
上段左から『ピーターラビットの おはなし (ピーターラビット紙芝居)』ビアトリクス・ポター原作、フレデリック・ウォーン社監修、教育画劇、2018年
『ビアトリクス・ポターとかわいそうなテンジクネズミのはなし』デボラ・ホプキンソン文、シャーロット・ヴォーク絵、石井睦美訳、BL出版、2016年
下段左から『ブーツをはいたキティのおはなし』ビアトリクス・ポター作、クェンティン・ブレイク絵、松岡ハリス佑子訳、静山社、2016年
『ピーターラビットのおはなし』『ベンジャミン バニーのおはなし』『フロプシーのこどもたち』いずれもビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『愛蔵版 ピーターラビット全おはなし集(改訂版)』ビアトリクス・ポター作・絵、いしいももこ・まさきるりこ・なかがわりえこ訳、福音館書店、2007年
絵本「ピーターラビット」シリーズは、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが生んだ絵本シリーズ。
絵本シリーズだけで24冊あるんだけど、他にも関連する絵本や電子書籍、映画があるのでまとめてみた。
この記事のポイント
- 「ピーターラビット」原作絵本・関連書籍・映画など23作品を紹介
- 初めてなら福音館書店の絵本シリーズを初めから読むのがおすすめ
- 2022年3月より、新訳の絵本シリーズが早川書房から刊行
「ピーターラビット」最新情報

※画像・テキストリンクをクリックするとAmazon商品ページに飛びます。
「ピーターラビット」新刊情報
- 2023/5/26『まちねずみジョニーのおはなし』早川書房
- 2023/5/26『つまさきティミーのおはなし』早川書房
- 2023/3/23『はりねずみティギーのおはなし』早川書房
- 2023/3/23『あひるのジマイマのおはなし』早川書房
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角川つばさ文庫『ピーターラビット』『ピーターラビット2 バーナバスの誘惑』 | 50%OFF (詳細ページ) |
![]() 『【対訳】ピーターラビットシリーズ 完全版』11話収録 | 100円 (詳細ページ) |
![]() 『【対訳】ピーターラビット ① ピーターラビットのおはなし -THE TALE OF PETER RABBIT-』 | 無料(1話) (詳細ページ) |
![]() | 99円(17話) (詳細ページ) |
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Kindle Unlimitedで「ピーターラビット」を探す
「ピーターラビット」とは?

『ピーターラビットのおはなし』初版[public domain]
「ピーターラビット」は、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが1902年に発表した絵本『ピーターラビットのおはなし』(原題”The Tale of Peter Rabbit”)の主人公のうさぎ。
『ピーターラビットのおはなし』を第1作目とする絵本シリーズは23作品(福音館書店版は24作品)刊行され、シリーズを総称して「ピーターラビット」シリーズと呼ばれている。
日本では1971年、『ピーターラビットのおはなし』『ベンジャミン バニーのおはなし』『フロプシーのこどもたち』が石井桃子の訳で福音館書店より正式に版権を得て刊行された。
2022年より、川上未映子の新訳絵本シリーズが早川書房より刊行されている。
キャラクターとしての「ピーターラビット」が登場するのはシリーズ23作品中6作品。
参考:『ピーターラビットの世界へ ビアトリクス・ポターのすべて』河野芳英著、河出書房新社、2016年、Wikipedia
絵本ピーターラビットシリーズ(原書刊行年順)
- 『ピーターラビットのおはなし』1902年感想記事はこちら。
- 『リスのナトキンのおはなし』1903年感想記事はこちら。
- 『グロースターの仕たて屋』1903年
- 『ベンジャミン バニーのおはなし』1904年感想記事はこちら。
- 『2ひきのわるいねずみのおはなし』1904年
- 『ティギーおばさんのおはなし』1905年
- 『パイがふたつあったおはなし』1905年
- 『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』1906年
- 『こわいわるいうさぎのおはなし』1906年
- 『モペットちゃんのおはなし』1906年
- 『こねこのトムのおはなし』1907年
- 『あひるのジマイマのおはなし』1908年
- 『ひげのサムエルのおはなし』1908年
- 『フロプシーのこどもたち』1909年
- 『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』1909年
- 『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』1910年
- 『カルアシ・チミーのおはなし』1911年
- 『キツネどんのおはなし』1912年
- 『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』1913年
- 『アプリイ・ダプリイのわらべうた』1917年
- 『まちねずみのジョニーのおはなし』1918年
- 『セシリ・パセリのわらべうた』1922年
- 『こぶたのロビンソンのおはなし』1930年
-
絵本『ピーターラビットのおはなし』感想。世界一有名なうさぎの絵本
『ピーターラビットのおはなし』は、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが1902年に発表した絵本。 子ども向けの小型絵本だけど、大人が楽しめる要素もいっぱいの絵本だよ。 この記事で紹介する本 ピータ ...
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ビアトリクス・ポター(作)

1912年頃のビアトリクス・ポター[public domain]
イギリスの絵本作家。
1866年、ロンドンの裕福な家庭に長女として生まれる。
学校には通わず家庭教師による教育を受け、動植物の観察と絵の才能を伸ばす。
1890年から挿絵で収入を得るようになり、1902年、かつて家庭教師の子どもにあてて描いた絵手紙を絵本『ピーターラビットのおはなし』として発表。
以後30年にわたり、23作の絵本「ピーターラビット」シリーズを発表し、世界中で人気を博す。
一方で、イギリス湖水地方の自然保護活動に熱心に取り組む。
1943年死去。
参考:Wikipedia

絵本でよむ「ピーターラビット」
「ピーターラビット」を初めて読むなら、絵本シリーズがおすすめ。
ビアトリクス・ポターが年月をかかけて1冊ずつ発表したお話を、原書と同じ「絵本」という形で味わおう。

あなたはどっちを読む?
【2022年3月】新訳絵本シリーズが早川書房より刊行!
川上未映子さんの翻訳で、絵本〈ピーターラビット〉を刊行します!
世界中で愛されつづけている絵本を、早川書房が公式出版社として2022年3月から刊行開始。
子どもから大人まで楽しめる、新しいピーターラビットたちをお届けします。
今日16日から予約開始。くわしくは↓https://t.co/eZpHGrJY36— 早川書房公式 (@Hayakawashobo) December 16, 2021
2022年3月以降、早川書房よりピーターラビット絵本シリーズが順次刊行される。
絵本『ピーターラビットのおはなし』初版刊行から120周年を迎え、早川書房はフレデリック・ウォーン社と公式提携を結んだ。
それを機に、2002年にフレデリック・ウォーン社より刊行された「決定版」シリーズを全23巻で刊行する。
『ピーターラビットのおはなし』には挿絵が6点加えられ、色彩も初版に近づけるなどの改定がほどこされている。
大人も楽しめる「ピーターラビット」
「ピーターラビット」の絵本でこれまでの定番とされてきたのは、福音館書店・石井桃子訳のシリーズ。
初版から50年以上経っていることや、幼い子どもを読者として想定していることから、現在の主な読者は小学校低学年までの子どもと年配層となっている。
早川書房の新訳版はその間の世代、30代〜50代の読者も楽しめるように考えられている。
翻訳を手掛けるのは作家・詩人として活躍する川上未映子。
訳文ではほどほどの漢字(ふりがなつき)を使っていることから、幅広い年代が読みやすくなっている。
また原文で韻を踏んでいるところは訳でも韻を踏むなど、詩人ならではの工夫も盛り込まれている。

参考:『この本読んで!2022年春号』出版文化産業振興財団、『MOE (モエ) 2022年4月号 [雑誌]』白泉社、川上未映子による新訳で、絵本 ピーターラビット™ シリーズ(全23巻)刊行決定・予約開始!/hayakawabooks.com/

原書の刊行順と同じ順番で刊行される。
2022年3月開始~2024年3月完結
第1回配本 2022年3月24日
①ピーターラビットのおはなし
②赤りすナトキンのおはなし
③グロスターの仕たて屋
第2回配本 2022年6月23日
④ベンジャミン・バニーのおはなし
⑤2ひきのわるいねずみのおはなし
第3回配本 2022年9月22日
⑧こねこのトムのおはなし
⑯ひげねずみサミュエルのおはなし第4回配本 2022年12月22日
⑩フロプシーのこどもたち
⑭きつねのトッドのおはなし第5回配本 2023年3月23日
⑥はりねずみティギーのおはなし
⑨あひるのジェマイマのおはなし
㉑モペットちゃんのおはなし第6回配本 2023年5月25日
⑫つまさきティミーのおはなし
⑬まちねずみジョニーのおはなし第7回配本 2023年8月24日
⑦かえるのジェレミーのおはなし
⑮こぶたのブランドのおはなし第8回配本 2023年10月26日
⑰パイがふたつあったおはなし
⑱ジンジャーとピクルスのおはなし第9回配本 2024年1月25日
⑲こぶたのロビンソンのおはなし
⑳いじのわるいうさぎのおはなし第10回配本 2024年3月21日
⑪ちっちゃなねずみふじんのおはなし
㉒アップリィ・ダップリィのわらべうた
㉓セシリ・パセリのわらべうた※タイトル・刊行日は変更になる場合もございます。発売日はお住まいの地域によって異なります。
引用元:川上未映子による新訳で、絵本 ピーターラビット™ シリーズ(全23巻)刊行決定・予約開始!/hayakawabooks.com/
早川書房絵本シリーズポイント
- 最もベーシックな「絵本」という形(大きさは福音館書店とほぼ同じ)
- フルカラーの挿絵。
- 川上未映子による新訳。30代〜50代の大人も楽しめる訳文
- 『ずるいねこのおはなし』は入っていない(全23冊)
絵本「ピーターラビット」シリーズ(福音館書店)

左から『ピーターラビットのおはなし』『ベンジャミン バニーのおはなし』『フロプシーのこどもたち』いずれもビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
1971年の刊行以来、50年以上愛されているのが福音館書店の「ピーターラビット」シリーズ。
ハガキサイズのかわいらしい絵本の中には、ポターのフルカラーのイラストがふんだんに盛り込まれている。
シリーズ24作品中19作品を手がけた石井桃子の翻訳は、色あせない優しくクラシカルな味わい。
読者として幼い子どもを想定しているので、ひらがな表記が多い。
絵本シリーズは、登場キャラクターや対象年齢で読みやすい順に刊行されている。
原書の刊行順ではないので注意しよう。

絵本シリーズ1冊ずつの紹介と読む順番について、次の記事で解説しているよ。
-
絵本ピーターラビットシリーズ5つの特徴。全24冊一言あらすじ紹介も
絵本「ピーターラビット」シリーズは、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが生んだ絵本シリーズ。 大人が読んでおもしろいピーターラビットシリーズの特徴解説と、1冊ずつ紹介するよ。 この記事でわかること ...
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福音館書店絵本シリーズポイント
- 最もベーシックな「絵本」という形(大きさは早川書房とほぼ同じ)
- フルカラーの挿絵
- 石井桃子のクラシカルな翻訳
ポターの「ピーターラビット」を絵本以外で楽しむ
ビアトリクス・ポターの「ピーターラビット」シリーズは、絵本以外でも楽しむことができる。
電子書籍、CD、紙芝居の「ピーターラビット」を紹介するよ。

『ピーターラビット 全おはなし集』福音館書店

『愛蔵版 ピーターラビット全おはなし集(改訂版)』ビアトリクス・ポター作・絵、いしいももこ・まさきるりこ・なかがわりえこ訳、福音館書店、2007年
福音館書店の絵本シリーズすべてのお話を1冊で読めるのが『愛蔵版 ピーターラビット全おはなし集(改訂版)』(原題”BEATRIX POTTER-THE COMPLETE TALES”)。
本書では絵本シリーズのお話が原書の刊行順に掲載され、挿絵もフルカラーで楽しむことができる。
それぞれのお話ごとに、お話ができた背景やモデル、挿絵の秘密なども知ることができる。
また、ピーターラビットシリーズ以外のポターの作品やポターの年譜も掲載されている。
お話すべてを一度に読みたい! 絵本ができた背景やポターのことも知りたい! というあなたにおすすめ。
全おはなし集ポイント
- 1冊で絵本シリーズ全話読める
- フルカラーの挿絵と石井桃子のクラシカルな翻訳
- 制作秘話も掲載
電子書籍
ビアトリクス・ポターの「ピーターラビット」シリーズは、電子書籍で気軽に読むことができる。
- 1冊の紙の本から電子書籍で作品が読める「小学館世界J文学館」
- 英語の原文と一緒に読める「対訳版ピーターラビット」
- ネットで無料公開されているものが電子書籍になった「青空文庫版ピーターラビット」
絵本との違いは次のとおり。
電子書籍「ピーターラビット」絵本との違い
- 翻訳は石井桃子ではない
- シリーズ全巻が刊行されているわけではない

【2022年11月刊行】小学館世界J文学館

『小学館世界J文学館』浅田 次郎,角野 栄子,金原瑞人,さくま ゆみこ,沼野 充義(編集)、小学館、2022年
引用元:小学館世界J文学館 「新しい「名作全集」の扉が開きます」編/小学館公式チャンネル
2022年11月に刊行された『小学館世界J文学館』は、1冊の本(紙の書籍)を買うことで125冊の世界名作を電子書籍として読める、新しいタイプの全集。
紙の書籍は各作品をイラストやあらすじで紹介していて、名作ガイドブックのような役割。
気になる作品はページ内のQRコードを読み込むことで、スマートフォン、タブレットなどの端末で読むことができる。
現代の子どもたちが読みやすい新訳を採用し、イラストも第一線で活躍している画家が手がけている。
『ピーターラビットのおはなし』の翻訳は、『ワンダー Wonder』の翻訳でも知られる中井はるの。
イラストはビアトリクス・ポター。
小学校中学年以上が対象。
一話のみ電子書籍
全集
英語原文と一緒に読める「対訳版」
🐰子供だけでなく大人にも読んでほしい名作🐰
大人もお子様も楽しめる世界一有名なうさぎの物語
『#ピーターラビット』(ビアトリクス・ポター)https://t.co/O6wbNZ3sxh英語と日本語の #対訳版 や、セットもありプレゼント用にもおすすめです!かわいらしいイラストにも癒されてください🥕🐇💕 pic.twitter.com/elZwL7nbzs
— ゴマブックス【公式】 (@gomabooks) January 8, 2020
2014〜2018年にゴマブックスから刊行されたのが、英語の原文と日本語訳を一緒に読める「対訳版ピーターラビット」。
カラーの挿絵もしっかり楽しめる。
翻訳は癖のない優しい日本語で、絵本よりも漢字が多用されているので大人が読みやすい。
2021年3月現在、Kindle Unlimitedで全巻読むことができる。
刊行されているお話は次のとおり。
福音館書店シリーズ | 対訳版シリーズ |
『ピーターラビットのおはなし』 | ◯ |
『ベンジャミン バニーのおはなし』 | ◯ |
『フロプシーのこどもたち』 | ◯ |
『こねこのトムのおはなし』 | ◯ |
『モペットちゃんのおはなし』 | ◯ |
『こわいわるいうさぎのおはなし』 | ◯(邦題『とっても悪いうさぎのおはなし』) |
『2ひきのわるいねずみのおはなし』 | ◯(邦題『2匹の悪いねずみのおはなし』) |
『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』 | ◯(邦題『のねずみチュウチュウ奥さんのおはなし』) |
『まちねずみジョニーのおはなし』 | ◯(邦題『街ねずみジョニーのおはなし』) |
『りすのナトキンのおはなし』 | ◯ |
『あひるのジマイマのおはなし』 | ◯ |
『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』 | ー |
『キツネどんのおはなし』 | ー |
『ひげのサムエルのおはなし』 | ー |
『グロースターの仕たて屋』 | ー |
『ティギーおばさんのおはなし』 | ー |
『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』 | ー |
『カルアシ・チミーのおはなし』 | ー |
『パイがふたつあったおはなし』 | ー |
『ずるいねこのおはなし』 | ー |
『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』 | ー |
『アプリイ・ダプリイのわらべうた』 | ー |
『セシリ・パセリのわらべうた』 | ー |
『こぶたのロビンソンのおはなし』 | ー |
既刊の11のお話が1冊で読める「完全版」が2018年に刊行された。
対訳版ポイント
- 英語原文と日本語を一緒に読める
- フルカラーの挿絵
- スマホやタブレットで読める
19作品が青空文庫で無料公開!
ピーターラビットの作者ベアトリクス・ポッターの多くの作品を訳して、青空文庫に公開してくださっています。ほかにもカフカ、アンデルセンなども訳され、一画面で表示しきれませんでした。【青空文庫作家別作品リスト:大久保 ゆう】→ https://t.co/4gFPpzo4fQ pic.twitter.com/aL9ZomZW2D
— 哲学書新刊情報++ (@Philo_Shinkan) December 21, 2016
2014年にサキ出版から刊行されたのが、インターネットで無料公開されていたものを電子書籍化した「ピーターラビット」。
挿絵もカラーで楽しめる。
Kindle版は有料だが、ネット上では現在も無料で公開されている。
著作権が失効した作品の翻訳を多く手がける大久保ゆうの訳文は、すべてひらがな・カタカナのみで子どもが読みやすい。
リズミカルに音読できるところも楽しい。
福音館書店シリーズ | 青空文庫シリーズ |
『ピーターラビットのおはなし』 | ◯(邦題『あなうさピーターのはなし』) |
『ベンジャミン バニーのおはなし』 | ◯(邦題『ばにばにベンジャミンのはなし』) |
『フロプシーのこどもたち』 | ◯(邦題『ばにばにきょうだいのはなし』) |
『こねこのトムのおはなし』 | ◯(邦題『ねこぬこタムのはなし』) |
『モペットちゃんのおはなし』 | ◯(邦題『モペットちゃんのものがたり』) |
『こわいわるいうさぎのおはなし』 | ◯(邦題『ごくあくウサギのものがたり』) |
『2ひきのわるいねずみのおはなし』 | ◯(邦題『わるねずふたりぐみのはなし』) |
『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』 | ◯(邦題『おねずみおばさんのはなし』) |
『まちねずみジョニーのおはなし』 | ◯(邦題『まちねずジョニーのはなし』) |
『りすのナトキンのおはなし』 | ◯(邦題『きたりすナトキンのはなし』) |
『あひるのジマイマのおはなし』 | ◯(邦題『みずかきジェマイマのはなし』) |
『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』 | ◯(邦題『ジンジャー&ピクルスのはなし』) |
『キツネどんのおはなし』 | ◯(邦題『きつねめさんのはなし』) |
『ひげのサムエルのおはなし』 | △(邦題『ちょびひげサミュエルのはなし』)電子書籍未収録 |
『グロースターの仕たて屋』 | △(邦題『グロスターのふくやさん』)電子書籍未収録 |
『ティギーおばさんのおはなし』 | ◯(邦題『チギウィンクルおばさんのはなし』) |
『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』 | ◯(邦題『つりびとジェレミーさんのはなし』) |
『カルアシ・チミーのおはなし』 | ◯(邦題『つまさきチミーのはなし』) |
『パイがふたつあったおはなし』 | ◯(邦題『パイとやきがたのはなし』) |
『ずるいねこのおはなし』 | ー |
『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』 | ー |
『アプリイ・ダプリイのわらべうた』 | ー |
『セシリ・パセリのわらべうた』 | ー |
『こぶたのロビンソンのおはなし』 | ー |
※『ちょびひげサミュエルのはなし』『グロスターのふくやさん』は「青空文庫」サイトで公開されています。
「ピーターラビットシリーズ 17作品収録 イラスト504点入り」では既刊の17のお話が1冊で読める。
青空文庫版ポイント
- ネット上で無料で読める
- フルカラーの挿絵
- スマホやタブレットで読める
お話を聴いて楽しむ「CD/オーディオブック版」
オーディオブック制作を手がけるでじじ/パンローリングが2017年に刊行したのが、音声で楽しめる「ピーターラビット」。
「ピーターラビット」シリーズのお話を、CDとAudibleなどのオーディオブックで聴いて楽しむことができる。
元になっている翻訳は、青空文庫で無料公開されている大久保ゆうによる訳文。
1話ずつがそんなに長くなく、さくっと聴いて楽しめるのがうれしい。
17話が収録されている。
CD・オーディオブック版ポイント
- 絵本の世界を耳で聞いて楽しめる
- 寝ながら聴いたり、移動中に聴いたりできる
紙芝居

『ピーターラビットの おはなし (ピーターラビット紙芝居)』ビアトリクス・ポター原作、フレデリック・ウォーン社監修、教育画劇、2018年
教育画劇より2018年に刊行されたのが、紙芝居のピーターラビット。
絵だけを見てもらい、お話は耳で聴いてもらうことにより、ポターの絵を集中して楽しむことができる。
お話は、子どもが聴いても理解しやすいように絵本より短くなっている。
子どもに特に人気のある次の5つのお話が紙芝居になっている。
紙芝居
- 『ピーターラビットのおはなし』
- 『ベンジャミン バニーのおはなし』
- 『フロプシーのこどもたち』
- 『こねこのトムのおはなし』
- 『モペットちゃんのおはなし』
紙芝居版ポイント
- 子どもへの読み聞かせに最適
- 文章が短めでさっくり読める
- お話を耳で聞くことで、絵に集中できる
ポター作ではない「ピーターラビット」の本
「ピーターラビット」シリーズを愛する現代の作家が、ビアトリクス・ポターの死後に制作した「ピーターラビット」の本を紹介。

エマ・トンプソンの絵本シリーズ
2012年と2013年、女優として活躍するエマ・トンプソンが文を手がける「ピーターラビット」の絵本が2冊刊行された。
日本でも同年、三辺律子の訳により集英社より刊行された。
物語は、子どもの頃からポターの絵本シリーズが大好きだったエマ・トンプソンの完全オリジナル。
絵を手がけるのはイギリスのイラストレーター、エレノア・テイラー。
三辺律子の訳文はすべてひらがな・カタカナで子どもが読みやすい。
『ピーターラビット もうひとつのおはなし』
絵本『ピーターラビット もうひとつのおはなし』(原題”The Further Tale of Peter Rabbit”)は、2012年フレデリック・ウォーン社より刊行された。
ポターの絵本『ピーターラビットのおはなし』刊行110周年記念の公式絵本。
物語は、マクレガーさんの畑にしのびこんだピーターラビットが思いがけずスコットランドで体験する冒険談。
ポターが原作絵本に盛り込んだユーモアとかわいらしさがそのまま今作にももりこまれ、ピーターラビットの世界が見事に受け継がれている。
『ピーターラビット クリスマスのおはなし』
絵本『ピーターラビット クリスマスのおはなし』(原題”The Christmas Tale of Peter Rabbit”)は、2013年フレデリック・ウォーン社より刊行された。
前作『ピーターラビット もうひとつのおはなし』の続編として、引き続きエマ・トンプソン文とエレノア・テイラー絵で制作された。
ピーターラビットとベンジャミン バニーが、七面鳥のウィリアムと繰り広げる物語。
ここでもマグレガーさんが悪役?として登場。
原作絵本にも通じる「食うか食われるか」のブラックユーモアが楽しく描かれている。
エマ・トンプソンの絵本シリーズポイント
- 女優エマ・トンプソンが物語を書いた
- ポターのお話のユーモアとかわいらしさが引き継がれている
『ピーターラビットのクリスマス 25の物語のアドベント』

『ピーターラビットのクリスマス 25の物語のアドベント PETER RABBIT CHRISTMAS』レイチェル・ボーデン文、長友恵子訳、文化出版局、2020年
絵本『ピーターラビットのクリスマス 25の物語のアドベント PETER RABBIT CHRISTMAS』(原題”PETER RABBIT :CHRISTMAS is Coming”)は、2020年フレデリック・ウォーン社より刊行された。
日本では同年、児童文学翻訳家の長友恵子訳で文化出版局より刊行された。
絵本は25章からなり、12月1日から25日にかけて物語を1つずつ読んでいくアドベント式。
1章に1つの物語と1つの遊びやレシピが紹介されている。
物語では、原作絵本でもおなじみのキャラクターが沢山登場する。
文章は漢字が多く文字も小さめなので、大人と子どもが一緒に楽しむのがおすすめ。
『ピーターラビットのクリスマス』ポイント
- 「ピーターラビット」の世界観を長く楽しめる
- 遊びや料理など体験型で楽しめる
角川つばさ文庫『ピーターラビット』『ピーターラビット2』

『ピーターラビット (角川つばさ文庫)』フレデリック・ウォーン社著、小浜 杳(こはまはるか)訳、KADOKAWA、2018年

『ピーターラビット2 バーナバスの誘惑 (角川つばさ文庫)』フレデリック・ウォーン社著、小浜 杳(こはまはるか)訳、KADOKAWA、2021年
『ピーターラビット (角川つばさ文庫)』(原題”PETER RABBIT BASED ON THE MAJOR NEW MOVIE”)は2018年、『ピーターラビット2 バーナバスの誘惑 (角川つばさ文庫)』は2021年、Puffin Booksより刊行された。
翻訳は1作目、2作目ともに小浜 杳(こはまはるか)。
2018年・2021年に公開された米・豪・英合作の実写映画『ピーターラビット』『ピーターラビット2 バーナバスの誘惑』のノベライズ。
映画の世界観を読み物として楽しみたいならおすすめ。
ストーリーは原作絵本から大幅に改変されているので、絵本とはまったく別もの。
文章は「です・ます」調、漢字にはふりがなつきで、児童文庫ならではの読みやすさがある。

映画の感想
-
映画『ピーターラビット』感想。原作とは別物!人間とうさぎのバトル
映画『ピーターラビット』は、2018年に公開された英・米・豪合作映画。 原作は誰もが知っているビアトリクス・ポターの絵本「ピーターラビット」シリーズ。 絵本と映画では雰囲気もストーリーもまったく違うの ...
続きを見る
-
『ピーターラビット2バーナバスの誘惑』感想。ポター原作の映画続編
映画『ピーターラビット2 バーナバスの誘惑』は、2018年に公開された映画『ピーターラビット』の続編。 原作は誰もが知っているビアトリクス・ポターの絵本「ピーターラビット」シリーズ。 絵本と映画では雰 ...
続きを見る
角川つばさ文庫ポイント
- ストーリーは原作絵本と大幅に違う
- 映画『ピーターラビット』ファンが読書でも楽しめる
- 絵本を読む年齢を過ぎた小・中学生も楽しめる
『毎日読める!小学生のための 日本と世界の名作200』

『毎日読める! 小学生のための 日本と世界の名作200』齋藤孝(監修)西東社、2020年
『毎日読める! 小学生のための 日本と世界の名作200』では、日本と世界の名作200作品を、1話5分程度で読めるよう短くして掲載している。監修は教育学者でメディアにもよく出ている齋藤孝。
小学生の1年の登校日数とほぼ同じ200話を掲載することで、毎日の読書の習慣がつくようになっている。
ページの構成は先に紹介した『1話5分!12歳までに読みたい名作100』と似ているが、本書ではお話の最後に「読むヒント」としてお話のポイントをまとめている。
『ピーターラビットのおはなし』は「低学年向け」で紹介されている。
漢字にはふりがなつきなので低学年〜高学年まで対応。
「あらすじだけを知りたい!」「次に読む作品を選ぶための情報がほしい」というときにおすすめ。
ポターが書いた他のお話
ビアトリクス・ポターは、「ピーターラビット」シリーズ以外にいくつか物語を書いている。
日本でも刊行されている2冊を紹介するよ。
『ブーツをはいたキティのおはなし』

『ブーツをはいたキティのおはなし』ビアトリクス・ポター作、クェンティン・ブレイク絵、松岡ハリス佑子訳、静山社、2016年
ピーター・ラビットの作者が書き残した、未刊のお話『ブーツをはいたキティのお話』の見本が届きました~。イラストがとても可愛くて、特にキティの表情がクセになります…(´///`*) pic.twitter.com/ggbf4MXGbg
— 静山社 (@sayzansha) August 19, 2016
絵本『ブーツをはいたキティのおはなし』(原題”THE TALE OF KITTY IN BOOTS”)は、ポターの書いた物語にイギリスのイラストレータークェンティン・ブレイクが絵をつけ、2016年に刊行された。
日本では同年、翻訳家の松岡ハリス佑子の訳で静山社より刊行された。
『ブーツをはいたキティのおはなし』の元となるのは、ビアトリクス・ポターが1914年に書いた物語と1枚の挿絵。
100年以上経ってこの原稿が発見され、物語はそのままに、クェンティン・ブレイクが挿絵をつけて刊行された。
おばあさんの家で可愛がられている黒猫キティが、ある夜別の黒猫と交代し、抜け出して狩りに行くお話。
ピーターラビットシリーズでおなじみのキャラクターが登場するので、ポターはこのお話をピーターラビットシリーズの1冊と位置づけて書いたのかもしれない。

クェンティン・ブレイクの挿絵は躍動感があり生き生きとした物語によく合っていて、「ピーターラビット」とはまた違う魅力が感じられる。
文章は「です、ます」調で漢字にはふりがなつき。
『ブーツをはいたキティ』ポイント
- ポターの幻の物語を読める
- イギリスを代表する画家クェンティン・ブレイクとポターの合作を楽しめる
『赤ずきん RED RIDING HOOD』

『赤ずきん RED RIDING HOOD』ビアトリクス・ポター再話、ヘレン・オクセンバリー絵、角野栄子訳、文化出版局、2020年
絵本『赤ずきん RED RIDING HOOD』(原題”RED RIDING HOOD”)は、フランスのシャルル・ペロー版「赤ずきん」をポターが再話した物語。
イギリスのイラストレーターヘレン・オクセンバリーが絵をつけ、2019年に刊行された。
日本では2020年、児童文学作家の角野栄子の訳で文化出版局より刊行された。
現在よく知られている「赤ずきん」は、ラストで猟師がオオカミを殺して赤ずきんちゃんを助け出す「グリム童話」版。
この絵本で語られる「赤ずきん」は、ラストに赤ずきんちゃんが食べられたところで終わる「シャルル・ペロー」版。
ポターがあえて不気味な終わり方のシャルル・ペロー版を選んだのがおもしろい。
ほのぼのした中にちょっとした毒っ気も含まれる「ピーターラビット」シリーズと通じる精神を感じる。
ヘレン・オクセンバリーの絵は繊細で淡々と描かれているけど、どこか陰を感じる。
文章は「です、ます」調で漢字にはふりがなつき。
『赤ずきん RED RIDING HOOD』ポイント
- ちょっと不気味なシャルル・ペロー版「赤ずきん」
- 人気絵本作家ヘレン・オクセンバリーとポターの合作を楽しめる
ビアトリクス・ポターを描いた絵本
ビアトリクス・ポターの子ども時代や生涯を描いた絵本を紹介。
動物好きの子ども時代のエピソードや「ピーターラビット」が生まれた経緯を絵本で楽しめるよ。

絵本『ビアトリクス・ポターの物語 -キノコの研究からピーターラビットの世界へ-』

『ビアトリクス・ポターの物語 -キノコの研究からピーターラビットの世界へ-』リンゼイ・H・メトカーフ著、ジュンイ・ウー絵、長友恵子訳、西村書店、2021年
絵本『ビアトリクス・ポターの物語 -キノコの研究からピーターラビットの世界へ-』(原題”Beatrix Potter, Scientist”)は、2021年西村書店より刊行された。
ポターが動物や自然に魅せられて、観察とスケッチに熱中した少女時代や、キノコの研究に没頭し論文を書いたことなどに焦点をあてて描いた伝記絵本。
「ピーターラビット」シリーズで知られる以前の学術的好奇心、そのとき関わった人が実名で描かれている。
巻末にはポターの詳しい紹介や年譜も掲載されている。
アメリカのノンフィクション絵本作家リンゼイ・H・メトカーフが文、アメリカのイラストレータージュンイ・ウーが絵を手がけた。
翻訳は、『ピーターラビットのクリスマス 25の物語のアドベント』も手がけた長友恵子。
字は小さめで漢字も多めだが、すべてふりがなつき。
絵本『ピーターラビットのふるさとをまもりたい』

『ピーターラビットのふるさとをまもりたい ビアトリクス・ポターものがたり』リンダ・エロビッツ・マーシャル文、イラリア・アービナティ絵、おびかゆうこ訳、廣済堂あかつき、2020年
絵本『ピーターラビットのふるさとをまもりたい ビアトリクス・ポターものがたり』(原題”SAVING THE COUNTRYSIDE The Story of Beatrix Potter and Peter Rabbit”)は、アメリカの子どもの本の作家リンダ・エロビッツ・マーシャル文、イタリアのイラストレーターイラリア・アービナティ絵で、2020年に刊行された。
日本では同年、翻訳家おびかゆうこの訳で廣済堂あかつきより刊行された。
ビアトリクス・ポターの子ども時代から絵本「ピーターラビット」誕生、湖水地方の保護活動までが描かれた伝記絵本。
女性と仕事、本の権利、土地の購入など、一見むずかしそうな事柄がわかりやすい言葉と絵で表現されている。
イラリア・アービナティの絵は色彩豊かで人や自然が生き生きと表現されている。
文章は「です、ます」調で漢字にはふりがなつき。
『ピーターラビットのふるさとをまもりたい』ポイント
- ポターの生涯を絵本で知ることができる
- むずかしそうな事柄がわかりやすい言葉で表現され、勉強になる
絵本『ビアトリクス・ポターとかわいそうなテンジクネズミのはなし』

『ビアトリクス・ポターとかわいそうなテンジクネズミのはなし』デボラ・ホプキンソン文、シャーロット・ヴォーク絵、石井睦美訳、BL出版、2016年
絵本『ビアトリクス・ポターとかわいそうなテンジクネズミのはなし』(原題”BEATRIX POTTER & THE UNFORTUNATE TALE OF A BORROWED GUINEA PIG”)は、アメリカの子どもの本の作家デボラ・ホプキンソン文、イギリスのイラストレーターシャーロット・ヴォーク絵で、2016年に刊行された。
日本では同年、児童文学作家・翻訳家の石井睦美の訳でBL出版より刊行された。
ビアトリクス・ポターの動物好きな少女時代を描いている。
さまざまな動物との関わりがもたらした出来事が、ユーモアを交えながら語られている。
シャーロット・ヴォークの絵は、ラフに見えて動物の描写が的確。
あとがきでは、ビアトリクス・ポターの生涯が写真資料つきで紹介されている。
文章は「です、ます」調で漢字にはふりがなつき。
『ビアトリクス・ポターとかわいそうなテンジクネズミのはなし』ポイント
- 動物好きなポターの少女時代が描かれる
- ポターの失敗談に親近感がわく
絵本『ビアトリクス・ポターのおはなし』

『ビアトリクス・ポターのおはなし』ジャネット・ウィンター作、長田弘訳、晶文社、2006年
絵本『ビアトリクス・ポターのおはなし』(原題”BEATRIX”)は、アメリカの絵本作家ジャネット・ウィンター作で、2003年に刊行された。
日本では2006年、児童文学作家・詩人の長田弘の訳で晶文社より刊行された。
「わたし(ビアトリクス・ポター)」の視点で描かれた今作は、ビアトリクス・ポター自身の手紙と日記にもとづいている。
少女時代の動物との交流や田舎での暮らしが「わたし」の気持ちメインで書かれているので、「伝記」というより「物語」に近い。
ジャネット・ウィンターの絵は、どこかオリエンタルで懐かしく、夢や空想も交えて描かれている。
長田弘の優しい訳文から、大人になっても子どもの心を持ち続けたポター像が伝わってくる。
文章は「です、ます」調で漢字にはふりがなつき。
『ビアトリクス・ポターのおはなし』ポイント
- ポター自身の視点から語られた日記のような絵本
- オリエンタルな絵
アニメ・映画
絵本「ピーターラビット」シリーズを原作とした映像作品を紹介するよ。
実写映画『ピーターラビット』『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』
映画『ピーターラビット』(2018年)『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』(2021年公開予定)は、絵本「ピーターラビット」シリーズを原作とした初の実写映画。米英豪合作。
2作ともアメリカの映画監督ウィル・グラックが監督をつとめ、主演をドーナル・グリーソン、ローズ・バーンがつとめる。
コメディ・ミュージカルの要素満載に仕上げている。
『ピーターラビット』(2018年)
引用元:映画『ピーターラビット』予告/ソニー・ピクチャーズ 映画2018年に公開された映画『ピーターラビット』では、ピーターラビットが、大好きな女性ビアをめぐって天敵トーマス・マグレガーとバトルを繰り広げる。
ビアは湖水地方で暮らす画家で、ビアトリクス・ポターをモデルとしている。
トーマス・マグレガーは原作絵本にも登場するおじいさん「マグレガーさん」のおいで、マグレガーさんの土地に引っ越してきてビアと仲良くなる、という設定。
ストーリーは原作絵本とだいぶ違うけど、『ピーターラビットのおはなし』『ベンジャミン バニーのおはなし』などの場面が実写で再現されている。
湖水地方の美しい自然も映像で楽しむことができ、映画として楽しい仕上がり。
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映画『ピーターラビット』感想。原作とは別物!人間とうさぎのバトル
映画『ピーターラビット』は、2018年に公開された英・米・豪合作映画。 原作は誰もが知っているビアトリクス・ポターの絵本「ピーターラビット」シリーズ。 絵本と映画では雰囲気もストーリーもまったく違うの ...
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『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』
引用元:映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』予告2/ソニー・ピクチャーズ 映画映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』は、2018年公開映画『ピーターラビット』の続編として制作され、2021年公開。
監督・キャストは1作目と同じ。
1作目のコメディテイストはそのままに、ピーターラビットが「ワル」のバーナバスと起こす物語みたい。
ストーリーは原作絵本とはかけはなれているので、原作の名残を感じながら別物の映画として楽しみたい。
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『ピーターラビット2バーナバスの誘惑』感想。ポター原作の映画続編
映画『ピーターラビット2 バーナバスの誘惑』は、2018年に公開された映画『ピーターラビット』の続編。 原作は誰もが知っているビアトリクス・ポターの絵本「ピーターラビット」シリーズ。 絵本と映画では雰 ...
続きを見る
実写映画シリーズポイント
- 「ピーターラビット」をコメディ・ミュージカル要素満載で仕上げている
- 原作と大幅に違う設定
『ピーターラビットとなかまたち』
『ピーターラビットとなかまたち』(原題”The World of Peter Rabbit and Friends”)は、1992〜1995年にイギリスで放送された実写×アニメーションシリーズ。
日本では、1992年よりフジテレビで放送された。
ビアトリクス・ポターの絵本シリーズに忠実にアニメーション化している。
絵本の世界を歌や音楽、動く映像として見ることができ、絵本シリーズファンも楽しめる。
2008年に刊行されたDVD-BOXに収録されているお話は次のとおり。
DVD-BOXに収録
- ピーターラビットとベンジャミンバニーのおはなし
- グロースターの仕たて屋のおはなし
- ティギーおばさんとジェレミー・フィッシャーどんのおはなし
- こねこのトムとあひるのジマイマのおはなし
- ひげのサムエルのおはなし
- こぶたのピグリン・ブランドのおはなし
- フロプシーのこどもたちとのねずみチュウチュウおくさんのおはなし
- キツネどんのおはなし
- 2ひきのわるいねずみとまちねずみジョニーのおはなし
参考:Wikipedia
『ピーターラビットとなかまたち』ポイント
- 絵本の優しい世界をアニメーションで楽しめる
- 原作絵本ファンにおすすめ
『ピーターラビットのだいぼうけん』
アニメ『ピーターラビットのだいぼうけん』(原題”Peter Rabbit”)は、2012〜2016年に英米で配信されたアニメシリーズ。
2シーズン、全56話。
現在はYou Tubeで株式会社アナライズログ が運営しているアニメチャンネル「アニメログ」で、25話分視聴することができる。
参考:Wikipedia
「ピーターラビットのだいぼうけん」をYou Tubeでチェック
『ピーターラビットのだいぼうけん』ポイント
- 「ピーターラビット」を子ども向けのCGアニメで表現
- エピソードはオリジナルのものが多い
『ミス・ポター』
引用元:Miss Potter (2006) Official Trailer - Renée Zellweger, Ewan McGregor Movie HD/Movieclips Classic Trailers映画『ミス・ポター』(原題”Miss Potter”)は、2006年に公開されたビアトリクス・ポターの伝記映画。
ビアトリクス・ポターが絵本『ピーターラビットのおはなし』を出版した経緯、出版社を経営する一族ウォーン社の息子とのロマンスなどが描かれる。
ポターを演じるのはレニー・ゼルウィガー、ノーマン・ウィーンを演じるのはユアン・マクレガー。
絵本シリーズを読んだ後に見ると、ストーリーがより実感をもってしみこんでくる。
参考:Wikipedia
『ビアトリクス・ポターのおはなし』ポイント
- ポターの人生を実写映画で見られる
- 史実と違うところもちらほらある
まとめ
ピーターラビットに関連作品まとめ。
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ポター作「ピーターラビット」
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ポター以外の「ピーターラビット」
ポター作の他のお話
書名 | 絵 | 翻訳 |
![]() ブーツをはいたキティのおはなし 静山社 | クェンティン・ブレイク | 松岡ハリス佑子 |
![]() 赤ずきん RED RIDING HOOD 文化出版局 | ヘレン・オクセンバリー | 角野栄子 |
ビアトリクス・ポターを描いた絵本
「ピーターラビット」映像化作品
作品名 | 形態 | 制作・監督 |
![]() ピーターラビット | 実写映画 | ウィル・グラック |
![]() ピーターラビット2/バーナバスの誘惑 | ||
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ピーターラビットのだいぼうけん | CGアニメシリーズ | ワヒード・アリ |
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初めて「ピーターラビット」に触れるあなたは、早川書房または福音館書店の絵本シリーズから読んでみよう。
絵本シリーズ1冊ずつの紹介
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絵本ピーターラビットシリーズ5つの特徴。全24冊一言あらすじ紹介も
絵本「ピーターラビット」シリーズは、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが生んだ絵本シリーズ。 大人が読んでおもしろいピーターラビットシリーズの特徴解説と、1冊ずつ紹介するよ。 この記事でわかること ...
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