この記事にはプロモーションを含みます。

絵本『サンタのなつやすみ』感想。さむがりやのサンタの夏のバカンス

2018年5月7日

ブリッグズ『サンタのなつやすみ』さくまゆみこ訳、1998年、あすなろ書房

『さむがりやのサンタ』の続編、『サンタのなつやすみ』

クリスマスのお仕事が終わり、バカンスに行くサンタクロースの物語。

今回はこの『サンタのなつやすみ』の魅力を紹介するよ。

この記事で紹介する絵本

こんな方におすすめ

  • 絵本『さむがりやのサンタ』が好き。続編を読みたい
  • アニメ『ファーザー・クリスマス』が好き。原作を読んでみたい

絵本『サンタのなつやすみ』とは?

『サンタのなつやすみ』(原題"Father Christmas Goes on Holiday")は、1975年英語版が発表された絵本。

作者はイギリスの絵本作家、レイモンド・ブリッグズ。

レイモンド・ブリッグズの最初の絵本『さむがりやのサンタ』の続編である。

日本では、1976年篠崎書林より、こばやしただおの翻訳で『サンタのたのしいなつやすみ』として発行されたが、現在は廃刊。

1998年、あすなろ書房より、さくまゆみこの翻訳の新訳版「サンタのなつやすみ」が発行されている。

 

レイモンド・ブリッグズ紹介

『さむがりやのサンタ』感想。一度は読みたいクリスマス絵本の名作!

クリスマスが近づくと、あったかいココアを飲みながら、絵本でも読んでほっこりしたくなるよね。 クリスマスの絵本の中でも、ももちんが一番好きなのは『さむがりやのサンタ』。 今回は『さむがりやのサンタ』の魅 ...

続きを見る

レイモンド・ブリッグズの絵本をAmazonで見る

レイモンド・ブリッグズの絵本を楽天で見る

さくまゆみこ(翻訳)

作間由美子。翻訳家。1947年東京都出身。

出版社勤務を経てフリーの編集者、翻訳家となる。

代表作(翻訳)

『怪物があらわれた夜』紹介

『フランケンシュタイン』19作品比較。文庫・映画など特徴まとめ!

『フランケンシュタイン』は、イギリスの女流作家メアリー・シェリーが10代で書いた名作。 現在さまざまな出版社から刊行されているので、特徴別にまとめてみた。 こんな方におすすめ 『フランケンシュタイン』 ...

続きを見る

さくまゆみこ関連書籍をAmazonで見る

さくまゆみこ関連書籍を楽天ブックスで見る

 

内容紹介

ももちん

『さむがりやのサンタ』の皮肉屋サンタさんが、夏のバカンスへ!

ソリを改造したキャンピングカーで、パリ・スコットランド・ラスベガスへ。

初体験にとまどいながらも、楽しそうなサンタさんがおもしろい!

 

『サンタのなつやすみ』を読んだ感想

前作『さむがりやのサンタ』で、気むずかし屋だけど根は優しいサンタクロースに、すっかり魅了されたももちん。

『サンタのなつやすみ』でも、我が家のベッドから物語が始まる。

そこで、このサンタさんの物語をまた読めるんだって、嬉しくなる。

 

夏のサンタをのぞきみる

一コマずつ、絵と吹き出しで進んでいく形式は前作『さむがりやのサンタ』と同じ。

ナレーションがないから、またまたサンタクロースの夏休みをのぞき見してるような感覚になる。

フランス料理とワインと太陽のバカンスを過ごすために、そりを改造してキャンピングカーにするサンタクロース。

何でもつくってしまうところがサンタさんらしい。

今回は、夏休みだから、よりサンタクロース感がなくて、普通にいる人間のおじいさんみたい

こうやって、もしかしたらサンタは日常の中に紛れているのかも?と思うとおもしろい。

 

異文化にとまどうサンタ

さむがりやのサンタの家はイギリス。

今回は夏休みを過ごすために、いろんな国に行くんだ。

フランス、スコットランド、ラスベガス。

前作は文句いっぱいのサンタさんだったけど、今作では、慣れない異文化に触れて、とまどう場面が多い。

言葉が通じなかったり、食事が合わなかったり。

あげくお腹まで壊して、サンタクロースとばれそうになったら次の場所へ移動。

ちょっぴり情けないサンタさんだけど、そんな失敗すらも楽しめる。

最後には、念願の太陽の下思いっきり泳げて大満足のサンタクロース。

サンタさんの水玉の海パン姿は、おもしろくもあり、かわいくもある。

 

各国の文化がわかる!

今作では、イギリスのサンタクロースが他の国や地方へ行くから、その土地ごとの文化の違いがかいま見えるのが楽しい。

フランスでは

  • マダムと話しかけたら、マドモワゼルだと訂正される。
  • フランス人に見えるようにボーダーの服を切る。
  • フランス料理がクリームソースだらけで、お腹をこわす。
  • チップが必要。
  • 朝食にクロワッサンが出てくる。

スコットランドでは

  • 雨が多い。
  • スコットランドの民族衣装とパグパイプ。
  • パブで乾杯。
  • ハギスにカブにウイスキーがお気に入りになる。
  • 泳いだが水が冷たくてサメもいる。

ラスベガスでは

  • 砂漠のなかにある街。
  • ホテルの部屋が豪華。
  • 料理がなんでもビッグサイズ。
  • カジノにプール。
  • お金がかかる。

イギリス人から見たら、どういうところが文化の違いに見えるかがわかっておもしろい。

 

やっぱり我が家!

各地でさまざまな体験をして、ようやく我が家へ帰ってきた一息ついたときの幸せ。

留守の間に、まだ夏だけど、子どもたちからお手紙がどっさり届いてる!

赤い服を着て、紅茶をのみながら、手紙を一通一通読む仕事にとりかかる姿。

いつものサンタクロースが戻ってきたと安心するんだ。

 

『サンタのなつやすみ』関連アニメ・絵本

絵本『サンタのなつやすみ』は、アニメ『ファーザー・クリスマス』の原作絵本としても有名。

前作『さむがりやのサンタ』の記事で、アニメや関連絵本を紹介しているよ。

ももちん

『サンタのなつやすみ』のいろんな場面をアニメや他の絵本でも見ることができるよ。

『サンタのなつやすみ』関連アニメ・絵本紹介

『さむがりやのサンタ』感想。一度は読みたいクリスマス絵本の名作!

クリスマスが近づくと、あったかいココアを飲みながら、絵本でも読んでほっこりしたくなるよね。 クリスマスの絵本の中でも、ももちんが一番好きなのは『さむがりやのサンタ』。 今回は『さむがりやのサンタ』の魅 ...

続きを見る

 

まとめ

『サンタのなつやすみ』みどころまとめ。

『サンタのなつやすみ』感想

  1. さむがりやのサンタの新たな一面に会える!
  2. とまどうサンタクロース
  3. 各国の文化がわかる!
  4. やっぱり我が家!

 

個人的には、やっぱり一作目の『さむがりやのサンタ』の方が好き。

『サンタのなつやすみ』は、サンタクロースの意外な一面を見たい人にはおすすめだよ。

レイモンド・ブリッグズの絵本をAmazonで見る

レイモンド・ブリッグズの絵本を楽天で見る

さくまゆみこ関連書籍をAmazonで見る

さくまゆみこ関連書籍を楽天ブックスで見る

 

ブリッグズの絵本について知りたい人は、こちらの記事をどうぞ。

ブリッグズの絵本

書籍の表紙画像について、各出版社/著者ご本人から許諾を得るか、版元ドットコム等許諾申請不要の確認のもと掲載しています。表紙画像掲載不可または可否不明の書籍については、Amazonアソシエイトの商品画像リンクを掲載しています。

Kindle Unlimited読み放題【PR】

↑↑↑30日間無料↑↑↑

Amazonの電子書籍読み放題サービス”Kindle Unlimited”では、常時200万冊以上が読み放題! ちょっと興味がある小説、雑誌、趣味の本も、買わずにサクサク読める!

あなたはどのプラン?

Kindle Unlimitedお得プランをチェック

Kindle Unlimited公式ページへとびます。

  • この記事を書いた人

ももちん

夫と猫たちと山梨在住。海外の児童文学・絵本好き。 紙書籍派だけど、電子書籍も使い中。 今日はどんな本読もうかな。

-書評(絵本), クリスマスの絵本
-