ももちんは2013年に乳がんの抗がん剤治療を体験したんだけど、副作用がいろいろ出て大変だった。
副作用には個人差があるけど、事前に対策しておけることもあるよ。
この記事では、ももちんが実際に体験した抗がん剤の副作用と対策を書いていくよ。
この記事でわかること
- 30代で抗がん剤体験したももちんが体験した抗がん剤治療の副作用と時期
- 事前にできる副作用対策
ももちんが体験した抗がん剤治療と副作用(手早く知りたい方向け)
この記事では、筆者が乳がんの治療(抗がん剤・分子標的薬・ホルモン療法)で感じた副作用の個人的体験談を書いています。
副作用には個人差があり、症状や現れる時期も人それぞれです。
現在の治療の副作用について不安なことは主治医や薬剤師など専門の方にご相談ください。
ももちんは、乳がんの治療で「抗がん剤治療」「分子標的薬」「ホルモン療法」「手術」「放射線治療」を受けました。
実際には、次のような治療内容とスケジュールだったよ。
薬物療法①(2013年6月〜8月)
- パクリタキセル(タキサン系抗がん剤)週1回×12回
- ハーセプチン(分子標的薬)3週に1回×4回(計1年予定)
- ゾラデックス(ホルモン療法:LH-RHアゴニスト製剤)4週に1回(全24回)
薬物療法②(2013年9月〜12月)
- FEC(アンスラサイクリン系抗がん剤)3〜4週に1回×4回
- ゾラデックス(ホルモン療法:LH-RHアゴニスト製剤)4週に1回(全24回)
乳房温存手術(2014年1月)
放射線治療(2014年3月)
薬物療法③(2014年4月〜2019年4月)
- ハーセプチン(分子標的薬)3週に1回×4回(計1年予定)
- ゾラデックス(ホルモン療法:LH-RHアゴニスト製剤)4週に1回(全24回)
- タモキシフェン(ホルモン療法:抗エストロゲン薬)1日1錠(5年)
2015年1月:ハーセプチン・ゾラデックス終了
2019年4月:タモキシフェン終了。無治療へ
この記事では、手術前に受けた薬物療法(抗がん剤・分子標的薬・ホルモン療法)の副作用について書くよ。
乳がんのタイプについて、詳しくは次の記事で書いているよ。
【第6話】30代主婦闘病記。乳がんはタイプによって治療が変わる?
30代子なし主婦ももちんの乳がん闘病記。 第6回目は、治療説明(乳がんのタイプと治療法の関係)のときのこと書いていくよ。 治療説明 がん告知から3日後。 ももちんと夫は、M先生にあらためて説明を聞きに ...
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抗がん剤治療中ずっと起こった副作用
(ホルモン療法・分子標的薬並行)
副作用 | 出現時期と対処 |
脱毛 | 時期:抗がん剤開始後3週間目〜最後の抗がん剤後半年で脱ウィッグ 対策:ウィッグ・帽子・敏感肌用シャンプー・ボディソープ(泡タイプ) |
肌が黒ずんでくる | 時期:抗がん剤開始後1ヶ月目〜 対策:敏感肌用メイクグッズ・体用保湿クリーム |
爪の変色 | 時期:抗がん剤開始後1ヶ月目〜 対策:保湿ハンドクリーム、ネイル用オイル |
生理が止まる | 時期:抗がん剤開始後1ヶ月目に最後の生理〜2年数カ月後に再開 対策:特になし |
ホットフラッシュ | 時期:抗がん剤・ホルモン療法開始後1ヶ月目〜。夏・夜間に起こりやすかった 対策:夜に着脱しやすいパジャマ |
動悸・息切れ | 時期:抗がん剤・ハーセプチン開始後2ヶ月目〜 対策:激しい運動はしない |
パクリタキセル期間に起こった副作用
副作用 | 出現時期と対処 |
むくみ | 時期:2回目抗がん剤後〜 対処:内科を受診・利尿剤処方。利尿剤がきかないので以後は対処せず |
毛包炎 | 時期:2回目抗がん剤後。1度きり 対処:皮膚科を受診・処方された軟膏 対策:敏感肌用スキンケア |
切れ痔 | 時期:3回目抗がん剤後〜 対処:市販の軟膏 |
しびれ | 時期:抗がん剤開始後1ヶ月目〜。感覚が鈍くなる程度 対策:冷え緩和 |
FEC期間に起こった副作用
副作用 | 出現時期と対処 |
吐き気・食欲不振 | 時期:FEC投与当日から数日間 対策:事前に処方された吐き気止め。経口補水液 |
水を飲むと吐き気を催す | 時期:2回目FEC後〜 対処:服薬ゼリー、微炭酸飲料 |
白血球低下 | 時期:各回FEC投与後1〜2週間後 対策:事前に処方された抗生物質 |
発熱・嘔吐 | 時期:3回目FECから1週間後、1度きり 対処:病院を受診し点滴を投与 |
口内炎 | 時期:症状なし 対策:低刺激マウスウォッシュ |
事前に準備できる対策
症状が出るとわかっているもの、予防的に始めて良いもの
- 【脱毛】医療用帽子・ウィッグ・低刺激シャンプー・ボディソープ(泡タイプ)
- 【肌荒れ】敏感肌用スキンケア
- 【肌の黒ずみ】敏感肌用メイクグッズ・体用保湿クリーム
- 【爪の変色】保湿用ハンドクリーム、ネイル用オイル
- 【口内炎予防】低刺激マウスウォッシュ
- 【ホットフラッシュ】前開きパジャマ
- 【しびれ】湯たんぽ・冷え取り靴下・ビワの葉温灸などの冷え緩和
症状が出てからの対策
症状に個人差があるもの
- 【切れ痔】市販の軟膏
- 【吐き気・食欲不振】服薬ゼリー・微炭酸飲料・経口補水液
- 【口内炎】市販の軟膏など
- 【むくみ】【毛包炎】【発熱・嘔吐】利尿剤・軟膏の処方、点滴など。受診できる病院・クリニックを見つけておく
参考
抗がん剤治療の副作用について参考になるサイト
- 国立がん研究センターがん情報サービス:https://ganjoho.jp/public/index.html
- がんを学ぶ:https://ganclass.jp/
体調にあらわれた副作用
半年間の抗がん剤治療(分子標的薬・ホルモン療法も並行)を通して、ももちんが体調面で感じた副作用は次のとおり。
体調面で感じた副作用
一つずつ、症状と対処、対策を見ていこう。
むくみ
ももちんのむくみ体験
時期:2回目抗がん剤(パクリタキセル)後〜
対処:内科を受診・利尿剤処方。利尿剤がきかないので以後は対処せず
対策:受診できる病院・クリニックを見つけておく
パクリタキセル(タキサン系抗がん剤)の投与を始めて2回目以降に起こったのが「むくみ」。
手も足もパンパンで、食べていないのにお腹もパンパン。食欲もわかなかった。
抗がん剤を始める前と比べて一気に4kgも体重が増えました。
初めてむくみが起きたときはびっくりして、あわてて近所の病院を受診。
利尿剤を処方されたけど、服用しても改善は見られず。
もう、抗がん剤の副作用なんだ。とあきらめました。
週1回の抗がん剤投与後2〜3日目がむくみのピーク。4〜6日目は比較的落ち着く、というサイクルを繰り返していた。
3ヶ月のパクリタキセル期間中はずっとそんな感じ。
FECになったらむくみの症状はおさまりました。
むくみ体験談
【第12話】30代主婦乳がん闘病記。体に出てきた抗がん剤前半の副作用
30代子なし主婦の乳がん闘病記。 今回は、抗がん剤の副作用について書いていくよ。 この記事のポイント 抗がん剤前半(パクリタキセル)の副作用 むくみ、毛包炎、切れ痔、動悸・息切れについて 乳がんの抗が ...
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「むくみ」対策
有効な予防策は特になかった。
症状が出たら担当の医師を受診するか、主治医に相談のうえ近所の病院・クリニックを受診する。
むくみが出ているときは、ゆったりとした服装で体をしめつけないようにする。
毛包炎
ももちんの毛包炎体験
時期:2回目抗がん剤後。1度きり
対処:皮膚科を受診・処方された軟膏
対策:敏感肌用スキンケア・受診できる病院・クリニックを見つけておく
パクリタキセル(タキサン系抗がん剤)の2回目の投与後に起こったのが「毛包炎」。
顔中に赤いブツブツが出た。
膿を持ったニキビのように、触ると痛い。
タイミング的に明らかに抗がん剤の副作用だったので、主治医了承のもと近所の皮膚科を受診。
処方された軟膏を塗りながら過ごし、スキンケアも敏感肌用のものに変更。
症状がひどかったのは一週間程度で、徐々に落ち着いてきた。
毛包炎の症状が出たのはこのとき1回きりで、抗がん剤3回目以降症状が出ることはなかった。
毛包炎体験談
【第12話】30代主婦乳がん闘病記。体に出てきた抗がん剤前半の副作用
30代子なし主婦の乳がん闘病記。 今回は、抗がん剤の副作用について書いていくよ。 この記事のポイント 抗がん剤前半(パクリタキセル)の副作用 むくみ、毛包炎、切れ痔、動悸・息切れについて 乳がんの抗が ...
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ももちんが使っていた化粧水
「毛包炎」対策
有効な予防策は特になかった。
症状が出たら担当の医師を受診するか、主治医に相談のうえ近所の病院・クリニックを受診する。
敏感肌用のスキンケアに変更する。
がん治療の「皮膚障害」について参考情報
切れ痔
ももちんの切れ痔体験
時期:3回目抗がん剤後〜
対処:市販の軟膏
パクリタキセル(タキサン系抗がん剤)の3回目の投与後から、頻繁に起こったのが「切れ痔」。
排便のとき、肛門のところの皮膚が裂けて切れた。
原因としては、便秘気味で便がかたくなったり、皮膚が弱くなったからだと思う。
一度切れちゃうと、二度目からは痛かった・・・
初めて市販の切れ痔用軟膏を購入し、常に持ち歩いて毎回排便後に塗っていたよ。
ももちんは、ステロイドなしの軟膏でも効いた。
抗がん剤終了後、切れ痔は自然に治りました。
切れ痔体験談
【第12話】30代主婦乳がん闘病記。体に出てきた抗がん剤前半の副作用
30代子なし主婦の乳がん闘病記。 今回は、抗がん剤の副作用について書いていくよ。 この記事のポイント 抗がん剤前半(パクリタキセル)の副作用 むくみ、毛包炎、切れ痔、動悸・息切れについて 乳がんの抗が ...
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ももちんが使っていた軟膏
「切れ痔」対策
有効な予防策は特になかった。
ももちんは、症状が出たら市販のステロイドなしの軟膏を使用し、よく効いた。
主治医に相談して、便をやわらかくする薬や切れ痔用の薬を処方してもらうのも手。
しびれ
ももちんのしびれ体験
時期:抗がん剤開始後1ヶ月目〜。感覚が鈍くなる程度
対策:冷え緩和
パクリタキセル(タキサン系抗がん剤)の投与開始から1ヶ月くらい経つと、手足の末端の感覚が鈍くなってきた。
といっても「ものが持てない」というような深刻なものではなく、熱い・冷たいかちょっと感じづらくなるくらいで、日常生活に支障はなかった。
京都大学の研究によると、「手足を冷やすことで抗がん薬パクリタキセルの副作用である末梢神経障害(しびれ)を予防できることを確認した」としている。(参考:京都大学公式サイトhttps://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2017-10-16)
実際に、抗がん剤投与時に手足を冷やす設備を用意している病院もある。
ももちんは、特に「しびれ」に対しての予防はしていなかったけど、日常では手足の末端を冷やさないように気をつけていた。
「冷え」を緩和するための対策は、冷え取り靴下、湯船にゆっくり浸かる、湯たんぽ、ビワの葉温灸などをしていたよ。
「しびれ」対策
病院によっては、「しびれ」予防策としてパクリタキセル投与時に「手足を冷やす」というところも。
主治医に相談してみると良い。
自分でできる対策としては、手足の末端を冷やさないこと。靴下、お風呂、温かい飲み物など。
吐き気・食欲不振
ももちんの吐き気・食欲不振体験
時期:FEC投与当日から数日間
対策:事前に処方された吐き気止め・水分をとる
毎回のFEC(アンスラサイクリン系抗がん剤)投与数時間後〜3日目に起こったのが「吐き気」の副作用。
毎回FEC投与した日には、この吐き気の副作用を抑える「イメンド」という吐き気どめの薬を処方してもらっていたよ。
吐き気どめの薬のおかげで、FEC投与後数日間のタイミングで嘔吐することはなかった。
ただ、この期間は常に胸がむかつき、喉の奥のほうがつまっている感覚があり、食欲はなかった。
この期間は無理に食事は取らず、水分補給を心がけていた。
FEC投与後一週間ほど経つと症状はおさまり、食欲も回復してきました。
「吐き気・食欲不振」対策
強い吐き気予防として、抗がん剤投与時に吐き気どめの薬を処方される。
食欲不振のときは、果物・ゼリーなど、食べられるものをすこずつ食べる。経口補水液を飲む。
水を飲むと吐き気を催す
水を飲めない体験
時期:2回目FEC後〜
対処:服薬ゼリー、微炭酸飲料
FEC(アンスラサイクリン系抗がん剤)の投与が始まって数週間経つと、ただの「水」を飲むと吐き気を催すようになった。
毎日具合が悪いなか、大量の薬を水で服用するので、途中から体が受けつけなくなったんだと思う。
対処として、薬を飲むときは「服薬ゼリー」を使用するようにしたよ。
また、水分補給は必要なので、微炭酸飲料やスポーツ飲料など、そのときどきで飲みやすい飲料を飲んでいた。
ももちんが愛用していた服薬ゼリー
「水が飲めない」対策
薬を飲むときは「服薬ゼリー」を使用する。
微炭酸飲料やスポーツ飲料など、水以外で自分が水分補給しやすい飲料を見つけておく。
白血球低下
骨髄抑制体験
時期:各回FEC投与後1週間後〜数日間
対策:事前に処方された抗生物質
毎回のFEC(アンスラサイクリン系抗がん剤)投与一〜二週間後に起こるのが「白血球低下」。
抗がん剤治療によって骨髄の働きが抑えられ、「白血球」「赤血球」「血小板」といった血液成分が減少する。
これで感染症や貧血を起こしやすくなるんだよね。
毎回FEC投与した日には、発熱が起きたときに服用する抗生物質を処方してもらっていた。
感染症にならないように、いつも以上に手洗い・うがいに気をつけていた。
血液成分の数値が元に戻らないと抗がん剤治療もスケジュール通りにいかないことがある。
ももちんはもともとFECは3週間毎の予定だったけど、白血球の数値が元に戻らず、1週間延期したことが2回ありました。
「白血球低下」対策
抗がん剤投与時に、発熱が起きたときに服用する抗生物質を処方を処方される。
感染症にならないように、いつも以上に手洗い・うがい・体を清潔に保つように気をつける。
がん治療の「白血球低下」について参考情報
発熱・嘔吐
ももちんの発熱・嘔吐体験
時期:3回目FECから1週間後、1度きり
対処:病院を受診し点滴を投与。経口補水液
対策:受診できる病院・クリニックを見つけておく
白血球低下の時期は感染症に気をつけていたけど、3回目のFEC投与後に、一度だけ発熱・嘔吐の症状が出た。
38度以上の熱と嘔吐。あらかじめ処方されていた抗生物質を服用した。
症状が辛かったので、主治医に了承をもらって近所の病院を受診、事情を話して点滴もしてもらいました。
「発熱・嘔吐」対策
症状が出たら担当の医師を受診するか、主治医に相談のうえ近所の病院・クリニックを受診する。
口内炎
ももちんの口内炎体験
時期:症状なし
対策:低刺激マウスウォッシュ、うがい、歯磨きで予防
ももちんはふだんから口内炎になりやすかったので、抗がん剤治療で口内炎だらけになるのが怖かった。
だから、前もって低刺激のマウスウォッシュを用意して、口の中は常に清潔に、うるおいを保つように心がけたよ。
そのおかげなのか、口内炎の症状は特に出なかった。
ももちんが使っていたマウスウォッシュ
「口内炎」対策
うがい・歯磨き・低刺激マウスウォッシュで口の中を清潔に保つように心がける。
症状が出たら担当の医師を受診するか、主治医に相談のうえ近所の病院・クリニックを受診する。
がん治療の「口内炎」について参考情報
動悸・息切れ
ももちんの動悸・息切れ体験
時期:抗がん剤・ハーセプチン開始後2ヶ月目〜
対策:激しい運動はしない
抗がん剤・ハーセプチンの投与開始後2ヶ月目くらいから感じたのが、「動悸・息切れ」。
少しの運動で心臓がバクバクするようになった。
激しい運動は避け、すべての行動をゆっくりめにするように心がけました。
運動は、抗がん剤が終了して半年後くらいからウォーキングから再開した。
息切れ体験談
【第12話】30代主婦乳がん闘病記。体に出てきた抗がん剤前半の副作用
30代子なし主婦の乳がん闘病記。 今回は、抗がん剤の副作用について書いていくよ。 この記事のポイント 抗がん剤前半(パクリタキセル)の副作用 むくみ、毛包炎、切れ痔、動悸・息切れについて 乳がんの抗が ...
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「動悸・息切れ」対策
激しい運動は避け、時間に余裕を持ってゆっくり行動するように心がける。
症状が辛いときは担当の医師を受診するか、主治医に相談のうえ近所の病院・クリニックを受診する。
ホットフラッシュ
ももちんのホットフラッシュ体験
時期:抗がん剤・ホルモン療法開始後1ヶ月目〜。夏・夜間に起こりやすかった
対策:夜に着脱しやすいパジャマ
抗がん剤・ホルモン療法を同時に開始して、1ヶ月目くらいから「ホットフラッシュ」が起こり始めた。
突然体がほてって汗が出る。
特に夜寝ているときに起こることが多くて、眠れないことも多かった。
対処としては、着脱しやすく、ゆったりと風を通しやすい服装を心がけました。
「ホットフラッシュ」対策
着脱しやすく、ゆったりと風を通しやすい服装を心がける。
症状が辛いときは担当の医師を受診するか、主治医に相談のうえ近所の病院・クリニックを受診する。
がん治療の「ホットフラッシュ」について参考情報
生理が止まる
ももちんの生理が止まる体験
時期:抗がん剤開始後1ヶ月目に最後の生理〜2年数カ月後に再開
対策:特になし
抗がん剤・ホルモン療法を同時に開始して1ヶ月後に生理が来たあと、生理が止まりました。
生理がないこと自体は楽だったけど、このまま閉経する可能性もないわけではなかったので、ちょっと不安はあった。
生理が再開したのはそれから2年数カ月後。
生理が再開してからは布ナプキンを使っているよ。
布ナプキンについて詳しくは次の記事で書いています。
体調にあらわれる副作用おさらい
外見にあらわれた副作用
半年間の抗がん剤治療(分子標的薬・ホルモン療法も並行)を通して、外見に現れた副作用は次のとおり。
外見に現れた副作用
一つずつ、症状と対処、対策を見ていこう。
脱毛
ももちんの脱毛体験
時期:抗がん剤開始後3週間目〜最後の抗がん剤後半年で脱ウィッグ
対策:ウィッグ・帽子・敏感肌用シャンプー・ボディソープ(泡タイプ)
抗がん剤開始後3週間経った頃から、髪の毛が抜け始めた。
前もって帽子やウィッグを用意していたので、スムーズに対応することができた。
また髪の毛だけでなく、まつげや眉毛、体毛も徐々に薄くなってきた。
敏感肌用のシャンプ・ボディソープ・スキンケアを使っていたよ。
脱毛のときにおすすめの帽子やウィッグについて、次の記事で詳しく書いているよ。
【体験談】抗がん剤脱毛した30代主婦がおすすめの帽子とウィッグ
ももちんは30代前半で抗がん剤による脱毛を体験したんだけど、初めに悩んだのが帽子とウィッグ。 結論からいうと、実際に使ってよかったと思うのは「タンドレ」の帽子と、「ヘアエピテーゼ」のウィッグ。 この記 ...
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「脱毛」対策
予防策は特になし。前もって医療用帽子やウィッグなどを準備しておく。
毛髪だけでなく全身の体毛が抜ける場合が多いので、敏感肌用シャンプー・ボディソープを用意する。おすすめは泡タイプ。
がん治療の「脱毛」について参考情報
肌の黒ずみ
ももちんの肌の黒ずみ体験
時期:抗がん剤開始後1ヶ月目〜
対策:敏感肌用メイクグッズ・体用保湿クリーム
パクリタキセル(タキサン系抗がん剤)投与開始から1ヶ月くらい経つと、手の指先が黒っぽくなっていることに気づいた。
毎日見ていると気づきにくいけど、顔色も少しずつ黒ずんできた。
対策としては、敏感肌用ファンデーションで肌色を明るく見せていた。
また、ハンドクリームやボディクリームなどで全身を保湿し、日焼けしないように帽子などのUVグッズも利用していたよ。
肌の黒ずみは抗がん剤終了後半年くらいで改善しました。
ももちんが使っていたファンデーション
「肌の黒ずみ」対策
敏感肌用ファンデーションなどで肌色を調節する。
全身の保湿を心がける。敏感肌用のボディクリーム、ハンドクリーム、オイルなど。
日焼けを避けるための帽子などUVグッズ
がん治療の「皮膚障害」について参考情報
爪の変色
ももちんの爪の変色体験
時期:抗がん剤開始後1ヶ月目〜
対策:保湿ハンドクリーム、ネイル用オイル
肌の黒ずみと同じく、爪も黒っぽくなり、縦筋やでこぼこも多く見られた。
ハンドクリームや爪用のオイルで、こまめに指先をケアしていたよ。
ももちんの場合、爪の変色・縦筋・でこぼこは完全にもとに戻ることはなく、いまだに指先のケアは欠かせない。
「爪の変色」対策
ハンドクリームや爪用のオイルで、こまめに指先をケア。
がん治療の「皮膚障害」について参考情報
外見にあらわれる副作用おさらい
冷えを緩和する対策
抗がん剤治療中は、体を冷やさないための対策をいくつかしていたよ。
抗がん剤の副作用と直接は関係ないけど、やってみても害はないしね。
結果的に、治療生活を心地よく過ごすことにはつながった。
取り入れたことは次のとおり。
冷え対策
- 冷え取り靴下
- ビワの葉温灸(鍼灸医院に通う)
- 湯船にゆっくり浸かる
- 湯たんぽ
「冷え取り」と「ビワの葉温灸」を紹介するよ。
冷え取り靴下
「冷え取り」は、下半身を温めるための「靴下の重ね履き」や「半身浴」などを取り入れた健康法。
ももちんは日頃から足が冷たいのが気になっていたので、抗がん剤治療開始と同時に「靴下の重ね履き」を生活に取り入れた。
初めは暑く感じたけど、慣れると蒸れずに快適に過ごせて、足の冷えも緩和されました。
ビワの葉温灸
抗がん剤治療開始と同時に始めたのが「ビワの葉温灸」。
ビワの葉温灸は、もともと父が闘病中に見つけた健康法。
実家では母が父にビワの葉温灸をやってあげていたけど、一人でやるのはちょっと不安だった。
ビワの葉温灸を取り入れている鍼灸医院を近くに見つけたので、月1回のペースで通っていた。
体が芯からあたたまって、「身体にいいことしてる」感を感じたよ。笑
抗がん剤の副作用に慣れてきてからは、通うのがおっくうになって、途中で通うのやめたけど。
自宅でできるビワの葉温灸
冷えを緩和する対策おさらい
まとめ
乳がんの抗がん剤治療で体験した副作用とまとめ。
抗がん剤治療副作用
事前に準備できる対策
症状が出るとわかっているもの、予防的に始めて良いもの
- 【脱毛】医療用帽子・ウィッグ・低刺激シャンプー・ボディソープ(泡タイプ)
- 【肌荒れ】敏感肌用スキンケア
- 【肌の黒ずみ】敏感肌用メイクグッズ・体用保湿クリーム
- 【爪の変色】保湿用ハンドクリーム、ネイル用オイル
- 【口内炎予防】低刺激マウスウォッシュ
- 【ホットフラッシュ】前開きパジャマ
- 【しびれ】湯たんぽ・冷え取り靴下・ビワの葉温灸などの冷え緩和
症状が出てからの対策
症状に個人差があるもの
- 【切れ痔】市販の軟膏
- 【吐き気・食欲不振】服薬ゼリー・微炭酸飲料・経口補水液
- 【口内炎】市販の軟膏など
- 【むくみ】【毛包炎】【発熱・嘔吐】利尿剤・軟膏の処方、点滴など。受診できる病院・クリニックを見つけておく
抗がん剤の副作用は個人差が大きいけど、事前に対策できることもある。
前もって副作用についてよく知り、体のことを信頼し、不安になりすぎずに臨もう。
抗がん剤による脱毛対策については、次の記事で詳しく書いているよ。
【体験談】抗がん剤脱毛した30代主婦がおすすめの帽子とウィッグ
ももちんは30代前半で抗がん剤による脱毛を体験したんだけど、初めに悩んだのが帽子とウィッグ。 結論からいうと、実際に使ってよかったと思うのは「タンドレ」の帽子と、「ヘアエピテーゼ」のウィッグ。 この記 ...
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