クリスマスの絵本 絵本

『よるくまクリスマスのまえのよる』感想。酒井駒子大人気絵本の続編

更新日:

『よるくま クリスマスのまえのよる』酒井駒子、白泉社、2000年

『よるくま クリスマスのまえのよる』は酒井駒子の大人気絵本『よるくま』の二作目。

クリスマスイブの夜の、男の子と「よるくま」のふしぎな物語。

一作目『よるくま』を読んだことがない人にもおすすめの素敵な絵本。

  1. 酒井駒子さん紹介
  2. あらすじ
  3. 初めて読んだ「よるくま」
  4. 子どもの記憶がよみがえる
  5. 関連トピック
この記事はこんな人におすすめ
  • 大人におすすめのクリスマスの絵本を探している
  • 酒井駒子の絵本「よるくま」が気になっているが、読んだことがない

 

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 1.背景

『よるくま クリスマスのまえのよる』は、酒井駒子作の絵本。2000年、白泉社より出版された。

1999年に偕成社より出版された絵本『よるくま』(酒井駒子作)の続編にあたる。

酒井駒子(作)

絵本作家、画家。

1966年兵庫県生まれ。東京藝術大学美術学部油絵画科卒業。

1998年に『リコちゃんのおうち』(偕成社)で絵本作家デビュー。

黒を下地にした印象的な画風、どこか憂いを帯びた幼い子供や動物の絵で人気を得る。

作品は海外でも評価が高い。

参考:Wikipedia

主な作品(絵・文)

主な作品(絵)

大人気絵本『よるくま』

酒井駒子作の絵本『よるくま』は、1999年偕成社より出版された。

おかあさんを探すよるくまに出会った男の子。一緒によるくまのおかあさんを探しに行く。

よるくまのかわいらしさと男の子のやさしさ、親子の絆にきゅんとくる、「夜の寝かしつけ」の定番絵本。

『よるくま』と『よるくま クリスマスのまえのよる』では、男の子とよるくまの関係性や、お母さんとの交流が変わっているので、どちらも読んでみるとおもしろい。

絵本ナビで1度だけ全ページ試し読みできるよ。

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子どもの文化普及協会

『よるくま』全ページ試し読みする(絵本ナビ公式サイトへ)

『よるくま』おすすめページ(偕成社公式サイトへ)

『よるくま』俵万智さんの書評(ALL REVIEWS公式サイトへ)

2.内容紹介

あしたはたのしいクリスマス。だけど、わるいこにはサンタさんこないのかしら?

しんぱいでねむれないぼくのところに、よるくまがやってきてー。

MOE ’99年12月号掲載「よるくまークリスマスのまえのよるー」に、描き下ろし原稿を加え新編集した絵本。

絵本を読んだきっかけ

左『クリスマスのまえのばん』クレメント・C. ムーア (著)、ターシャ テューダー (イラスト)、中村 妙子 (翻訳)、偕成社、2000年
真ん中前『サンタクロースとあったよる』クレメント・C・ムーア (著)、ホリー・ホビー (イラスト)、二宮 由紀子 (翻訳)、BL出版、2014年
真ん中奥『クリスマスのまえのばん』クレメント・C. ムーア (著)、ウィリアム・デンスロウ (イラスト)、わたなべ しげお (翻訳)、福音館書店、1996年
右『しずかなしずかなクリスマス・イヴのひみつ』クレメント・C. ムーア (著)、アンジェラ バレット (イラスト)、石井 睦美 (翻訳)、BL出版、2012年

ももちんは最近、『クリスマスのまえのよる』という題名の絵本が何冊もあることを知った。

その絵本の多くは、クレメント・C・ムーアという人が作った”The night before Christmas”という詩を原作としているんだよね。

それで、日本でどんなバージョンの『クリスマスのまえのよる』という絵本があるのか調べて、記事にしたんだ。

そのときに出会ったのが、『よるくま クリスマスのまえのよる』。

読んでみると、『よるくま クリスマスのまえのよる』はクレメント・C・ムーアとは関係なく、酒井駒子の完全オリジナルのストーリー。

酒井駒子の絵本は前から読んでみたかったので、図書館で借りて読んでみた。

クレメント・C・ムーアの『クリスマスのまえのよる』紹介記事

『くまのがっこう』とかんちがいしていた

酒井駒子の絵本は、今まで読んだことがなかったんだけど、絵は知っていた。

『よるくま』のこともタイトルくらいは知っていた。

だけど、くまの絵本っていっぱいあって、ももちんは『くまのがっこう (PICT.BOOK)シリーズ』(あいはらひろゆき著、あだちなみ絵、2002年、ブロンズ新社)を描いてる人と同じ人かと思ってた・・・。

調べてみたら、全然違う人・・・。

『よるくま』は酒井駒子さん、『くまのがっこう』はあだちなみさん。

そのうち、『くまのがっこう』シリーズも読んでみたいなぁ。

3.絵本を読んだ感想

『よるくま クリスマスのまえのよる』酒井駒子、白泉社、2000年

『よるくま クリスマスのまえのよる』に登場するのは、男の子とよるくま、男の子のお母さんと、よるくまのお母さん。

ももちんは子どもいないし、よみきかせや寝かしつけをするわけでもない。

読む前は正直、親子を描いた絵本の内容、共感できるかわからないなあ、と思って読み始めた。

心の奥にいる「子ども」に出会える

静かな気持ちで『よるくま クリスマスのまえのよる』を読んでみると、心の奥がコトコト動くのがわかったよ。

サンタさんくるかな?という不安、友だちへのやさしさ、抱っこしてもらいたい気持ち。

ももちんはとっくに卒業してると思い込んでたけど、心の中にそういう気持ちがちゃんとあった。

わるいこだから、サンタさんこないかも

子どもにとって、クリスマスは一年で一番大切な日かもしれない。

サンタクロースからプレゼントをもらえるミラクルが起こる日。

だけど、男の子は「ぼくにはサンタさんこないのかしら」と心配で眠れない。

「だってぼくわるいこだから。きょうママにいっぱいしかられたから。」

子どもの時、お母さんに叱られたとき、自分のこと「わるいこ」と思い込んでしまったことを思い出した。

もっといい子になろう、叱られないようにしようって、思ったことも。

お母さん側からみたら、叱ったから悪い子なんて、サンタさん来ないなんて思っていないけど、男の子はわからない。

それだけ、男の子にとってお母さんは唯一の大きな存在なんだなあ。

よるくまにサンタさんしてあげる

サンタさんを知らないよるくまに「そうだ ぼくよるくまにサンタさんしてあげようか。」と話しかける男の子。

自分のところにくるか心配しているサンタさん、よるくまにしてあげるって、男の子のやさしさキュンとくる。

よるくまがツリーに下がっているかざりをほしがったら、気前よくあげるんだよね。

こどものとき、大事な人にプレゼントあげるときって、とってもいい気持ちだったことを思い出した。

心を込めたプレゼントって、金額や大きさじゃないんだよね。

それを喜んでくれる顔を見ると、一番うれしい。このとき、男の子は本当のサンタさんだったんだろうな。

だっこしてもらえていいなあ

よるくまが自分のおうちに帰って、お母さんくまに抱っこされている姿を見た男の子。

「まだちいさいから いっぱいだっこしてもらえていいなあー」

この言葉に男の子のお母さんを求める気持ち、寂しい気持ち、大きいから我慢しなきゃの気持ちがぎゅっと詰まってる。

男の子をだっこしてあげたくて、切なくなる。

この絵本、お母さんが子どもに読んであげたら、絶対抱きしめてあげたくなるだろうなあ。

よるくまの愛らしさ

『よるくま クリスマスのまえのよる』ではよるくまは一言も話さないんだけど、その姿かたちが、かわいすぎです。

しぐさで伝える

男の子のところに遊びに来たとき、ちょっと首をかしげているよるくま。

男の子と手をつないでうれしそうなよるくま。

「ぼくにはサンタさんこないのかしら」と不安になるぼくに、そっとよりそうよるくま。

しぐさがきゅんときて、あやうく泣ける。

おかあさん大好き

お母さんくまのところに帰ったとき、きゅっとつかまっているよるくま。

1作目『よるくま』では、よるくまはおかあさんがいなくなって泣いてしまう。

『よるくま クリスマスのまえのよる』では、よるくまとお母さんくまのシーンはここだけ。

たった見開き2ページから、変わらずよるくまの「おかあさん大好き」な気持ちが伝わってくる。

酒井駒子の絵

今回初めてじっくりと酒井駒子の絵本を読んで感じたこと。

絵を見てると、子どもの頃の記憶が自然と思い起こされる。

『よるくま クリスマスのまえのよる』は、文のほとんどが男の子のセリフ(気持ち)になっている。

絵本の中が男の子の心の中の世界そのままなんだよね。

ひとりの子どもの心の中の世界は、どんちゃん騒ぎもなければ、おもしろおかしいことばかりが起こるわけでもない。

ただ、よるくまにやさしくしてあげたい。

ただ、おかあさんにだっこしてほしい。

ただ、サンタさんがこないか心配。

そんなシンプルだけど本当の気持ちが、酒井駒子の絵の、シンプルで静かで不思議な世界にそのまま描かれている。

4.関連トピック

絵本雑誌「MOE」2018年10月号は酒井駒子特集!

『よるくま クリスマスのまえのよる』は、元は絵本雑誌「MOE」に掲載されたもの。

「MOE」では、現在でも定期的に「酒井駒子特集」をやっていて、オリジナル付録もついていたりするので、ファンにはたまらない。

2018年9月に発売された「MOE」には、描き下ろし絵本「ゆき」がついていて、切り取って保存できるようになっている。

絵本雑誌「MOE」公式サイト

【2018年12月大阪】MOE創刊40周年記念 5人展

「MOE」の創刊40周年を記念して、「5人展」が全国巡回中。

今人気の5人の日本の絵本作家たちの原画、約200点を展示する。

2018年12月からは大阪の阪急うめだ本店。

MOE創刊40周年記念「5人展」イベント情報

【本体価格42,000円】よるくまが特別なテディベアに!

『よるくま クリスマスのまえのよる』で、男の子が夢の中で、よるくまのぬいぐるみをもらうシーンがある。

なんと、現実にもよるくまのぬいぐるみを作ってしまうとは・・・

しかも、ドイツのテディベア最高級ブランド「シュタイフ」とコラボ

もちろんいいお値段するけれど、よるくまマニアにはたまらないよね、きっと。

大人なら自分へのご褒美クリスマスプレゼントに買えるかも・・・!

Honya Club よるくま×シュタイフ特設ページ

まとめ

絵本『よるくま クリスマスのまえのよる』みどころまとめ。

  1. 酒井駒子さん紹介
  2. あらすじ
  3. 初めて読んだ「よるくま」
  4. 子どもの記憶がよみがえる
  5. 関連トピック

小さな子供のころの自分がそっと顔を出すような不思議な絵本だよ。

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