30代子なし主婦ももちんの乳がん闘病記。
第3回目は、乳がんを告知されたときの状況と感じたことを書いていくよ。
ももちんの乳がん闘病記って?
サイト主ももちんが2013年31歳で体験した、若年性乳がん回想録です。
告知時ステージⅡリンパ節転移あり。
術前化学療法〜乳房温存手術・リンパ節郭清〜放射線〜分子標的薬。
2019年4月ホルモン療法を終え、無治療になりました。
告知の日
初めての乳腺外科受診&針生検から一週間後。2013年5月22日。
ふわふわした気持ちのまま、ももちんは一人、病院の待合室にいた。
新刊で出ていた、村上春樹の「色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年」を開いていたけど、内容は全く入ってこなかった。
乳がんを告知される心構えができていたかっていうと、全然できてなかった。
だけど不安でいっぱいだったわけでもなく、一寸先に何が起こるかわからない、妙に落ち着いた感覚があった。
告知の時の先生の様子
1時間近く待って、緊張もつのってきたとき、スピーカーからM先生の声で、自分の名前が呼び出された。
そのとき、初めてドキッとしたことを覚えてる。
診察室には、M先生と看護師さんが一人。
「これから大事な話をする」そんな緊張感を感じた。
検査結果の紙を見せながら、M先生は言った。
「クラス」とは、検査した細胞が「良性か悪性か」の判断を五段階で評価することです。その結果「クラス5」とは、がんであると確定したことを示します。
「ステージ」とは、乳がんの病期の分類のこと。「ステージ」はこの後CTとMRIを行ってみないとわかりません。
放射線治療、抗がん剤治療、ホルモン治療のフルコースの治療が標準となります。
ホルモン治療は5年~7年続き・・・(どんどん説明はつづく)
一時間近く丁寧に説明してくれた後、病院を出た。
告知されたときの気持ち
「がんです」と告知されたとき、自分ならどう反応するか、想像してみたことある?
ももちんは、M先生から言われた告知の言葉に、驚くほど無反応だった。
へぇ、そうなんだ。という、とてもとても他人ごとのような感覚。
体中がやけに冷たいような感じだった。
涙?そんな人間的な反応は、すぐは出なかったよ。
ひたすらぽかんとして、先生の治療説明を聞いていた。
説明を聞きながら、心の奥の方で繰り返していた。
明らかに、頭でうまく処理しきれないことが、理解の手前で、宙に浮いている感じだった。
何度思ってみても、何の感情もわき起こらなかった。
まとめ
ももちんの乳がん闘病記③告知されたときの気持ちと周りの反応、まとめ。
- 告知の時の様子
- うまく飲み込めず上の空だった
次回は、夫・母・上司に伝えたときの反応と初めて泣いたときのことなどを書いていくよ。
【第4話】30代主婦乳がん闘病記。告知のときの夫、両親、上司の反応
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