
「ムーミン」シリーズは、アニメやキャラクターだけ知っている人も多いけど、原作は児童文学。
児童文学シリーズや絵本・アニメなど、いろんな形の「ムーミン」をまとめてみた。
こんな方におすすめ
- アニメやキャラクターだけ知っている「ムーミン」の原作を読んでみたいが、どれから読めばいいかわからない
- 「ムーミン」の絵本・コミックやアニメなどについて知りたい
『ムーミン』最新情報

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「ムーミン」とは?
「ムーミン」シリーズは、フィンランドの作家・トーベ・ヤンソンが発表した児童文学。
第一作は1945年発表の『小さなトロールと大きな洪水』(原題:Småtrollen och den stora översvämningen)で、以後1970年までに全9冊が発表された。
日本で最初の出版は、1964年、講談社より刊行された『少年少女新世界文学全集 第27巻』掲載の「ムーミン谷の冬」(山室静訳)。
他に、トーベ・ヤンソン自身が関わったムーミンの作品には絵本・コミックがある。
ムーミンは、アニメや映画、関連本も多数発表されており、世界的人気を誇るキャラクターとして親しまれている。
ムーミン小説一覧
- 『小さなトロールと大きな洪水』1945年感想記事はこちら。
- 『ムーミン谷の彗星』1946年(1956年改訂・1968年三訂)感想記事はこちら。
- 『たのしいムーミン一家』1948年感想記事はこちら。
- 『ムーミンパパの思い出』1950年感想記事はこちら。
- 『ムーミン谷の夏まつり』1954年感想記事はこちら。
- 『ムーミン谷の冬』1957年:国際アンデルセン賞作家賞受賞作品。感想記事はこちら。
- 『ムーミン谷の仲間たち』1962年感想記事はこちら。
- 『ムーミンパパの海へいく』1965年感想記事はこちら。
- 『ムーミン谷の十一月』1970年感想記事はこちら。
参考:Wikipedia
トーベ・ヤンソン紹介
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東京・六本木で開催された「ムーミン展」に行ってきた。 ムーミン小説・絵本ファンの大人がたっぷり楽しめる、ぜいたくな展示。 原画が充実しているので、ぜひ、本を読んでから行くのをおすすめするよ。 こんな方 ...
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小説「ムーミン」をシリーズで読もう!
小説「ムーミン」シリーズは、文庫・児童文庫・ハードカバーで読むことができる。
いずれも講談社より刊行されていて、翻訳も挿絵も共通なので、自分に読みやすい形の本を選ぼう。
ムーミン全集が新版で刊行!
2019年に講談社より刊行されたのが、ソフトカバーの『ムーミン全集[新版]』。
講談社1990年刊のハードカバー『ムーミン童話全集』を改訂したもの。
翻訳を現代的な表現・言い回しに整え、読みやすくし、クリアなさし絵に全点差し替えられている。
ソフトカバーなので『ムーミン童話全集』より若干お手頃価格。
これから「ムーミン」シリーズを買って読もうと思っているなら、最新版のこちらがおすすめ。
ふりがなが少ないので大人が読みやすい印象。
電子書籍版あり。
2020年10月発売
新版はココがおすすめ
- 翻訳が現代的な表現、言い回しに整えられているので読みやすい
- クリアなさし絵に全点差し替え
- ふりがな少なめで大人が読みやすい
- ソフトカバーなので持ち歩きやすい
- 電子書籍で読める
ムーミン童話全集(ハードカバー)
講談社1990年刊の『ムーミン童話全集』は、子どもが繰り返し読むのに適したハードカバー。
字が大きめで漢字も少なめなので、さらに易しく読める。
旧版(ハードカバー)はこちら
講談社文庫
講談社文庫の「ムーミン」シリーズは、1978年に初めて刊行された。
2011年に新装版が刊行。
写真では2011年刊行時の表紙だが、2019年3月現在、フィンランド最新刊と共通のカバーデザインに改められている。
文庫版だけど挿絵が豊富で、ふりがなも少なく読みやすい。
大人が手軽にムーミンを読みたいなら、講談社文庫がおすすめ。
電子書籍版あり。
文庫はココがおすすめ
- ふりがな少なめで大人が読みやすい
- 値段がお手頃で気軽に読める
- 電子書籍で読める
講談社青い鳥文庫
講談社青い鳥文庫は、1980年に創刊された児童文庫。
「ムーミン」シリーズは1980年に初めて刊行され、2013~2015年に新装版が刊行された。
児童文庫だけど、字は小さく漢字も多い。ふりがなもふられているが、難易度は文庫版とそんなに変わらない。
児童文庫はココがおすすめ
- 文庫よりサイズが大きめで読みやすい
- ふりがな付き
- 児童文庫にしては文字が小さいので、子どもが読むなら童話全集か新版の方がおすすめ
『たのしいムーミン一家』復刻版

2015年に講談社より、ムーミン出版70周年を記念して刊行されたのは、『たのしいムーミン一家』の復刻版。
表紙がとにかくかわいい!
函入りなのでプレゼントにも最適。
付録として、表紙ポストカードと、過去に出版されたムーミン童話が一覧となっている「ムーミン童話日本出版50年のあゆみ」も封入されている。
『たのしいムーミン一家』感想
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小説『たのしいムーミン一家』あらすじと感想。人気を決定づけた名作
『たのしいムーミン一家』はトーベ・ヤンソンの小説「ムーミン」シリーズの3作目。 ムーミンシリーズで日本で一番読まれているのはこの「たのしいムーミン一家」。 ほのぼのした中にもたくさんの冒険があって味わ ...
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復刻版はココがおすすめ
- ムーミンシリーズのなかでも『たのしいムーミン一家』だけの特別感
- 表紙がかわいい
- 付録のポストカードと冊子つき
- 函入りなのでプレゼントにも最適
ヤンソン自ら描き下ろした絵本
「ムーミン」の絵本はたくさん刊行されている。
その中でも、ヤンソン自らが描き下ろしたり、制作にかかわった絵本は4冊。
『さびしがりやのクニット』『ムーミン谷へのふしぎな旅』は、ムーミントロールがほとんど登場しないので、絵本でムーミントロールを読みたい人は注意。
2019年3月以降新版が刊行されている。
絵本『それからどうなるの?』

2019年6月に刊行されたのが、絵本『それからどうなるの?』(原題:Hur gick det sen?)。原書は1952年刊行。
1965年講談社刊の『世界の童話10 北欧・南欧童話集』に「さて、それから」と題して収録された。翻訳は山室静、挿絵は井上洋介。
1971年、山室静の翻訳で『それからどうなるの』と題され絵本として刊行、1991年、渡部翠訳で講談社より刊行された絵本の新装版。
初めてのムーミン絵本で、各ページに穴を開けたり切り取りながら、めくっていくと話が展開していく、ユニークさが特徴。
この絵本の色使いはあまり児童書らしくない。黒と白を基調に、少しくすんだ青、鮮やかな赤、黄土色、明るい黄色を配した、どちらかというと毒々しい色合いなのだ。
引用元:『ムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソン』トゥーラ・カルヤライネン著、セルボ貴子・ 五十嵐淳訳、河出書房新社、2014年
異彩を放つ色合いに、大人も子どももくぎづけになるだろうと思う。
ムーミンとミムラねえさんが、ちびのミイをさがして大冒険するお話。
ちびのミイが好きな人にはたまらない1冊。
参考:Wikpedia、『ムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソン』トゥーラ・カルヤライネン著、セルボ貴子・ 五十嵐淳訳、河出書房新社、2014年
絵本『さびしがりやのクニット』

2019年4月に刊行されたのが、絵本『さびしがりやのクニット』(原題:Vem ska trösta Knyttet?)。原書は1960年刊行。
1971年山室静の翻訳、1991年渡部翠訳で講談社より刊行で講談社より刊行された同名の絵本の新装版。
トーベ・ヤンソンがパートナーのトゥーリッキに捧げた、2冊目のムーミン絵本。
ページ全体にいきわたる絵の美しい色づかい。
ひとりぼっちのトロールのクニットが、友だちを探す旅に出て、素敵なガールフレンドにめぐり会うお話。
絵と物語の完成度が素晴らしく、ももちんがムーミン絵本の中でいちばんすきな1冊。
クニットとスクルットのカップルは、絵本『ムーミンやしきはひみつのにおい』にも登場しているよ。
DVDもチェック!
絵本『さびしがりやのクニット』と『それからどうなるの?』は、映像で楽しむこともできる。
トーベ・ヤンソンが自ら監修もつとめ、原作の絵本に忠実にアニメ化したもの。
カルピスまんが劇場シリーズでムーミンの声をつとめた岸田今日子がナレーションをつとめている。
絵本『ムーミン谷へのふしぎな旅』

2019年3月に刊行されたのが、絵本『ムーミン谷へのふしぎな旅』(原題:Den farliga resan )。
1980年に小野寺百合子訳、後に1991年渡部翠訳で講談社より刊行された同名の絵本の新装版。
原書は1977年に刊行された、トーベ・ヤンソン最後の絵本。
ヤンソンが絵本のために描き下ろした壮大で美しい水彩画が、なんといっても素晴らしい。
物語前半の絵は、子どもが読むと怖いのでは?と思うくらい不気味で迫力がある。
その分、最後のムーミン谷の風景が色彩鮮やかで思わずため息が出る。
物語は、気むずかしやの女の子スサンナが、不思議なめがねをかけ、出会った仲間とムーミン谷を目指すお話。
スサンナに共感できないまま最後まで行ってしまい、ちょっと物足りない展開だったり、トフスランとビフスランの口調が、小説と統一されてないのが惜しい。
だけど、「初めに絵ありき」のスタンスで描かれたこの絵本は、絵を味わう醍醐味がある。

絵本『ムーミンやしきはひみつのにおい』

『ムーミンやしきはひみつのにおい』(原題:Skurken i Muminhuset)は1980年刊行。
日本では2014年、渡部翠訳で講談社より刊行。
ヤンソンが手掛けた唯一の写真絵本。
大のムーミンファンの医師ペンッティ・エイストラが、趣味でムーミン屋敷の立体模型を完成させて、それを見せるためにトーベ・ヤンソンの元にやってきた。
その後、さらに大きく精巧なムーミン屋敷の立体模型をトゥーリッキやドクター・ペンッティともに作り上げ、弟のペル・ウ-ロフ・ヤンソンが撮影した。
ある秋の夜、事件の気配を感じたちびのミイとムーミントロールたちが、ムーミン屋敷を探検するお話。
ムーミン・コミック限定キャラクターのスティンキーが登場する。
ムーミン屋敷の立体模型はもちろん、家具、道具や食べ物、人形の表情一つ一つがこだわって制作されているのが伝わってくる。
思わずページごとにまじまじと見入ってしまうほどの精巧さ。
ムーミン屋敷の立体模型はフィンランドにあるムーミン美術館で展示されているとのこと。実物を見てみたい!
オリジナル絵本はココがおすすめ
- 絵本でしか読めないエピソードが読める
- ヤンソンが絵本のために描き下ろした絵を楽しめる
- ヤンソン自らが手がけたドールハウスや人形は必見(『ムーミンやしきはひみつのにおい』)
ムーミン・コミックス

右『あこがれの遠い土地 (ムーミン・コミックス)』
いずれもトーベ・ヤンソン&ラルス・ヤンソン作、冨原眞弓訳、筑摩書房、2000年
1953~1975年にかけて、イギリスの夕刊紙『イブニング・ニュース』で連載されたコミック版ムーミン。
マンガはトーベ・ヤンソンと弟のラルス・ヤンソンが共同で手がけた。
「ムーミン・コミックス」は、1954~1975年、イギリスの新聞に連載された。
トーベ・ヤンソンと弟のラルス・ヤンソンの共作で、全73話。
日本では、1969年、29話を抜粋して「ムーミンまんがシリーズ」として講談社より刊行された。(訳者不明、草森紳一解説)
1991年、10話を抜粋して「えほんこみっくすムーミンの冒険日記」として福武書店より刊行。(野中しぎ訳)
2000~2001年、42話を抜粋して全14巻のコミックにまとめられた『ムーミン・コミックス』は、筑摩書房より刊行された。(冨原眞弓訳)
小説や絵本とはちょっと趣が違い、風刺がきいた大人向けのストーリーが多い。
コミックオリジナルのストーリーとキャラクターも登場する。
ムーミン・コミックスシリーズ
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ムーミン・コミックス
- 『黄金のしっぽ』2000年7月
- 『あこがれの遠い土地』2000年8月
- 『ムーミン、海へいく』2000年9月
- 『恋するムーミン』2000年10月
- 『ムーミン谷のクリスマス』2000年11月
- 『おかしなお客さん』2000年12月
- 『まいごの火星人』2001年1月
- 『ムーミンパパとひみつ団』2001年2月
- 『彗星がふってくる日』2001年3月
- 『春の気分』2001年4月
- 『魔法のカエルとおとぎの国』2001年5月
- 『ふしぎなごっこ遊び』2001年6月
- 『しあわせな日々』2001年7月
- 『ひとりぼっちのムーミン』2001年8月
セレクション編
- 『ムーミン・コミックス セレクション1ムーミン谷へようこそ』2015年12月
- 『ムーミン・コミックス セレクション2ムーミン一家のふしぎな旅』2015年12月
英語対訳
- 『英語対訳 ムーミン・コミックス』2020年10月
参考:Wikipedia、『MOE』2015年12月号、白泉社
コミックはココがおすすめ
- ふだん小説を読まない、活字が苦手な人も楽しめる
- コミックオリジナルのストーリーとキャラクター
- ストーリーをわかりやすく楽しめる
ヤンソン原画の絵本シリーズ
トーベ・ヤンソンのイラストをカラーで楽しむことができるムーミン絵本シリーズ。
絵本・ムーミン谷から
「絵本・ムーミン谷から」は、講談社が1998~2000年に刊行した絵本シリーズ。全6冊。
お話はヤンソンのムーミン童話シリーズをベースにしている。
ヤンソンのモノクロ原画に着色し、子ども向けの絵本にしている。
1冊1話で値段も手ごろ。
文と構成は岡村美恵子。
絵本ムーミン谷からシリーズ
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- 『ムーミン谷に春がきた』1998年4月
- 『ムーミンと空とぶえんばん』1998年7月
- 『ムーミン谷の大こうずい』1999年1月
- 『ムーミン谷のすい星』1999年3月
- 『ムーミン谷のふしぎな夏』1999年7月
- 『ムーミン一家とメイドのミーサン』2000年5月
ムーミンのおはなしえほん(徳間書店)

『ゆうれいがこわいの?ムーミントロール』2013年
『ムーミントロールと氷のおまつり』2018年
いずれもトーベ&ラルス・ヤンソン作、当麻ゆか訳、徳間書店
「ムーミンのおはなしえほん」シリーズは、徳間書店が2011年から刊行している絵本シリーズ。
イラストは、「ムーミン・コミックス」も手掛けるトーベ・ヤンソンと弟のラルス・ヤンソンのオリジナル。
童話では読めないオリジナル・ソトーリー。
お話のひとつひとつに愛が込められていて、完成度が高い。
イラストもカラフルで繊細で、大人が読んでも楽しめる。
シリーズで揃えるのもいいけど、図書館で実際に読んでみて、気になるお話のものを手元に置くのもおすすめ。
「スノークのおじょうさん」が「フローレン」、「おしゃまさん」が「トゥーティッキ」と表記されている。
翻訳は当麻ゆか。
ムーミンのおはなしえほんシリーズ
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- 『ゆきがふるよ、ムーミントロール』2011年10月
- 『おたんじょうびね、ムーミントロール』2012年3月
- 『ぼうけんにいこうよ、ムーミントロール』2012年6月
- 『ともだちをさがそう、ムーミントロール』2013年2月
- 『ゆうれいがこわいの? ムーミントロール』2013年9月
- 『とおくがみえるね、ムーミントロール』2015年1月
- 『ほしをひろった? ムーミントロール』2015年8月
- 『夏のあらしとムーミントロール』2016年8月
- 『ムーミントロールと氷のおまつり』2018年12月
- 『ムーミントロールと金のはっぱ』2019年10月
- 『春がきたよ、ムーミントロール』2020年3月
- 『ムーミントロールと真夏のミステリー 』2021年6月
- 『ミイをたすけて! ムーミントロール』2023年9月
絵本シリーズはココがおすすめ
- ヤンソンの絵をカラーで楽しめる
- 1冊1話なので気軽に楽しめる
- 子どもと一緒に楽しめる
ヤンソン原案の絵本
ここから紹介するのは、ヤンソンが原画を手がけたわけではないけれど、ムーミンを愛する後継者たちが絵を手がけた絵本シリーズ。
クラシック・ムーミン絵本
2019年から徳間書店より刊行されているのが、「クラシック・ムーミン絵本」シリーズ。
お話はトーベ・ヤンソンの小説を元にしているけど、絵を手がけるのは、ムーミンの版権を管理するムーミン・キャラクターズ社の公認画家。
小説の中のお話を子どもも読みやすくし、カラフルな絵本に仕上がっている。
シリーズ通して翻訳を手がけるのはオスターグレン晴子。
絵本『ムーミン谷のクリスマス』
絵本『ムーミン谷のクリスマス』は、2019年11月に刊行された。
文はアレックス・ハリディとセシリア・ダヴィッドソン、絵はフィリッパ・ヴィードルンドが手がけた。
元になっているお話は小説『ムーミン谷の仲間たち』の「もみの木」という短編。
フィリッパ・ヴィードルンドインタビュー掲載
原作紹介
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クリスマス短編「もみの木」感想。短編集『ムーミン谷の仲間たち』より
「もみの木」はトーベ・ヤンソンの短編集『ムーミン谷の仲間たち』に収録されている短編。 ムーミン一家が初めての「クリスマス」を過ごす物語。 この記事でわかること ムーミン短編「もみの木」のあらすじとみど ...
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絵本『ムーミントロールと小さな竜』
絵本『ムーミントロールと小さな竜』は、2020年4月に刊行された。
文はセシリア・ダヴィッドソン、絵はセシリア・ヘイッキラが手がけた。
元になっているお話は小説『ムーミン谷の仲間たち』の「世界でいちばんさいごの竜」という短編。
原作紹介
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短編「世界でいちばんさいごの竜」感想。『ムーミン谷の仲間たち』より
「世界でいちばんさいごの竜」はトーベ・ヤンソンの短編集『ムーミン谷の仲間たち』に収録されている短編。 ムーミントロールが小さな竜の生き残りを見つけ、かわいがるお話。 この記事でわかること ムーミン短編 ...
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絵本『ムーミンやしきのすがたの見えないおきゃくさま』
絵本『ムーミンやしきのすがたの見えないおきゃくさま』は、2020年7月に刊行された。
文はセシリア・ダヴィッドソン、絵はフィリッパ・ヴィードルンドが手がけた。
元になっているお話は小説『ムーミン谷の仲間たち』の「目に見えない子」という短編。
原作紹介
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ムーミン短編「目に見えない子」感想。『ムーミン谷の仲間たち』より
「目に見えない子」はトーベ・ヤンソンの短編集『ムーミン谷の仲間たち』に収録されている短編。 姿が見えなくなってしまった女の子ニンニがムーミン一家とともに過ごす物語。 この記事でわかること ムーミン短編 ...
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絵本『ムーミン一家の海の冒険』

絵本『ムーミン一家の海の冒険』は、2021年7月に刊行された。
文はアレックス・ハリディ・セシリア・ダヴィッドソン、絵はフィリッパ・ヴィードルンドが手がけた。
元になっているお話は小説『ムーミンパパの思い出』。
原作では若かりし頃のムーミンパパが友人のフレドリクソン・ヨクサル・ロッドユールと冒険をするが、絵本ではムーミンパパ・ママ・ムーミントロール・スニフ・ミイが冒険をする。
原作紹介
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小説『ムーミンパパの思い出』あらすじと感想。若きパパの冒険と成長
『ムーミンパパの思い出』はトーベ・ヤンソンの小説「ムーミン」シリーズの4作目。 ムーミンパパが自分の若かりし頃を「思い出の記」につづり、息子たちに語り聞かせる。 ムーミンパパの冒険と友情、心の成長が描 ...
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絵本『ムーミントロールの冬』
絵本『ムーミントロールの冬』は、2023年11月に刊行。
文はアレックス・ハリディ・セシリア・ダヴィッドソン、絵はマヤ・ヨンソンが手がけた。
元になっているお話は小説『ムーミン谷の冬』。
原作紹介
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小説『ムーミン谷の冬』あらすじと感想。一人冬眠から覚めるムーミン
『ムーミン谷の冬』はトーベ・ヤンソンの小説「ムーミン」シリーズの6作目。 ムーミントロールがひとリ冬眠から目をさまし、初めて冬の世界を見る。 おしゃまさんと心を通わせながら、冬の静けさと魅力を知ってい ...
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童話『ムーミン谷のおはなし』
童話集『ムーミン谷のおはなし』は、2020年9月に刊行された。
文はアレックス・ハリディ・セシリア・ダヴィッドソン、絵はセシリア・ヘイッキラが手がけた。
トーベ・ヤンソンのムーミンのエピソードから、小さい子どもが楽しめるように短くまとめた三話をおさめた童話集。
元になっているお話は次の3つ。
- 『小さなトロールと大きな洪水』より、ムーミントロールたちがムーミン谷を見つけて住み着くまでのお話
- 『たのしいムーミン一家』より、ムーミンやしきをジャングルに変えてしまったふしぎな魔法のぼうしのお話
- 電気をもとめてさまよう不気味ないきものニョロニョロたちが集う島でのお話
徳間ムーミンアニメ絵本 ムーミン谷のなかまたち
「徳間ムーミンアニメ絵本 ムーミン谷のなかまたち」シリーズは、2019~2020年にかけて放送されたCGアニメーション『ムーミン谷のなかまたち』を絵本にしたシリーズ。
翻訳は、シリーズを通し「ムーミンのおはなしえほん」の翻訳を手がけた当麻ゆか。
小学校低学年から読むことができるように、漢字にはすべてふりがなつき。
「です」「ます」調でやさしい言葉遣い。
『ムーミン谷のなかまたち リトルミイがやってきた』
『ムーミン谷のなかまたち リトルミイがやってきた』は、2020年刊行。
収録されているお話は次の通り。
- リトルミイがやってきた
- 春のしらべ
- 世界でいちばん最後の竜
- エンマの劇場
- 黄金のしっぽ
- ニョロニョロの島
- スナフキンと公園番
- とてつもなく大きな魚
- モランの夜
『ムーミン谷のなかまたち 真冬のご先祖さま』
『ムーミン谷のなかまたち 真冬のご先祖さま』は、2021年刊行。
収録されているお話は次の通り。
- ママ、メイドをやとう
- こわがりオバケ
- 姿の見えない子
- 真冬のご先祖さま
- やっかいな冬
- 火の精
- ムーミンパパとその息子
- さよならリトルミイ
- フィリフヨンカさん怪事件
『ムーミン谷のなかまたち ムーミンパパの島』
『ムーミン谷のなかまたち ムーミンパパの島』は、2022年刊行。
収録されているお話は次の通り。
- 飛行おにの帽子
- トフスランとビフスラン
- ルビーの王さま
- お別れのとき
- ムーミンパパの島
- ムーミンママの壁画
- ムーミントロールとうみうま
- ムーミン谷の十一月
アニメ
「ムーミン」は、アニメもとっても有名。
ここでは、アニメになった「ムーミン」を紹介するよ。
あなたの親しみやすい「ムーミン」はどっちかな?
3Dアニメ『ムーミン谷のなかまたち』
引用元:『ムーミン谷のなかまたち』公式サイト2019年からNHK BS4Kで放送されたのが、3Dアニメ『ムーミン谷のなかまたち』。
フィンランドとイギリス合作のアニメシリーズで、声優陣も豪華。
ムーミントロール役はタロン・エガートン(『キングスマン』主演)、ムーミンママはロザムンド・パイク(『ゴーン・ガール』主演)、ほかにもケイト・ウィンスレットとか、映画にあまり詳しくないももちんでもよく知ってる俳優さんばかり。
日本語吹替版も、スナフキン役を高橋一生さんがつとめると話題に。
2020年2月には、DVD/Blu-rayセットが発売。
2020年1月からシーズン2が放送された。
『ムーミン谷のなかまたち』公式サイトパペット・アニメーション
1979年、トーベ・ヤンソンとラルス・ヤンソン監修のもとポーランドで制作されたのは、パペットアニメーション(全78話)のムーミン。
ドイツやイギリスでも放映され人気を博し、トーベ自身も大好きな作品だと語っていたという。
パペットアニメーションとは、人形やぬいぐるみを被写体とし、コマ撮りで制作されたアニメーションのこと。
日本では、カルピスまんが劇場シリーズでムーミンの声をつとめた岸田今日子が一人ですべてのキャラクターの吹替を演じ、1990年にNHKBS2で放映された。
2012年、フィンランドでデジタル・リマスター版が制作されると、日本でも松たか子・段田康則の吹替で再吹き替えされた。
どちらもDVDで見ることができる。
参考:Wikipedia、『pen』2015年2月15日号(CCCメディアハウス)
岸田今日子版・全78話
松たか子・段田康則版・全50話
【2023年12月公開】劇場版パペット・アニメーション『ムーミンパパの思い出』
2012年にフィンランドで制作されたデジタル・リマスター版は、劇場版用に再編集され、日本でも公開されている。
どことなくレトロな人形たちは、もともとが1979年に制作されたものだったからなんだね。
2023年12月に公開の最新作は『ムーミンパパの思い出』。
吹き替えは1990年テレビ東京で放送されたアニメ『楽しいムーミン一家』(後に紹介)の出演者が担当している。
参考:Wikipedia
劇場版パペット・アニメーション『ムーミン谷の夏まつり』(2008年)
引用元:Moomin and Midsummer Madness/YouTube ムービー『劇場版ムーミン パペット・アニメーション 〜ムーミン谷の夏まつり〜』は2008年に公開された。
ナレーションを小泉今日子がつとめた。
劇場版パペット・アニメーション『ムーミン谷の彗星』(2010年)
『劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション』は2010年に公開された。
主題歌をビョークがうたい、デンマークの代表的な俳優マッツ・ミケルセンが声優をつとめたことでも有名になった。
劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション公式サイト『ムーミン谷の彗星』本の感想
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小説『ムーミン谷の彗星』あらすじと感想。地球危機が不気味な異色作
『ムーミン谷の彗星』はフィンランドの作家トーベ・ヤンソンのファンタジー小説。 ムーミンたちがスナフキンやスノークのおじょうさんたちと出会い、冒険する物語。 今回は、『ムーミン谷の彗星』を紹介するよ。 ...
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劇場版パペット・アニメーション『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』(2017年)
引用元:映画『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』 公式サイト『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』は、2017年に公開された。
内容は、「ふだんは冬眠するムーミントロールが、今年は目覚めてしまい、“クリスマスさん"を迎える準備に奮闘する。」というもの。
原作小説『ムーミン谷の仲間たち』の短編「もみの木」と、『ムーミン谷の冬』をかけ合わせたもののよう。
主人公・ムーミントロールの吹替は宮沢りえが担当している。
参考:Wikipedia
アニメ『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』
引用元:劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス(日本語吹替版) (予告編)/YouTube ムービー『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』(原題:MOOMINS on the RIVIERA)は、2015年に公開された長編アニメ映画。
トーベ・ヤンソン生誕100周年を記念し、フィンランドで制作された。
原作は「ムーミン・コミックス」からとった。
小説シリーズでは「スノークのおじょうさん」として知られるフローレンの希望で、ムーミン一家はリゾート地リビエラへ降り立つ。
吹き替えは1990年テレビ東京で放送されたアニメ『楽しいムーミン一家』(次に紹介)の出演者が担当している。
参考:Wikipedia、『pen』2015年2月15日号(CCCメディアハウス)
『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』特集
監督はトーベ本人を知るハンナ・ミヘラ
引用元:トーベ・ヤンソン - 「HARU-the Island of the Solitary」「Tove and Tooti in Europe」/ Victor Entertainment『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』の監督をつとめたのは、トーベ・ヤンソンのドキュメンタリー映画『トーベとトゥーティの欧州旅行』『ハル、孤独の島』を手がけたハンナ・ミヘラ。
トーベ本人を知るハンナ・ミヘラは、原作のムーミン・コミックスに忠実にキャラクターデザイン・構図を再現した。
手描きによる作画と色使いにこだわり、オリジナルに近い世界観をつくることに成功した。
参考:Wikipedia、『pen』2015年2月15日号(CCCメディアハウス)
アニメシリーズ『楽しいムーミン一家』
『楽しいムーミン一家』『楽しいムーミン一家 冒険日記』は、1990-1992年にかけてテレビ東京で放送されたアニメシリーズ。
原作者のトーベ・ヤンソンとラルス・ヤンソンも制作にかかわり、世界中で放送される大人気作となった。
キャラクターをデザインしたのは、映画『天空の城ラピュタ』の作画なども手がけた名倉靖博。
オーディションでトーベ・ヤンソン本人から選ばれたという。
小説に『たのしいムーミン一家』があるが、アニメ『楽しいムーミン一家』とは扱っているエピソードが違う。
アニメ『楽しいムーミン一家』全78話のうち、小説『たのしいムーミン一家』からエピソードをとったものは初めの8話。
アニメ『楽しいムーミン一家 冒険日記』は全26話で、原作は主にコミックからとられている。
『楽しいムーミン一家』『楽しいムーミン一家 冒険日記』のDVDは、権利上の問題から、2019年3月現在発売されていない。
中古品の販売や図書館での視聴はすることができる。
キャラクター | 声優 |
ムーミン・トロール | 高山みなみ |
ムーミンパパ | 大塚明夫 |
ムーミンママ | 谷育子 |
フローレン | かないみか |
スナフキン | 子安武人 |
ミイ | 佐久間レイ |
参考:Wikipedia、『pen』2015年2月15日号(CCCメディアハウス)
『たのしいムーミン一家』本の感想
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劇場版『楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星』
『楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星』は、テレビアニメ『楽しいムーミン一家』の劇場版。
こちらも中古品のDVD販売や図書館での視聴はすることができる。
参考:Wikipedia
『楽しいムーミン一家』公式サイト『ムーミン谷の彗星』本の感想
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小説『ムーミン谷の彗星』あらすじと感想。地球危機が不気味な異色作
『ムーミン谷の彗星』はフィンランドの作家トーベ・ヤンソンのファンタジー小説。 ムーミンたちがスナフキンやスノークのおじょうさんたちと出会い、冒険する物語。 今回は、『ムーミン谷の彗星』を紹介するよ。 ...
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幻のカルピスまんが劇場版「ムーミン」
1969~70年と1972年、フジテレビのカルピスまんが劇場(のちの世界名作劇場)枠で、アニメ『ムーミン』が放送された。
ももちん、このアニメは見たことないんだけど、「ねえムーミン」の歌だけはなぜか歌える・・・
『pen』2015年2月15日号によると、完成したムーミンは原作とは大きくかけはなれたものだったらしく、トーベ・ヤンソンは「これは私のムーミンではない」と悲しんだという。
最初の会議の際、制作スタッフは誰も原作をよく読んでいなかったとも書かれている。
1990年から「楽しいムーミン一家」の放送が開始されるにあたり、カルピスまんが劇場版「ムーミン」の再放送・VHSソフト販売などが全て中止された。
参考:Wikipedia、『pen』2015年2月15日号(CCCメディアハウス)
まとめ
『ムーミン』関連作品まとめ。
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原作シリーズ
描き下ろし絵本・コミック
作品名 | 出版社 | 翻訳 |
![]() 絵本『それからどうなるの?』 | 講談社 | 渡辺翠 |
![]() 絵本『さびしがりやのクニット』 | 講談社 | 渡辺翠 |
![]() 絵本『ムーミン谷へのふしぎな旅』 | 講談社 | 渡辺翠 |
![]() 写真絵本『ムーミンやしきはひみつのにおい』 | 講談社 | 渡辺翠 |
![]() ムーミン・コミックス全14巻 | 筑摩書房 | 冨原眞弓 |
絵本シリーズ
アニメ・映画
作品名 | 形態 | 備考 |
![]() 「ムーミン谷のなかまたち」 | 3Dアニメ | 2020年8月現在シーズン2 |
![]() 「ムーミン パペット・アニメーション」 | パペット・アニメーション | 岸田今日子版全78話 松たか子版全50話 劇場版4作 |
![]() 『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』 | アニメ | 劇場版 |
![]() 『楽しいムーミン一家』 | アニメ | 全78話 劇場版1作 |
幻のカルピスまんが劇場版「ムーミン」 | アニメ | 1969年版全65話 1972年版全52話 |
ムーミンをアニメやキャラクターで知っている人も、本を読んでみるとさらに面白く感じると思う。ぜひ読んでみてね!
ムーミンの既刊本すべて紹介
ムーミンの記事
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