この前、銀座教文館に行ったとき、たまたま、バージニア・リー・バートンという絵本作家の展示をやっていた。
ももちんは、この人のこと、よく知らなかったんだけど、チラシに載っていた絵がとってもかわいかったので、観てきました。
バージニア・リー・バートンとは
Caldecott Medal-winner Virginia Lee Burton was born on this day in 1909. Find teaching ideas here: https://t.co/SfD6nNYrxe pic.twitter.com/EmxRLH9O9P
— ReadWriteThink.org (@RWTnow) August 30, 2019
アメリカの絵本作家・画家・デザイナー。
1909年、アメリカのマサチューセッツ州、ニュートンセンターに生まれる。
カリフォルニアの美術学校で学ぶかたわらバレエに親しむ。
1928年、父親の介護のため、ダンサーとしての契約をキャンセルし、美術一筋に生きる決心をする。
1931年に結婚、2児の母となる。
1932年海辺の小さな村フォリーコーブに住む。
1938年近所に住む女性に、長男のバイオリン教師を頼み、変わりにデザインを教える。この輪が広がりフォリーコーブ・デザイナーズへと展開する。
1943年『ちいさいおうち』がコルデコット賞を受賞。
1964年来日。バートン作品を訳した石井桃子と会い、かつら文庫を訪問。
1968年に肺がんのため59歳で死去。
参考:Wikipedia
代表作(絵本)
絵本の感想記事
いよいよ教文館へ!
教文館は、銀座にある本屋さん。今回紹介する展示階以外の階も、魅力的なので、ぜひ行ってみてね。
展示階の9階への入り口は、正面ではなく、横にあるよ。
1階のエレベーターホールには、こんなウェルカムスペース。フェルトのちいさいおうち!めっちゃかわいらしい。
うきうきしながら、エレベーターで9階へ。
教文館紹介
【銀座の老舗書店】教文館レビュー!絵本めぐりとカフェで至福の時間
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バージニア・リー・バートン展の感想
バージニア・リー・バートン展の感想は次のとおり。
バージニア・リー・バートン展
バートンを知らなくても絵本は知ってる!
この絵本、見たことないかな?
何を隠そう、この絵本の作者が、バージニア・リー・バートンなんだ。
みんなの中にも、バージニア・リー・バートンという人は知らなくても、絵本は、ひとつは見たことある人、いるんじゃないかな?
それも、子どもの頃に。
ももちんも、『ちいさいおうち』は知っていた。他にも、『せいめいのれきし』は、実家にあったのも思い出した。
どっちも、絵はとっても鮮明に覚えているけど、残念ながら内容は忘れてた。
今まで疑問に思ったことなかったけど、ずっと昔に見た本の絵を、大人になっても覚えているって、すごいことだと思わない?
子どもの心がとらえるのは、文字よりも、だんぜん絵の方が強いんだね。
バートンの絵は、世界中のたくさんの子どもたちの心に、多かれ少なかれ、成長の種をまいているんだよね。
絵そのものから伝わる躍動感
展示では、絵本のラフ画や製作にまつわるストーリー、バートンのこだわりポイントなどがあって、おもしろかった。
絵本を読んでいる人はもちろん、ももちんのように、内容全く覚えてなくても、楽しめた。
なぜって、絵そのものが、めちゃくちゃダイナミックで、ひきつけられたから。
なにより、色づかいが繊細で、美しいんだよね。とっても懐かしい感覚になるんだ。
会場では、「ちいさいおうち」に出てくるいろいろいろいろな風景を、手で回しながら楽しめる展示もあったよ。
あと、かわいいだけじゃなく、とっても精巧に描き上げられてるんだよね。
とくに、機械や自動車。「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」の疾走感がいい!
母、女性としてのヴァージニア
母としてのヴァージニア
展示では、ヴァージニア・リー・バートンの長男アリスティデス・デメトリアスのインタビュー映像もあったよ。
ヴァージニアは、家庭でも完璧主義の人だったみたい。早朝から夜遅くまで仕事をし続けたんだって。
母には大変な時期もありましたが、完璧な人間だと思います。
ギリシャ神話のアトラスのように、大変なことがあっても文句を言わず、肩をすぼめて「やりましょう、まだできます」と答える。
母はそういう人でした。
出典:『この本読んで!2017冬号』出版文化産業振興財団
絵本を描き始めたのは、二人の男の子が生まれてから。
息子たちに絵を見せ、話をきかせ、彼らが満足するまで何度でも徹底的に描きなおした。
そうやってできあがった絵本たちは、アメリカ中、世界中の子どもたちをしっかり惹きつけた。
女性としてのヴァージニア
ヴァージニア・リー・バートンのことで印象的だったのが、女性の社会での活躍を応援していた、ということ。
彼女の絵本の主人公たちは、身近な機械や乗り物が多い。そのどれもがみんな女の子の名前が与えられ、”she”で描かれているんだって。
後に結成されたフォリーコーブ・デザイナーズというグループでも、主婦たちが家庭で子どもを育てながらデザインを学び、自立していくのを指導し、助けた。
1930年代、まだまだ保守的な時代にあって、ヴァージニア・リー・バートンの活動は女性たちにパワーを与えたんだね。
絵本だけじゃない!テキスタイルにほれる
Here’s a delectable design by Folly Cove Designer Peggy Norton on today’s #NationalDessertDay! 🍎🥧
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Margaret (Peggy) Norton (1905-2000), “Apple Pie” 1951. Ink on cotton. #FollyCoveDesigners Collection of the Cape Ann Museum, Gloucester, MA. pic.twitter.com/yj20ROO5lT— Cape Ann Museum (@CapeAnnMuseum) October 14, 2020
バージニア・リー・バートンは、絵本作家だけじゃなく、デザイナーとしても有名だったんだって。
「フォリーコーブ・デザイナーズ」は、バートンが住む海辺の村で始まり、近所の主婦たちで構成された団体。
そこでつくられたテキスタイルが展示されていたんだけど、なんともかわいかった!
バートンは、デザインするとき、身近にある自然や生活の中に題材を探し、よく観察して充分に吸収することを大切にしたんだって。
どの作品も、すべてのプロセスを自分たちでやり遂げることをモットーとしていたのもすごい。
ロシアとか北欧のテキスタイルとか雑貨好きな女子なら、絶対ときめく色遣いと模様。
このテキスタイルで、ポーチとかハンカチとかあれば、ほんと素敵だろうなぁ。
6階ナルニア国で絵本や関連グッズが買える!
「ちいさいおうち の ばーじにあ・りー・ばーとん展」IN 銀座・ #教文館 はいよいよ本日、最終日となりました(17時閉場)。14時より田中厚子さんの大トリのトークあり。若干の空席がございます!https://t.co/0k1vKwGgiJ pic.twitter.com/BmIrHirNNI
— 教文館ナルニア国 (@narniastuff) 2018年5月7日
9階で展示を堪能したあとは、6階のナルニア国にも立ち寄りました。
ここでは、実際に絵本を見ることができます。
日本語版だけでなく、英語版の絵本も取り揃えています。
この展示会オリジナルでつくられたグッズの数々も素敵!
クリアファイル、ポストカード、マスキングテープ、トートバッグ・・・。
そして、ももちんがほれたテキスタイルのラッピングペーパーもありました。
購入したポストカード。
まとめ
「ちいさいおうちのばーじにあ・りー・ばーとん」
作者をよく知らないももちんでも楽しめました!
魅力は次の4つ!
展示の感想
大人になってから絵本を読むと、またおもしろいよ。
【終了】ちいさいおうち の ばーじにあ・りー・ばーとん 期日: 2018年3月17日(土)~ 2018年5月7日(月)まで |
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