絵本

『ぼくのおじいさんのふね』男の子とロバの元気でかわいらしい友情。

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アンドレ・ダーハン『ぼくのおじいさんのふね』講談社、2003年

『ぼくのおじいさんのふね』は、男の子とロバの友情を幻想的に描いた、アンドレ・ダーハンの絵本。

今回は『ぼくのおじいさんのふね』の魅力をお伝えするよ。

  1. アンドレ・ダーハン作の物語
  2. 男の子とロバの友情
  3. 「うみのたね」という発想
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背景

『ぼくのおじいさんのふね』は、(原題”LE BATEAU DU GRND-PERE”)は、2002年出版された絵本。

日本では、きたやまようこの訳により、2003年、講談社より出版された。

アンドレ・ダーハン/作

1935年、アルジェリア生まれ。

フランスの国立パリ工芸学校卒。パリ装飾美術学校で美術を教えるかたわら、イラストレーターとして活躍。

現在はパリ在住(2013年現在)。

主な作品

北山葉子(きたやま・ようこ)/文

絵本作家、翻訳家。イヌを題材にした絵本が多数あり、世代を越えた人気がある。

1949年、東京生まれ。文化学院卒。

1975年、創作絵本『いただきまーす』でデビュー。

『ゆうたくんちのいばりいぬ』シリーズで1989年に講談社出版文化賞絵本賞を受賞した。

更に1993年に『りっぱな犬になる方法』と『じんぺいの絵日記』で路傍の石幼少年文学賞、2009年に『いぬうえくんがわすれたこと』で産経児童出版文化賞産経新聞社賞を受賞した。

アンドレ・ダーハンの絵本は本作をはじめ、文・訳を多数手がけている。

主な作品(絵本)

内容紹介

おじいさんの古い舟をみつけたアントワーヌは、直して乗ってみることに決めた!

ロバの友達、オーツとともに、一生懸命舟を直すアントワーヌ。

舟が直って、いざ、ゆかん!

でも、海はどこにある?

アントワーヌは、素敵な方法で海をつくる。

アンドレ・ダーハンによる、心温まるファンタジー。

特徴①アンドレ・ダーハン作の物語

これまで紹介してきた『ぼくのともだちおつきさま』『ぼくのともだち』は、アンドレ・ダーハンの絵に、きたやまようこが文をつけた絵本。

今回紹介する『ぼくのおじいさんのふね』は、アンドレ・ダーハンが絵も文も作っているんだ。

だから、これまでの絵本のように、1ページに1シーンという絵だけでなく、細切れの絵も織り交ぜられている。

これまでの絵本は、きたやまようこによる文は極力少なく詩的で、絵をみせる印象だけど、今作は物語性が強い

あたたかみのある絵はそのままで、より子どもが読んで楽しめる絵本となっている。

特徴②男の子とロバの友情

主人公はアントワーヌという男の子。

散歩していたアントワーヌは、おじいさんが生きていた時に大切にしていた舟を見つける。

アントワーヌはまだしっかりしている舟を直したいと思うんだけど、まわりの友だち(動物!)は直せっこないと笑う。

そんな友だちの中で、ロバのオーツだけが、舟を直すのを手伝ってくれるんだ。

慣れない大工仕事で、ふたりは苦労をしながらも舟を直していく。

『ぼくのおじいさんのふね』では、この舟を直すプロセスの中で、アントワーヌとオーツが、友情を深めていく様子が丁寧に描かれている。

アントワーヌが一生懸命作業しているとき、うっかりオーツにけがをさせてしまっても、オーツは怒ったりしない。

アントワーヌが困ったときは、助けに来てくれる。

一緒に干し草の山に寝転がって、大笑いする。

助け合い、笑い合い、一緒に何かを成し遂げる様子が、元気に描かれているんだ。

特徴③「うみのたね」という発想

この物語の中で、ももちんが素敵だな、と思ったのは、「うみのたね」。

舟が直って、いざ出航してみたい!と思ったアントワーヌがとった行動ってなんだと思う?

海まで舟を運ぶんじゃないんだよね。

なんと、周りの地面に「うみのたね」をまいたんだ。

しばらく経って、「うみのたね」をまいたところが一面、海になった!

それも、水でできた海じゃないんだ。

なんと、ラベンダーの海!

絵をよく見てみると、なるほど、草でできた海。

種をまいて海をつくるうえに、その海が水でなく草という斬新な発想!

ラベンダーの海で舟をこげたら、どんなに爽快だろう。

きっと、香りもすごそう。

想像がふくらむ。

ラベンダーの海を渡って、ふたりはどこへたどり着いたのかな。

まとめ

『ぼくのおじいさんのふね』みどころまとめ!

  1. アンドレ・ダーハン作の物語
  2. 男の子とロバの友情
  3. 「うみのたね」という発想

きれいなラベンダーのうみに船出したくなるよ。

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