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バージニア・リー・バートン展感想。絵本『ちいさいおうち』の世界!

2018年4月17日

この前、銀座教文館に行ったとき、たまたま、バージニア・リー・バートンという絵本作家の展示をやっていた。

ももちんは、この人のこと、よく知らなかったんだけど、チラシに載っていた絵がとってもかわいかったので、観てきました。

バージニア・リー・バートンとは

アメリカの絵本作家・画家・デザイナー。

1909年、アメリカのマサチューセッツ州、ニュートンセンターに生まれる。

カリフォルニアの美術学校で学ぶかたわらバレエに親しむ。

1928年、父親の介護のため、ダンサーとしての契約をキャンセルし、美術一筋に生きる決心をする。

1931年に結婚、2児の母となる。

1932年海辺の小さな村フォリーコーブに住む。

1938年近所に住む女性に、長男のバイオリン教師を頼み、変わりにデザインを教える。この輪が広がりフォリーコーブ・デザイナーズへと展開する。

1943年『ちいさいおうち』がコルデコット賞を受賞。

1964年来日。バートン作品を訳した石井桃子と会い、かつら文庫を訪問。

1968年に肺がんのため59歳で死去。

参考:Wikipedia

代表作(絵本)

絵本の感想記事

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いよいよ教文館へ!

教文館は、銀座にある本屋さん。今回紹介する展示階以外の階も、魅力的なので、ぜひ行ってみてね。

展示階の9階への入り口は、正面ではなく、横にあるよ。

1階のエレベーターホールには、こんなウェルカムスペース。フェルトのちいさいおうち!めっちゃかわいらしい。

うきうきしながら、エレベーターで9階へ。

教文館紹介

【銀座の老舗書店】教文館レビュー!絵本めぐりとカフェで至福の時間

この前、東京に行ったので、ももちんの大好きな本屋さん、教文館にも立ちよってきたよ。 銀座にある本屋さんなんだけど、絵本や児童文学が充実してて、カフェまである。 ももちんの好きなものが詰まってる場所なん ...

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バージニア・リー・バートン展の感想

バージニア・リー・バートン展の感想は次のとおり。

バージニア・リー・バートン展

 

ももちん
一つずつ見ていこう。

バートンを知らなくても絵本は知ってる!

出典:バージニア・リー・バートン『ちいさいおうち』いしいももこ訳、1965年、岩波書店

この絵本、見たことないかな?

何を隠そう、この絵本の作者が、バージニア・リー・バートンなんだ。

みんなの中にも、バージニア・リー・バートンという人は知らなくても、絵本は、ひとつは見たことある人、いるんじゃないかな?

それも、子どもの頃に。

ももちんも、『ちいさいおうち』は知っていた。他にも、『せいめいのれきし』は、実家にあったのも思い出した。

どっちも、絵はとっても鮮明に覚えているけど、残念ながら内容は忘れてた。

今まで疑問に思ったことなかったけど、ずっと昔に見た本の絵を、大人になっても覚えているって、すごいことだと思わない?

子どもの心がとらえるのは、文字よりも、だんぜん絵の方が強いんだね。

バートンの絵は、世界中のたくさんの子どもたちの心に、多かれ少なかれ、成長の種をまいているんだよね。

 

絵そのものから伝わる躍動感

展示では、絵本のラフ画や製作にまつわるストーリー、バートンのこだわりポイントなどがあって、おもしろかった。

絵本を読んでいる人はもちろん、ももちんのように、内容全く覚えてなくても、楽しめた。

なぜって、絵そのものが、めちゃくちゃダイナミックで、ひきつけられたから。

なにより、色づかいが繊細で、美しいんだよね。とっても懐かしい感覚になるんだ。

会場では、「ちいさいおうち」に出てくるいろいろいろいろな風景を、手で回しながら楽しめる展示もあったよ。

あと、かわいいだけじゃなく、とっても精巧に描き上げられてるんだよね。

とくに、機械や自動車。「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」の疾走感がいい!

 

母、女性としてのヴァージニア

母としてのヴァージニア

展示では、ヴァージニア・リー・バートンの長男アリスティデス・デメトリアスのインタビュー映像もあったよ。

ヴァージニアは、家庭でも完璧主義の人だったみたい。早朝から夜遅くまで仕事をし続けたんだって。

母には大変な時期もありましたが、完璧な人間だと思います。

ギリシャ神話のアトラスのように、大変なことがあっても文句を言わず、肩をすぼめて「やりましょう、まだできます」と答える。

母はそういう人でした。

出典:『この本読んで!2017冬号』出版文化産業振興財団

絵本を描き始めたのは、二人の男の子が生まれてから。

息子たちに絵を見せ、話をきかせ、彼らが満足するまで何度でも徹底的に描きなおした。

そうやってできあがった絵本たちは、アメリカ中、世界中の子どもたちをしっかり惹きつけた。

 

女性としてのヴァージニア

ヴァージニア・リー・バートンのことで印象的だったのが、女性の社会での活躍を応援していた、ということ。

彼女の絵本の主人公たちは、身近な機械や乗り物が多い。そのどれもがみんな女の子の名前が与えられ、”she”で描かれているんだって。

後に結成されたフォリーコーブ・デザイナーズというグループでも、主婦たちが家庭で子どもを育てながらデザインを学び、自立していくのを指導し、助けた。

1930年代、まだまだ保守的な時代にあって、ヴァージニア・リー・バートンの活動は女性たちにパワーを与えたんだね。

 

絵本だけじゃない!テキスタイルにほれる

バージニア・リー・バートンは、絵本作家だけじゃなく、デザイナーとしても有名だったんだって。

「フォリーコーブ・デザイナーズ」は、バートンが住む海辺の村で始まり、近所の主婦たちで構成された団体。

そこでつくられたテキスタイルが展示されていたんだけど、なんともかわいかった!

バートンは、デザインするとき、身近にある自然や生活の中に題材を探し、よく観察して充分に吸収することを大切にしたんだって。

どの作品も、すべてのプロセスを自分たちでやり遂げることをモットーとしていたのもすごい。

ロシアとか北欧のテキスタイルとか雑貨好きな女子なら、絶対ときめく色遣いと模様。

このテキスタイルで、ポーチとかハンカチとかあれば、ほんと素敵だろうなぁ。

 

6階ナルニア国で絵本や関連グッズが買える!

9階で展示を堪能したあとは、6階のナルニア国にも立ち寄りました。

ここでは、実際に絵本を見ることができます。

日本語版だけでなく、英語版の絵本も取り揃えています。

この展示会オリジナルでつくられたグッズの数々も素敵!

クリアファイル、ポストカード、マスキングテープ、トートバッグ・・・。

そして、ももちんがほれたテキスタイルのラッピングペーパーもありました。

購入したポストカード。

 

まとめ

「ちいさいおうちのばーじにあ・りー・ばーとん」

作者をよく知らないももちんでも楽しめました!

魅力は次の4つ!

展示の感想

 

大人になってから絵本を読むと、またおもしろいよ。

【終了】ちいさいおうち の ばーじにあ・りー・ばーとん

期日: 2018年3月17日(土)~ 2018年5月7日(月)まで
時間: 11時~19時半
※最終日17時まで
場所: 教文館9階ウェンライトホール
主催: 教文館
〒104-0061
東京都中央区銀座4-5-1
TEL : 03-3561-8446(代表) / FAX : 03-3535-5052

 

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  • この記事を書いた人

ももちん

夫と猫たちと山梨在住。海外の児童文学・絵本好き。 紙書籍派だけど、電子書籍も使い中。 今日はどんな本読もうかな。

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