不思議の国のアリス展に行ってきた。
アリスといえばジョン・テニエルの挿絵が有名だけど、他にも様々なアーティストの「アリス」を見ることができたよ。
本の『不思議の国のアリス』を読んでいなくても、充分に楽しめる展示だった。
こんな方におすすめ
- 「不思議の国のアリス展」の見どころを知りたい
- 『不思議の国のアリス』を読んだことがないが、展示を楽しめるか知りたい
「不思議の国のアリス展」概要
引用元: 不思議の国のアリス展TVCM/6sbc
アリス展2019ポイント
- 原点となった『地下の国のアリス』資料
- ジョン・テニエルの下絵
- 世界中のアーティストによる「アリス」
- 絵だけにとどまらない「アリス」
【全日程終了】「アリス展」巡回予定
【終了】神戸会場
場所:兵庫県立美術館
開催期間: 2019年3月16日(土)~5月26日(日)
【終了】長野会場
場所:松本市美術館
開催期間: 2019年7月13日(土)~9月8日(日)
【終了】横浜会場
場所:そごう美術館
開催期間: 2019年9月21日(土)~ 11月17日(日)
【終了】福岡会場
場所:福岡市美術館
開催期間: 2019年12月3日(火) ~ 2020年1月19日(日)
【終了】静岡会場
場所:静岡市美術館
開催期間: 2020年2月1日(土) ~ 3月29日(日)
【中止】名古屋会場
場所:名古屋市博物館 http://www.museum.city.nagoya.jp/
開催期間: 2020年4月18日(土) ~ 6月14日(日)
【終了】新潟会場
場所:新潟市新津美術館 http://www.city.niigata.lg.jp/nam/
開催期間: 2020年6月27日(土) ~ 9月6日(日)
ここからは小説『不思議の国のアリス』について書いているよ。
アリス展の感想から読みたいならこちら→→アリス展の感想(後ろへ飛びます)
『不思議の国のアリス』とは?
『不思議の国のアリス』(原題”Alice's Adventures in Wonderland”)は、1865年にイギリスの作家ルイス・キャロルによって発表された児童文学。
ルイス・キャロルが知人の娘に贈った手書きの本『地下の国のアリス』に加筆・修正を加えた物語。
1871年、続編として『鏡の国のアリス』(原題”Through the Looking-Glass, and What Alice Found There”)が刊行。
1886年、『不思議の国のアリス』の原型である『地下の国のアリス』(原題”Alice's Adventures under Ground”、文、挿絵ともにルイス・キャロル)の複製本が刊行。
1889年、『不思議の国のアリス』を幼児向けに脚色した『子供部屋のアリス』(原題”The Nursery "Alice"”)が刊行。
『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』『子供部屋のアリス』いずれも初版の挿絵はジョン・テニエル。
日本では、1899年に『鏡の国のアリス』の翻訳作品(邦題『鏡世界』須磨子訳)が発表。
1908年に『不思議の国のアリス』の翻訳作品(邦題『アリス物語』長谷川天渓訳)が発表された。
参考:Wikipedia
『不思議の国のアリス』感想
『不思議の国のアリス』本のあらすじと感想。理解不能な世界に迷う。
『不思議の国のアリス』はイギリスの作家ルイス・キャロルによる児童文学。 大人になって読んだんだけど、こんなに奇想天外でつかみどころのない物語、初めてだった。 だけど、確実にその不思議な世界観に引き込ま ...
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『鏡の国のアリス』感想
小説『鏡の国のアリス』あらすじと感想。不思議の国から半年後の夢。
『鏡の国のアリス』は、ルイス・キャロルの有名な小説『不思議の国のアリス』の続編。 不思議の国ではトランプの世界だったけど、今回アリスはチェスの世界に迷いこむ。 ちょっと成長したアリスと、さらに冴えわた ...
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ルイス・キャロル(作)
本名チャールズ・ラトウィッジ・ドッドソン。
イギリスの数学者・作家。
1832年生まれ。
母校オックスフォード大学で数学講師を26年間つとめる。
一方で、ルイス・キャロルのペンネームで詩や短編を書き、写真にも取り組む。
33歳で刊行した『不思議の国のアリス』がベストセラーとなる。
1898年死去。
参考:Wikipedia
代表作(小説)
ジョン・テニエル(絵)
イギリスの画家。
1820年生まれ。
絵画はほぼ独学で身につけ、風刺画や挿絵で活躍する。
1850年から約50年間にわたり雑誌『パンチ』で数多くの風刺漫画を手がける。
1914年死去。
参考:Wikipedia
「不思議の国のアリス展」を見たいと思った理由
ももちんは、『不思議の国のアリス』の本を読んでも、奇想天外な世界観がなかなかなじめなかった。
だけど、これまでアニメや映画で目に入ってきた「アリス」は、可愛らしく、どこかなぞめいていて、どこかひかれるものがあったんだよね。
今回松本に「不思議の国のアリス展」がきたのを知って、これを機に、『不思議の国のアリス』をもっと知りたいな、と思った。
展示を見たら、不思議な世界を理解する必要はなく、いろんなアーティストの解釈や表現をそのまま味わうことができたよ。
とってもおもしろかった!
アリス展は本を読んでいなくても楽しめるけど、アリスについて大まかなことを知っておくと、もっと楽しめる。
『MOE』2019年10月号では、「アリス」の本・物語・アリス展のことを知れるのでおすすめ!
『MOE』の感想
「不思議の国のアリス展」感想
「不思議の国のアリス展」の全体的な感想は次のとおり。
ココがよかった
- 『不思議の国のアリス』誕生までのストーリーを資料で見ることができた
- テニエルの下絵原画を見ることができた
- アリスのストーリーを名だたるアーティストの挿絵とともに味わうことができた
- 国内外のアーティストのアリスの表現を一挙に見ることができた
「不思議の国のアリス展」は、本を読んでいなくても充分楽しめる。
展示でもあらすじを説明してくれているので、ある程度はわかるようになっているよ。
『不思議の国のアリス』誕生
第一章では、次のような展示があったよ。
第1章ポイント
- 『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』初版本
- ルイス・キャロルの紹介と著書
- アリス・リデルの写真
- ルイス・キャロルの自筆原稿
- ジョン・テニエルの挿絵原画(鉛筆の下絵)
インターネットでも写真を見ることはできるけれど、やっぱり原画、現物のたたずまいはすごかった。
世界各国での翻訳本や、これまでに刊行されたテニエル以外の『不思議の国のアリス』の本の展示もおもしろかった。
ルイス・キャロルとアリス・リデル
『不思議の国のアリス』のモデルとなったのは、ルイス・キャロルがつとめていたオックスフォード大学の学寮長の娘、アリス・リデル。
当時、写真にも没頭していたルイス・キャロルは、アリス・リデルをモデルにした写真を多くのこしている。
展示では、乞食に扮したアリスの写真の大きな複製があった。
お人形のような顔のアリス・リデルは、ちょっと生意気そうなかわいらしさと、この年代の女の子特有のふしぎな魅力を合わせもっている。
『地下の国のアリス』
『不思議の国のアリス』の原点は、ルイス・キャロルがアリス・リデルへのプレゼントとして作った本『地下の国のアリス』。
世界でただ1冊の本『地下の国のアリス』は、ルイス・キャロル自身が描いた挿絵と、手書きの文章によるもの。
1886年に刊行された『地下の国のアリス』初版本や、1985年に刊行された「復刻版」の本も展示されていた。
ルイス・キャロルが『地下の国のアリス』のために何度も練習したスケッチもあった。
スケッチからは、ルイス・キャロルがいかに「創作」に夢中になっていたか、自分の理想を突きつめる純粋さを感じた。
松本展で見られたのは、残念ながら複製。
図録によると、横浜展では一部の原画が見られるみたい!
日本で刊行されている『地下の国のアリス』
ジョン・テニエルの挿絵原画
『地下の国のアリス』に加筆・修正して『不思議の国のアリス』として発表するにあたり、ルイス・キャロルが挿絵を依頼したのがジョン・テニエル。
当時ジョン・テニエルは風刺雑誌『パンチ』の挿絵画家として活躍していた。
展示では、ジョン・テニエルによる『不思議の国のアリス』下絵の原画を数十点見ることができた。
下絵はすべて鉛筆画。
その繊細なタッチからは、本で見られるようなはっきりとした存在感ある挿絵からは感じられない、慎重さや迷いなども感じられた。
テニエル自身も『不思議の国のアリス』の仕事を、とても大切なものとして扱っていたということが伝わってきた。
テニエルの原画、数は思ってたより少なかったなぁ。
テニエルのアリス挿絵全集
現代のアーティストが紡ぐアリスの物語
第2章では、全面的に撮影OK!
はじめの撮影スポットを通り抜けた先の原画展示も撮影できたよ。
『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』の物語を、世界的に活躍するアーティストの挿絵原画でたどっていった。
展示されていたのは、次に紹介する7人のアーティスト。
第2章アーティスト
- チャールズ・サントーレ
- ヘレン・オクセンバリー
- ロバート・イングペン
- ラルフ・ステッドマン
- ジョン・ヴァーノン・ロード
- バリー・モーザー
- アンヘル・ドミンゲス
それぞれの描くアリスの違いがおもしろかった!
チャールズ・サントーレ
『不思議の国のアリス』第1章〜第6章は、アメリカの挿絵画家チャールズ・サントーレの作品とともに語られる。
チャールズ・サントーレの描くアリスは、美しく服装も当時のお嬢様のような感じで、そのままおとぎの世界から抜け出してきたよう。
「これぞアリス」って感じ。
動物や植物の描写はとても緻密で、明るくカラフル。
中でも、ウサギの巣穴に飛び込む場面は、実写かと思うほど繊細で、絵の中に引き込まれる。
チャールズ・サントーレのアリス
ヘレン・オクセンバリー
『不思議の国のアリス』第7章と第8章は、イギリスの絵本作家ヘレン・オクセンバリーの作品とともに語られる。
ヘレン・オクセンバリーの描くアリスは、スニーカーにタンクトップ姿の現代っ子アリス。
お茶会でもお作法など気にせず足を組み、女王を前にしても平然と立っている、やんちゃ感のあるアリスに好感が持てる。
動物と楽しく話したり笑ったり、表情豊か。
ヘレン・オクセンバリーのアリス
ロバート・イングペン
『不思議の国のアリス』第9章〜第12章は、オーストラリアの挿絵画家ロバート・イングペンの作品とともに語られる。
国際アンデルセン賞も受賞しているロバート・イングペンが描くアリスは、柔らかく繊細なアリス。
背景から漂う影の濃さから、ふしぎな「夢の世界」でにいることが伝わってくる。
夢の世界にいる主人公としてのアリスと、夢からさめた一人の女の子としてのアリスの存在が、まるでちがうのが印象的。
ロバート・イングペンのアリス
ラルフ・ステッドマン
『鏡の国のアリス』第1章と第2章は、イギリスの挿絵画家ラルフ・ステッドマンの作品とともに語られる。
ラルフ・ステッドマンの描くアリスは、大人しか見てはいけないような不気味なアリス。
鏡の世界に入り込むアリスの表情は、ホラーチックだけど見入ってしまう。
ジャヴァーウォッキーも、一見目をそらしたくなるほどの奇妙な表情が印象的。
ラルフ・ステッドマンのアリス
ジョン・ヴァーノン・ロード
『鏡の国のアリス』第3章〜第6章は、イギリスの挿絵画家ジョン・ヴァーノン・ロードの作品とともに語られる。
ジョン・ヴァーノン・ロードの描くアリスの世界は、花や木の細部まで描く緻密さと、登場するキャラクターのコミカルさが対照的。
今回の展示では、アリス自身を描いた絵はなかった。
ジョン・ヴァーノン・ロードの描くハンプティ・ダンプティ迫力あった!
ジョン・ヴァーノン・ロードのアリス
バリー・モーザー
『鏡の国のアリス』第7章と第8章は、アメリカの版画家バリー・モーザーの作品とともに語られる。
バリー・モーザーは木版画でアリスの世界を表現。
背景のない白と黒のはっきりした作品から、キャラクターの男性的な力強さを感じた。
今回の展示では、アリス自身を描いた絵はなかった。
バリー・モーザーのアリス
アンヘル・ドミンゲス
『鏡の国のアリス』第9章〜第12章は、スペインの挿絵画家アンヘル・ドミンゲスの作品とともに語られる。
アンヘル・ドミンゲスの描くアリスは、大人っぽい黒髪のアリス。
物語の「7歳半」というアリスの設定はほぼ無視、10代後半はいってそう(笑)
だけど、夢から覚めると金髪の少女にもどっている。
アンヘル・ドミンゲスのアリス
映画・アニメ・舞台のアリス
第3章では、『不思議の国のアリス』が本の世界から飛び出して、映画化・舞台化されたときの資料展示があったよ。
これまでに何度も映像化されてきた不思議の国のアリスの中でも、1903年、1933年、1951年の映画についての展示だった。
1903年映画
引用元:[日本語字幕]『ふしぎの国のアリス』(1903) "Alice in Wonderland"/river stone
文字と絵の世界だけで親しまれてきたアリスが、初めて映画になったのは1903年。
無声・モノクロで、時間も8分ほどの短いもの。
展示でも見ることができたけど、現在は著作権が失効しているので、Youtubeでも見つけた。
アリスが小さくなったり大きくなったりする場面など、背景やテーブルのサイズ感で工夫しているのが伝わってくる。
参考:Wikipedia
1903年映画のアリス
1933年映画
引用元:Alice in Wonderland (1933) Official Trailer/Movieclips Classic Trailers
『不思議の国のアリス』が初めて長編の映画になったのは1933年。
77分という長さの中で、『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』の内容が盛り込まれている。
セリフや歌が入り、セットも豪華で全体的に華やかになっている。
名優ゲイリー・クーパーが白の騎士を演じている。
展示では、予告編映像に加えて、当時のパンフレットや新聞記事があった。
参考:Wikipedia
1951年ディズニーアニメ
引用元:ふしぎの国のアリス予告編/ディズニー公式
1951年には、ウォルト・ディズニーによるアニメーション『ふしぎの国のアリス』がアメリカで公開された。
アニメの特徴は、ルイス・キャロルが小説に盛り込んだ「言葉遊び」の部分を減らし、ミュージカル映画にしあげたこと。
子どもがより楽しめるように、カラフルさと可愛らしさが際立っている。
「ほうき犬」など、原作小説にはないオリジナルキャラクターも登場している。
展示では、キャラクターモデルシートやストーリーボードの一部を見ることができた。
参考:Wikipedia
ディズニーアニメのアリス
アートとしてのアリス
第3章のもう一つのみどころは、アートとしてさまざまなスタイルで表現される「アリス」を集めたところ。
第2章で紹介されなかったアーティストによる挿絵や、写真、人形、造形など、いろんな「アリス」が見れておもしろかった。
代表的な展示は次の通り
アーティストによるアリス
- エリック・カール『チェシャネコいもむし』
- サルヴァドール・ダリ『不思議の国のアリス』挿絵
- マリー・ローランサン『不思議の国のアリス』挿絵
- 清水真理「アリス」「三月ウサギ」「帽子屋」などの人形
- 舘鼻則孝「アリスの青い靴」
名だたる画家やアーティストが「アリス」を表現している。
『不思議の国のアリス』は、発表から150年たってもなお古びることなく、世界中のアーティストの創作意欲を刺激しているんだね。
ここからは、特に印象に残った「アリス」を紹介するよ。
アーサー・ラッカム
アーサー・ラッカムは、19世紀末〜20世紀前半に活躍したイギリスの挿絵画家。『クリスマス・キャロル』や『マザー・グース』など、名作や児童向け作品の挿絵を数多く手がけている。
挿絵を手がけた『不思議の国のアリス』は1907年に刊行され、テニエルのものについで人気が高いとされているよ。
展示では、ニセウミガメ、メダマカエル使い、グリフォンなどの架空の生き物とアリスを描いた挿絵があった。
参考:Wikipedia
アーサー・ラッカムのアリス
ヤン・シュヴァンクマイエル
新装版にて待望の復刊。幻想芸術の魔術師ヤン・シュヴァンクマイエルが描くルイス・キャロルの夢の王国「不思議の国のアリス」https://t.co/eGptHpDpZ0[PR] pic.twitter.com/HgENRWjMMx
— plginrt-project (@plginrt) April 29, 2017
ヤン・シュヴァンクマイエルは、チェコ・スロバキア生まれの映像作家。
アニメーションや映像作品が世界的に有名で、ブラックかつ幻想的な世界観は日本でも高い人気がある。
ヤン・シュヴァンクマイエルは1971年、『鏡の国のアリス』に登場するジャバウォッキーに着想を得た短編映画『ジャバウォッキー』(原題”Žvahlav aneb šatičky slaměného Huberta”1971年)を制作。
1988年には、『不思議の国のアリス』を原作とした長編映画『アリス』(原題”Něco z Alenky”)を制作した。
2006年には、イラストやコラージュを用いた挿絵本を刊行。
展示では、『アリス』のための挿絵を数点見ることができ、その不気味な世界観に惹きつけられた。
参考:Wikipedia
ヤン・シュヴァンクマイエル映画のアリス
ヤン・シュヴァンクマイエル本のアリス
ウラジミール・クラヴィヨ=テレプネフ
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ウラジミール・クラヴィヨ=テレプネフは、ロシアの写真家。
19〜20世紀初頭に撮影したかのような、レトロでクラシックな雰囲気の作品が多い。
展示されている「不思議の国のアリス」の写真は、2010年の作品。
ウラジミール・クラヴィヨ=テレプネフ公式サイト
草間彌生
『不思議の国のアリス』のアート展が神戸で。作者ルイス・キャロルにまつわる品、出版当時の挿絵のほか、ダリ、エリック・カール、草間彌生による作品も。https://t.co/yRbGgPwT2v pic.twitter.com/m59adrmJBy
— Lmaga.jp (@lmaga_jp) January 31, 2019
草間彌生は、水玉模様をモチーフとした作品の数々が有名の前衛芸術家。
2013年には自身が挿絵を手がけた『不思議の国のアリスWith artwork by 草間彌生』がグラフィック社から刊行されている。
展示では、水玉モチーフと「アリス」をかけ合わせた、草間彌生独特の作品数点を見ることができた。
参考:Wikipedia
草間彌生のアリス
清川あさみ
清川あさみ流「不思議の国のアリス」銀座で絵本原画展 http://t.co/g3bbeAtM 画像は泣いているアリス pic.twitter.com/9JCn2x2L
— FASHIONSNAP.COM (@fashionsnap) January 28, 2013
清川あさみは、モデル出身の美術家。
ポスターデザインや空間デザイン、刺繍作品など、分野を限定することなく個展・企画展を開催している。
絵本のアートも数多く手がけている。
ルイス・キャロルが『不思議の国のアリス』を幼い子供向けに書き直した”The Nursery "Alice"”の翻訳絵本『こども部屋のアリス』(リトルモア、2013年)のアートを手がけた。
展示では、「涙の池」「めちゃくちゃティーパーティー」などのアート数点を見ることができた。
参考:Wikipedia
清川あさみのアリス
山本容子
山本容子は、日本の銅版画家。
1994年から、『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』の挿絵を手がける。
展示では、白ウサギが時計を片手に走り抜ける場面を油彩で描いた「Hop,Step,Hop,Step,Hop,Step,Hop,Step」を大きなキャンバスで見ることができた。
山本容子のアリス
ミミクリーの小部屋
引用元:annolab
annolabは、2012年から福岡を中心に活動するクリエイション・グループ。
「ミミクリーの小部屋」では、壁にかけられたアリスの絵の前に立って動くと、絵が反応して動き出す。
ももちん、ひとりで行ったんだけど、ここでひとりで動き回って楽しんでたよ・・・。
参考:「不思議の国のアリス展」図録
グッズもかわいい!
「不思議の国のアリス展」では、ジョン・テニエルの挿絵をモチーフにした公式グッズが勢揃い!
ファイヤーキングのマグカップや文房具、クッキーなどの食品も充実。
テニエル以外のアーティストのポストカードも種類豊富。
ももちんは図録を買ったよ。
「不思議の国からの脱出」があつい!
/#アリス展脱出
横浜会場 お知らせ!!
\9/21(土)より横浜会場がスタートする「不思議の国のアリス展」とコラボしたリアル脱出ゲーム「不思議の国からの脱出」♡
展覧会の入場券と謎解きキット引換券のセットがSCRAP関東店舗にて明日8/15(木)より販売決定!!
▼詳細https://t.co/BTlbEUIdVy pic.twitter.com/JfrrSW0hh1
— リアル脱出ゲーム (@realdgame) August 14, 2019
不思議の国のアリス展では、「リアル脱出ゲーム」とコラボした企画「不思議の国からの脱出」を開催している。
「不思議の国からの脱出」では、アリス展の展示会場がそのまま脱出ゲームの舞台となる。
ももちんはこういうの初めてだったんだけど、謎解きはマジでむずかった・・・
初めは「こんなの楽勝でしょ」って思ったんだけど、途中からヒントしか見てなかった・・・
展示を見る+脱出ゲームで、3時間弱かかりました。
「不思議の国からの脱出」流れ
展示会場に入る前に、謎解きキット販売コーナーがあるよ。
謎解きキットは税込1,500円。
バインダーと謎解きキットが手渡される。
ファイルの中には、最初の謎解き冊子やヒント集、ペンシルなどが入っている。
謎解きを進めながら次の冊子をゲットし、ゴールまで進んでいく。
とってもおもしろいんだけど、謎解きだけで相当集中力がいるよ。
展示にエネルギー注ぎたいなら要注意!
ゲームで集めた冊子をひとまとめにしてファイルを作成できるようになっている。
ゲームの最中はヒント見ながら流して進めちゃったけど、帰ってから復習してみるとまたおもしろかった。
【松本会場】草間彌生ー魂のおきどころー
「不思議の国のアリス展」が開催された松本市美術館では、長野出身の草間彌生の作品展示にも力を入れている。
ももちんが「不思議の国のアリス展」を見に行ったとき、常設展示室で開催中の特集展示「草間彌生 魂のおきどころ」と合わせてみることができた。
絵画だけでなく、オブジェや照明、鏡の作品など、そのダイナミックさに思考が停止して、心で感じる時間でした。
特集展示「草間彌生 魂のおきどころ」期間は、2019年5月21日(火) 〜 2020年3月31日(火)だよ。
常設展示室の出口には、『不思議の国のアリス』本の拡大オブジェが!
撮影OKでした。
中身も大きい。。
草間彌生のアリスの世界を、最後まで楽しむことができました。
松本市美術館公式サイトまとめ
「不思議の国のアリス展」まとめ。
アリス展2019ポイント
- 原点となった『地下の国のアリス』資料
- ジョン・テニエルの下絵
- 世界中のアーティストによる「アリス」
- 絵だけにとどまらない「アリス」
ココがよかった
- 『不思議の国のアリス』誕生までのストーリーを資料で見ることができた
- テニエルの下絵原画を見ることができた
- アリスのストーリーを名だたるアーティストの挿絵とともに味わうことができた
- 国内外のアーティストのアリスの表現を一挙に見ることができた
ココに注意
- テニエルの原画は数十点と少なめ。テニエルがメインの展示ではない。
- 謎解きゲーム「不思議の国からの脱出」は集中力がいる。展示を見るのとゲームで3時間弱かかる。
さまざまなアーティストに愛され、進化している『不思議の国のアリス』の世界をたっぷり味わえる展示だよ。
アリス展に行く前に読んでおくと良い
アリスの記事