、オリエンタルで美しい。
定番のお話が短文の中に美しい日本語(ふりがなつきの漢字あり)でもりこまれている。
『クリスマス』ヤン・ピエンコフスキー/作
絵本『クリスマス』ポイント
- 童話調で物語として楽しめる
- ヤン・ピエンコフスキーのシルエットの絵が繊細で美しい
絵本『クリスマス』(原題”The First Christmas”)は、ヤン・ピエンコフスキー絵で、1984年に発表された。
日本では、木原悦子訳でリトルベル(日本キリスト教団出版局)より2016年に刊行された。
美しいシルエットで表現されている絵がすばらしい。
お話はベーシックで、字は大きいが「御心」「駆ける」など、難しい漢字が多い(ふりがなあり)。
ヘロデがわかりやすく「悪」として描かれていて、おとぎ話を読んでいる感覚になる。
ここから紹介する絵本(※)は、ヘロデ王のことは書かれていない。
純粋にキリスト誕生の喜びを描いた絵本。
※バーバラ・クーニー作『クリスマス』以外のすべての絵本。
『くりすますのおはなし』柿本幸造/絵 谷真介/文
絵本『くりすますのおはなし』ポイント
- クリスマスの起源を優しく簡潔に知ることができる
- 柿本幸造の絵がほんわかしていて、絵を見ているだけでほっこり
絵本『くりすますのおはなし』は、谷真介の文と柿本幸造の絵で、1990年、女子パウロ会より刊行された。
児童文学作家として活躍する谷真介の文はやさしくすんなり入ってくる。
全文がひらがなとカタカナのみ。
『どんくまさん』『どうぞのいす』で知られる柿本幸造の絵は、ほんわかしていて、絵を見ているだけでほっこりする。
広く幻想的な空の情景に、吸いこまれそうになる。
柿本幸造のクリスマス絵本
サンタおじさんのいねむり感想。どうぞのいす画家のクリスマス絵本!
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次の2冊は、羊飼いと賢者の視点で描かれている絵本。
『クリスマスってなあに』ディック・ブルーナ/作
絵本『クリスマスってなあに』ポイント
- クリスマスの起源をブルーナの絵で味わう
- お話は完結でわかりやすい
絵本『クリスマスってなあに』(原題”KERSTMIS”)は、オランダの絵本作家ディック・ブルーナの絵と文で、1963年に発表された。
日本では1982年、講談社より刊行。
2013年原書の刊行から50周年を記念し、白と金を基調とした装丁の愛蔵版(中身は同じ)、2019年には子どもがより親しみやすいしかけ絵本版が刊行された。
全文がひらがなとカタカナで子ども向けで、羊飼いと賢者たちのベツレヘムへの旅のお話。
ミッフィーシリーズで有名すぎるディック・ブルーナの絵の世界。
スタンダード | 愛蔵版 | しかけ絵本 | |
サイズ | B5変型 | A4変型 | 変型 |
ページ数 | 27ページ | 32ページ | 14ページ |
シンプルに、ブルーナの絵が好きなら読むべき1冊。
スタンダード
愛蔵版
しかけ絵本
『クリスマスのほし』マーカス・フィスター/作 俵万智/訳
絵本『クリスマスのほし』ポイント
- 『にじいろのさかな』で知られるマーカス・フィスターの絵と歌人俵万智の訳
- ところどころきらきら光る素材で描かれている
絵本『クリスマスのほし』(原題”Der Weihnachtsstern”)は、スイスの絵本作家マーカス・フィスター作で1993年に発表された。
日本では、俵万智訳で1997年、講談社より刊行された。
絵本『にじいろのさかな』で知られるマーカス・フィスターの絵は、風景や空がやさしく幻想的。
絵の中で、星やお城の屋根など、ところどころきらきら光る素材で描かれていて、印象的。
歌人で絵本の翻訳も手がける俵万智の訳文は、全文がひらがなとカタカナのみ。
やさしい絵の世界にぴったりくるやさしい日本語で、羊飼いと賢者たちの旅が語られている。
基本のお話絵本ポイント
- キリスト誕生のお話がきちんとわかる
- クリスマスの起源を知らない人が初めて読む絵本
- いろんな人が登場してややこしいかも
詩のように味わう絵本
次に紹介するのは、絵がメインで、詩のようにシンプルな文が添えられている絵本。
キリスト誕生のおはなしを知ったうえで読むと、味わいが深まる。
詳しいお話は知らなくていいので、キリスト誕生を絵や雰囲気で味わいたいときもおすすめ。
紹介する絵本
『くりすます』かすや昌宏/絵 佐久間彪/文
絵本『うまやのクリスマス』ポイント
- 神父の佐久間彪による文は、絵にそえる程度の詩のような味わい
- ページごとに参照する聖書のページの記載
絵本『くりすます』は、絵本作家のかすや昌宏の絵に神父の佐久間彪が文をつけ、1973年に至光社より刊行された。
はじめに目を引くのは、淡い色合いの幻想的な絵。
暗やみの中に光が浮かんでいる情景が心にやさしく広がる。
神父の佐久間彪による文は、絵にそえる程度の詩のような味わいのすべてひらがなの文。
ページごとに参照する聖書のページの記載もあり、照らし合わせて読むことができる。
絵を見ているだけで心があたたかくなる1冊。
『うまやのクリスマス』マーガレットワイズブラウン/文 バーバラ・クーニー/絵
絵本『うまやのクリスマス』ポイント
- マーガレット・ワイズ・ブラウン文とバーバラ・クーニー絵のコンビ作
- あたたかみを感じる独特のクーニー絵と、極力ことばをおさえた詩のような文
絵本『うまやのクリスマス』(原題”Christmas in the Barn”)は、アメリカの絵本作家コンビ、マーガレット・ワイズ・ブラウン文とバーバラ・クーニー絵で、1952年に発表された。
日本では、まついるりこ訳で、2003年童話館出版より刊行。
マーガレット・ワイズ・ブラウン文とバーバラ・クーニー絵のコンビ作の絵本は、ほかにも『ちいさなもみのき』や『どこへいってた?』が有名。
はっきりとした線のなかにあたたかみを感じる独特のクーニー絵と、極力ことばをおさえた詩のような文がとてもいい。
読んでいると、静かでおごそかな気持ちになる。
マーガレット・ワイズ・ブラウンのクリスマス絵本
絵本『クリスマス・イブ』感想。マーガレットワイズブラウンの遺作。
『クリスマス・イブ』はアメリカの有名な絵本作家マーガレット・ワイズ・ブラウンの絵本。 子どもたちが体験する心たかなるクリスマスの夜を、繊細に表現している絵本。 こんな方におすすめ 大人におすすめのクリ ...
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詩のような絵本ポイント
- キリスト誕生の神聖さを絵や雰囲気で味わえる
- 基本のお話はこれだけではわからない
ちょっと違う切り口からの絵本
ここから紹介するのは、キリストの誕生を独自の切り口で描いた絵本。
キリスト誕生の定番のお話を知ったうえで読んでみると、それぞれの個性がわかっておもしろい。
紹介する絵本
『ちいさなてんしのおくりもの―クリスマスのものがたり』アリスン・マギー/文 ピーター・レイノルズ/絵
絵本『ちいさなてんしのおくりもの』ポイント
- 絵本『ちいさなあなたへ』のアリスン・マギーとピーター・レイノルズのコンビ
- 宇宙的で近未来的な天の世界と古風な地上の世界の対比
絵本『ちいさなてんしのおくりもの―クリスマスのものがたり』(原題”Star Bright: a Christmas story”)は、アメリカの絵本作家アリスン・マギー文、ピーター・レイノルズの絵で、2014年に発表された。
日本では、堀口順子訳で、2015年ドン・ボスコ社より刊行された。
アリスン・マギーとピーター・レイノルズのコンビは、絵本『ちいさなあなたへ』が有名。
お話は「アステル」という小さな天使の視点で描かれ、アステルが三人の賢者の道しるべの星となる。
アステルのいる天の世界はどこか宇宙的で近未来的。
それとは対象的に地上の世界は古風に描かれているのが印象的。
『聖なる夜』セルマ・ラーゲルレーヴ/文 イロン・ヴィークランド/絵
絵本『聖なる夜』ポイント
- ノーベル文学賞受賞のラーゲルレーヴの文章を絵本で味わえる
- おばあちゃんが聞かせてくれた「キリスト誕生」の物語
絵本『聖なる夜』(原題”DEN HELIGA NATTEN”)は、スウェーデンのノーベル賞作家セルマ・ラーゲルレーヴの文に、エストニア生まれの画家イロン・ヴィークランドが絵を描き、2003年に刊行された。
日本では、うらたあつこの訳で、2007年ラトルズより刊行された。
物語は、語り手である「わたし」のおばあちゃんが死んでしまったところから始まる。
「わたし」が子どもの頃、おばあちゃんが聞かせてくれたお話として、「キリスト誕生」の物語が描かれるという、入れ子構造。
初め人に冷たかった羊飼いが、赤ちゃんのキリストを目の当たりにし、自分の内に優しさを見つけるまでの物語。
絵本にしては文字が多い。
リンドグレーン「ロッタちゃん」シリーズで知られるヴィークランドの絵は幻想的で細やか。
暗闇にたくさんの天使が浮かぶ情景は美しい。
絵本『聖なる夜』感想。『ニルスのふしぎな旅』作者が描くクリスマス
絵本『聖なる夜』は、作者が幼い頃、おばあちゃんから聞いたクリスマスのお話。 『ニルスのふしぎな旅』作者のラーゲルレーヴの文に、「ロッタちゃん」シリーズの絵でも知られるイロン・ヴィークランドが絵をつけた ...
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『馬小屋のクリスマス』リンドグレーン/文 ラーシュ・クリンティング/絵
絵本『馬小屋のクリスマス』ポイント
- リンドグレーンが描くクリスマスの起源のお話
- 現代風の設定で描かれた絵が親しみやすく、かつ神聖な雰囲気
絵本『馬小屋のクリスマス』(原題”JUL I STALLET”)は、スウェーデンの児童文学作家リンドグレーンが1961年に発表した文に、スウェーデンの画家ラーシュ・クリンティングが絵を描き、2001年に刊行された。
日本では、うらたあつこの訳で、2006年ラトルズより刊行された。
物語は、母親が子どもに話して聞かせる「最初のクリスマスのお話」。
子どもが想像した場面として描かれている絵は、王様や天使などは登場せず、すぐ近くの馬小屋で起こりそうな雰囲気。
登場人物も現代の農夫のような服装をしていて、「こんな視点で描いたキリスト誕生があったのか!」とびっくり。
馬小屋の動物視点で書かれた文も新鮮。
字は少なめでシンプル。
リンドグレーン紹介
長くつ下のピッピ展感想。物語を知らない人も世界観に魅せられる!
東京富士美術館で開催中の「長くつ下のピッピの世界展」に行ってきた。 ももちんはピッピを読んだことがないけど、展示がとてもおもしろかったので、紹介するよ。 こんな方におすすめ 長くつ下のピッピの世界展の ...
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『クリスマスものがたり』ブライアン・ワイルドスミス/作
絵本『クリスマスものがたり』ポイント
- やわらかくあたたかみのある絵
- 赤ちゃんロバとレベッカが母親のロバを探す旅をするお話。キリスト誕生の経緯や詳細は描かれていない
絵本『クリスマスものがたり』(原題”A CHRISTMAS STORY”)は、イギリスの絵本作家ブライアン・ワイルドスミス作で、1989年に発表された。
日本では、曽野綾子の訳で、1990年太平社より刊行された。
目を引くのは、やわらかくあたたかみのある絵。
シャガールっぽい幻想的な雰囲気。
物語は、文字は少なめで漢字にはふりがなはない。
赤ちゃんロバとレベッカが、ヨセフとマリア、母親のロバを探す旅をするお話。
キリスト誕生の経緯や詳細は描かれていないので、宗教としてではなく、純粋に絵本として味わいたい。
上の画像は表紙の一部の画像。
全体の表紙や中身の一部の画像は、太平社公式サイトをチェック!
違った視点の絵本ポイント
- いろんな角度からキリスト誕生を知れる
- 基本のお話はこれだけではわからない
クリスマス全般についての絵本
つづいて紹介するのは、クリスマスにまつわる慣習や食べ物など、いろんな角度からクリスマスを知ることができる絵本。
もちろんクリスマスの起源である「キリストの誕生」についても語られている。
紹介する絵本
『クリスマスってなあに?』ジョーン・G・ロビンソン/作
絵本『クリスマスってなあに?』ポイント
- 3色刷りの絵が可愛い!
- 物語ではなく、子どもたちにクリスマスについて教える語りかけ口調
絵本『クリスマスってなあに?』(原題”MY BOOK ABOT CHRISTMAS”)は、イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソン作で1946年に発表された。
日本では2012年、こみやゆう訳で岩波書店より刊行された。
たくさんのかわいい子どもたちの絵が印象的。
内容は物語ではなく、子どもたちにクリスマスについて教える語りかけ口調。
キリスト誕生の物語の他、クリスマスプディングやサンタクロースのこと、クリスマスが終わったあとの過ごし方まで書いている。
読んでいてとても楽しくなる1冊。
絵本の感想
絵本『クリスマスってなあに?』感想。三色刷りのイラストがかわいい
絵本『クリスマスってなあに?』は、『思い出のマーニー』の作者、ジョーン・ロビンソン作の絵本。 三色刷りのイラストがめっちゃ可愛いんだ。 今回は、『クリスマスってなあに?』の魅力をお伝えするよ。 絵本『 ...
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『クリスマス』バーバラ・クーニー/作
絵本『クリスマス』ポイント
- 文字や漢字が多い。クリスマスについて知るための読み物
- バーバラ・クーニーの絵があたたかい
絵本『クリスマス』(原題””CHRISTMAS)は、アメリカの絵本作家バーバラ・クーニー作で、1967年に発表された。
日本では2015年、安藤紀子役でロクリン社より刊行された。
キリスト誕生からクリスマスとしてお祝いされるようになるまでの歴史が詳しく語られている。
各国のクリスマスのお祝いの起源や慣習も説明していておもしろい。
文字や漢字が多く、クリスマスについて知るための絵本。
物語のおもしろみを感じるものではない。
クリスマス全般の絵本ポイント
- クリスマスの起源だけでなく、クリスマスの他のことも知れる
- 文字が多く、楽しむというより「理解を深める」感覚
まとめ
クリスマスの起源についての絵本まとめ。
定番のお話
詩のような感覚
ちょっと違った視点
クリスマス全般
絵はもちろん、お話の切り口もさまざま。
自分に一番しっくりくる絵本を見つけてみてね。
クリスマスに読みたい絵本については、こちらのバナーからどうぞ。
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