絵本ピーターラビットシリーズは、全24冊におよぶ大シリーズ。
「全部読みたいけどどれから読んだらいいかわからない」
「何冊か選んで読みたいけど自分にあった絵本がわからない」
そんなあなたのために、いろんな「読む順番バリエーション」があるので紹介するよ。
この記事でわかること
- 絵本ピーターラビットシリーズ読む順番
- 選んで読むときのおすすめセレクション
ピータラビットシリーズ読む順番(手早く知りたい方向け)
- 『ピーターラビットのおはなし』
- 『ベンジャミン バニーのおはなし』
- 『フロプシーのこどもたち』
- 『こねこのトムのおはなし』
- 『モペットちゃんのおはなし』
- 『こわいわるいうさぎのおはなし』
- 『2ひきのわるいねずみのおはなし』
- 『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』
- 『まちねずみのジョニーのおはなし』
- 『リスのナトキンのおはなし』
- 『あひるのジマイマのおはなし』
- 『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』
- 『キツネどんのおはなし』
- 『ひげのサムエルのおはなし』
- 『グロースターの仕たて屋』
- 『ティギーおばさんのおはなし』
- 『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』
- 『カルアシ・チミーのおはなし』
- 『パイがふたつあったおはなし』
- 『ずるいねこのおはなし』
- 『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』
- 『アプリイ・ダプリイのわらべうた』
- 『セシリ・パセリのわらべうた』
- 『こぶたのロビンソンのおはなし』
他の読む順番バリエーションは次の通り。
読む順番バリエーション
次の記事で絵本シリーズ1冊ずつの紹介をしているよ。
絵本ピーターラビットシリーズ5つの特徴。全24冊一言あらすじ紹介も
左から『ピーターラビットのおはなし』『ベンジャミン バニーのおはなし』『フロプシーのこどもたち』いずれもビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年 絵本「ピーターラビット」シリーズ ...
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【定番】福音館書店絵本シリーズの刊行順
ピーターラビットの絵本を初めて読むなら、ストーリーがわかりやすい福音館書店の刊行順に読むのがおすすめ。
福音館書店の刊行順の特徴は次の通り。
福音館書店刊行順ポイント
- 作品の順番が登場キャラクターである程度まとまっているので、つながりがわかりやすい
- 定番のお話が初めに集まっていて、文字が多い作品が後半に集まっているので順番に読みすすめやすい
- 原書の刊行順ではない。ポターの絵や作風の変化を感じるのが難しい
福音館書店刊行順に読んでみよう
- 『ピーターラビットのおはなし』
- 『ベンジャミン バニーのおはなし』
- 『フロプシーのこどもたち』
- 『こねこのトムのおはなし』
- 『モペットちゃんのおはなし』
- 『こわいわるいうさぎのおはなし』
- 『2ひきのわるいねずみのおはなし』
- 『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』
- 『まちねずみのジョニーのおはなし』
- 『リスのナトキンのおはなし』
- 『あひるのジマイマのおはなし』
- 『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』
- 『キツネどんのおはなし』
- 『ひげのサムエルのおはなし』
- 『グロースターの仕たて屋』
- 『ティギーおばさんのおはなし』
- 『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』
- 『カルアシ・チミーのおはなし』
- 『パイがふたつあったおはなし』
- 『ずるいねこのおはなし』
- 『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』
- 『アプリイ・ダプリイのわらべうた』
- 『セシリ・パセリのわらべうた』
- 『こぶたのロビンソンのおはなし』
福音館書店/石井桃子訳
福音館書店から刊行されている絵本シリーズは、全24冊を3冊ずつ×8セットでも販売している。
それぞれのセットは、登場キャラクターやお話のテイストなどで統一されているので、好きな感じのセットを読んでみよう。
次の記事でセットごとの紹介をしているよ。
絵本ピーターラビットシリーズ5つの特徴。全24冊一言あらすじ紹介も
左から『ピーターラビットのおはなし』『ベンジャミン バニーのおはなし』『フロプシーのこどもたち』いずれもビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年 絵本「ピーターラビット」シリーズ ...
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原書の刊行順(早川書房版)
ピーターラビットの絵本を読むもう一つの順番は、原書の刊行順に読むこと。
それには2022~2024年、早川書房より刊行された絵本シリーズがおすすめ。
絵本『ピーターラビットのおはなし』初版刊行から120周年を迎え、早川書房はフレデリック・ウォーン社と公式提携を結んだ。
それを機に、2002年にフレデリック・ウォーン社より刊行された「決定版」シリーズを全23巻で刊行。
『ピーターラビットのおはなし』には挿絵が6点加えられ、色彩も初版に近づけるなどの改定がほどこされている。
原書刊行順の特徴は次の通り。
原書刊行順ポイント
- ポターの絵や作風の変化を感じながら読むことができる
- 作品ごとに登場キャラクターや作品の世界観がガラッと変わるので、飽きずに読める
原書刊行順に読んでみよう
- 『ピーターラビットのおはなし』1902年
- 『赤りすのナトキンのおはなし』1903年
- 『グロスターの仕たて屋』1903年
- 『ベンジャミン・バニーのおはなし』1904年
- 『2ひきのわるいねずみのおはなし』1904年
- 『はりねずみティギーのおはなし』1905年
- 『パイがふたつあったおはなし』1905年
- 『かえるのジェレミーのおはなし』1906年
- 『いじのわるいうさぎのおはなし』1906年
- 『モペットちゃんのおはなし』1906年
- 『こねこのトムのおはなし』1907年
- 『あひるのジマイマのおはなし』1908年
- 『ひげねずみサミュエルのおはなし あるいは、ねんねこロール』1908年
- 『フロプシーのこどもたち』1909年
- 『ジンジャーとピクルスのおはなし』1909年
- 『ちっちゃなねずみふじんのおはなし』1910年
- 『つまさきティミーのおはなし』1911年
- 『きつねのトッドのおはなし』1912年
- 『こぶたのブランドのおはなし』1913年
- 『アプリイ・ダプリイのわらべうた』1917年
- 『まちねずみのジョニーのおはなし』1918年
- 『セシリ・パセリのわらべうた』1922年
- 『こぶたのロビンソンのおはなし』1930年
早川書房/川上未映子訳
24冊を1冊で読める「全おはなし集」
絵本シリーズ全ての絵とお話を1冊で読むことができるのが、『愛蔵版 ピーターラビット全おはなし集(改訂版)』。
全おはなし集に掲載されているお話の順番は、原書の刊行順。
それぞれのお話の前には、その作品が作られた背景と絵本を楽しむうえでのミニ知識が紹介されている。
ポターの年譜や、「ピーターラビット」でデビューする前の絵も巻末に掲載されている。
選んで読むときのセレクションと順番
「24冊全部読むのはしんどい!」「自分が興味のある絵本だけ読みたい」そんなあなたは、自分のニーズに合った絵本をセレクトしてみよう。
順番に読めばピータラビットの世界観を十分味わえるセレクトを、いくつかあげてみるよ。
ピーターラビットが登場する絵本だけ読む
絵本シリーズの中で、キャラクターとしての「ピーターラビット」が登場する作品は6作品。
「ピーターラビットが登場する作品だけ読みたい」というあなたは、次の絵本を読もう。
ピーターラビットが登場する絵本の順番
- 『ピーターラビットのおはなし』
- 『ベンジャミン バニーのおはなし』
- 『ティギーおばさんのおはなし』(ちょっとだけ登場)
- 『フロプシーのこどもたち』
- 『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』(ちょっとだけ登場)
- 『キツネどんのおはなし』
主要キャラクターが登場する絵本だけ読む
次に紹介するのは、絵本シリーズの中でも特に人気のあるキャラクターが登場する絵本。
次の絵本を読めば、ピーターラビットシリーズのエッセンスをしっかり感じることができる。
主要キャラクターが登場する絵本
- 『ピーターラビットのおはなし』
- 『ベンジャミン バニーのおはなし』
- 『フロプシーのこどもたち』
- 『こねこのトムのおはなし』
- 『2ひきのわるいねずみのおはなし』
- 『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』
- 『リスのナトキンのおはなし』
- 『あひるのジマイマのおはなし』
- 『グロースターの仕たて屋』
- 『ティギーおばさんのおはなし』
- 『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』
大人も楽しめる絵本だけ読む
ピーターラビットは子どもだけでなく、大人読みできる味わい深さもあるんだよね。
ちょっとビターテイストのお話や、文字が多く物語として楽しめる絵本をピックアップ。
大人が楽しめる絵本
- 『ピーターラビットのおはなし』
- 『ベンジャミン バニーのおはなし』
- 『フロプシーのこどもたち』
- 『まちねずみのジョニーのおはなし』
- 『あひるのジマイマのおはなし』
- 『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』
- 『キツネどんのおはなし』
- 『ひげのサムエルのおはなし』
- 『グロースターの仕たて屋』
- 『パイがふたつあったおはなし』
- 『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』
- 『こぶたのロビンソンのおはなし』
好きな動物の絵本だけ読む
絵本ピーターラビットシリーズにはさまざまな動物が登場する。
特に好きな動物の絵本だけ選んで、絵の描写とお話をじっくり鑑賞するのも楽しい。
うさぎが登場する絵本
絵本シリーズを代表する動物は、もちろんうさぎ。
ピーターラビットのようなかわいいうさぎはもちろん、猫にも動じないふてぶてしいうさぎ、黒いうさぎも登場。
うさぎが登場する絵本の順番
- 『ピーターラビットのおはなし』
- 『ベンジャミン バニーのおはなし』
- 『フロプシーのこどもたち』
- 『こわいわるいうさぎのおはなし』
- 『キツネどんのおはなし』
- 『アプリイ・ダプリイのわらべうた』
- 『セシリ・パセリのわらべうた』
猫が登場する絵本
ピーターラビットシリーズでは、かわいい猫、怖い猫、計算高い猫、いろんな猫が登場する。
ポターが描く「猫」を、思う存分楽しもう。
猫が登場する絵本の順番
- 『こねこのトムのおはなし』
- 『モペットちゃんのおはなし』
- 『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』
- 『ひげのサムエルのおはなし』
- 『グロースターの仕たて屋』
- 『パイがふたつあったおはなし』
- 『ずるいねこのおはなし』
- 『セシリ・パセリのわらべうた』
- 『こぶたのロビンソンのおはなし』
犬が登場する絵本
絵本シリーズの中で、出番は多くないけど確実に存在感をはなっているのが「犬」。
危ない目に合うあひるのジマイマや子ネコのトムを、最後に助けるのも犬。
かっこいいです。
犬が登場する絵本の順番
- 『あひるのジマイマのおはなし』
- 『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』
- 『キツネどんのおはなし』
- 『ひげのサムエルのおはなし』
- 『パイがふたつあったおはなし』
ねずみが登場する絵本
ピーターラビットシリーズの中でいきいきと活躍するのがねずみたち。
人間を助けるねずみ、いたずらするねずみ、猫より強いねずみなど、いろんなねずみが登場するよ。
ねずみが登場する絵本の順番
- 『フロプシーのこどもたち』
- 『こねこのトムのおはなし』
- 『モペットちゃんのおはなし』
- 『2ひきのわるいねずみのおはなし』
- 『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』
- 『まちねずみのジョニーのおはなし』
- 『ひげのサムエルのおはなし』
- 『グロースターの仕たて屋』
- 『ずるいねこのおはなし』
- 『アプリイ・ダプリイのわらべうた』
- 『セシリ・パセリのわらべうた』
人間が登場する絵本
ピーターラビットシリーズの中では、人間はずっと脇役。
ピーターラビットにとっては悪者のマグレガーさん、ねずみが助ける仕立て屋さん。
たまに登場する人間がいい味出してます。
たまにポター自身が登場することもあるのがおもしろい。
人間が登場する絵本の順番
- 『ピーターラビットのおはなし』
- 『ベンジャミン バニーのおはなし』
- 『フロプシーのこどもたち』
- 『こわいわるいうさぎのおはなし』
- 『2ひきのわるいねずみのおはなし』
- 『まちねずみのジョニーのおはなし』
- 『あひるのジマイマのおはなし』
- 『グロースターの仕たて屋』
- 『ティギーおばさんのおはなし』
- 『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』
- 『こぶたのロビンソンのおはなし』
電子書籍を読む順番
ビアトリクス・ポターの「ピーターラビット」シリーズは、電子書籍で気軽に読むことができる。
現在は、英語の原文と一緒に読める「対訳版ピーターラビット」と、ネットで無料公開されているものが電子書籍になった「青空文庫版ピーターラビット」があるよ。
対訳版ピーターラビット:11冊を定番の順番で読める
2014〜2018年にゴマブックスから刊行されたのが、英語の原文と日本語訳を一緒に読める「対訳版ピーターラビット」。
カラーの挿絵もしっかり楽しめる。
翻訳は癖のない優しい日本語で、絵本よりも漢字が多用されているので大人が読みやすい。
対訳版ピーターラビットは福音館書店の絵本の順番で刊行されているので、そのまま読むとお話のつながりがわかりやすい。
対訳版ピーターラビットの順番
- 『ピーターラビットのおはなし』
- 『ベンジャミンバニーのおはなし』
- 『フロプシーのこどもたち』
- 『こねこのトムのおはなし』
- 『モペットちゃんのおはなし』
- 『とっても悪いうさぎのおはなし』
- 『2ひきの悪いねずみのおはなし』
- 『野ねずみチュウチュウ奥さんのおはなし』
- 『街ねずみジョニーのおはなし』
- 『りすのナトキンのおはなし』
- 『あひるのジマイマのおはなし』
既刊の11のお話が1冊で読める「完全版」が刊行されているので、次の1冊だけ読めばOK。
青空文庫版ピーターラビット:17冊を原書刊行順に読める
2014年にサキ出版から刊行されたのが、インターネットで無料公開されていたものを電子書籍化した「ピーターラビット」。
挿絵もカラーで楽しめる。
Kindle版は有料だが、ネット上では現在も無料で公開されている。
すべてひらがな・カタカナのみで子どもが読みやすく、リズミカルに音読できるところも楽しい。
青空文庫版は原書刊行順に刊行されているので、順番に読むとお話はとびとびになる。
青空文庫版ピーターラビットの順番
- 『あなうさピーターのはなし』(別邦題:ピーターラビットのおはなし)
- 『きたりすナトキンのはなし』(別邦題:りすのナトキンのおはなし)
- 『グロスターのふくやさん』(別邦題:グロースターの仕たて屋)※「青空文庫」サイトのみ
- 『ばにばにベンジャミンのはなし』(別邦題:ベンジャミンバニーのおはなし)
- 『わるねずふたりぐみのはなし』(別邦題:2ひきのわるいねずみのおはなし)
- 『チギウィンクルおばさんのはなし』(別邦題:ティギーおばさんのおはなし)
- 『パイとやきがたのはなし』(別邦題:パイがふたつあったおはなし)
- 『つりびとジェレミーさんのはなし』(別邦題:ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし)
- 『ごくあくウサギのものがたり』(別邦題:こわいわるいうさぎのおはなし)
- 『モペットちゃんのものがたり』(別邦題:モペットちゃんのおはなし)
- 『ねこぬこタムのはなし』(別邦題:こねこのトムのおはなし)
- 『みずかきジェマイマのはなし』(別邦題:あひるのジマイマのおはなし)
- 『ちょびひげサミュエルのはなし』(別邦題:ひげのサムエルのおはなし)※「青空文庫」サイトのみ
- 『ばにばにきょうだいのはなし』(別邦題:フロプシーのこどもたち)
- 『ジンジャー&ピクルスのはなし』(別邦題:「ジンジャーとピクルズや」のおはなし)
- 『おねずみおばさんのはなし』(別邦題:のねずみチュウチュウおくさんのおはなし)
- 『つまさきチミーのはなし』(別邦題:カルアシ・チミーのおはなし)
- 『きつねめさんのはなし』(別邦題:キツネどんのおはなし)
- 『まちねずジョニーのはなし』(別邦題:まちねずみジョニーのおはなし)
「ピーターラビットシリーズ 17作品収録 イラスト504点入り」では既刊の17のお話が原書刊行順に収録され、1冊で読める。
まとめ
絵本ピーターラビットシリーズ読む順番まとめ。
読む順番バリエーション
絵本シリーズを読むなら、新訳の川上未映子訳(早川書房)、定番の石井桃子訳(福音館書店)どちらもおすすめ!
福音館書店/石井桃子訳
早川書房/川上未映子訳
絵本シリーズ1冊ずつの内容は、次の記事で紹介しているよ。
絵本ピーターラビットシリーズ5つの特徴。全24冊一言あらすじ紹介も
左から『ピーターラビットのおはなし』『ベンジャミン バニーのおはなし』『フロプシーのこどもたち』いずれもビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年 絵本「ピーターラビット」シリーズ ...
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