子ども向け『不思議の国のアリス』25作品比較。児童文庫、絵本まとめ

投稿日:2019年9月9日 更新日:


『不思議の国のアリス』は、誰もが知るイギリス児童文学の傑作。

この記事では、言葉遊びや絵が楽しい、子どもにもおすすめの「アリス」を特徴別にまとめたよ。

こんな方におすすめ

  • 子どもに『不思議の国のアリス』を読ませたいけれど、どれを選んだらいいか迷っている。
  • 児童文庫、絵本など、特徴で選びたい。

 

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『不思議の国のアリス』とは?

『不思議の国のアリス』初版本挿絵(テニエル絵、1865年刊)[public domain]

『不思議の国のアリス』(原題”Alice's Adventures in Wonderland”)は、1865年にイギリスの作家ルイス・キャロルによって発表された児童文学。

ルイス・キャロルが知人の娘に贈った手書きの本『地下の国のアリス』に加筆・修正を加えた物語。

1871年、続編として『鏡の国のアリス』(原題”Through the Looking-Glass, and What Alice Found There”)が刊行。

1889年、『不思議の国のアリス』を幼児向けに脚色した『子供部屋のアリス』(原題”The Nursery "Alice"”)が刊行。

『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』『子供部屋のアリス』いずれも初版の挿絵はジョン・テニエル

参考:Wikipedia

ルイス・キャロルとジョン・テニエル紹介

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『不思議の国のアリス』本の感想

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『不思議の国のアリス』ルイス・キャロル作、ジョン・テニエル絵、河合祥一郎訳、角川文庫、2010年 『不思議の国のアリス』はイギリスの作家ルイス・キャロルによる児童文学。 大人になって読んだんだけど、こ ...

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1.読みやすい児童文庫

『不思議の国のアリス』は児童文庫のラインナップが豊富。

それぞれ翻訳やイラストに特徴があるので、自分に合ったものがあるかチェックしてみよう。

 

角川つばさ文庫

2009年に創刊された角川つばさ文庫は、本を読むのがちょっと苦手という子にも「読んでみたい」気持ちを応援する児童文庫。

角川文庫版『不思議の国のアリス』の新訳を手がけた河合祥一郎の訳文を、漢字を少なめにしてそのまま載せている。

「です、ます」調を用いた読みやすさと格調の高さが特徴の訳文を児童文庫でも楽しめるのはぜいたく。

雑誌「季刊エス」で8年間キャラクターデザイン講座を連載したokamaの現代的でかわいらしいイラスト

ももちん

河合祥一郎の翻訳(抄訳)・okamaのイラストを採用したアリスは、KADOKAWAの低学年向けシリーズ「100年後も読まれる名作」でも楽しめるよ。

鏡の国のアリスあり。総ルビ、小学校中学年以上向け、217ページ、河合祥一郎訳、KADOKAWA、2010年。

角川つばさ文庫公式ページ

 

ポプラポケット文庫

児童書専門の出版社として出発したポプラ社は、さまざまな年齢向けに『不思議の国のアリス』を出版している。

ポプラポケット文庫の佐野真奈美の新訳は「です・ます」調。

「〜ちゃった」など、現代的な言葉づかいも取り入れ、古典を読みやすくしている

24の挿絵は、大人っぽいかわいらしさがある現代風イラストで、小中学生にはテニエルよりとっつきやすいかも。

『鏡の国のアリス』あり。小学校高学年以上向け。222ページ、2015年

「ぜんぜんびっくり!」

アリスは、大声でいいました。

引用元:『不思議の国のアリス』キャロル著、24絵、佐野真奈美訳、ポプラ社、2015年

ポプラポケット文庫公式ページ

 

偕成社文庫

『ふしぎの国のアリス』ルイス・キャロル著、ジョン・テニエル絵、芹生 一 訳、偕成社文庫、1979年

偕成社文庫は、海外の古典・名作は完訳を基本としている児童文庫。

時代に流されないラインナップ、読みやすさへのこだわり、子どもから大人まで楽しめることにこだわりがある。

芹生一の「です、ます」調で読みやすく美しい訳文は、テニエルの挿絵と合わせてクラシックな雰囲気

字が大きく漢字が少なめなので、子どもが初めて読むのに最適。

『鏡の国のアリス』も刊行。小学校低・中学年以上向け。259ページ。1979年。

偕成社文庫公式ページ

 

福音館文庫

左『ふしぎの国のアリス』2004年
右『鏡の国のアリス』2005年
いずれもルイス・キャロル著、ジョン・テニエル絵、生野 幸吉訳、福音館文庫

福音館文庫は、2002年に福音館書店より創刊された児童文庫。

1971年に刊行したハードカバーの『ふしぎの国のアリス』を、2004年に児童文庫化した。

生野幸吉の翻訳は「です・ます」調。「座る」を「坐る」、「土手」を「堤」など、昔っぽい言葉づかいがある。

偕成社文庫と同様、テニエルの挿絵と清く正しい訳文がクラシックな雰囲気。

漢字の多さやふりがなを見ると、偕成社文庫は小学校中級、福音館文庫は小学校上級、といった感じ。

『鏡の国のアリス』も刊行。小学校高学年以上向け。206ページ。2004年。

「ますます変てこりんになってくわ!」アリスはさけびました。

引用元:『ふしぎの国のアリス』キャロル著、テニエル絵、生野幸吉訳、福音館文庫、2004年

児童文庫

ハードカバー

 

岩波少年文庫

左『不思議の国のアリス』右『鏡の国のアリス』
いずれもルイス・キャロル著、ジョン・テニエル絵、脇明子訳、岩波少年文庫、2000年

岩波少年文庫は、1950年に岩波書店より創刊された児童文庫。

脇明子の翻訳は「です・ます」調。癖がなく読みやすい日本語で、丁寧に訳されている。

挿絵はテニエル

児童文庫だがふりがなは少なめ。

『鏡の国のアリス』も刊行。小学校高学年以上向け。230ページ。2000年。

 

フォア文庫

『ふしぎの国のアリス』ルイス・キャロル著、テニエル絵、中山知子訳、岩崎書店、1986年

フォア文庫は、岩崎書店、金の星社、童心社、理論社が協力出版している児童文庫レーベル。

フォア文庫の『ふしぎの国のアリス』は1986年、岩崎書店より刊行された。

中山知子の翻訳、 中の挿絵はテニエル。

『鏡の国のアリス』も刊行。小学校高学年以上向け。263ページ。1986年。

 

パール文庫

真珠書院のパール文庫では、海外の古典を19〜20世紀前半の作家による翻訳で刊行している。

1927年に発表された『アリス物語』は、菊池寛と芥川龍之介の共訳

現代仮名づかいに修正し、読みやすくなっている。

古風な訳文とはうらはらな現代的な挿絵も衝撃的。

小学校高学年以上向け。157ページ。2014年。

ももちん

『アリス物語』は「国立国会図書館デジタルコレクション」で無料で読むことができる

ただし、古書原本をそのままスキャンした電子書籍のため、読みづらいところもたくさんある。

国立国会図書館デジタルコレクション

 

児童文庫はココがおすすめ

  • 一般の文庫よりも易しい翻訳
  • 一般的な文庫よりも大きめのサイズ
  • 挿絵も楽しめる
  • 大きな字やふりがな付きが多い

 

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2.文学集シリーズで揃えたい!

『不思議の国のアリス』は、子ども向けの文学集シリーズでも刊行されている。

挿絵や解説、大きな字などで工夫されているので、活字が苦手な子や小中学年なら、ここに紹介するのが最適。

他の名作もシリーズで読んでみたい子にもおすすめ。

 

100年後も読まれる名作

角川書店の「100年後も読まれる名作シリーズ」は、『物語ガイドまんが』『カラー絵+ポスター』『読書感想文の書きかた』を盛り込んだ小学生向けのシリーズ。

角川つばさ文庫のコンビ、okamaのオールカラーイラストと河合祥一郎による編訳で、物語のおもしろいところだけを集めているので、さくさく読める。

『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』の著者、坪田信貴が教える『読書感想文の書きかた』がついているところがおもしろい。

『かがみの国のアリス』あり。小学校低中学年向け。168ページ。KADOKAWA、2016年。

100年後も読まれる名作シリーズ

 

10歳までに読みたい世界名作

学研教育出版の「10歳までに読みたい世界名作」シリーズは、子どもが自分で読みたくなる名作にするために、オールカラーのイラストにこだわっている。

第11巻『ふしぎの国のアリス』編訳は、リスベート・ツヴェルガーの絵本版『不思議の国のアリス』の翻訳も手がけた石井睦美。

文体は「です、ます」調で、12章全章の面白いところだけを編訳している。

森川泉のイラストは現代的でカラフル。アニメに親しむ女の子にはぴったりの1冊。

巻頭には物語をわかりやすく紹介する「物語ナビ」を掲載し、主人公のプロフィール紹介、キャラクター相関図など作品を理解する手助けとなっている。

総ルビ、小学校低中学年向け。153ページ。学研教育出版、2015年。

10歳までに読みたい名作公式ページ

 

子どものための世界文学の森

集英社「子どものための世界文学の森」は、子どものうちにぜひ読んでおきたい世界の名作40編を精選。

作品理解を深めるために、ページの余白にコラムや用語解説などをふんだんに掲載。

『ふしぎの国のアリス』は、全40巻のうち第25巻。まだらめ三保訳。

山本裕子の挿絵はレトロでかわいらしい。

小学校中学年以上向け。144ページ。集英社、1995年。

子どものための世界文学の森

 

少年少女世界名作の森

集英社「少年少女世界名作の森」は、楽しみながらさまざまな知識が学べる名作シリーズ。

本文の上や下のスペースでは、むずかしい言葉や歴史的背景、鑑賞ポイントなどの情報を満載。

全20巻のうち18番目が『不思議の国のアリス』。

翻訳は、ちくま文庫版の翻訳も手がけた柳瀬尚紀

若菜等の挿絵は奇抜でリアリティがあり、児童書とは思えないアーティスティックさが特徴。(表紙画像とは全く違うイラスト)

小学校高学年以上向け。224ページ。

少年少女世界名作の森

「きみょうれきてつ! きみょうれきてつ!」

アリスはさけびました。

引用元:『不思議の国のアリス―少年少女名作の森〈18〉』キャロル著、柳瀬尚紀訳、若菜等絵、集英社、1990年

 

ポプラ世界名作童話

ポプラ社の「ポプラ世界名作童話シリーズ」は、小学校に入ってはじめて世界名作に出会う子どもたちのためのシリーズ。

翻訳は、自身も児童文学作家として活躍する、石崎洋司。

児童書や絵本のイラストを手がける千野えながのカラーイラストがちりばめられ、子どもが読み進めやすくなっている。

小学校低学年向け。141ページ。ポプラ社、2016年。

「へんてこ、へんてこ、へんてこてーん!」

アリスは、おどろいた。

引用元:『ふしぎの国のアリス』キャロル著、千野えなが絵、石崎洋司訳、ポプラ社、2016年

 

子ども世界名作童話

同じくポプラ社より、「ポプラ世界名作童話」より少し上の子ども向けに作られたのが、「子ども世界名作童話」シリーズ。

世界の優れた名作のなかから、少年少女期にぜひ読んでおきたい代表的な作品を選び、現在活躍中の児童文学者が新鮮な感覚で翻訳したもの。

矢崎節夫訳。

レトロでかわいらしい少女を描き、根強いファンも多い田村セツコの挿絵が魅力。

小学校中学年向け。141ページ、ポプラ社、1987年。

 

文学集はココがおすすめ

  • 『不思議の国のアリス』だけではなく他の名作も揃えられる
  • 挿絵も楽しめる
  • 子ども向けの上質で丁寧な訳を楽しめる
  • 特別感のあるハードカバーで揃えられる

 

3.イラストの個性が光る!絵本

『不思議の国のアリス』は、これまでにたくさんのアーティストが挿絵を担当し、絵本になっている。

現在日本で刊行されている絵本で、小中学生も楽しめる作品を紹介するよ。

絵本とはいっても、翻訳は漢字がいっぱいで難しいと感じるものも多いかも。

ももちん

読みやすさなら先に紹介した児童文庫のほうがだんぜんおすすめ。

絵本は、絵でアリスの世界観を楽しんで、大人になっても繰り返し読めるのが魅力。

 

ヘレン・オクセンバリー(絵)中村妙子(訳)評論社

『ふしぎの国のアリス』ルイス・キャロル著、ヘレン・オクセンバリー絵、中村妙子訳、評論社、2000年

ヘレン・オクセンバリーによる『ふしぎの国のアリス』挿絵。「不思議の国のアリス展」にて。

評論社より2000年に刊行されたのは、ヘレン・オクセンバリー挿絵による『ふしぎの国のアリス』。

ヘレン・オクセンバリーの描くアリスは、スニーカーにタンクトップ姿の現代っ子アリス。

お茶会でもお作法など気にせず足を組み、女王を前にしても平然と立っている、やんちゃ感のあるアリスに好感が持てる。

動物と楽しく話したり笑ったり、表情豊か

中村妙子の翻訳は「です、ます」調でひらがなが多く、丁寧な訳。

『不思議の国のアリス』全文を訳した絵本の中では、一番子どもが読みやすいと思う。

「おどろき、モモの木、サンショの木!」とアリスはさけびました。

引用元:『ふしぎの国のアリス』キャロル著、ヘレン・オクセンバリー絵、中村妙子訳、評論社、2000年

 

リスベート・ツヴェルガー(絵)石井睦美(訳)BL出版

『不思議の国のアリス』ルイス・キャロル著、リスベート・ツヴェルガー絵、石井睦美訳、BL出版、2008年

BL出版より2008年に刊行されたのは、リスベート・ツヴェルガー挿絵による『不思議の国のアリス』。

古典のお話を独自の表現で絵本にしているリスベート・ツヴェルガーのイラストは繊細で斬新

児童文学作家でもある石井睦美の訳は、「ある、である」調の癖がない語り口

どことなく静けさを感じるリスベート・ツヴェルガーのイラストとぴったり合っている。

落ち着いたシュールな印象の絵と文は、大人にもおすすめ。

「ヘンテコリンのコンテコリン!」とアリスは叫んだ。

引用元:『不思議の国のアリス』キャロル著、リスべート・ツヴェルガー絵、石井睦美訳、BL出版、2008年

 

ロバート・イングペン(絵)杉田七重(訳)西村書店

左『不思議の国のアリス』右『鏡の国のアリス』
いずれもルイス・キャロル著、杉田七重訳、ロバート・イングペン絵、西村書店、2015年

ロバート・イングペンによる『不思議の国のアリス』挿絵。「不思議の国のアリス展」にて。

西村書店より2015年に刊行されたのは、ロバート・イングペンの挿絵による『不思議の国のアリス』。

国際アンデルセン賞も受賞しているロバート・イングペンが描くアリスは、柔らかく繊細なアリス。

たくさんの児童書の翻訳を手がける杉田七重の訳文は、淡々とした「した」「である」の語り口のなかに、アリスのかわいらしいセリフが光る。

絵の世界に溶けこむような自然な訳文で、大人にもおすすめ。

『鏡の国のアリス』も刊行。

「うっひゃあ!最超におどろいた!」アリスはすっとんきょうな声を張りあげた。

引用元:『不思議の国のアリス』キャロル著、ロバート・イングペン絵、杉田七重訳、西村書店、2015年

試し読みする(絵本ナビへ)

 

絵本はココがおすすめ

  • こだわりのカラーイラスト(アート)
  • 大きな字のものもある

 

4.『子ども部屋のアリス』

ルイス・キャロルThe Nursery "Alice" 初版本表紙[public domain]

『不思議の国のアリス』を幼児向けに脚色した”The Nursery "Alice"”は、1897年に発表された。

『子ども部屋のアリス』として邦訳されることが多い”The Nursery "Alice"”の特徴は次の通り。

『子ども部屋のアリス』ココがポイント

  • 大筋は『不思議の国のアリス』と同じだが、短くなっている
  • 言葉遊びが少なく、小さい子どもに語りかけるようなやさしい言葉づかい
  • 『不思議の国のアリス』の挿絵から20点をジョン・テニエル自ら色づけ
  • 表紙絵はテニエルではなく、エミリー・ガートルード・トムソン

参考:Wikipedia

ももちん

キャロル自身は「0歳から5歳」と言っているけど、明らかにそれは無理!(笑)

でも、やさしい言葉づかいとカラーイラストで、『不思議の国のアリス』よりやさしく読むことができるよ。

読み聞かせにもおすすめ。

 

『おとぎの”アリス”』ほるぷ出版

『おとぎの“アリス”』ルイス・キャロル著、ジョン・テニエル絵、高山宏訳、ほるぷ出版、2010年

ほるぷ出版より2010年に刊行された『おとぎの“アリス”』は、原書の趣そのままに反映した絵本。

テニエルのカラー挿絵を絵本で味わえるのは、日本では本書のみ。

『不思議の国のアリス』翻訳を何度も手がけている高山宏の訳文は、ひらがなが多く読みやすい

低学年の子どもなら自分で読むことができる。

巻末にはキャロルとテニエルの紹介掲載。

56ページ。ほるぷ出版、2010年。

 

『子ども部屋のアリス』七ツ森書館

七つ森書館より2015年に刊行されたのは、ルイス・キャロル協会会長でもある安井泉による新訳の『子ども部屋のアリス』

テニエルのカラー挿絵を掲載しており、通常の絵本よりも一回り小さいソフトカバー

適度に漢字が使われ解説も楽しめる、大人が読むための『子ども部屋のアリス』

126ページ。七ツ森書館、2015年。

 

『アリスのふしぎな夢』西村書店

『アリスのふしぎな夢』ルイス・キャロル著、マルト スガン=フォント絵、すえまつひみこ訳、西村書店、2010年

西村書店より2010年に刊行されたのは、絵本『アリスのふしぎな夢』。

1992年にフランスで刊行された”Alice Racontee Aux Enfants”の邦訳。(もともとの原書は”The Nursery "Alice"”)

特徴はテニエルではなく、フランスの画家マルト スガン=フォントによる挿絵

繊細で幻想的なタッチのアリスの世界を楽しめる。

73ページ。西村書店、2010年。

 

『よみきかせ ふしぎのくにのアリス』新樹社

新樹社より2001年に刊行されたのは、ソフトカバー『よみきかせ ふしぎのくにのアリス』。

特徴はなんといっても、作場知生(さくばともみ)の挿絵。

まるでテニエルが現代によみがえったかのような異国感のある緻密な絵が、アリスの世界とぴったり。

小柴一(こしばはじめ)の訳文は、全文がひらがなとカタカナのみ

テニエルの絵が好きなら、本書も一読の価値あり。

111ページ。新樹社、2001年。

 

『こども部屋のアリス』リトルモア

『こども部屋のアリス』ルイス・キャロル著、清川あさみ絵、金原瑞人訳、リトルモア、2013年

リトルモアから2013年に刊行されたのは、ハードカバーの絵本『こども部屋のアリス』。

人形、布、ビーズなどを用いた独特の作風の挿絵で「アリス」を楽しめる。

金原瑞人の訳文はくだけた読み聞かせ口調

漢字を使っているが、総ルビで読みやすい。

64ページ。リトルモア、2013年。

 

5.アリスをマンガで読む

ふだんは本を全く読まない!だけどマンガはめっちゃ読む!

そんな子におすすめなのが、マンガで読む『不思議の国のアリス』。

名著をマンガで!(学研プラス)

学研出版の「名著をマンガで!」シリーズは、2009から2010年に刊行された、国内外の名作をコミック化したシリーズ

6冊中5冊は太宰治、夏目漱石などの日本文学。

唯一の海外作品である『不思議の国のアリス』は、少女マンガを長年描き続けているたむら純子によるもの。

何よりキャラクターがかわいらしく、細かいところまで絵で表現されているのにくどくなく、おもしろく最後まで読むことができる。

2014年に電子書籍化。

小学校高学年以上向け。192ページ。学研パブリッシング、2010年。

単行本

電子書籍

マンガはココがおすすめ

  • 活字が苦手でも読める
  • あらすじをわかりやすく知れる

 

6.絵がメイン!小さい子ども向け

字を読むのはつまらない。

アリスの世界をビジュアルで思いっきり楽しみたい!という子にはしかけ絵本がおすすめ。

美しいしかけに、子どもだけでなく大人もハマるかも。

 

ロバート・サブダのしかけ絵本

引用元:絵本ナビ公式サイト

 

大日本絵画より2004年に刊行されたのが、絶大な人気を誇るロバート・サブダのしかけ絵本

ロバート・サブダは『美女と野獣』や『ピーターパン』などのしかけ絵本も有名。

子どものみならず大人のコレクターも多い。

この絵本、開いたとたん、しかけの圧倒的な迫力にびっくりした・・・。

アリスがウサギの穴に落ちる場面や、最後のトランプが舞う場面など、圧巻のしかけに酔いしれよう。

ももちん

大人もときめくしかけ絵本。

ギフトにもぴったり!

ロバート・サブダインタビュー(絵本ナビ)

 

テニエルの絵のしかけ絵本

グラフィック社より2016年に刊行されたのが、メリーゴーランド型のしかけ絵本。

開くと6角柱型になり、お茶会などの有名な場面が現れる。

テニエルのカラーイラストを立体的に楽しめるのが魅力。

 

アニメ絵本

ブティック社より1991年に刊行されたのは、アニメ絵本の『ふしぎの国のアリス』。

アニメ絵本は、多くの子どもが一番はじめに自分で読む絵本シリーズ

『かがみの国のアリス』あり。未就学児~小学校低学年向け。45ページ、1991年。

 

児童書はココがおすすめ

  • イラスト・しかけ絵がメイン
  • 字が少なめ・大きな字

 

まとめ

子どもにおすすめの『不思議の国のアリス』まとめ。

児童文庫版『不思議の国のアリス』

文庫名翻訳挿絵同じ翻訳者の
『鏡の国のアリス』
角川つばさ文庫河合祥一郎okama
ポプラポケット文庫佐野真奈美24
偕成社文庫芹生一テニエル
福音館文庫生野幸吉テニエル
岩波少年文庫脇明子テニエル
フォア文庫中山知子テニエル
パール文庫菊池寛
芥川龍之介
不明なし
ももちん

角川つばさ文庫は読みやすい河合祥一郎訳、okamaの挿絵で現代っ子もとっつきやすい。

偕成社文庫・福音館文庫はクラシックな訳にテニエルの絵で定番。

 

文学集シリーズ

シリーズ・出版社名翻訳挿絵
100年後も読まれる名作
KADOKAWA
河合祥一郎okama
10歳までに読みたい名作
学研教育出版
石井睦美森川泉
子どものための世界文学の森
集英社
まだらめ三保山本裕子
少年少女世界名作の森
集英社
柳瀬尚紀若菜等
ポプラ世界名作童話
ポプラ社
石崎洋司千野えなが
子ども世界名作童話
ポプラ社
矢崎節夫田村セツコ
ももちん

挿絵が多く解説も多い。

シリーズで他の名作もそろえたいときもおすすめ。

 

『子ども部屋のアリス』

出版社名翻訳挿絵
『おとぎの”アリス”』
ほるぷ出版
高山宏テニエル
『子ども部屋のアリス』
七ツ森書館
安井泉テニエル
『アリスのふしぎな夢』
西村書店
すえまつひみこマルト スガン=フォント
『よみきかせ ふしぎのくにのアリス』
新樹社
こしばはじめさくばともみ
『こども部屋のアリス』
リトルモア
金原瑞人清川あさみ
ももちん

『不思議の国のアリス』をキャロル自身が小さい子ども向けに書き直した物語。

 

絵本・マンガ『不思議の国のアリス』

出版社名翻訳挿絵同じシリーズの
鏡の国のアリス
評論社中村妙子ヘレン・オクセンバリーなし
BL出版石井睦美リスベート・ツヴェルガーなし
西村書店杉田七重ロバート・イングペン
学研
「名著をマンガで!」
不明たむら純子なし
大日本絵画
しかけ絵本
不明ロバート・サブダなし
グラフィック社
しかけ絵本
楠本君恵テニエルなし
ブティック社
アニメ絵本
平田昭吾大野豊
ももちん

どれも挿絵やしかけに特徴があるので、あなたの好きなアートで選んでみよう。

 

あなたにとって一番ぴったりくる「アリス」を手にとって見てね。

 

文庫やハードカバーを集めた、大人向けの『不思議の国のアリス』はこちらの記事をどうぞ。

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