『クリスマス・キャロル』21作品比較。文庫、電子書籍など特徴まとめ

投稿日:2018年11月19日 更新日:


『クリスマス・キャロル』は、イギリスの作家ディケンズが生んだ、クリスマスには定番の物語。

現在さまざまな出版社から刊行されているので、特徴別にまとめてみた。

  1. イチオシは解説付きで読みやすい春風社
  2. 文庫なら村岡花子訳の新潮文庫
  3. 児童文庫ならジョン・リーチ挿絵の岩波少年文庫
  4. 電子書籍なら落語調の小池滋訳
  5. 活字が苦手なら絵本
  6. まんがで読むなら「まんがで読破」

こんな方におすすめ

  • 『クリスマス・キャロル』を読んでみたいけど、どれを選んだらいいか迷っている。
  • 児童文庫、ハードカバー、電子書籍など、特徴で選びたい。

 

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『クリスマス・キャロル』をざっくり紹介。

『クリスマス・キャロル』初版本の原本扉。ジョン・リーチ(絵)[public domain]

小説『クリスマス・キャロル』は、イギリスの作家チャールズ・ディケンズにより1843年に刊行された。

日本では、森田草平翻訳により、1927年、岩波書店より刊行された。

現在に至るまで、ディケンズの『クリスマス・キャロル』はクリスマス文学の中でもっとも有名であり、さまざまな翻訳が刊行されている。

また、絵本やコミック、映画化、舞台化などもされている。

本の感想

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1.イチオシは、春風社のハードカバー

ディケンズ『クリスマス・キャロル』ソロモン・アイティンジ絵、井原慶一郎訳、春風社、2015年

たくさんの『クリスマス・キャロル』の中で、大人が一番読みやすく、味わい深いと感じたのが、春風社より2015年に刊行されたもの。

ももちんは、初めに新潮文庫(村岡花子訳)を読んだんだけど、正直、意味が分かりづらいところもあったんだよね。

それで、この春風堂の『クリスマス・キャロル』を図書館で借りて、並行読みしたら、めっちゃわかりやすかった!

手に取りやすいA5サイズのハードカバー。

井原慶一郎の翻訳は、炉端での幽霊話を念頭においた語り口調とのこと。

「です・ます」調でとても読みやすく、美しい丁寧な日本語で訳されている。

ディケンズ公認の画家、ソロモン・アイティンジの絵は、初版のジョン・リーチのものより数が多く、生き生きと描かれている。

巻末の注釈・解説は40ページ以上にわたり、『クリスマス・キャロル』の文化的背景について詳しく書いている。

260ページ。ソロモン・アイティンジ絵、井原慶一郎訳、春風社、2015年。

「本気だ」スクルージが言いました。「クリスマスおめでとうだって!お前は何の権利があって、どういう理由でおめでたくなれるんだ。貧乏人のくせに

引用元:ディケンズ『クリスマス・キャロル』ソロモン・アイティンジ絵、井原慶一郎訳、春風社、2015年

 

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手軽な文庫

『クリスマス・キャロル』は文庫版で複数刊行されている。

気軽に読めるベーシックな1冊を探すなら、文庫がおすすめ。

 

2.新潮文庫

ディケンズ『クリスマス・キャロル』村岡花子訳、新潮社、2011年

新潮文庫版『クリスマス・キャロル』は1952年、村岡花子翻訳により刊行された。

2011年、孫の村岡美枝・恵理による訂正が加えられた新装版が刊行された。

村岡花子は10代のころ、在学していた東洋英和女学院の図書室で、『クリスマス・キャロル』の原書に出会ったという。

村岡は原文に忠実に訳すことよりも、文章全体の流れや表現の自然さを重視した「意訳」が多い。

短歌もたしなんだ村岡による、リズム感のある格調高い翻訳は一読の価値あり。

だけど、村岡訳を読んだ後で、後に紹介する春風社の『クリスマス・キャロル』を読んだら、格段に春風社の方が読みやすかった。

189ページ。村岡花子訳、新潮社、2011年。

「ああ、本気だともさ。何がクリスマスおめでとうだ!何の権利があってお前がめでたがるのかってことよ。貧乏人のくせに

引用元:ディケンズ『クリスマス・キャロル』村岡花子訳、新潮社、2011年

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3.集英社文庫

ディケンズ『クリスマス・キャロル』中川敬訳、集英社、1991年

集英社『クリスマス・キャロル』は、中川敏の翻訳により、「世界文学全集 15」として1975年に刊行された。

1991年に文庫化された。

まず目を引くのは、ベストセラー絵本『よるくま』の酒井駒子による、趣きのあるカバーイラスト。

巻頭には、ディケンズ関連の写真資料が数ページにわたり掲載。

巻末にも、解説・年譜などが掲載されており、文庫のなかでは最も解説・資料が充実している。

中川敏の翻訳は原文に忠実に訳されている。

228ページ。中川敏訳、集英社、1991年

 

4.光文社古典新訳文庫

ディケンズ 池央耿:訳『クリスマス・キャロル』/光文社古典新訳文庫

光文社古典新訳文庫『クリスマス・キャロル』は、池央耿翻訳により、2006年に刊行された。

数々のノンフィクション、推理小説、児童文学翻訳を手掛けている池央耿翻訳は、テンポの良い新訳。

村岡訳・中川訳に比べ、難解な語句もところどころ使われている。

巻末に解説・ディケンズ年譜あり。

192ページ。池央耿訳、光文社、2006年

電子書籍版あり。Kindle Unlimited対象書籍(2018年12月現在)

「ああ、本気だとも」スクルージは吐き捨てるように言った。「クリスマスおめでとうだ?めでたがる権利がお前にあるのか?めでたい理由がどこにある?年が年中、素寒貧(すっかんぴん)のくせにして

引用元:ディケンズ『クリスマス・キャロル』池央耿訳、構文社、2006年

 

文庫はこんな人におすすめ

  • 文庫版で気軽に読みたい
  • 村岡花子訳で読みたい(新潮文庫)
  • 酒井駒子の表紙絵がいい(集英社文庫)

 

読みやすい児童文庫

『クリスマス・キャロル』は児童文庫のラインナップが豊富。

それぞれ翻訳やイラストに特徴があるので、自分に合ったものがあるかチェックしてみよう。

 

5.岩波少年文庫

ディケンズ『クリスマス・キャロル』脇明子訳、岩波書店、2001年

岩波少年文庫は、1950年に岩波書店より創刊された児童文庫。

イギリスの初版本のイラストを担当したジョン・リーチの挿絵を採用し、物語の古典的雰囲気が伝わりやすい。

脇明子の翻訳は「です・ます」調。

優しく美しい日本語で、丁寧に訳されている。

児童文庫だが、ふりがなは少なめ。

小学校5、6年以上向け。216ページ、脇明子訳、岩波書店、2001年。

「おっしゃりたいとも」と、スクルージは言いました。

「クリスマスおめでとうじゃと!何の権利があってめでたがる?めでたがる理由でもあるのか?この貧乏人が。

引用元:ディケンズ『クリスマス・キャロル』脇明子訳、岩波書店、2001年

 

6.講談社青い鳥文庫

ディケンズ『クリスマス・キャロル』こだまともこ訳、講談社、2007年

講談社青い鳥文庫は、1980年に創刊された児童文庫。

数多くの児童文学や絵本の翻訳を手掛けてきたこだまともこによる翻訳は、「です・ます」調で易しく読みやすい。

杉田比呂美による素朴なイラストが、物語の世界を広げるのを助けてくれる。

小見出しつきで読み進めやすく、ふりがなも多い。

小学校中学年以上向け、221ページ、こだまともこ訳、講談社、2007年。

「ああ、本気だとも。」スクルージは、いいました。「クリスマスおめでとう、だって?おまえにおめでたがる権利があるのかい?どうしてそんなにおめでたがるんだい?年じゅう、貧乏でぴいぴいしてるくせに。

引用元:ディケンズ『クリスマス・キャロル』こだまともこ訳、講談社、2007年

 

7.角川つばさ文庫

ディケンズ『クリスマス・キャロル』杉田七重訳、角川書店、2013年

2009年に創刊された角川つばさ文庫は、本を読むのがちょっと苦手という子にも「読んでみたい」気持ちを応援する児童文庫。

杉田七重訳は、難しい言葉や昔の言葉は極力使わず、現代語で読みやすく仕上げている。

カラフルで現代的なイラストは、講談社青い鳥文庫の『赤毛のアン』シリーズも手掛けるHACCANによるもの。

電子書籍版あり。総ルビ、小学校中学年以上向け、206ページ、杉田七重訳、KADOKAWA、2013年。

「本気だ。クリスマスおめでとうだと?いったいなにに、うかれてる?おまえにめでたいことなどなかろう。そんなにまずしくて

引用元:ディケンズ『クリスマス・キャロル』杉田七重訳、KADOKAWA、2013年

 

8.集英社みらい文庫

「集英社みらい文庫」は、小学生&中学生のための新しい読みものシリーズ。

数々の少女文学の翻訳を手掛ける木村由利子による新訳は、シンプルでわかりやすい。

ミギーによるイラストはかわいらしく幻想的。

巻末にクリスマス・プディングのレシピ付き。

小学校中学年以上向け。総ルビ。192ページ。木村由利子訳、集英社、2011年。

「そんなつもりだよ。何がめでたいものか。どういうわけで、めでたいなんて思えるんだ。貧乏人のくせに。

引用元:ディケンズ『クリスマス・キャロル』木村由利子訳、集英社、2011年

 

9.金の星社フォア文庫

ディケンズ『クリスマス・キャロル』夏目道子訳、金の星社、1991年

フォア文庫は、岩崎書店、金の星社、童心社、理論社が協力出版している児童文庫レーベル。

フォア文庫の『クリスマス・キャロル』は1991年、金の星社より刊行された。

浜田洋子によるイラストは、クリスマスにぴったりの幻想的な絵。

小学校高学年以上向け。196ページ。夏目道子訳、金の星社フォア文庫、1991年。

 

児童文庫はこんな人におすすめ

  • 一般の文庫では難しく感じる。もう少し易しい翻訳がいい
  • 一般的な文庫より大きめのサイズがいい
  • 挿絵も楽しみたい
  • 大きな字やふりがな付きがいい

 

愛蔵版にしたいハードカバー

名作『クリスマス・キャロル』は毎年読む!

特別感のある1冊を持っておきたい!

そんな人たちにおすすめの、ハードカバーの単行本を紹介するよ。

 

10.西村書店

ディケンズ『クリスマス・キャロル』もきかずこ訳、西村書店、2013年

2013年、西村書店より刊行された大型本『クリスマス・キャロル』。

特徴は、2008年に国際アンデルセン賞画家賞を受賞した、『百年の家』でも知られるイタリアの画家・イノチェンティが描くカラーイラスト

精密で時代の空気感が丁寧に描かれている。リアルすぎて、子どもは怖いと思ってしまうかも。

もきかずこの翻訳は、子どもにこびない読み応えのあるしっかりとした言葉づかいで、当時の空気感が伝わってくる。

ふりがなはほとんどなく、難しい言葉も入っているので、大人が大切に読みたい1冊におすすめ。

152ページ。ロベルト・インノチェンティ絵、もきかずこ訳、西村書店、2013年。

「本気だとも」と、スクルージは答えた。「クリスマスおめでとうだと!どこをとってめでたがるんだ。めでたがるわけでもあるのか。まるっきり貧乏人のくせして

引用元:ディケンズ『クリスマス・キャロル』もきかずこ訳、西村書店、2013年

 

11.岩波書店の愛蔵版

ディケンズ『愛蔵版クリスマス・キャロル』脇明子訳、岩波書店、2009年

 岩波書店より2009年に刊行されたのは、岩波少年文庫の『クリスマス・キャロル』を愛蔵版に仕立てたもの。

初版本に用いられているジョン・リーチのイラスト(モノクロメイン・ところどころカラー)が収録されている。

また、初版本以外のジョン・リーチの絵も掲載されていて、その説明もあとがきで詳しく説明されている。

脇明子の訳はもともと岩波少年文庫のものなので、子どもへのおくりものにもぴったり。

青い箱に入った特別な造本。

195ページ、ジョン・リーチ絵、脇明子訳、岩波書店、2009年。

 

ハードカバーはこんな人におすすめ

  • 特別感のあるハードカバーで読みたい
  • イラストも存分に楽しみたい
  • 解説で文化的背景を知りたい(春風社)

 

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電子書籍だけで読める

名作『クリスマス・キャロル』は、電子書籍でしか読めないものもある。

名訳を無料で読める電子書籍もあるので、電子書籍未体験の人も、これを機にチャレンジしてみては?

 

12.落語調の小池滋訳

ディケンズ『クリスマス・ブックス (ちくま文庫) 』小池滋訳、筑摩書房、1991年

1991年に筑摩書房より刊行された『クリスマス・ブックス』には、ディケンズの短編『クリスマス・キャロル』と『鐘の音』の2編がおさめられている。

翻訳を手掛けた小池滋は「はじめに」で『クリスマス・キャロル』を落語調に訳したと記している。

「です・ます」調でまるで落語家が話しているような言葉づかいがおもしろく、どんどんひきこまれる。

ジョン・リーチによる挿絵入り。

電子書籍のみ(紙書籍絶版)。229ページ、筑摩書房、1991年(Kindle版2014年)。

 「ああ本気だよ。クリスマスがめでたいだと?何がめでたいんだよ。何でめでたいんだよ。金がなくてぴいぴいしてるくせに

引用元:ディケンズ『クリスマス・ブックス』小池滋・松村昌家訳、筑摩書房、1991年

 

13.日本で最初の森田草平訳が無料で読める

ディケンズ『クリスマス・カロル』森田草平訳、Kindle版

Kindleの青空文庫になっている森田草平訳『クリスマス・カロル』は、日本で最初に翻訳されたもの。

昔の言葉遣いそのままに、漢字を多用しているので読みづらさもある。

電子書籍のみ。無料。89ページ、2012年。

「そういう積りだよ」とスクルージは云った。「聖降誕祭お目出とうだって!お前が目出たがる権利がどこにある?目出たがる理由がどこにあるんだよ?貧乏しきっている癖に。

引用元:ディケンズ『新装版 クリスマス・カロル』森田草平訳、Amazon、2012年

 

14.原文と対訳を一緒に楽しめる

電子書籍専門出版社、ゴマブックスより刊行されたのは、英語の原文も一緒に楽しめる『クリスマス・キャロル』。

前半に英語原文、後半に櫛田理絵による翻訳が掲載されている。

翻訳は「です・ます」調でわかりやすい日本語。

2013年版と2017年版があるが、中身は一緒で、表紙が違うのみ。

「本気さ」スクルージが返します。「何がクリスマスおめでとうだ!何の権利があってめでたいなんて思うんだ?おめでたい理由がどこにあるっていうんだ?貧乏人のくせに

引用元:ディケンズ『新装版 クリスマス・キャロル』櫛田理絵訳、ゴマブックス、2017年

160ページ、ゴマブックス、2013年。

電子書籍版のみ。Kindle Unlimited対象書籍(2018年12月現在)

新装版。244ページ、ゴマブックス、2017年。

電子書籍版のみ。Kindle Unlimited対象書籍(2018年12月現在)

 

15.望林堂

ディケンズ『クリスマス・キャロル』毛利孝夫訳、2017年

毛利孝夫訳の『クリスマス・キャロル』は、電子書籍専門出版社、望林堂書店から望林堂完訳文庫として刊行。

セカンド・ベストともいわれるソロモン・アイティンジのモノクロ挿絵を29点収録。

電子書籍のみ。117ページ、毛利孝夫訳、望林堂書店、2017年。

「本気さ」スクルージが言った。「クリスマスおめでとうだと!どんな権利があっておめでたくなれるんだ?何かおめでたくなれる理由でもあるのか?おまえはひどい貧乏人なんだぞ

引用元:ディケンズ『クリスマス・ブックス』毛利孝夫訳、望林堂書店、2017年

 

電子書籍はこんな人におすすめ

  • 紙書籍はかさばるので買いたくない
  • ふだんの読書は電子書籍
  • 無料で読みたい
  • 電子書籍でしか読めないめずらしいものを読みたい

 

活字が苦手な人でも読みやすい!

『クリスマス・キャロル』は子ども向けに、挿絵や解説、大きな字などで工夫されている書籍もたくさん刊行されている。

子どもが読む本と侮ってはいけない。

実は、活字が苦手な大人にもおすすめなんだよね。

 

16.絵本

ディケンズ『クリスマス・キャロル』ブレット・ヘルキスト絵、三辺律子訳、光村教育図書、2017年

2017年に光村教育図書から刊行されたのは、難解な言葉もある原作を、読みやすく絵本にまとめた『クリスマス・キャロル』。

アメリカのイラストレーター、ブレット・ヘルキストによる絵は、見開きで大きく描かれているので迫力がある。

文章は短くまとめられていて読みやすいが、漢字も多く使われている。

 

17.少年少女世界文学館

ディケンズ『クリスマス・キャロル』こだまけいこ訳、講談社、2010年

講談社「少年少女文学館シリーズ」は、楽しく読みながら世界各国の歴史や文学を学べる決定版シリーズ。

難しい言葉には丁寧な解説があり、確かな国語力が身につく。

全24冊の中の第7巻が『クリスマス・キャロル』。

講談社青い鳥文庫と同じくこだまともこの翻訳。

大人っぽい作風が特徴の宇野亜喜良のカラー挿絵も豊富に入っている。

小学校高学年以上。254ページ。こだまともこ訳、講談社、2010年。

「ああ、本気だとも。」スクルージは、いいました。「クリスマスおめでとう、だって?おまえにおめでたがる権利があるのかい?どうしてそんなにおめでたがるんだい?年じゅう、貧乏でぴいぴいしてるくせに。

引用元:ディケンズ『クリスマス・キャロル』こだまともこ訳、講談社、2010年

 

18.少年少女世界名作の森

集英社「少年少女世界名作の森」は、楽しみながらさまざまな知識が学べる名作シリーズ。

本文の上や下のスペースでは、むずかしい言葉や歴史的背景、鑑賞ポイントなどの情報を満載

全20巻のうち2番目が『クリスマス・キャロル』。

絵本の文も手掛ける八木田宜子による翻訳。

さまざまな児童書のイラストも手がけるたじまじろうの挿絵は迫力がありひきこまれる。(表紙画像とは全く違うイラスト)

巻末に解説、読書案内を掲載。

小学校高学年以上向け。240ページ。八木田宜子訳、集英社、1989年。

「本気だとも。」と、スクルージ。「クリスマス、おめでとう、だと! めでたがる権利があるのかね? めでたがる理由があるのかね? おまえはびんぼうじゃないか。

引用元:ディケンズ『クリスマス・キャロル―少年少女世界名作の森〈2〉』八木田宜子訳、たじまじろう絵、集英社、1989年

 

児童書はこんな人におすすめ

  • ふだん小説を読まない、活字が苦手な大人
  • イラストがたくさんある方が好き
  • 解説やコラムつきがいい
  • 大きな字の本がいい
  • あらすじとみどころをわかりやすく知りたい

 

『クリスマス・キャロル』を漫画で読もう

19.「まんがで読破」シリーズ

イーストプレスの「まんがで読破」シリーズは、2007年に創刊。

日本や世界の名作を、親しみやすいまんがで仕立て、人気を得ている。

はじめに「主な登場人物」を掲載することで、より分かりやすくなっている。

電子書籍版あり。182ページ、バラエティ・アートワークス絵、イーストプレス、2009年

 

20.坂田靖子の漫画

古典新訳文庫を刊行している光文社から、池央耿訳『クリスマス・キャロル』のコミカライズ版が刊行された。

漫画を手がけたのは、40年以上のキャリアを持ち、原画展なども開催する人気漫画家、坂田靖子

池央耿訳のちょっと難しい言葉づかいも、独特の画風がどんどん読ませていく。

117ページ、坂田靖子絵、池央耿訳、2009年

電子書籍版あり。Kindle Unlimited対象書籍(2018年12月現在)

 

21.学習まんが世界名作館(小学館)

小学館『学習まんが 世界名作館』は、名作に現代の子ども達が親しんでもらうための、新しい学習まんがシリーズ。

まんがの表現形式を利用することでイメージを膨らませやすくなり、「次は小説でも読んでみたい!」と思わせる構成となっている。

まんがを担当したのは、学習まんがの分野で科学から歴史まで幅広く活躍している小林たつよし。

小学校低中学年以上向け。総ルビ。159ページ。小林たつよし(画)、小学館、2012年。

 

漫画はこんな人におすすめ

  • ふだん小説を読まない、活字が苦手
  • ふだんの読書は漫画がメイン
  • あらすじとみどころをわかりやすく知りたい

 

まとめ

この中でもおすすめをあげていくね。

  1. イチオシは解説付きで読みやすい春風社
  2. 文庫なら村岡花子訳の新潮文庫
  3. 児童文庫ならジョン・リーチ挿絵の岩波少年文庫
  4. 電子書籍なら落語調の小池滋訳
  5. 活字が苦手なら絵本
  6. まんがで読むなら「まんがで読破」

文庫やハードカバー、挿絵などの特徴はもちろん、翻訳家による違いもある。

あなたにとってのとっておきの1冊を見つけてね!

 

小説『クリスマス・キャロル』のあらすじを知りたい人は、こちらの記事をどうぞ。

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