30代子なし主婦ももちんの乳がん闘病記。
第6回目は、治療説明(乳がんのタイプと治療法の関係)のときのこと書いていくよ。
ももちんの乳がん闘病記って?
サイト主ももちんが2013年31歳で体験した、若年性乳がん回想録です。
告知時ステージⅡリンパ節転移あり。
術前化学療法〜乳房温存手術・リンパ節郭清〜放射線〜分子標的薬。
2019年4月ホルモン療法を終え、無治療になりました。
治療説明
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【第3話】30代子なし主婦乳がん闘病記。告知された時の状況と気持ち
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がん告知から3日後。
ももちんと夫は、M先生にあらためて説明を聞きにいった。
この3日間、ももちんは夫に病気について質問されても、ももちんは「悪性って言われた」ということしか覚えてなかった。
治療の詳細のことなんて覚えていなかったし、説明できる状態でもなかった。
夫も、ももちんの気持ちは重々承知だったので、このM先生から直接お話を聞く機会を待ち望んでいた。
ももちんも、この日は心も落ち着いて、「ちゃんと自分の病気のことを知ろう」という気持ちでいた。
3日間で、ここまで、受け入れるって、人間の適応力はほんとすごい。
乳がんにも複数のタイプがある
診察室でのM先生との会話は、次のような感じ。
(病理結果の紙を出してきて)まず、ここにも書かれている通り、クラス5なので、ももちんさんが浸潤性乳管がん、いわゆる乳がんであることは間違いないです。
このタイプは、抗がん剤がよく効きます。
また、女性ホルモンの影響を大きく受けて成長するタイプでもあるので、ホルモン療法も有効です。
HER2タンパクの発現も強陽性なので、「ハーセプチン」が非常に有効と考えます。
ももちんは、このとき初めて、乳がんにもいろいろなタイプがあることを知った。
乳がんのタイプとは?
下の表を見てみてほしい。
乳がんには、大きく分けて5つのタイプがある。
ももちんは表でいうと「ルミナルB型(HER2陽性)」。
M先生が話してくれたことを、上の表に当てはめてみるとわかりやすい。
「がんの顔つき」は、「Ki67値」でわかる
「がんの顔つき」とは、「核グレード(悪性度)」のこと。この核グレードの判断には、「Ki67値」が指標となる。
「Ki67値」が高ければ高いほど、増殖スピードが高く、核グレードも高くなる。
ももちんのがんのKi値は、78.8%。
一般的には、Ki-67が20~30%以上である場合「高値」とされるので、ももちんの核グレード(悪性度)はかなり高いものであることがわかる。
M先生が言ってくれた「元気のいいがん」というのは、「悪性度が高い」ということをオブラートに包んでいってくれたということ。
「悪性度が高い」だとびびるけど、「元気がいい」だと、なんだか受け止められるよね。
そしてこれは悪いことばかりではなく、抗がん剤に対する反応が良く、治療効果が期待できる、ということでもあるんだ。
「ホルモン受容体」で、治療期間が大幅に変わる
M先生が言ってくれた、「女性ホルモンの影響を大きく受けて成長するタイプ」というのは、乳がん細胞に、女性ホルモンに反応する「ホルモン受容体」があったということ。
「ホルモン受容体」が陽性のときは、ホルモン療法が有効になる。
ホルモン療法は、手術後長期間(2~5年、それ以上の場合もある)使用するのが一般的。
ももちんはホルモン受容体も陽性。
つまり、ホルモン療法を受けている数年間は、妊活もNGということ。
「HER2(ハーツー)」陽性だと、「ハーセプチン」が有効
「HER2タンパク」は、乳がん細胞の表面にあらわれて、がん細胞の増殖を促す作用を示すといわれている。
以前はこのHER2が強陽性の場合、予後が悪いといわれていたんだけど、ここ数年でハーセプチンという薬が開発され、広く使われるようになった。
ももちんもHER2強陽性だったので、ハーセプチンが有効、ということだった。
つまりは、ももちんのがんは、全部陽性なので、全部の治療が有効、ということ。
元気がよくて激しいけれど、いろんな治療の効果がのぞめるというタイプは、なんとなく、ももちんらしいというか、今思うと、激しいインナーチャイルドを連想させるなぁ。
今後の治療について
次にM先生は、具体的な治療の流れを説明してくれた。
しこりが脇に近いので、乳房温存手術でいけると思いますが、しこりが大きめなので、乳房の形は変わってしまう可能性は大きいです。
温存手術なので1ヶ月の放射線治療もすすめます。
術後、抗がん剤治療を約半年していきます。
ハーセプチンも抗がん剤と同じように点滴で、約1年間です。
その後、ホルモン療法5~7年つづけていきます。
フルコースの治療を勧めます。
なんか、いっぱいやるんだね。。。
抗がん剤って、髪抜けるやつだよね。。。
子どもはつくれないのか、もはや無理なのか。。。)
前情報がなさすぎて、先生の言っていることをすぐには理解できず、いろんなことが頭をめぐった。
髪が抜けることや、妊活のことを考えてたあたり、あまり命の心配はしていなかったみたい。
M先生の説明はつづく。
転移などの可能性は低いと思うが、しこりが脇に近いので、リンパ節転移している可能性はあります。
来週、CTとMRIをして、全身をチェックしましょう。
CTとMRIの予約を入れて、その日は終わった。
かなり詳細な情報を知ることができたので、不安が和らいだ。
告知されたばかりのときは、何も知らずに、「がん=死」というイメージに押しつぶされそうになっていたから。
なんとなく、「自分は本当にがんなんだね。受け入れるしかないんだね。」という冷静さがあった。
目の前のやるべきことに、前向きに取り組んでいく覚悟が決まった感じだった。
そして、いつも誠実にしっかりと対応してくれるM先生に、私も夫も信頼が増した。
まとめ
ももちんの乳がん闘病記⑥治療説明(乳がんのタイプと治療法の関係)まとめ。
- 乳がんにも複数のタイプがある
- 全部陽性、フルコースの治療
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