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絵本『りすのナトキンのおはなし』感想。かわいいなぞなぞに癒される

2022年3月15日

『りすのナトキンのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年

『りすのナトキンのおはなし』は、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが1903年に発表した絵本。

絵本「ピーターラビット」シリーズの1冊としても知られる今作は、陽気なナトキンのなぞかけが楽しい絵本。

この記事で紹介する本

この記事でわかること

  • 絵本『りすのナトキンのおはなし』の内容と見どころ
  • 福音館書店の絵本シリーズ以外で会える「りすのナトキン」

『りすのナトキンのおはなし』とは?

『りすのナトキンのおはなし』初版[public domain]

『りすのナトキンのおはなし』(原題”The Tale of Squirrel Nutkin”)は、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが1903年に発表した絵本

1902年に刊行された絵本『ピーターラビットのおはなし』のシリーズ絵本の1冊として知られ、原書の刊行順はシリーズ2冊目。

日本では1973年、石井桃子の訳で福音館書店より刊行された。

参考:『ピーターラビットの世界へ ビアトリクス・ポターのすべて』河野芳英著、河出書房新社、2016年、Wikipedia

ピーターラビットシリーズ(原書刊行順)

  1. 『ピーターラビットのおはなし』(原題”The Tale of Peter Rabbit”)1902年感想記事はこちら。
  2. 『リスのナトキンのおはなし』(原題”The Tale of Squirrel Nutkin”)1903年
  3. 『グロースターの仕たて屋』(原題”The Tailor of Gloucester”)1903年
  4. 『ベンジャミン バニーのおはなし』(原題”The Tale of Benjamin Bunny”)1904年感想記事はこちら。
  5. 『2ひきのわるいねずみのおはなし』(原題”The Tale of Two Bad Mice”)1904年
  6. 『ティギーおばさんのおはなし』(原題”The Tale of Mrs Tiggy Winkle”)1905年
  7. 『パイがふたつあったおはなし』(原題”The Tale of the Pie and the Patty-Pan”)1905年
  8. 『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』(原題”The Tale of Mr. Jeremy Fisher”)1906年
  9. 『こわいわるいうさぎのおはなし』(原題”The Story of A Fierce Bad Rabbit”)1906年
  10. 『モペットちゃんのおはなし』(原題”The Story of Miss Moppet”)1906年
  11. 『こねこのトムのおはなし』(原題”The Tale of Tom Kitten”)1907年
  12. 『あひるのジマイマのおはなし』(原題”The Tale of Jemima Puddle-Duck”)1908年
  13. 『ひげのサムエルのおはなし』(原題”The Tale of Samuel Whiskers or, The Roly-Poly Pudding”)1908年
  14. 『フロプシーのこどもたち』(原題”The Tale of The Flopsy Bunnies”)1909年
  15. 『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』(原題”The Tale of Ginger and Pickles”)1909年
  16. 『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』(原題”The Tale of Mrs. Tittlemouse”)1910年
  17. 『カルアシ・チミーのおはなし』(原題”The Tale of Timmy Tiptoes”)1911年
  18. 『キツネどんのおはなし』(原題”The Tale of Mr. Tod”)1912年
  19. 『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』(原題”The Tale of Pigling Bland”)1913年
  20. 『アプリイ・ダプリイのわらべうた』(原題”Appley Dapply's Nursery Rhymes”)1917年
  21. 『まちねずみのジョニーのおはなし』(原題”The Tale of Johnny Town-Mouse”)1918年
  22. 『セシリ・パセリのわらべうた』(原題”Cecily Parsley's Nursery Rhymes”)1922年
  23. 『こぶたのロビンソンのおはなし』(原題”The Tale of Little Pig Robinson”)1930年

絵本シリーズの特徴と読む順番を次の記事で解説しているよ。

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絵本ピーターラビットシリーズ5つの特徴。全24冊一言あらすじ紹介も

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次の記事でビアトリクス・ポターと翻訳の石井桃子を紹介しているよ。

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絵本『ピーターラビットのおはなし』感想。世界一有名なうさぎの絵本

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『りすのナトキンのおはなし』あらすじ

『りすのナトキンのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年

『りすのナトキンのおはなし』(原題”The Tale of Squirrel Nutkin”)
日本語版初版刊行年(順番)1973年⑩
原書刊行年(順番)1903年②
対象年齢読み聞かせ:4歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

りすたちは秋になると、湖をわたってブラウンじいさま(ふくろう)の住む島に行く。

他のリスたちはブラウンじいさまに礼儀正しいが、ナトキンはふざけてばかり

ある日とうとうナトキンはブラウンじいさまにこらしめられる。


  • りすたちが島へわたる

    湖をわたって島へ行くりすたち"The Tale of Squirrel Nutkin"[public domain]

    りすたちは秋になると、湖をわたってブラウンじいさま(ふくろう)の住む島に行く。

    手みやげをブラウンじいさまにもっていく。


  • ふざけてばかりのナトキン

    ブラウンじいさまの前でおどけるりすのナトキン"The Tale of Squirrel Nutkin"[public domain]

    他のリスたちはブラウンじいさまに礼儀正しいが、ナトキンはふざけてなぞかけをしかける。

    ナトキンのおふざけは6日間つづく。


  • ブラウンじいさまにつかまる

    ブラウンじいさまに驚くりすのナトキン"The Tale of Squirrel Nutkin"[public domain]

    ある日とうとうナトキンはブラウンじいさまにこらしめられる。


『りすのナトキンのおはなし』を読んだ感想

『りすのナトキンのおはなし』の舞台は秋の森。

深呼吸したくなるような木々や湖を背景に、細部まで緻密に描かれたりすたちがとっても愛らしい。

主人公のナトキンのなぞなぞも楽しく、子どもから大人まで好きにならずにはいられない1冊。

『りすのナトキンのおはなし』ポイント

  1. 日本の昔話のような懐かしさ
  2. お調子者のナトキン
  3. 子ども向けのお話を精密な絵で味わう

日本の昔話のような懐かしさ

ブラウンじいさまに貢ぎ物をするりすたち"The Tale of Squirrel Nutkin"[public domain]

『りすのナトキンのおはなし』を読んでいると、日本の昔話のような懐かしさを感じる。

描かれているのは野生のりすなんだけど、きれいな列で歩いていたりふくろうへの貢ぎ物をしたりするのが、とっても人間社会的。

礼儀正しいりすたちの中で1匹だけお調子者のナトキンが浮いているのも、昔話でよく見たパターン。

「きっとこの子は痛い目見るんだろうな」と思って読み進めると、案の定痛い目にあう(笑)

こういう典型的なストーリーはすぐに飽きそうだけど、意外と繰り返し読みたくなる

読めば読むほど、ナトキンの気持ち、その他大勢のりすの気持ち、強いふくろうの気持ち、言葉の言い回しや絵の工夫など、関心が深まるんだよね。

お調子者のナトキン

ブラウンじいさまの前でおどけるりすのナトキン"The Tale of Squirrel Nutkin"[public domain]

今作での一番のみどころは、もちろん主人公ナトキンの愛らしさ

他のりすたちが慣習にのっとって働いているときも、ナトキンはいつもおどけている。

その姿がとてもいきいきしていて、ちっとも悪びれる様子がないところがめっちゃかわいい。

ハートが強い

ボーリング遊びをするナトキン"The Tale of Squirrel Nutkin"[public domain]

りすたちは、毎年秋になると湖をわたって島へどんぐりを取りに行く。

島のボス的存在のふくろうのブラウンじいさまに対する、貢ぎ物とあいさつは決まりごと。

そんななか、ナトキンは貢ぎ物をしないばかりか、ブラウンじいさまになぞなぞをしかけてからみたおす

ブラウンじいさまからはまったく相手にされていないのに、めげずに6日もからみ続けるハートの強さよ・・・。

ももちん
ももちん

ブラウンじいさまからはまったく相手にされていないのに、めげずに6日もからみ続けるハートの強さよ・・・。

どんなところでも気にせず、怖そうな相手でもやたら楽しそうにおどける姿に、自分の中の子どもの部分が共感して喜ぶ。

なぞなぞの訳し方

ナトキンのなぞなぞの場面、英語の原文を一部紹介。

Riddle me, riddle me, rot-tot-tote!

A little wee man, in a red red coat!

A staff in his hand, and a stone in his throat;

If you tell me this riddle, I'll give you a groat.

引用元:Wikisource

各行がすべて「t」で終わっていることからわかるように、なぞなぞは韻を踏んでリズミカルに書かれている。

石井桃子の訳では、「韻」の部分は日本語に反映されていない

ただ日本語がとてもいきいきしていてリズミカル。

声に出して読むと日本のわらべうたのように優しく響き、かつナトキンのいたずらっぽさが伝わってくる。

ももちん
日本語で「しんじょ!」と訳されている言葉が意味わからなかった。

原文見たら「あげましょう!」という意味だったんだね。

なぞなぞの答えは?

絵本の中で、りすのナトキンが出しているなぞなぞは、全部で9個。

そのうち1つは、なぞなぞの中で答えまで言っちゃってるんだけど、「ほかの8個の答えは何?」ってなった。

そこで絵や文をよく見ると、ちゃんと答えがわかるようになっていた。

ももちん
この答えはこういうなぞなぞになるんだ!って、逆から読むこともできて楽しい。

子ども向けのお話を精密な絵で味わう

はちみつを集めるりすたち"The Tale of Squirrel Nutkin"[public domain]

『りすのナトキンのおはなし』は『ピーターラビットのおはなし』のようなハラハラドキドキの展開というわけではなく、リズミカルな繰り返しが楽しい子ども向けのお話。

そんな子どもが親しみやすいお話が、大人もじっくり見たくなる精密な絵とともに描かれている。

この、子どもも大人もひきこまれる、ある意味「ミスマッチ」な組み合わせがすごいんだよね。

特に今作は、舞台はまるっきり自然の森の中で、動物たちは服を着ていないし人間も登場しない。

ももちん
なんならナトキンも服を着ていないので、他のりすとの区別がつかない。

動物たちは野生のまま、表情の喜怒哀楽などは描かれず、まるで図鑑のような正確さで描かれている。

コミカルなお話を写実的に、表情ではなくしぐさ表現しきっているので、「ひょっとして現実の動物の世界でもこんな事が起こっているかも?」と想像が広がってわくわくしてくる。

リアルすぎるブラウンじいさま

ブラウンじいさまの前でおどけるりすのナトキン"The Tale of Squirrel Nutkin"[public domain]

今作の中でひときわ存在感を放っているのが、ふくろうのブラウンじいさま。

このブラウンじいさま、リアルに野性で描かれていてふつうに怖い

貢ぎ物のねずみを前足でつかむ姿や、ナトキンにおちょくられて目を見開いている様子にドキドキする。

はじめから最後までセリフは一言もないんだけど、「キレたら怖い」感がハンパない。

ももちん
実際最後にナトキン襲われるしね。。

ふくろうってなんとなく「かわいい」目線で見がちだけど、今作を読むと「野生のふくろうってこんななんだ・・・」て目を覚まされる。

「ピーターラビット」の絵本は、シリーズ通してかわいいだけじゃない野生のリアルがちりばめられているので、いつ読んでも新鮮に感じられる。

感想おさらい

  1. 日本の昔話のような懐かしさ
  2. お調子者のナトキン
  3. 子ども向けのお話を精密な絵で味わう

「りすのナトキンのおはなし」が読めるさまざまな形

上段左から『ピーターラビットの おはなし (ピーターラビット紙芝居)』ビアトリクス・ポター原作、フレデリック・ウォーン社監修、教育画劇、2018年
『ビアトリクス・ポターとかわいそうなテンジクネズミのはなし』デボラ・ホプキンソン文、シャーロット・ヴォーク絵、石井睦美訳、BL出版、2016年
下段左から『ブーツをはいたキティのおはなし』ビアトリクス・ポター作、クェンティン・ブレイク絵、松岡ハリス佑子訳、静山社、2016年
『ピーターラビットのおはなし』『ベンジャミン バニーのおはなし』『フロプシーのこどもたち』いずれもビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『愛蔵版 ピーターラビット全おはなし集(改訂版)』ビアトリクス・ポター作・絵、いしいももこ・まさきるりこ・なかがわりえこ訳、福音館書店、2007年

『りすのナトキンのおはなし』は、この記事で紹介した絵本以外の形でも楽しむことができる。

現在出ている『りすのナトキンのおはなし』は次の通り。

絵本以外の『りすのナトキンのおはなし』

  • 早川書房の新訳絵本シリーズ
  • 福音館書店絵本シリーズ前作が1冊で読める「全おはなし集」
  • スマホで読める「電子書籍」
  • おはなしを聴いて楽しむ「CD/Audible」
  • 紙芝居
  • 映画・アニメ

【2022年3月】新訳絵本シリーズが早川書房より刊行!

川上未映子さんの翻訳で、絵本〈ピーターラビット〉を刊行します!
世界中で愛されつづけている絵本を、早川書房が公式出版社として2022年3月から刊行開始。
子どもから大人まで楽しめる、新しいピーターラビットたちをお届けします。
今日16日から予約開始。くわしくは↓https://t.co/eZpHGrJY36

— 早川書房公式 (@Hayakawashobo) December 16, 2021

2022年3月以降、早川書房よりピーターラビット絵本シリーズが順次刊行される。

絵本『ピーターラビットのおはなし』初版刊行から120周年を迎え、早川書房はフレデリック・ウォーン社と公式提携を結んだ。

それを機に、2002年にフレデリック・ウォーン社より刊行された「決定版」シリーズを全23巻で刊行する。

大人も楽しめる「ピーターラビット」

「ピーターラビット」の絵本でこれまでの定番とされてきたのは、福音館書店・石井桃子訳のシリーズ。

初版から50年以上経っていることや、幼い子どもを読者として想定していることから、現在の主な読者は小学校低学年までの子どもと年配層となっている。

早川書房の新訳版はその間の世代、30代〜50代の読者も楽しめるように考えられている。

翻訳を手掛けるのは作家・詩人として活躍する川上未映子。

訳文ではほどほどの漢字(ふりがなつき)を使っていることから、幅広い年代が読みやすくなっている。

また原文で韻を踏んでいるところは訳でも韻を踏むなど、詩人ならではの工夫も盛り込まれている。

ももちん
ももちん

福音館書店シリーズと読み比べてみたい!

『赤りすナトキンのおはなし』は2022年3月刊行。

参考:『この本読んで!2022年春号』出版文化産業振興財団、『MOE (モエ) 2022年4月号 [雑誌]』白泉社、川上未映子による新訳で、絵本 ピーターラビット™ シリーズ(全23巻)刊行決定・予約開始!/hayakawabooks.com/

ももちん
刊行スケジュールは次の通り。

原書の刊行順と同じ順番で刊行される。

2022年3月開始~2024年3月完結

第1回配本 2022年3月24日
ピーターラビットのおはなし
赤りすナトキンのおはなし
グロスターの仕たて屋

第2回配本 2022年6月23日
④ベンジャミン・バニーのおはなし
⑤2ひきのわるいねずみのおはなし

第3回配本 2022年9月22日
⑧こねこのトムのおはなし
⑯ひげねずみサミュエルのおはなし

第4回配本 2022年12月22日
⑩フロプシーのこどもたち
⑭きつねのトッドのおはなし

第5回配本 2023年3月23日
⑥はりねずみティギーのおはなし
⑨あひるのジェマイマのおはなし
㉑モペットちゃんのおはなし

第6回配本 2023年5月25日
⑫つまさきティミーのおはなし
⑬まちねずみジョニーのおはなし

第7回配本 2023年8月24日
⑦かえるのジェレミーのおはなし
⑮こぶたのブランドのおはなし

第8回配本 2023年10月26日
⑰パイがふたつあったおはなし
⑱ジンジャーとピクルスのおはなし

第9回配本 2024年1月25日
⑲こぶたのロビンソンのおはなし
⑳いじのわるいうさぎのおはなし

第10回配本 2024年3月21日
⑪ちっちゃなねずみふじんのおはなし
㉒アップリィ・ダップリィのわらべうた
㉓セシリ・パセリのわらべうた

※タイトル・刊行日は変更になる場合もございます。発売日はお住まいの地域によって異なります。

引用元:川上未映子による新訳で、絵本 ピーターラビット™ シリーズ(全23巻)刊行決定・予約開始!/hayakawabooks.com/

2022年3月刊行

早川書房絵本シリーズポイント

  • 最もベーシックな「絵本」という形(大きさは福音館書店とほぼ同じ)
  • フルカラーの挿絵。
  • 川上未映子による新訳。30代〜50代の大人も楽しめる訳文
  • 『ずるいねこのおはなし』は入っていない(全23冊)

『ピーターラビット 全おはなし集』

『愛蔵版 ピーターラビット全おはなし集(改訂版)』ビアトリクス・ポター作・絵、いしいももこ・まさきるりこ・なかがわりえこ訳、福音館書店、2007年

絵本シリーズすべてのお話を1冊で読めるのが『愛蔵版 ピーターラビット全おはなし集(改訂版)』(原題”BEATRIX POTTER-THE COMPLETE TALES”)。

本書では絵本シリーズのお話が原書の刊行順に掲載され、挿絵もフルカラーで楽しむことができる。

それぞれのお話ごとに、お話ができた背景やモデル、挿絵の秘密なども知ることができる。

また、ピーターラビットシリーズ以外のポターの作品やポターの年譜も掲載されている。

お話すべてを一度に読みたい! 絵本ができた背景やポターのことも知りたい! というあなたにおすすめ。

英語原文と一緒に読める「対訳版」(電子書籍)

ビアトリクス・ポターの「ピーターラビット」シリーズは、電子書籍で気軽に読むことができる。

2014〜2018年にゴマブックスから刊行されたのが、英語の原文と日本語訳を一緒に読める「対訳版ピーターラビット」

カラーの挿絵もしっかり楽しめる。

翻訳は癖のない優しい日本語で、絵本よりも漢字が多用されているので大人が読みやすい。

一話のみ

11話収録

青空文庫で無料公開!(電子書籍)

2014年にサキ出版から刊行されたのが、インターネットで無料公開されていたものを電子書籍化した「ピーターラビット」。

挿絵もカラーで楽しめる。

Kindle版は有料だが、ネット上では現在も無料で公開されている。

著作権が失効した作品の翻訳を多く手がける大久保ゆうの訳文は、すべてひらがな・カタカナのみで子どもが読みやすい。

リズミカルに音読できるところも楽しい。

ピーターラビット青空文庫サイト

3話収録

17話収録

お話を聴いて楽しむ「CD/オーディオブック版」

『あなうさピーター (CD)』ビアトリクス・ポター著、大久保ゆう訳、でじじ発行/パンローリング発売、2017年

オーディオブック制作を手がけるでじじ/パンローリングが2017年に刊行したのが、音声で楽しめる「ピーターラビット」。

「ピーターラビット」シリーズのお話を、CDとAudibleなどのオーディオブックで聴いて楽しむことができる。

元になっている翻訳は、青空文庫で無料公開されている大久保ゆうによる訳文

1話ずつがそんなに長くなく、さくっと聴いて楽しめるのがうれしい。

17話が収録されている。

映画『ピーターラビット2 バーナバスの誘惑』

引用元:映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』予告2/ソニー・ピクチャーズ 映画 

道端で美声を響かせる✨
  大道芸リス🐿️📯
(🗣声優:#木村昴

🎵🎵🎵

素晴らしい歌で
観客のみんなもアゲアゲに🙌💥
ご期待下さい🎧#ピーターラビット2 pic.twitter.com/vaNju6uBv0

— 映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』 (@PeterRabbit_JP) June 4, 2021

絵本「ピーターラビット」シリーズを原作とした初の実写映画が、『ピーターラビット』(2018年)『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』

2作ともアメリカの映画監督ウィル・グラックが監督をつとめ、主演をドーナル・グリーソン、ローズ・バーンがつとめる。

コメディ・ミュージカルの要素満載に仕上げていて、原作絵本とテイストがかけはなれているので、別物の映画として楽しみたい。

映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』は、2018年公開映画『ピーターラビット』の続編として制作され、2021年公開された。

りすのナトキンは、グロースターの街角でひとり美声で歌う場面がある。

映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』公式サイト

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『ピーターラビット2バーナバスの誘惑』感想。ポター原作の映画続編

映画『ピーターラビット2 バーナバスの誘惑』は、2018年に公開された映画『ピーターラビット』の続編。 原作は誰もが知っているビアトリクス・ポターの絵本「ピーターラビット」シリーズ。 絵本と映画では雰 ...

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ノベライズ

絵本以外で楽しめる「ピーターラビットのおはなし」については、次の記事で紹介しているよ。

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「ピーターラビット」原作絵本・電子書籍・アニメ等24作品まとめ

絵本「ピーターラビット」シリーズは、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが生んだ絵本シリーズ。 絵本シリーズだけで24冊あるんだけど、他にも関連する絵本や電子書籍、映画があるのでまとめてみた。 この ...

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まとめ

絵本『りすのナトキンのおはなし』まとめ。

絵本「ピーターラビット」シリーズの1冊としても知られ、陽気なナトキンのなぞかけが楽しい絵本だよ。

福音館書店絵本

早川書房絵本

電子書籍

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  • この記事を書いた人

ももちん

夫と猫たちと山梨在住。海外の児童文学・絵本好き。 紙書籍派だけど、電子書籍も使い中。 今日はどんな本読もうかな。

-書評(絵本), 『ピーターラビット』シリーズ
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