クリスマスの絵本 絵本

『さむがりやのサンタ』一度は読みたいクリスマス絵本の名作!

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ブリッグズ『さむがりやのサンタ』すがはらひろくに訳、1974年、福音館書店

クリスマスが近づくと、あったかいココアを飲みながら、絵本でも読んでほっこりしたくなるよね。

クリスマスの絵本の中でも、ももちんが一番好きなのは『さむがりやのサンタ』。

今回は『さむがりやのサンタ』の魅力をたっぷりお伝えするよ。

  1. サンタの裏の生活がわかる
  2. 人間味あふれるサンタ
  3. イギリスの文化がわかる
  4. 自分の時間を大切にするサンタ
  5. 英語版を読んでみる
  6. アニメにもなっている
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背景

『さむがりやのサンタ』(原題"Father Christmas")は、1973年に英語版で出版された絵本。

日本では、1974年、菅原啓州(すがはらひろくに)翻訳で、福音館書店より初版が発行されている。

レイモンド・ブリッグズ

イギリスのイラストレーター、漫画家、作家。

1934年イギリスのロンドン生まれ。

幼少時から漫画書きの道を追い続け、美術学校で短期間絵画を学んだ後、プロのイラストレーターとなり、すぐに児童文学作品での活動を開始した。

『さむがりやのサンタ(英語版) Father Christmas』で、ケイト・グリーナウェイ賞受賞

『スノーマン The Snowman』(1978年)文字なし絵本で、アニメ化されてアカデミー賞にノミネートされた。

『風が吹くとき When the Wind Blows 』(1982年)では、老夫妻が核戦争の恐怖に直面する物語を描いた。

参考:Wikipedia

主な作品

菅原 啓州(すがはら・ひろくに)

主な翻訳作品

内容紹介

「やれやれまたクリスマスか!」

目を覚ましたサンタクロースはとてもめんどくさそう。

寒さにぶつぶつ愚痴を言いながら、町中の子どもたちにプレゼントを配るサンタクロース。

一日の仕事を終え、ゆっくりとお風呂に入るサンタクロースはとても幸せそう。

皮肉屋だけど、実は心優しい、ちょっと変わったサンタクロースの登場です。

出典:福音館書店公式サイト

特徴①サンタの裏の生活

子どもの頃、サンタクロースはクリスマスにプレゼントをくれたよね。

決して姿を見ることはできなかったから、いつも想像するだけだった。

サンタさんって、ふだんはどんな生活をしてるんだろう?

どうやって家の中に入ってくるんだろう?

そんな謎めいたサンタさんの一日を、まるで隠しカメラからのぞくように見ることができるのが、『さむがりやのサンタ』なんだよね。

子どもたちが寝静まっている間に、こっそりえんとつからしのびこむサンタ。

家ごとに用意してくれている差し入れを、なんやかんや言いながら食べたり飲んだりするサンタ。

自由自在に空中を走れるそりで、どんな家でもたどり着けるサンタ。

ふだんは絶対に見ることができないからこそ、新鮮でおもしろいんだよね。

特徴②人間味のあるサンタ

サンタさんが1年で一番忙しい日、12月24日、目覚ましで起きるところから、物語は始まる。

このサンタさん、はじめから愚痴だらけなんだよね。

最初に発する言葉が「やれやれまたクリスマスか!」なんだもん。

ほかにも、愚痴はたくさん出てくる。

想像では、サンタさんて、優しくて親切な神様みたいな人かと思ってたけど、このサンタさんはもっと身近。

近所に住んでる人間のおじさんみたい。仕事への愛も感じる。

クリスマスの朝方に、牛乳配達屋のおじさんとあいさつする場面があるんだけど、みんなが寝静まってる間に仕事する仲間同士なんだよね。

特別な存在ではなく、町での一つの仕事としてなじんでいるサンタクロース。

サンタクロースってこうやって働いてるんだ、って思うと、なんだか嬉しくなる。

そして、ふだんは文句ばかり言ってても、根は優しいサンタクロース。

猫のクロや犬のポチ、トナカイたちにも話しかけながら世話をする。

クロがいつもサンタの肩に乗っているのがかわいい。

特徴③イギリスの文化がわかる

『さむがりやのサンタ』の住まいはイギリス。

サンタさんの生活も、イギリス的な一面が見られておもしろい。

まず、朝起きて飲む一杯。コーヒーじゃなくて紅茶なんだよね。

「おいしい紅茶がなによりだ」って言って紅茶を入れるサンタさんにほっこり。

仕事を終えて帰ってからも、「おいしい紅茶をわかして・・・」って言いながら、お湯を沸かす。

生活の中に紅茶という文化がしっかり組み込まれているんだ、ってわかる。

日本ではみないお菓子も登場。

クリスマスプディングっていう、イギリスのクリスマスには欠かせないお菓子なんだって。素敵だよね。

特徴④自分の時間を大切にするサンタ

家では食卓と身なりを整えて、ひとりのクリスマスの時間を満喫するサンタクロース。

お酒を楽しみ、テレビを見ながら居眠りしてしまうサンタも、なんだか家にいるお父さんみたいでおもしろい。

満たされた時間が、読んでいる方にも伝わってくる。

英語版”Father Christmas”

図書館に英語版があったので、借りてみたよ。

絵は同じなんだけど、セリフから感じられるニュアンスがちょっと違っておもしろかった。

”Father Christmas”では、サンタクロースのセリフ(特に文句や愚痴)の中に、たくさん”Blooming”という言葉が出てくるんだよね。その数、なんと15回!

”Blooming”っていうのは、ふつうなら「花盛りの、咲きほこる」という意味だけど、イギリスでは俗語で「ひどい、途方もない」という意味でも使われるんだ。

Father Christmas さむがりやのサンタ
Blooming Christmas here again! やれやれ またクリスマスか!
Blooming snow! おやおや ゆきかい
Blow the blooming snow! なんてこったい いやなゆきだよ まったく!
Brr! Blooming cold! うーさむ
Blooming snow! ひでえゆきだ!
Blooming chimneys! えんとつなんて なけりゃいいのに!
Blooming soot! すすだらけに なっちまった
Blooming aerials! じゃまっけな アンテナだ
Blooming cats! どらねこっ!
Hm,no blooming chimneys,anyway. ふん、ともかく いけすかないえんとつは、ないわい
Blooming cookers! なんだいなんだい このだいどころは
Getting a blooming cold,now. おや かぜをひいちまったかな
Brr!Blooming feet frozen! やれやれ あしがこごえちまった
Blooming awful tie from aunt Elsie! ごたいそうなネクタイをくれたもんだ エルシーおばちゃんたら
Happy blooming christmas to you,too! ま、おまえさんもたのしいクリスマスをむかえるこったね

こうして比べてみると、英語版ではサンタの口癖として表現されている”blooming”だけど、日本語版ではさまざまな言葉を使って愚痴があらわされているよね。

すがはらひろくにの翻訳も秀逸!

それと、サンタクロースが一緒に暮らしている犬のポチと猫のクロ。

英語版ではなんと名前がないんだ。

呼びかける時も、サンタクロースは”dog””cat”と呼びかけている。

翻訳するときに、名前があった方が親しみやすいと思って名前をつけたんだね。おもしろい!

アニメにもなっている

出典:ColumbiaMusicJp

『さむがりやのサンタ』の続編に『サンタのなつやすみ』っていう絵本がある。

この二冊の絵本を原作として、1991年にイギリスで『ファーザー・クリスマス』っていうアニメが制作された。

子どもの頃にこのアニメを観て好きな人たちもいるみたい。

ももちんはまだ観たことないから、近いうち観てみたいなあ。

予告編だけで、絵本の世界がそのまま映像になっていて、嬉しくなる。

まとめ

『さむがりやのサンタ』みどころまとめ。

  1. サンタの裏の生活がわかる
  2. 人間味あふれるサンタ
  3. イギリスの文化がわかる
  4. 自分の時間を大切にするサンタ
  5. 英語版を読んでみる
  6. アニメにもなっている

大人も子どももクリスマスに読むのにぴったりの絵本だよ。

続編『サンタのなつやすみ』のことを知りたい人は、こちらの記事をどうぞ。

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