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絵本『ベッキーのクリスマス』アメリカの古き良きクリスマスが素敵!

2018年6月13日

ターシャ・テューダー『ベッキーのクリスマス』ないとうりえこ訳、メディアファクトリー、2007年

『ベッキーのクリスマス』は、日本でも人気のあるターシャ・テューダー作の絵本。

アメリカの伝統的なクリスマスがわかって面白く、絵も美しい。

今回は絵本『ベッキーのクリスマス』を紹介するよ。

この記事で紹介する本

『ベッキーのクリスマス』とは?

『ベッキーのクリスマス』(原題”Becky's Christmas”)は、1961年、アメリカで出版された絵本。

日本では、ないとうりえこの訳により、2007年、メディアファクトリーより出版された。

『ベッキーのクリスマス』は、ターシャ・テューダー自身が、10歳の娘のために実際に用意したクリスマスを描いている。

 

ターシャ・テューダー(作)

アメリカの絵本画家・作家。アメリカでもっとも敬愛されている絵本作家のひとり。

1915年、ボストンで生まれる。

23歳で結婚し、同年夫の強いすすめでデビュー作の絵本『パンプキン・ムーンシャイン』(Pumpkin Moonshine)を出版。

4人の子供に恵まれるが、1961年に46歳で離婚し、同年正式にターシャ・テューダーと本名を改めた。

50歳代半ばよりバーモント州の小さな町のはずれで自給自足の一人暮らしを始め、彼女の住む広大な庭で季節の花々を育て続けるライフ・スタイルは、日本でも注目を集めた。

生涯を通し80冊以上の本を出版。次々と出版された作品はそれまで古典が中心だった児童文学に新風を吹き込んだ。身近な世界が舞台となった話にアメリカ中の子供たちが夢中になった。

2008年、92歳で没。

代表作(絵本)

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内藤 里永子(ないとう・りえこ)(訳)

児童文学作家、翻訳家。ターシャ・テューダーの絵本の翻訳を多数手がける。

代表作(翻訳)

 

内容紹介

ベッキーの家族は、クリスマスのために、とても早くから、それぞれ秘密でプレゼント作りを始めます。

家の中は内緒ごとでいっぱいになります。

クリスマスまでの日々は、とても長く、とても楽しいのです。

出典:ターシャ・テューダー『ベッキーのクリスマス』ないとうりえこ訳、メディアファクトリー、2007年

 

『ベッキーのクリスマス』の感想

  1. アメリカの古き良きクリスマス
  2. 家族が秘密だらけになる季節
  3. ベッキーへのサプライズ

アメリカの古き良きクリスマス

ももちんがこれまで紹介してきた、『さむがりやのサンタ』(福音館書店)や『クリスマスってなあに?』(岩波書店)は、イギリスの伝統的なクリスマスを表現している。

『ベッキーのクリスマス』で描かれているのは、アメリカの古き良き時代のクリスマス。

表紙を開くと、いきなり裏表紙にアドベント・カレンダーの繊細な絵。

アメリカでは、このカレンダーを使って、何日も前から準備をするということがよくわかる。

クリスマスケーキを焼く。

森から木の枝を切り出し、アドベントリースを作る。

クリスマス・クリブを飾る。

聖ニコラスの日(12月6日)のティーパーティー。

ジンジャークッキーを作る。

一つ一つの準備がどれも楽しく、家族みんなで作り上げていくクリスマスなんだよね。

そして、クリスマス・イブには暖炉に靴下を下げて、おばあちゃんが「クリスマスの前の晩」の詩をそらんじる。

そう、前に紹介した、”The Night Before Christmas”が、『ベッキーのクリスマス』にもちゃんと出てくるんだよね。

この詩がいかにアメリカのクリスマスに定着しているかを物語っている。

 

”The Night Before Christmas”については、こちらの記事をどうぞ。

”The Night Before Christmas”紹介

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家族が秘密だらけになる季節

『ベッキーのクリスマス』の素敵なところは、クリスマス前になると、家族みんなが秘密だらけになるところ。

大人たちだけでなく、子どもたちも、一番小さな10歳のベッキーもが、家族のためのプレゼントの用意に奔走するんだ。

19世紀末のアメリカの家族を描いた、人気海外ドラマ『大草原の小さな家』は、ももちんが大好きなドラマ。

『大草原の小さな家』でも、家族のためにとっておきのプレゼントを用意しようと、子どもから大人まで秘密の中で画策する様子が、とても微笑ましい。

現在ではクリスマスは商業的に扱われがちだけど、昔は手作りの温かい心を分かち合う機会でもあったんだよね。

ベッキーもこのクリスマスは、初めて誰にも手伝ってもらわずに、プレゼントを手作りできる喜びにあふれているんだ。

 

ベッキーへのサプライズ

いよいよ来た、クリスマスの当日の朝。

家族それぞれが秘密で用意したプレゼントとは別に、靴下にもちゃんと、サンタクロースからのプレゼントが入っている。

クリスマスのごちそうも、美味しそうでよだれが出そう。

古いオーブンで焼く七面鳥の丸焼き、食べてみたい!

サンタクロースからもらったプレゼントがうれしかったベッキー。

最後の最後で、家族みんなでベッキーのために作ったビッグなサプライズがあったんだ。

さて、何があったのかは絵本を読んでのお楽しみ。

 

まとめ

『ベッキーのクリスマス』みどころまとめ。

  1. アメリカの古き良きクリスマス
  2. 家族が秘密だらけになる季節
  3. ベッキーへのサプライズ

アメリカの伝統的なクリスマスがわかって面白い。絵もきれいで大人にもおすすめのクリスマス絵本だよ。

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  • この記事を書いた人

ももちん

夫と猫たちと山梨在住。海外の児童文学・絵本好き。 紙書籍派だけど、電子書籍も使い中。 今日はどんな本読もうかな。

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