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絵本『クリスマスってなあに?』感想。三色刷りのイラストがかわいい

2018年5月31日

『クリスマスってなあに?』ジョーン・G・ロビンソン作、こみやゆう訳、岩波書店、2012年

絵本『クリスマスってなあに?』は、『思い出のマーニー』の作者、ジョーン・ロビンソン作の絵本。

三色刷りのイラストがめっちゃ可愛いんだ。

今回は、『クリスマスってなあに?』の魅力をお伝えするよ。

この記事で紹介する本

絵本『クリスマスってなあに?』とは

絵本『クリスマスってなあに?』(原題”My Book About Christmas”)は、1946年英語版が出版された。

日本では、2012年、こみやゆうの訳により、岩波書店より出版された。

 

ジョーン・G・ロビンソン/作

イギリスの児童文学・絵本作家。

1910年イギリスのバッキンガムシャー州生まれ。

チェルシー・イラストレーター・スタジオで学ぶ。

1941年に結婚し、ふたりの娘、デボラとスザンナをもうける。

クリスマスカードや挿絵の仕事をしていたが、やがて自分でも子どものためのお話を書くようになる。

1988年没。

代表作(児童文学)

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小宮由(こみや・ゆう)/訳

翻訳家、編集者。

1974年東京生まれ。

学生時代を熊本で過ごす。

大学卒業後、児童図書出版社に勤務。

その後、留学をへて、子どもの本の仕事に携わる。

2004年より東京・阿佐ヶ谷で、家庭文庫「このあの文庫」を主宰。

両親・兄夫婦は熊本・西原村で児童書専門店竹とんぼを経営。

祖父は、トルストイ文学の翻訳家 北御門二郎。

代表作(翻訳)

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内容紹介

みんな楽しみ、クリスマス!

でも、クリスマスってどうやって始まったか、知っている?

イエス・キリストの誕生から、クリスマスの準備やあとの過ごし方のことまで、丁寧に紹介するよ。

「テディ・ロビンソン」シリーズの作者による、3色刷りの愛らしいイラストが魅力的!

 

絵本『クリスマスってなあに?』感想

『クリスマスってなあに?』ジョーン・G・ロビンソン作、こみやゆう訳、岩波書店、2012年

絵本『クリスマスってなあに?』感想は次のとおり。

『クリスマスってなあに?』ポイント

 

クリスマスに毎年開く、私だけの本

『クリスマスってなあに?』は、他の一般的な絵本のように、主人公はいない。

しいて言うなら、主人公はこの絵本を読んでいる人。

だから原題は”My Book About Christmas(クリスマスについての私の本)”となっているんだ。

初めにちゃんと、この本の持ち主の名前を書く欄ももうけてある。

こういうのって特別感があってうれしいよね。

日本人でクリスチャンでもないももちんは、クリスマスに関することは、実はあまり知らない。

イエス・キリストの誕生日っていうこと、サンタクロースからプレゼントをもらえること、クリスマスケーキを食べること、くらい。

子どものころは家族と過ごしたけど、思春期すぎたら好きな人と過ごしたり、バイトにあけくれたり・・・

雑貨屋さんに就職してからは、クリスマスは一年で一番の稼ぎ時という、全く夢のない気持ちでクリスマスを迎えていたよ。

この絵本では、『クリスマスってなあに?』というタイトルの文字通り、クリスマスの由来や、クリスマスの行事、しきたりなどをわかりやすく教えてくれているんだ。

一言で言うなら、「クリスマスハンドブック」のようなもの。

 

クリスマスの由来がわかる!

たいていの人は、クリスマスがそもそもどんなものか、っていうことを、ちゃんとは知らないんじゃないかな?

『クリスマスってなあに?』では、クリスマスの由来、つまりイエス・キリストが生まれた時の様子のことを、絵付きで描写してくれているんだ。

上の写真はクリスマス・クリブっていうかざり。

一般家庭であまり見ることはないけど、キリスト教徒の多い欧米では、クリスマス期間中に、教会の庭や街角にさまざまなクリブが置かれるんだ。

クリブには、飼いばおけに寝かされたイエス様、母マリアと父ヨセフ、羊飼いたち、東方から捧げものを持って訪ねてきた3人の賢者、それに羊等の動物が飾られる。

この場面のことが細かく物語で描かれていて、なぜ、現在のクリブという文化につながっているのかまで、伝えてくれているんだ。

 

イギリスのクリスマスの過ごし方

『クリスマスってなあに?』では、イギリスのクリスマスの過ごし方について、細かく書かれている。

クリスマスの前後でどんな行事があって、どんな気持ちで過ごすかまで、教えてくれるんだ。

日本では、子どもにとってはプレゼントがもらえてケーキが食べれる、くらいのイベントかもしれない。

だけど、イギリスでは、クリスマスカードを交換して、お菓子を作って、クリスマスキャロルをきいて、部屋の飾りつけをして、靴下をつるして眠る。

もちろん、プレゼントの用意もかかさない。

クリスマス当日は、一番いい洋服を着て、教会で賛美歌を歌い、ごちそうを食べて、クリスマスクラッカーを鳴らし、たくさん遊ぶ。

クリスマスの次の日のボクシングデイや、その過ごし方のことまで、ちゃんと書いてあるんだ。

ちなみに前に『さむがりやのサンタ』の記事を書いたけど、あれもイギリスのクリスマスだったよね。

この絵本でも、ちゃんとクリスマスプディングが出てくる。

願い事をしながら材料をかき混ぜるのは、絶対楽しい思い出になるよね。

 

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3色刷りの絵がかわいい!

『クリスマスってなあに?』の魅力は、なんといっても三色刷りのかわいらしいイラスト!

子どもたちが、生き生きとクリスマスを過ごす場面を見てると、こっちまで子どもに戻った気分になる。

子どもたちの服装がまたかわいいんだよね。

表情も豊かで、イギリスの子どもたちにとって、クリスマスというものがどんなに楽しみで大切なものかが伝わってくる。

イエス・キリスト生誕の物語や、サンタクロースがプレゼントを配る場面も丁寧に描かれている。

文は感じが多くて、少し説明っぽいんだけど、絵がいいから子どももきっと夢中でページをめくるんだろうなぁ。

 

感想おさらい

 

まとめ

『クリスマスってなあに?』みどころまとめ。

  1. クリスマスに毎年開く、私だけの本
  2. クリスマスの由来がわかる!
  3. イギリスのクリスマスの過ごし方
  4. 3色刷りの絵がかわいい!

クリスマスが近づいたら読みたくなる絵本だよ。

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  • この記事を書いた人

ももちん

夫と猫たちと山梨在住。海外の児童文学・絵本好き。 紙書籍派だけど、電子書籍も使い中。 今日はどんな本読もうかな。

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