絵本『ベンジャミンバニーのおはなし』感想。絵本ピーターラビット続編

2021年7月12日

『ベンジャミン バニーのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年

『ベンジャミン バニーのおはなし』は、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが1904年に発表した絵本。

絵本『ピーターラビットのおはなし』の続編としても知られている絵本だよ。

この記事で紹介する本

この記事でわかること

  • 絵本『ベンジャミン バニーのおはなし』の内容と見どころ
  • 絵本『ベンジャミン バニーのおはなし』制作秘話紹介

『ベンジャミン バニーのおはなし』とは?

『ベンジャミン バニーのおはなし』初版[public domain]

『ベンジャミン バニーのおはなし』(原題”The Tale of Benjamin Bunny”)は、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが1904年に発表した絵本

1902年に刊行された絵本『ピーターラビットのおはなし』の続編として知られるが、原初の刊行順はシリーズ4冊目。

日本では1971年、石井桃子の訳で福音館書店より刊行された。

参考:『ピーターラビットの世界へ ビアトリクス・ポターのすべて』河野芳英著、河出書房新社、2016年、Wikipedia

 

ピーターラビットシリーズ(原書刊行順)

  1. 『ピーターラビットのおはなし』(原題”The Tale of Peter Rabbit”)1902年感想記事はこちら。
  2. 『リスのナトキンのおはなし』(原題”The Tale of Squirrel Nutkin”)1903年
  3. 『グロースターの仕たて屋』(原題”The Tailor of Gloucester”)1903年
  4. 『ベンジャミン バニーのおはなし』(原題”The Tale of Benjamin Bunny”)1904年
  5. 『2ひきのわるいねずみのおはなし』(原題”The Tale of Two Bad Mice”)1904年
  6. 『ティギーおばさんのおはなし』(原題”The Tale of Mrs Tiggy Winkle”)1905年
  7. 『パイがふたつあったおはなし』(原題”The Tale of the Pie and the Patty-Pan”)1905年
  8. 『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』(原題”The Tale of Mr. Jeremy Fisher”)1906年
  9. 『こわいわるいうさぎのおはなし』(原題”The Story of A Fierce Bad Rabbit”)1906年
  10. 『モペットちゃんのおはなし』(原題”The Story of Miss Moppet”)1906年
  11. 『こねこのトムのおはなし』(原題”The Tale of Tom Kitten”)1907年
  12. 『あひるのジマイマのおはなし』(原題”The Tale of Jemima Puddle-Duck”)1908年
  13. 『ひげのサムエルのおはなし』(原題”The Tale of Samuel Whiskers or, The Roly-Poly Pudding”)1908年
  14. 『フロプシーのこどもたち』(原題”The Tale of The Flopsy Bunnies”)1909年
  15. 『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』(原題”The Tale of Ginger and Pickles”)1909年
  16. 『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』(原題”The Tale of Mrs. Tittlemouse”)1910年
  17. 『カルアシ・チミーのおはなし』(原題”The Tale of Timmy Tiptoes”)1911年
  18. 『キツネどんのおはなし』(原題”The Tale of Mr. Tod”)1912年
  19. 『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』(原題”The Tale of Pigling Bland”)1913年
  20. 『アプリイ・ダプリイのわらべうた』(原題”Appley Dapply's Nursery Rhymes”)1917年
  21. 『まちねずみのジョニーのおはなし』(原題”The Tale of Johnny Town-Mouse”)1918年
  22. 『セシリ・パセリのわらべうた』(原題”Cecily Parsley's Nursery Rhymes”)1922年
  23. 『こぶたのロビンソンのおはなし』(原題”The Tale of Little Pig Robinson”)1930年

 

絵本シリーズの特徴と読む順番を次の記事で解説しているよ。

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絵本ピーターラビットシリーズ5つの特徴。全24冊一言あらすじ紹介も

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次の記事でビアトリクス・ポターと翻訳の石井桃子を紹介しているよ。

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絵本『ピーターラビットのおはなし』感想。世界一有名なうさぎの絵本

『ピーターラビットのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年   『ピーターラビットのおはなし』は、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが1902年に発表し ...

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『ベンジャミン バニーのおはなし』あらすじ

『ベンジャミン バニーのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年

『ベンジャミン バニーのおはなし』(原題”The Tale of Benjamin Bunny”)
日本語版初版刊行年(順番)1971年②
原書刊行年(順番)1902年④
対象年齢読み聞かせ:4歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

『ピーターラビットのおはなし』で、マグレガーさんの畑に上着と靴をおいてきてしまったピーター。

いとこで親友のベンジャミン バニーは、ピーターを誘いふたたびマグレガーさんの畑にしのびこむ

ピーターたちは無事に上着と靴を取り戻すが、思わぬ災難にあってしまい・・・

 


  • マグレガーさんの畑にしのびこむ

    マグレガーの畑を眺めるピーターラビットとベンジャミン バニー"The Tale of Benjamin Bunny"[public domain]

    ベンジャミンバニーがピーターを誘ってマグレガーさんの畑にしのびこむ。


  • 上着を取り戻すが、災難にあう

    上着を取り戻すピーターラビットとベンジャミン バニー"The Tale of Benjamin Bunny"[public domain]

    ピーターの上着を取り戻すが、のんびりしているうちにかごに閉じ込められる。


  • ベンジャミンバニー氏に助けられる

    猫にとびかかるベンジャミン・バニー氏"The Tale of Benjamin Bunny"[public domain]

    お父さんのベンジャミンバニー氏が通りかかり、助けてもらう。


 

『ベンジャミン バニーのおはなし』を読んだ感想

絵本『ベンジャミン バニーのおはなし』は、前作『ピーターラビットのおはなし』とセットで読むのがおすすめ。

前作で命からがら逃げてきたピーターの疲れた様子や、新登場のベンジャミンバニーとのコンビ描写がおもしろい。

前作のおはなし

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絵本『ピーターラビットのおはなし』感想。世界一有名なうさぎの絵本

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『ベンジャミン バニーのおはなし』ポイント

 

ベンジャミンバニーとピーターラビット

今作初登場のベンジャミン バニー"The Tale of Benjamin Bunny"[public domain]

今作の初めに登場するベンジャミンバニーを見たとき、「お!ピーターラビットの相棒の登場!」とわくわくした。

茶色の上着を着たベンジャミンバニーは、ピーターよりちょっとぽっちゃりしたうさぎ。

絵本にはピーターとベンジャミンが二人で描かれている挿絵がたくさんあって、なんともいえず愛らしい。

 

親友同士の連帯感

散歩に出かけるピーターラビットとベンジャミン バニー"The Tale of Benjamin Bunny"[public domain]

前作はピーター単独だったけど、今作では二人。

ピーターラビットとベンジャミンバニーを見ていると、「親友」だからこその勇気と連帯感を感じる。

上着をなくして落ち込んでいたピーターに、ベンジャミンバニーは一緒にマグレガーさんの畑にしのびこむことを持ちかける。

きっとピーター一人ではそんな勇気は持てなかったし、ベンジャミンと一緒でも怖い思いをしたのも事実。

だけどここで大切な上着を取り戻したことは、ピーターのその後の人生にとって大きなことだったと思う。

これは、ピーターの母親や妹たちにはできない接し方。

ピーターとベンジャミンは「親友」という同じ目線だからこそ、危険も失敗も一緒に体験し、絆も深まるんだよね。

 

対照的なベンジャミンとピーター

早く帰りたいピーターラビットと玉ねぎを集めるベンジャミン バニー"The Tale of Benjamin Bunny"[public domain]

映画に登場するベンジャミンバニーは現実的で、リーダータイプのピーターラビットに振り回されがちなイメージだった。

だけど、絵本では立場が逆みたい。

「マグレガーさんの畑に入る」というリスキーな提案をするのはベンジャミンバニー

さらに、上着を取り戻すだけでなく玉ねぎをとってこようとくわだてて、その段取りを考えるのもベンジャミンなんだよね。

ももちん
ベンジャミンバニーって意外と悪だくみするんだ・・・

 

怯えて玉ねぎを落とすピーターラビット"The Tale of Benjamin Bunny"[public domain]

一方ピーターは、初めから最後まで怯えている様子。

上着の代わりに赤いハンカチをかぶっていたり、ベンジャミンと手をつないででかけたり、ピーターの怖いながらもがんばっている様子が絵からも伝わってくる。

ピーターにとっては、また畑に入ること自体が怖いこと。

本当は玉ねぎなんてどうでもいいし、周りも動きや音にも敏感になっているし、早く帰りたいんだよね。

そんなピーターを気にとめず、レタスをゆうゆうとほおばるベンジャミンにうっすら怒りが湧いてきます。

 

赤いハンカチは前作でも登場

買い物に出かけるピーターのお母さん”The Tale of Peter Rabbit”[public domain]

今作では、上着をなくしたピーターが赤いハンカチを羽織っている姿が印象的。

実はこのハンカチ、前作『ピーターラビットのおはなし』でお母さんがかぶっていたハンカチと同じもの。

また、絵本『ティギーおばさんのおはなし』でも、ハリネズミのティギーおばさんの洗濯物の中にこのハンカチを見つけることができる。

 

前作に続く災難

カゴの上に座りこむ猫"The Tale of Benjamin Bunny"[public domain]

畑の中をさんざん寄り道したあげく、二人の目の前に現れたのは、うさぎにとって危険な存在の猫。

ベンジャミンとピーターがあわててかぶったカゴの上に猫が5時間も座り込む、という災難に見舞われる。

ピーターは用心していたのに、ベンジャミンに付き合っていたせいでまた災難に見舞われてしまった。

息をひそめてひたすら待つしかないピーターとベンジャミンの気持ちを想像すると、読んでいるこっちまで苦しくなってくる。

ももちん

ここでも前作に続き「猫を警戒するうさぎ」の姿が描かれている。

動物界では、猫は決して愛されるだけの存在ではないんだよね。

 

威厳のあるベンジャミン・バニー氏

ベンジャミン・バニー氏"The Tale of Benjamin Bunny"[public domain]

追いつめられたピーターとベンジャミンを助けるのが、ベンジャミンのお父さんのベンジャミン・バニー氏。

パイプをくゆらせ堂々と歩くベンジャミン・バニー氏の大物感、すごい。

猫にも動じず一瞬で追い払い、息子のベンジャミンとおいのピーターを助け出す

むちで息子たちのお尻を叩いて叱りつけながらも、ちゃっかり玉ねぎ以外の野菜も持っているところ、抜け目なし。

ももちん

ベンジャミン・バニー氏は『キツネどんのおはなし』にも登場。

自らの失敗で孫うさぎ(ベンジャミンとフロプシーの子どもたち)を危険にさらしてしまい、ちょっと情けない一面も見せる。

 

ピーターのお母さんと妹たち

ピーターラビットのお母さんと妹たち"The Tale of Benjamin Bunny"[public domain]

前作に続き、ピーターのお母さんと妹たちは最初と最後に登場する。

お裁縫仕事や薬草を売ったりして生計を立てている姿に、お母さんのきちんとした性格があらわれている。

ももちん

挿絵を見ると、看板に”Josephine Bunny.(ジョセフィン・バニー) licensed to sell(販売免許あり) TEA&TOBACCO(紅茶とタバコ)”と書いてある。

ラベンダーのことを「うさぎたばこ」と呼ぶところがかわいい。

ピーターがベンジャミンとの冒険から帰った後も、戦利品(取り戻した上着や玉ねぎ)を喜ぶあたり、現実主義者の一面が垣間見える。

 

「わたし」ことポターの登場

ねずみ夫婦ひげのサムエルとアナ・マライア。奥に小さく見えるのがポター。"The Tale of Samuel Whiskers or, The Roly-Poly Pudding"[public domain]

絵本シリーズでは、ところどころ「わたし」ことポター自身が登場することがある。

ももちん
今作では、「わたし」はピーターのお母さんが編んだ手ぶくろを買ったことがある、と書かれている。

作品の中に作者が登場することで、より作品の現実味が増して親しみやすくなる。

絵本を読んだ子どもたちは「ピーターラビットのお話の世界が現実にあるかもしれない」と思ってわくわくするだろうなあ。

 

ピーターとベンジャミンのその後

フロプシー、ベンジャミン バニーとこどもたち"The Tale of The Flopsy Bunnies"[public domain]

絵本『ピーターラビット』シリーズの中で、ピーターラビットとベンジャミンバニーは最もよく知られているキャラクター。

この二人がこの後どうなるか知りたいよね?

絵本シリーズでは、ベンジャミンバニーは大人になるとピーターの妹フロプシーと結婚し、子どもも生まれる

ピーターラビットは、『フロプシーのこどもたち』の中でお母さんと一緒にキャベツ畑で働く姿も見られる。

『キツネどんのおはなし』ではピーターとベンジャミンが一緒に行動する場面もあるよ。

 

絵本シリーズの中でベンジャミンバニーが登場する作品は次の6作品。チェックしてみてね。

ベンジャミンバニーが登場する絵本

※画像をクリックするとAmazon商品ページに飛びます。

  1. 『ベンジャミン バニーのおはなし』
  2. 『ティギーおばさんのおはなし』
  3. 『フロプシーのこどもたち』
  4. 『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』
  5. 『キツネどんのおはなし』
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絵本ピーターラビットシリーズ5つの特徴。全24冊一言あらすじ紹介も

左から『ピーターラビットのおはなし』『ベンジャミン バニーのおはなし』『フロプシーのこどもたち』いずれもビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年 絵本「ピーターラビット」シリーズ ...

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感想おさらい

 

『ベンジャミン バニーのおはなし』制作秘話

絵本『ベンジャミン バニーのおはなし』にまつわる制作エピソードを紹介するよ。

 

ベンジャミンバニーのモデルのうさぎ

今作の主人公ベンジャミン バニーのモデルは、ビアトリクス・ポターが1888年頃に飼い始めたうさぎ「ベンジャミン・バウンサー」がモデル。

ポターはベンジャミン・バウンサーをモデルにたくさんのスケッチをし、その中の数枚が挿絵として出版社に買い取られ、新年用のカードとして販売された。

こうしてポターはプロの挿絵画家としての一歩を踏み出すことになる。

参考:『ピーターラビットの世界へ ビアトリクス・ポターのすべて』河野芳英著、河出書房新社、2016年

 

ナーサリーライム

地面に落ちるピーターラビット。ハンプティ・ダンプティが元になっている"The Tale of Benjamin Bunny"[public domain]

W. W.デンスロウによる「ハンプティ・ダンプティ」のイラスト。1904年[public domain]

 

絵本シリーズでは、ところどころにポターが愛した「ナーサリーライム」(マザーグース、わらべうた)のイメージが盛り込まれている。

『ベンジャミン バニーのおはなし』では、ピーターが石塀から落ちてしまうがたいしたことにはならなかった、という描写がある。

これは、有名なナーサリーライム「ハンプティ・ダンプティ」が下敷きになっている。

ももちん
ハンプティ・ダンプティは塀から落ちて割れてしまうけど、ピーターは大丈夫だった。

イギリスの小さな子どもなら誰もが連想できるナーサリーライムを取り入れることで、お話がより親しみやすくなっている。

参考:Wikipedia

マザー・グース”Humpty Dumpty”をYouTubeで聴いてみる

 

ももちん
ハンプティ・ダンプティは『メアリー・ポピンズ』シリーズや『鏡の国のアリス』でも引用されているよ。

もっと詳しく

 

「ベンジャミン バニーのおはなし」が読めるさまざまな形

上段左から『ピーターラビットの おはなし (ピーターラビット紙芝居)』ビアトリクス・ポター原作、フレデリック・ウォーン社監修、教育画劇、2018年
『ビアトリクス・ポターとかわいそうなテンジクネズミのはなし』デボラ・ホプキンソン文、シャーロット・ヴォーク絵、石井睦美訳、BL出版、2016年
下段左から『ブーツをはいたキティのおはなし』ビアトリクス・ポター作、クェンティン・ブレイク絵、松岡ハリス佑子訳、静山社、2016年
『ピーターラビットのおはなし』『ベンジャミン バニーのおはなし』『フロプシーのこどもたち』いずれもビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『愛蔵版 ピーターラビット全おはなし集(改訂版)』ビアトリクス・ポター作・絵、いしいももこ・まさきるりこ・なかがわりえこ訳、福音館書店、2007年

『ベンジャミン バニーのおはなし』は、この記事で紹介した絵本以外の形でも楽しむことができる。

現在出ている『ベンジャミン バニーのおはなし』は次の通り。

絵本以外の『ベンジャミン バニーのおはなし』

  • 絵本シリーズ前作が1冊で読める「全おはなし集」
  • スマホで読める「電子書籍」
  • おはなしを聴いて楽しむ「CD/Audible」
  • 紙芝居
  • 映画・アニメ

 

『ピーターラビット 全おはなし集』

『愛蔵版 ピーターラビット全おはなし集(改訂版)』ビアトリクス・ポター作・絵、いしいももこ・まさきるりこ・なかがわりえこ訳、福音館書店、2007年

絵本シリーズすべてのお話を1冊で読めるのが『愛蔵版 ピーターラビット全おはなし集(改訂版)』(原題”BEATRIX POTTER-THE COMPLETE TALES”)。

本書では絵本シリーズのお話が原書の刊行順に掲載され、挿絵もフルカラーで楽しむことができる。

それぞれのお話ごとに、お話ができた背景やモデル、挿絵の秘密なども知ることができる。

また、ピーターラビットシリーズ以外のポターの作品やポターの年譜も掲載されている。

お話すべてを一度に読みたい! 絵本ができた背景やポターのことも知りたい! というあなたにおすすめ。

 

 

英語原文と一緒に読める「対訳版」(電子書籍)

ビアトリクス・ポターの「ピーターラビット」シリーズは、電子書籍で気軽に読むことができる。

2014〜2018年にゴマブックスから刊行されたのが、英語の原文と日本語訳を一緒に読める「対訳版ピーターラビット」

カラーの挿絵もしっかり楽しめる。

翻訳は癖のない優しい日本語で、絵本よりも漢字が多用されているので大人が読みやすい。

 

一話のみ

11話収録

 

青空文庫で無料公開!(電子書籍)

2014年にサキ出版から刊行されたのが、インターネットで無料公開されていたものを電子書籍化した「ピーターラビット」。

挿絵もカラーで楽しめる。

Kindle版は有料だが、ネット上では現在も無料で公開されている。

著作権が失効した作品の翻訳を多く手がける大久保ゆうの訳文は、すべてひらがな・カタカナのみで子どもが読みやすい。

リズミカルに音読できるところも楽しい。

 

ピーターラビット青空文庫サイト

 

3話収録

17話収録

 

お話を聴いて楽しむ「CD/オーディオブック版」

『あなうさピーター (CD)』ビアトリクス・ポター著、大久保ゆう訳、でじじ発行/パンローリング発売、2017年

オーディオブック制作を手がけるでじじ/パンローリングが2017年に刊行したのが、音声で楽しめる「ピーターラビット」。

「ピーターラビット」シリーズのお話を、CDとAudibleなどのオーディオブックで聴いて楽しむことができる。

元になっている翻訳は、青空文庫で無料公開されている大久保ゆうによる訳文

1話ずつがそんなに長くなく、さくっと聴いて楽しめるのがうれしい。

17話が収録されている。

 

 

紙芝居

『ピーターラビットの おはなし (ピーターラビット紙芝居)』ビアトリクス・ポター原作、フレデリック・ウォーン社監修、教育画劇、2018年

教育画劇より2018年に刊行されたのが、紙芝居のピーターラビット

絵だけを見てもらい、お話は耳で聴いてもらうことにより、ポターの絵を集中して楽しむことができる。

お話は、子どもが聴いても理解しやすいように絵本より短くなっている。

 

 

絵本以外で楽しめる「ベンジャミン バニーのおはなし」については、次の記事で紹介しているよ。

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「ピーターラビット」原作絵本・電子書籍・アニメ等22作品まとめ

上段左から『ピーターラビットの おはなし (ピーターラビット紙芝居)』ビアトリクス・ポター原作、フレデリック・ウォーン社監修、教育画劇、2018年『ビアトリクス・ポターとかわいそうなテンジクネズミのは ...

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【2021年6月】映画『ピータラビット2/バーナバスの誘惑』が公開!

引用元:映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』予告2/ソニー・ピクチャーズ 映画 

絵本「ピーターラビット」シリーズを原作とした初の実写映画が、『ピーターラビット』(2018年)『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』(2021年公開予定)

2作ともアメリカの映画監督ウィル・グラックが監督をつとめ、主演をドーナル・グリーソン、ローズ・バーンがつとめる。

コメディ・ミュージカルの要素満載に仕上げていて、原作絵本とテイストがかけはなれているので、別物の映画として楽しみたい。

映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』は、2018年公開映画『ピーターラビット』の続編として制作され、2021年公開予定。

予告編を見る限りでは、1作目のコメディテイストはそのままに、ピーターラビットが「ワル」のバーナバスと起こす物語みたい。

 

映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』公式サイト

 

映画見てきました!

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『ピーターラビット2バーナバスの誘惑』感想。ポター原作の映画続編

『ピーターラビット2 バーナバスの誘惑』パンフレット 映画『ピーターラビット2 バーナバスの誘惑』は、2018年に公開された映画『ピーターラビット』の続編。 原作は誰もが知っているビアトリクス・ポター ...

続きを見る

 

ノベライズ

前作

 

ももちん
『ベンジャミン バニーのおはなし』の一部の内容を2018年公開の映画『ピーターラビット』で見ることができるよ。
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映画『ピーターラビット』感想。原作とは別物!人間とうさぎのバトル

映画『ピーターラビット』は、2018年に公開された英・米・豪合作映画。 原作は誰もが知っているビアトリクス・ポターの絵本「ピーターラビット」シリーズ。 絵本と映画では雰囲気もストーリーもまったく違うの ...

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まとめ

絵本『ベンジャミン バニーのおはなし』まとめ。

 

絵本『ピーターラビットのおはなし』の続編としても知られているのでセットで読むのがおすすめだよ。

絵本

電子書籍

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「ピーターラビット」特集

 

前作絵本『ピーターラビットのおはなし』を次の記事で紹介しているよ。

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絵本『ピーターラビットのおはなし』感想。世界一有名なうさぎの絵本

『ピーターラビットのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年   『ピーターラビットのおはなし』は、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが1902年に発表し ...

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Kindleまとめ



そもそも電子書籍って何?っていうところから、Kindleアプリの操作、Kindle Unlimitedまで、Kindleの記事をまとめたよ。

  • この記事を書いた人

ももちん

夫と猫たちと山梨在住。海外の児童文学・絵本好き。 紙書籍派だけど、電子書籍も使い中。 今日はどんな本読もうかな。

-書評(絵本), 『ピーターラビット』シリーズ
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