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【第12話】30代主婦乳がん闘病記。体に出てきた抗がん剤前半の副作用

2021年3月15日

30代子なし主婦の乳がん闘病記。

今回は、抗がん剤の副作用について書いていくよ。

この記事のポイント

  • 抗がん剤前半(パクリタキセル)の副作用
  • むくみ、毛包炎、切れ痔、動悸・息切れについて

ももちんの乳がん闘病記って?

サイト主ももちんが2013年31歳で体験した、若年性乳がん回想録です。

告知時ステージⅡリンパ節転移あり。

術前化学療法〜乳房温存手術・リンパ節郭清〜放射線〜分子標的薬。

2019年4月ホルモン療法を終え、無治療になりました。

乳がん闘病記一覧を見る

乳がんの抗がん剤で出た副作用(前半3ヶ月)

この記事では、筆者が乳がんの治療(抗がん剤・分子標的薬・ホルモン療法)で感じた副作用の個人的体験談を書いています。

副作用には個人差があり、症状や現れる時期も人それぞれです。

現在の治療の副作用について不安なことは主治医や薬剤師など専門の方にご相談ください。

 

ももちんは、乳がんの治療で初めに受けたのは、「抗がん剤治療」「分子標的薬」「ホルモン療法」を並行して行う薬物療法。

具体的には次のような治療内容だったよ。

薬物療法内容(2013年6月〜8月)

  • パクリタキセル(タキサン系抗がん剤)週1回×12回
  • ハーセプチン(分子標的薬)3週に1回×4回(計1年予定)
  • ゾラデックス(ホルモン療法:LH-RHアゴニスト製剤)4週に1回(全24回)

 

この治療で、ももちんが体験した副作用は次のとおり。

薬物療法で感じた副作用(2013年6月〜8月)

  • むくみ※
  • 毛包炎※
  • 切れ痔※
  • しびれ
  • 動悸・息切れ※
  • 生理が止まる
  • ホットフラッシュ
  • 脱毛
  • 肌の黒ずみ・爪の変色

 

ももちん
この記事では、※の副作用「むくみ」「毛包炎」「切れ痔」「動悸・息切れ」の体験談を時系列で書くよ。

 

抗がん剤の副作用と対策について、詳しくは次の記事で書いています。

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【体験談】30代主婦が乳がんの抗がん剤治療で感じた副作用と対策

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抗がん剤2回目後に出た副作用

抗がん剤2回目後に出た副作用

  • むくみ
  • 毛包炎(一度限り)

 

初めて抗がん剤の副作用を体で感じたのは、2回目の抗がん剤投与が終わった翌日。

抗がん剤投与

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毛包炎(吹き出物のようなブツブツ)

抗がん剤2回目を終えた翌日、予期せぬ事態が発生。

朝起きたら、吹き出物のような赤いブツブツが顔中に出ていた。

ももちん
きゃーきゃーきゃー。ありえないよー。

事前に調べていた副作用のなかでも、「ブツブツ」はノーマークだったので、まじであせった。

しかも、そのブツブツの一つ一つが腫れて痛い。

調べてみたところ、吹き出物も副作用の一つとして起こりうるとのこと。

かくしようがない「顔」が一晩で突然変わってしまったことが怖かった。

 

ももちん
このときの日記を紹介。

手を出し始めたヒーリンググッズ。

2013.7.4(PTX2回目から2日目)

今日はなんか夫つかれてるよね。うん。

それにしても、顔の赤いぶつぶつは一体

私の予想、抵抗力がおちてることからくる、びんかん肌と思う。

とにもかくにも、明日、病院にTELしてみよう。

ひふかいっていいかどうか、聞いてみよう。

夫にも色んなことがのしかかっている。

なるべく負担を軽くしてあげたいのね。

手のしびれが感じられるようになってきました。

これはゆゆしき…。

しかし、あんまりそんな深く考えてないよ。

水晶のポイントを使ってみようかな。

期待をすてて。

無になって。

引用元:ももちんの日記(私物)

 

むくみ

毛包炎が出た翌日。

朝、とっても体が重い。

気のせいかと思いきや、体重はかってみたら、抗がん剤始める前よりなんと4キロも増量

お腹はパンパンで明らかに水分がたまっている様子なのに、おしっこもでない。

何も食べていないのに、飲み物も食べ物ももう入れてはいけない、と体からSOSが出ているような感覚。

顔面のブツブツも前日よりひどくなっていて、このままじゃほんとまずい。

がん患者としてというより、女としての危機感を覚えたよ。。

 

副作用というのは、初回から必ず出るわけではない。

回数を重ねるごとに、いろんなものが出てくることもあるんだよね。

ももちん
抗がん剤が続くあと半年、副作用はひどくなっていく一方なのかな?

手のしびれも少し感じられるようになってきて、不安が一気につのった。

 

2013.7.5(2回目PTXから3日目)

朝。超むくんでます。

体重46.5とか…。

1回目より4kg増えてる

絶対利尿作用おかしいね。

食欲もなくなる。

お腹パンパンですもの。

そして吹き出物。

こちらは低刺激の化粧水でなんとかしのごうと思うけど、むくみは…。

やっぱ今日TELしてきいてみよう。

よくある症状であればガマンするし。

うん。

ストレスになるのが一番よくないもん。

ブログ見てたらよくある症状みたい。

様子みてみようかな。

引用元:ももちんの日記(私物)

 

Y病院にかけこむ

2回目抗がん剤を受けてから数日の間に起こった「吹き出物」「むくみ」の副作用。

不安がいっぱいになり、主治医のいる東京のS病院に相談の電話をした。

ももちん
顔中吹き出物がでて、むくみも半端ないです。

山梨にいるので、近所の病院に診てもらって良いですか?

はい、大丈夫です。

かかりつけのお医者さんに見てもらってください。

看護師さん

看護師さんに確認が取れたので、がん治療を受けているS病院とは違う近所のY病院に駆け込んだ。

 

Y病院で副作用を診てもらう

Y病院は、初めに検査をして乳がんの告知を受けた病院。

Y病院受診

【第2話】30代主婦乳がん闘病記。初診で針生検!告知までの気持ち。

30代子なし主婦ももちんの乳がん闘病記。 第2回目は、初めての受診と針生検、告知までの気持ち。 受診の日の様子 しこり発見から1週間。若干の不安を抱えながら、山梨のY病院の乳腺外科に行った。 大きな病 ...

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初めに乳腺外科のM先生の問診を受けてから、皮膚科と内科を受診する、という流れだったので安心だった。

ももちん
M先生に会うの、1ヶ月ぶりだなー。

なんか抗がん剤で外見変わっちゃった姿で会うの、気まずいなー。

ももちんさん、こんにちは。
M先生
ももちん
こんにちはー。・・・

S病院での治療内容と今回の症状のお話。

(話が終わると)では、このあと皮膚科と内科を受診してください。

当院でも乳がんの治療のことは把握していますので、我慢せずにいつでも当院を受診してくださいね。

M先生
ももちん
あ、ありがとうございます。

(そう言ってもらえると安心すぎる・・・)

 

いつ何が起こるかわからない副作用、遠くて週1回しか通えないS病院。

とても不安だったけど、具合が悪いときは事情をわかってくれるY病院に行ってもいいと言ってくれたのは、とてもありがたかった。

皮膚科と内科の診察の結果、症状自体もたいしたものではなく、赤いブツブツは、「毛包炎」とのこと。

軟膏をもらい、むくみ緩和の利尿作用のお薬ももらって、一安心しました。

 

ももちん
このときの日記を紹介。

2013.7.6(2回目PTXから4日目)

昨日は、むくみとポツポツが気になったので、病院にTELしたあとY病院に行った

むくみは、1日たった今日は和らいだ。

今はふつうにごはんと食べれてるし、苦しくない。よかった。

ブツブツは…毛包炎とのこと

原因、知りたいよねー。

なんこうもらったけど。

とりあえず、低刺激のもので清潔にする。

なんこうをぬる。

やっぱり、外出るのがイヤになるからね。

治したいです。

水曜日相談してみよう。

これ以上ひどくなるのはイヤじゃい。

引用元:ももちんの日記(私物)

 

2013.7.8(2回目PTX6日目)

きのう一日、夫テンション低かったねえ。

考えてたのか。

体調悪いのか…。

元気になってほしいねえ。

私の方は、ニキビが落ち着いてきた感あり。

でも、これ、抗ガン剤のたびに繰り返すのはイヤねぇ。

毎週金・土・日ニキビ。

そして、金曜はありえないムクミ

だから金曜は要注意。

でも、先週あった頭痛と腸痛はない。

ぬりぐすり、ずっとつづけていいものかどうかねぇ。

きいてみよう。

これも免疫が低下してるからなのか。

それとも、一種のアレルギー症状なのかな。

それだけでもきいてみよう。

粗大ゴミの収集も考えなくちゃね。

物が多すぎるん。

ゴミ、もってってくれたみたい。

よかった。今日は外に出るぞー!

引用元:ももちんの日記(私物)

 

抗がん剤3回目後に出た副作用

抗がん剤3回目後に出た副作用

  • 切れ痔
  • むくみ(継続)
  • 脱毛

 

2回目の抗がん剤で体験した「毛胞炎」と「むくみ」。

3回目も覚悟していたけど、毛胞炎は起こらなかった

どうやら、一過性のものだったみたい。

ただ、むくみは前回同様起こった

毎回抗がん剤投与の二日後には、お腹がパンパン、足もパンパン。

眠さや気だるさもマックスなので、ずっと横になっていた。

そこさえ乗り越えれば、楽になる感覚もわかってきた。

 

切れ痔

3回目の抗がん剤投与後に現れた新しい症状。

切れ痔

トイレで用を足すのが、とても痛くて大変だった。

免疫が落ちて、皮膚も伸びなくなってくるのかな…(・ω・)

生まれてはじめてボラ○ノールを買った。

はじめてのことがたくさん起こる日々だったなあ。

 

2013.7.13(3回目PTX4日目)

やほー。

木・金とむくみ?がある。

全体的にたまってる感じ。

運動した方が良いよね。うん。

あと、切れじ。

ボラ○ノールが手放せなくなってしまった。

しかし、私はよくねむるね。

なんかねむれるのよね。

明日はでかけようと思うんだ。

ひとりじゃ心細いけれども。

最近もっぱら病院しか行ってない、友だちとも会ってないしねえ。

無事、脱毛デビューしたら、もうちっと行動はんいを広げてみようかと思っています。

父も退院して、少し元気な様子。

実家も元気をとりもどしてほしいなあ。

引用元:ももちんの日記(私物)

 

脱毛の副作用体験は、次の記事に書いています。

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【第10話】30代乳がん闘病記。抗がん剤脱毛の恐怖とウィッグデビュー

30代子なし主婦の乳がん闘病記。 今回は、脱毛の恐怖、初めて抗がん剤、ウィッグデビューまでを書くよ。 この記事のポイント 抗がん剤前に一番恐れていたのは「脱毛」 ウィッグデビューで恐怖が安心に変わる ...

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自分で体調をケアすること

友人からプレゼントでもらった冷え取り靴下。

抗がん剤の副作用と向き合っている日々のなかで、私は少しずつ「自分で自分の体をケアすること」を覚えた。

なぜなら、自分が受けている治療について、一番知っているのは自分だから。

副作用が辛いときは、つい家族に「わかってよ!優しくしてよ!」とあたりたくなる。

だけど、周りにあたったところで体調が楽になるわけでもない。

自分を救えるのは自分しかいないんだよね。

副作用が辛かったら、自分で判断して受診する。

専門家にしっかり頼り、不安なことは何でも聞く。

自分の安心のために、自ら意志をはっきりさせて行動することが必要であることを覚え始めた。

 

抗がん剤開始後数ヶ月で感じた副作用

抗がん剤1ヶ月目以降に出た副作用

  • 動悸・息切れ
  • しびれ
  • 生理が止まる
  • ホットフラッシュ
  • 肌の黒ずみ・爪の変色
  • 切れ痔(継続)
  • むくみ(継続)
  • 脱毛(継続)

抗がん剤治療も開始から2ヶ月を経過、ウィッグデビューもし、タキサン系抗がん剤の副作用をひととおり体験した。

副作用にも少しずつ慣れてきて、体調を見ながら遊びにも出かけるようになった。

だけど、慣れてきたからといって副作用がなくなったわけではなく、確実に体に感じる負担は大きくなっていったんだよね。

 

ももちん
このころの日記を紹介。

2013.8.8(7回目PTX2日目)

はー。お腹、体中おもいおもい

ちっとはらくになりたいもんだ。うー。

明日、もおもいかね。

もう、半分はすぎたんだよ。

あと、1ヶ月ちょいの辛抱だよ。

その後は、もっと大変なおもいするかもしれないけどね。

私、何も手伝いしてないね。

怠け者の嫁さね。

まあまあ、病気中は、あんまり自分を責めなさんな。

あぁ、これが私の字ね。

おもしろい字ね。

上手ではないね。

しょうがないね。

あせらず、ゆっくり、ゆっくり。

体ちょうわるいときは、体によりそって

眠れなくっても気にしない。

明日のことは気にしない。

大丈夫、大丈夫。

私が私を守ってあげるからね。

引用元:ももちんの日記(私物)

 

動悸・息切れ

調子乗って自転車こいでたら・・・

タキサン系抗がん剤の治療が終盤にさしかかった夏、夫と一泊で長野の小海線旅行に行った。

久しぶりのお泊り旅行、やっぱりうれしい&楽しい♪

調子に乗ってレンタサイクルでサイクリングしたら、ものの数分で心臓バクバク・・・!

このときは、ほんとびっくりした。

抗がん剤とともに、ハーセプチン点滴やホルモン抑制の注射もしていたので、ある意味薬漬けの体。

いろんな方面からの副作用が、少しずつ体の症状として現れてるんだな、と実感した。

 

夫の気遣い

旅行中の朝ごはん。抗がん剤中もよくでかけていた。

このころ、私の希望を止めずにいろんなところに連れて行ってくれた夫には本当に感謝している。

私の体を心配していたことには間違いないと思う。

だけど心配そうなそぶりはいっさい見せず、「普通の人」として接してくれた。

ももちんの体調のことは、ももちん自身が一番よく知っている。

ももちんがOKだしてるなら、行きたいところに一緒に行こう。

体調が悪ければ、ももちんが判断して寝ていればいいよ。

この心遣いが、今思い出しても涙が出てくるほどありがたかった。

 

まとめ

30代子なし主婦乳がん闘病記・抗がん剤の副作用まとめ。

 

抗がん剤の副作用と対策について、次の記事でまとめているよ。

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【体験談】30代主婦が乳がんの抗がん剤治療で感じた副作用と対策

ももちんは2013年に乳がんの抗がん剤治療を体験したんだけど、副作用がいろいろ出て大変だった。 副作用には個人差があるけど、事前に対策しておけることもあるよ。 この記事では、ももちんが実際に体験した抗 ...

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次回は、抗がん剤治療中のメンタルの変化について書くよ。

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  • この記事を書いた人

ももちん

夫と猫たちと山梨在住。海外の児童文学・絵本好き。 紙書籍派だけど、電子書籍も使い中。 今日はどんな本読もうかな。

-抗がん剤の副作用, 闘病記
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