『Music Tree』は猫とうさぎのロマンチックな物語。
今回は絵本『Music Tree』の魅力をお伝えするよ。
この記事で紹介する本
絵本『Music Tree』とは?
『Music Tree』は、アンドレ・ダーハン作、きたやまようこ訳により、2012年、講談社より出版された絵本。
アンドレ・ダーハン、きたやまようこ紹介
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内容紹介
ある夜ぼくは、大すきなロージーのためにバイオリンを演奏した。
ロージーは大切に音を拾って、ぼくにくれた。
「素敵な音色をもう一度」
その言葉に、ぼくはロージーへの思いをこめて、あることを始めた…
大すきな人にプレゼントしたい、ロマンチックな物語。
『Music Tree』感想
おとを集められたら…
アンドレ・ダーハンの絵本では、実際には起こりえないんだけど、心がふわっと温かくなるような発想が盛りだくさん。
月とダンスをしたり…(『ぼくのともだちおつきさま』)
うみのたねを地面にまくと、うみができたり…(『ぼくのおじいさんのふね』)
おもちゃたちが遊んだり…(『なんてすてきな日』)
『Music Tree』では、主人公の猫の「ぼく」が、夏の夜に奏でるバイオリンの音が、音符の形になって、降りそそぐんだ。
素敵じゃない?
うさぎのロージーはその音を大切に拾い集めて、「ぼく」に届けてくれる。
「ぼく」は、「ロージーのために最高のプレゼントをしたい」と願い、届いた音を土の中に埋めるんだ。
まるで花の種のように。
音を集めて、種のようにまくと、どうなったと思う?
この絵本の題名「Music Tree」が育つんだ。
Music Treeが育つと…
さて、この音の種から育ったMusic Treeって、いったいどんな木なんだろう?
物語では、ここがとても丁寧に描かれているんだ。
少しずつ成長して、木の実のように音の実をならすMusic Tree。
小鳥たちも、音の実を食べると、素敵にさえずるんだ。
やがて小鳥たちがたくさんやどるようになったMusic Treeから、素敵な音楽が流れ出す。
どんな音楽なんだろう。聴いてみたいな。
猫とうさぎのロマンス
『Music Tree』では、アンドレ・ダーハンのこれまで紹介してきた絵本とは、少し違うところがあるんだ。
それは、猫とうさぎを恋人同士を描いているということ。
これまでも、いろんな仲良しが登場したけれど、友だちとして描いていることが多かった。
『Music Tree』では、初めはどんな関係なのかわからなかった。
だけど、猫とうさぎが手を取り合ってダンスをするところが、とってもロマンチックなんだ。
まとめ
『Music Tree』みどころまとめ。
- おとを集められたら…
- Music Treeが育つと…
- 猫とうさぎのロマンス
恋人へのプレゼントにもおすすめだよ。
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