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【第1話】30代子なし主婦乳がん闘病記。憂うつな日常としこり発見

2018年8月8日

30代子なし主婦ももちんの乳がん闘病記、始まります。

第1回目は、乳がん発覚のきっかけとなった出来事。

憂鬱な日常を送っていたももちんが、ある日しこりを発見したときの気持ち。

ももちんの乳がん闘病記って?

サイト主ももちんが2013年31歳で体験した、若年性乳がん回想録です。

告知時ステージⅡリンパ節転移あり。

術前化学療法〜乳房温存手術・リンパ節郭清〜放射線〜分子標的薬。

2019年4月ホルモン療法を終え、無治療になりました。

乳がん闘病記一覧を見る

しこり発見

2013年5月のとある日。

いつも通りお風呂に入ってぼーっとして、入浴剤の入ったお湯を肩にかけていたら、ふと、右手が左のわきの下付近に触れた。

そこには、2~3センチくらいの、球体のしこり。

当時のももちんは、153cm、42kgの痩せ型。

しこりは皮膚のすぐ下で、かなりの存在感をはなっていた。

手触りは固く、動かない。痛みは全くない。

こんな大きなの、今までなんで気づかなかったのだろう?

不思議さがとまらない。

しこりを発見したことで、一瞬「まさか、乳がん?」と頭に浮かんだけど、そこには、不安とかはくっついてなかった。

当時のももちん、31歳。この年齢でふつうに健康で、そんなわけないし。

 

検診は受けていた

しこりを発見しながらも、「んなわけないよなぁ」って思った理由は、もう一つあった。

前の年の7月に、市の乳がんの定期検診(エコーのみ)を、しっかり受けていたから。

その時に異常はなかったし、あれからまだ10ヶ月しかたってない。

一年足らずで2cmにまでなる乳がんのしこりって、あると思う?

そのときネットの情報では、「乳がんのしこりは、7~8年かけてようやく1cmになるくらいの速度」と書いてあった。

調べた結果、「これは、線維腺腫というやつに違いない。こんなにしこりの成長が早いのは、乳がんではないはずだ。」と、勝手にあたりをつけてみた。

なんてとんちんかんな診断。。

みんなもしこりを見つけたら、思い込みに走らず、きちんと病院に行こうね。

 

夫の不安

しこりを発見した後、お風呂上がりに、夫に軽いノリで話してみた。

ももちん
ねー、ここに、まるいしこりあるんだよね
え?しこり?大丈夫?病院でみてもらった方がいいんでない?

その口調は、明らかに真面目に心配モード。

ももちんは少しとまどった。

ももちん

(大丈夫なんだから不安あおらないでよー、なんか心配になってきたじゃん)

・・・ま、多分繊維腺腫っていうのだと思うけどね。来週にでも、病院行ってみるよ。

しこり発見から一週間後、家の近くの乳腺外科のある病院に行った。

 

じわじわとユーウツな日常

怪しいしこりを見つけたら、あなたはどんな気持ちになるかな?

ももちんは、しこりを発見したとき、実はワクワクしていた。

これは、まず前提として、自分が乳がんであるはずがないという確信があったから(間違っていたけれど)。その上でのワクワクね。

そのときわいたのは、次のような気持ち。

もし、乳がんだったら、どうなるんだろう?人生変わってしまうんだろうな~。

家族心配するだろうな、やさしくいたわってもらえるな~。

バイトは辞めるのか?ゆっくりのんびりできるな~。

器でかくなるだろうし、経験として病気も悪くないな~。

まるで、たまに熱だして、学校やすんで親にやさしくしてもらえて幸せ味わう、ふだん超健康体の小学生(笑)ほんとそのくらいで考えてた。

 

仕事と妊活・・・実は逃げ出したかった

当時のももちんは、健康や体力には自信があった。

病院もめったに行かない。仕事は衣料品の大型店のアルバイト。ちゃかちゃか歩き回り、サービス残業もしてた。遅番の翌日のお休みに早起きをして、登山に行くこともあった。

思えば、ももちんは、子どものころからずーっと忙しかった。

学校行って、習い事やったり、部活やったり、、休みの日は遊んだり、バイトしたり、、

常に何かをしていることが当たり前だった。

大人になってからも、仕事にやりがいを求めるあまり、ブラックな環境に身を置いて、その充実感に酔いしれていた。

結婚して数年、なかなか子どもを授からずに、悩んでいた時期でもあったよ。

いよいよ本気の不妊治療に足を踏み入れてみようか、とも話していた。

そんな矢先の、しこり発見。

ワクワクしてしまったのは、こんな日常に、どこかで嫌気がさし、変えたいと思っていたから。

今は幸せだ。(健康で、結婚してて、安定してて、、)幸せだと思うべきだ。という建前もあったんだけど、

そんな今に、どう頑張っても満たされない本音が、こんなんじゃ嫌だ!この生き方を変えたい!と叫んでいたんだよね。

だから、そのきっかけをくれそうなこの機会、妄想でワクワクとして楽しんでいたわけ。

 

心の方程式

もうちょっと、この心のからくりについて話そうと思う。

しこりを発見したときわいてきたワクワクが示していた、思わぬ本音。

乳がんになれば、休める。やさしくしてもらえる。

この、○○になれば(が起これば)、△△できる。という方程式。あなたの中にはないかな?ももちんはよく採用してきた。

表面的な望み
テストでいい点取ってみんなから一目おかれたら、居場所ができて安心。
いつでも居場所があって安心していたい。でも、みんなに認められなくちゃ居場所はない。
隠れた本音
表面的な望み
転勤すれば、また1からやれる。(これまでの仕事に責任とらなくていい。)
仕事に責任をとりたくない。でも、そんなことは社会人としてゆるされない。
隠れた本音
表面的な望み
結婚すれば、仕事も楽なポジションにいける。
仕事は楽に適当にやりたい。でも、独身でいるうちは正社員としてがっつり働かなくちゃ。
隠れた本音
表面的な望み
妊娠すれば、休んでゆっくりすることができる。
ゆっくりしたい。でも、子どももいないのに働いてないってダメじゃん。
隠れた本音

みたいな感じ。

これって、ぜーんぶ、○○すれば、△△を自分に許可できるけど、そうじゃない今は△△できない。っていうとりきめを、自分に「勝手に」課していただけ。

複雑怪奇。よくがんばっていた。

ここまで書いて、ももちんは、どれだけ社会的ポジション(人からどうみられるか)にこだわっていたかがわかる。

 

まとめ

ももちんの乳がん闘病記①まとめ

  • ユーウツな日常
  • しこり発見はある意味アトラクション
  • 心のからくり

 

次回は初めての受診の日の様子と、告知までの気持ちを書いていくよ。

次回
【第2話】30代主婦乳がん闘病記。初診で針生検!告知までの気持ち。

30代子なし主婦ももちんの乳がん闘病記。 第2回目は、初めての受診と針生検、告知までの気持ち。 受診の日の様子 しこり発見から1週間。若干の不安を抱えながら、山梨のY病院の乳腺外科に行った。 大きな病 ...

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  • この記事を書いた人

ももちん

夫と猫たちと山梨在住。海外の児童文学・絵本好き。 紙書籍派だけど、電子書籍も使い中。 今日はどんな本読もうかな。

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