『ムーミン谷の彗星』本の感想。地球の危機に不気味さを感じる異色作

投稿日:2019年4月7日 更新日:

『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年


『ムーミン谷の彗星』はフィンランドの作家トーベ・ヤンソンのファンタジー小説。

ムーミンたちがスナフキンやスノークのおじょうさんたちと出会い、冒険する物語。

今回は、『ムーミン谷の彗星』を紹介するよ。

こんな方におすすめ

  • 小説『ムーミン谷の彗星』のあらすじと見どころを知りたい
  • ムーミンはアニメやキャラクターしか知らない。本に興味がある。
  • 「ムーミン展」「ムーミンバレーパーク」に行く前に本を読んでおこうと思っている

目次

スポンサーリンク

1.『ムーミン谷の彗星』とは?

上段左から『ムーミン谷の彗星』下村隆一訳
『たのしいムーミン一家』山室静訳
『ムーミンパパの思い出』小野寺百合子訳
『ムーミン谷の夏まつり』下村隆一訳
下段左から『ムーミン谷の冬』山室静訳
『ムーミン谷の仲間たち』山室静訳
『ムーミンパパの海へいく』小野寺百合子訳
『ムーミン谷の十一月』鈴木徹郎訳
『小さなトロールと大きな洪水』冨原眞弓訳
いずれもヤンソン作、講談社、2011年

『ムーミン谷の彗星』(原題”Kometen kommer”)は、フィンランドの女流作家・画家のトーベ・ヤンソンにより、1946年に刊行された。

1945~1970年に刊行された小説「ムーミン」シリーズ全9作のうちのひとつ。

発表順としては『小さなトロールと大きな洪水』(1945年)に続く2作目となるが、『小さなトロールと大きな洪水』は1990年まで日本で刊行されていなかった。

そのため、現在でも講談社刊「ムーミン全集」の第一冊目はこの『ムーミン谷の彗星』である。

1956年と1968年にトーベ・ヤンソン自身により原稿を書き改められた。

現在一般的なのは、1968年改訂版。

日本では、1968年、下村隆一訳により講談社より刊行された。

参考:Wikipedia

トーベ・ヤンソン紹介

ムーミン展2019感想。本を読んでてよかった!物語を思い原画を楽しむ

東京・六本木で開催中の「ムーミン展」に行ってきた。 ムーミン小説・絵本ファンの大人がたっぷり楽しめる、ぜいたくな展示。 原画が充実しているので、ぜひ、本を読んでから行くのをおすすめするよ。 こんな方に ...

続きを見る

ムーミンシリーズ紹介

「ムーミン」原作シリーズ本・絵本・アニメなど18シリーズまとめ!

「ムーミン」シリーズは、アニメやキャラクターだけ知っている人も多いけど、原作は児童文学。 児童文学シリーズや絵本・アニメなど、いろんな形の「ムーミン」をまとめてみた。 こんな方におすすめ アニメやキャ ...

続きを見る

下村隆一(訳)

スウェーデン文学研究者、翻訳家。

1928年大阪市生まれ。

東京大学経済学部を病気のため中退、北欧児童文学の翻訳家として活躍。

1969年没。

参考:Wikipedia

主な作品(翻訳・ムーミンシリーズ以外)

  • ノロちゃんのおとぎ話』エディト・ウンネルスタード著、イルバ・チェルストリョーム絵、学習研究社1968年刊
  • すえっ子Oちゃん』エディト・ウンネルスタード著、ルイス・スロボトキン絵、石井桃子共訳、学習研究社1971年刊
  • ペッレ君のゆかいな冒険』エディト・ウンネルスタード著、浜野彰親絵、講談社1971年刊

『長くつ下のピッピ』紹介

『長くつ下のピッピ』12作品比較。絵やシリーズなど特徴別まとめ。

『長くつ下のピッピ』は、スウェーデンの作家リンドグレーンが生んだ、児童文学。 現在さまざまな出版社から刊行されているので、特徴別にまとめてみた。 2018年11月に徳間書店より刊行!「長くつ下のピッピ ...

続きを見る

2.あらすじ

長い尾をひいた彗星が地球にむかってくるというのでムーミン谷は大さわぎ。

ムーミントロールは仲よしのスニフと遠くの天文台に彗星を調べに出発し、スナフキンやスノークのおじょうさんと友達になるが、やがて火の玉のような彗星が・・・

引用元:『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

登場人物

  • ムーミントロール:今作の主人公。ムーミン一家の好奇心旺盛な優しい男の子。
  • ムーミンパパ:ムーミントロールの父親。夢見がちでロマンチスト。
  • ムーミンママ:ムーミントロールの母親。賑やかなムーミン一家を支える。常に黒いハンドバッグを携帯している。
  • スニフ:小さなカンガルーのような外見の生き物。臆病で、宝石などキラキラ光る物が大好き。
  • スナフキン:ムーミントロールの親友。自由と孤独、音楽を愛する旅人。
  • スノーク:ムーミンと姿形は似ているが異なる種族の生き物のお兄さん。仕切りたがり屋。
  • スノークのおじょうさん:スノークの妹。ムーミントロールのガールフレンド。
  • ジャコウネズミ:哲学書を好み、悲観的な性格。
  • ヘムレンさん:切手収集家で、スカートのような服を着ている。おとなしいが趣味に没頭すると周りが見えなくなる。

参考:Wikipedia

エピソード一覧

  1. ムーミントロールとスニフが近所を散策する。雨が降り続ける
  2. 雨がやみ、ムーミントロールとスニフは宇宙を調べに天文台へ向かうことにする
  3. 旅の途中でスナフキンと出会い、一緒に旅を続ける
  4. 天文台で数日後に彗星が地球に衝突することを知り、ムーミン谷へ帰ることにする
  5. スノークとスノークのおじょうさんと出会い、一緒に旅を続ける
  6. 途中でダンスパーティの看板を見つけ、みんなで踊りあかす
  7. 水のなくなってしまった海を渡り、ムーミン谷を目指す
  8. ムーミン谷が近づく。強風におそわれ、吹き飛ばされる
  9. ムーミン谷へ到着し、一同はほらあなへ避難する。彗星は通り過ぎる
  10. ムーミン谷に平和が訪れ、海に水が戻ってくる
スポンサーリンク

3.本を読んだきっかけ

ヘルシンキからスオメンリンナに向かう海。

ももちんが初めて「ムーミン」の本を読んでみようと思ったのは、数年前、フィンランドに旅行に行くことにしたとき。

オーロラを見に行こうと思って計画を立ててたんだけど、あれ、フィンランドって言えばムーミンじゃない?ってあとから気づいた。

そもそも「ムーミン」にあまり興味がなかったので、ムーミンパーク(冬季休業なので行けなかった)のこととかも知らなかったんだけど。

せっかくなので、旅行行く前に読んでみようと思って、『ムーミン谷の彗星』を買ってみたのがきっかけ。

初めはおもしろさがわからなかった

『ムーミン谷の彗星』買ってみたはいいものの、初め読んだとき、まったくおもしろさがわからなかったんだよね。

キャラクターグッズとかで知ってるムーミンはかわいいんだけど、本の方の絵は、なんか怖いし(笑)

結局、たった1冊すら読み通すことなく、今まで来ちゃった。。

だけど、今年はムーミン展も行ってみたいし、ムーミンの魅力をわかりたい!と思って、もう一度シリーズ通して読んでみよう!と思った。

4.本の感想

『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

ももちんは初めに『ムーミン谷の彗星』を読んで、正直「ムーミンってなんとなくシュールで不気味な感じだな。イメージと違うな。」って思った。

それでも、続編を読み続けていくことで、徐々に『ムーミン谷の彗星』の魅力をわかっていったという感じ。

「ムーミン」シリーズは、1冊ごとに作風が違うんだよね。

今作『ムーミン谷の彗星』では、彗星が地球に衝突するという、大規模な危険と冒険。

次作以降は、生死をかけた大冒険というより、日常に溶け込む魔法やおもしろみみたいなものが強く感じられる。

そして、『ムーミン谷の冬』『ムーミンパパ海へいく』では、暗い心情描写も多くあり、より大人に響く内容だと思った。

ももちん
「ムーミン」は1冊ごとに作風が違う。シリーズ通して読むのがおすすめ!

4-1.キャラクターをいちいち説明しない

「ムーミン」シリーズを読み始めて戸惑うのが、登場するキャラクターの説明が一切ないこと。

そもそも、「ムーミントロール」ってどんな生き物なのかわかんないんだよね(笑)

その上、スニフ、ムムリク、ヘムル、スノーク、スクルットなど、初めて聞く生き物の名前が目白押し。

挿絵のキャラクターを頼りに、何となくイメージしながら読み進めていく。

次作以降も新登場のキャラクターはたくさんいるんだけど、明らかに人間でも動物でもない、不思議な存在。

初めは疑問がわくんだけど、読んでいくうちに、「そういう生き物なのね」と、そのまんま受け入れて読んでいく。

ムーミンのキャラクターをチェックする!(ムーミン公式サイトへ)

4-2.『ムーミン谷の彗星』特有の不穏な空気

『ムーミン谷の彗星』が、シリーズの他の作品と違うところは、その独特の不穏な空気感

彗星接近という、自分たちの力ではどうしようもない生命の危機の不安感が、物語の初めから終盤まで漂っている。

仲間たちとの出会いや友情は見ていてほっこりする場面もあるんだけど、それも、「彗星接近」という重苦しさの中でのこと。

そして、最後まで不安だった彗星の危機は、直撃せずに通り過ぎ、あっけなく終了してしまう。

言ってしまえば、ムーミンたちが助かったのは、原因を調べに行ったからでも何でもなく、運が良かったというだけなんだよね。

なんだか、冒険や友情は起こったけど、最後助かったのはそれ関係なかったよね、っていうところが、たまらなくシュールだと思った。

おそいくる危険の数々

ムーミンたちは彗星のことを調べに天文台に向かい、旅のなかでさまざまな危険にあう。

  • 谷底で大とかげにおそわれそうになる
  • 川の急流をいかだでわたり、底なし穴に流れ落ちる寸前でヘムルに助けられる
  • わしにおそわれる
  • 崖からころげ落ちそうになり、命綱で助かる
  • スノークのおじょうさんが食虫植物につかまり、ムーミントロールが助ける
  • 干からびた海を竹馬で渡り歩く
  • ムーミントロールが大だこにおそわれるところを、スノークのおじょうさんが助ける
  • イナゴの大群
  • たつまきに巻き込まれ吹き飛ばされる

そんな危険の中でも、歌をうたったり、ダンスを踊ったりしながら、助け合って冒険は進んでいく。

ヤンソンの絵の魅力

ももちんが持っていた「ムーミン」のイメージって、なんとなく柔らかくて白くて、ほのぼのした感じだったんだよね。

だけど、小説のムーミンシリーズのイラストは、ちょっとダークで、「かわいい!」っていう感じではなかった。

背景が真っ黒だったり、キャラクターの表情もリアルだったり。

それに初めは違和感を感じていたんだけど、それこそがトーベ・ヤンソンの持ち味なんだよね。

奇妙なものは奇妙だし、自然の脅威は恐ろしく感じるし、何となく落ち込んだ気分のときは、空気だって重たくなる。

ファンタジー小説だからと言って、決して明るさやほのぼのを描きたかったわけではない、というか。

トーベ・ヤンソンが『ムーミン谷の彗星』を発表したのは1946年、第二次世界大戦が終わった直後

ソ連に敗戦したフィンランドにおいて、重苦しい雰囲気と、生命の危機というテーマは、当時の人びとにとってはリアルだったんだよね。

シリーズ初期の『小さなトロールと大きな洪水』『ムーミン谷の彗星』に感じられる不穏な感じは、むしろ描かれて自然なものなんだ、と感じた。

戦争と「ムーミン」

『ムーミン谷の彗星』で、地球の脅威として描かれる彗星は、1945年に広島と長崎に投下された原子爆弾を思い起こさせる。

広島と長崎に原爆が投下されたとき、トーベはちょうど『ムーミン谷の彗星』を執筆していた。スイッチひとつで多くの人生が完全なまでに破壊されてしまうという事実を、トーベは物語に取り込んだ。絶対的な破壊の脅威は、児童書のテーマとしては異例だった。

引用元:『ムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソン』トゥーラ・カルヤライネン著、セルボ貴子・五十嵐淳訳、河出書房新社、2014年

「ムーミン」シリーズを書き始める前から風刺雑誌『ガルム』で、戦争を批判する挿絵を描きつづけてきたヤンソンにとって、原爆投下のニュースは大きなショックだったのではないか。

物語を、原爆をモチーフとして書かれているということを頭に入れて読んでみると、刻々と変わっていく地球の情景のリアルさに息をのむ。

そんななかで、仲間たちとのやりとりを読むとほっとする。

特に、彗星が過ぎ去ってしまとき、ムーミンママの子守歌でみんなが寝しずまっていく様子には、過酷な状況の中に母の愛の強さを感じる。

アニメ映画版のファン多し!

小説『ムーミン谷の彗星』に不気味でなじめない印象を持ったけど、これは絵本や映像で見たら面白そうだな、と思った。

彗星接近という地球の危機に加え、冒険が満載だし、干からびた海もビジュアルのインパクトすごそう。

事実、アニメ映画版の『ムーミン谷の彗星』が傑作!と言っているツイートも多く見かけた。

小説『ムーミン谷の彗星』では、「何が起こったか」が目まぐるしく展開されていく。

ほかのシリーズ作品ほど、心情描写は描かれていないんだよね。

落ち着いて、登場人物の心の変化を味わいたいなら、ここでめげずに続編以降も読んでいくことをおすすめするよ。

4-3.ムーミントロール

ムーミントロールは言わずと知れた物語の主人公。

  • ムーミンママのことが大好き
  • 好奇心旺盛
  • スナフキンに憧れる
  • 危険をかえりみず仲間を助ける勇敢さ

などなど、今作でもムーミントロールのやさしさ、勇敢さを見ることができる。

スノークのおじょうさんへ見せる男らしさ

今作で心に残るのが、ムーミントロールとスノークのおじょうさんの出会いと恋心

ムーミントロールはスノークのおじょうさんに出会う前に、スナフキンから彼女の話を聞いて、その時点で気になってるんだよね。

女の子は、みんなばかだよ。きみだって

と、ムーミントロールはいいました。(中略)

けれども、その晩彼は、自分ににたスノークの女の子に、耳の後ろへかざる花をプレゼントしているゆめを見たのでした。

引用元:『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

言葉ではつっぱねても、夢を見るところがかわいらしい。

そして、出逢いもドラマチック

スノークのおじょうさんが食虫植物におそわれているところを、ムーミントロールが立ち向かって助けるんだよね。

スノークのおじょうさんと出会ってからは、スノークのおじょうさんを守ろうと頑張るところが男らしい。

「こわいわ。手をつかまえてて・・・」

と、スノークのおじょうさんは、悲鳴をあげました。

ムーミントロールが、彼女の手をしっかりつかみました。

引用元:『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

物語全体を通して、スノークのおじょうさんの女の子らしさとムーミントロールの男らしさがとっても印象的だった。

垣間見えるシャープさ

そんな中でも、ムーミントロールを大だこから助けたスノークのおじょうさんに、ドキッとする一言をいうんだよね。

「あれは、もののはずみよ。でも、あんたを大だこから、毎日でも助けてあげたいわ

「いやだよ、そんなの。きみは、欲が深すぎるよ。おいでよ。ここからでよう」

引用元:『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

好きな人に欲の深さを指摘するって、ムーミントロールの中に潜むシャープさが見えて、男らしく感じた。

あと、「わしのようすを気にしてくれるものはだれもいないのか」と不満をもらすジャコウネズミにいう一言も鋭い。

「ありません。ぼくたち、ほかにいっぱい考えることがあるんです。だから、あんたのことを考えるのなんか、ぜんぜんよけいなことだと思うんです

引用元:『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

スパっと切るセリフが爽快。

『ムーミン谷の彗星』ではまだまだ子どものムーミントロールも、続編以降悩みや秘密ができて、葛藤しながら成長していく様子が興味深い。

4-4.おなじみキャラとの出会い

物語では、ムーミントロールとスニフが今後も続く重要キャラとの出会いを果たしていく。

それぞれが全く違う個性だけど、ありのままでいられるところは、『クマのプーさん』と通じるものを感じた。

『クマのプーさん』感想

『クマのプーさん』本の感想。英国発!世界一有名なクマの児童文学。

『クマのプーさん』A.A.ミルン作、E.H.シェパード絵、石井桃子訳、岩波書店、2000年 このまえ「クマのプーさん展」に行って、本を読んでなかったことを後悔したので、さっそく読んでみた。 読んでみて ...

続きを見る

スニフ

スニフは、『小さなトロールと大きな洪水』から登場する、ムーミントロールの幼なじみ。

ムーミントロールとスニフは幼なじみで、ムーミン屋敷に一緒に住んでいる。

優しく勇敢なムーミントロールに対して、スニフは臆病で欲張りなところが目立つ

旅の途中でげろも吐くし、倒れるし、なかなかやらかしてる(笑)

自分のものにしたがる

スニフは、なんでも「自分のもの」にしたがる性格。

「ぼくが」見つけたどうくつ、「ぼくの」こねこ、なんでも「ぼくの」にこだわるんだよね。

そして、それをムーミンママに主張するときの言葉づかいが可愛らしい

すると、スニフもやかましくいいました。

ぼくは、はじめが『ど』で、終わりが『つ』のものを見つけたよ。そしてね、まん中に『う』や『く』があるの。でも、それ以上は、いえないや

引用元:『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

つまりは「どうくつ」のことなんだけどね(笑)

旅の途中で物を捨てるときもぐずぐずしているところが、物を持つことをきらうスナフキンとの対比がはっきりしていておもしろい。

『ムーミンパパの思い出』では、スニフの父ロッドユールが登場し、スニフの所有癖が父譲りであることがわかる。

ママの愛情を求める

心に残ったのが、ママがつくったデコレーションケーキにムーミントロールの名前しかなく、すねた場面。

あんな古ぼけたケーキなんか、くそくらえ。あんなもの、ムーミントロールにやっただけで、ぼくにくれたんじゃないもの。(中略)ぼくのことを思ってくれるのはやっぱりあの子ねこだけなんだ!」

引用元:『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

両親がいないスニフが、自分を一番に思ってくれる存在を強く求めていることがわかる。

ムーミンママが自分の子のムーミントロールを一番に思うのは当然なんだけど、それをすごく反省するムーミンママのやさしさにも、心動かされる。

スナフキン

物語の序盤、いかだに乗ったムーミントロールとスニフが、岸辺でキャンプしているスナフキンと出会う。

ムーミンのキャラクターの中でも、スナフキンとちびのミイは特に人気だし、ももちんも何となく知っていた。

そんなスナフキン、小説の中でもやっぱり素敵な存在感

「孤独」を理解する

パイプとハーモニカをおともに、一人で旅してキャンプするが好きなスナフキン。

だけど人嫌いなわけでもなく、友人たちとも過ごす時間も楽しみ、ときが来たらまた旅に出る・・・。

孤独をちっともいとわないスナフキンは、ほかの人が一人でいることもよく理解する。

さあ、いこう。あの人は、一人でいたがっているんだから

引用元:『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

こんな言葉をすんなり言うスマートなスナフキンに、ムーミントロールは憧れるんだよね。

また、接近する彗星から逃げる人たちを見て、ムーミントロールが「彗星はさびしいだろうなあ」というと、スナフキンはいう。

「うん、そうだよ。人間も、みんなにこわがられるようになると、あんなに、ひとりぼっちになってしまうのさ

引用元:『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

恐怖によって人を従えることはできても、それは孤独でしかない。

『ムーミン谷の彗星』が発表されたのは1946年、第二次世界大戦が終わった翌年。

戦争でヤンソンが感じた生々しい想いが、このスナフキンの一言に込められているように感じた。

物を持つことをきらう

穏やかでこだわりのないスナフキンは、一見好き嫌いとかもなさそうなんだけど、「物を持つ」ということに関してだけは拒否反応を感じるんだよね。

谷底にあるガーネットをひろい損ねたスニフに、スナフキンが放つセリフは次のとおり。

「そうだな。なんでも自分のものにして、もってかえろうとすると、むずかしいものなんだよ。ぼくは、見るだけにしてるんだ。そして、立ち去るときには、それを頭の中へしまっておくのさ。ぼくはそれで、かばんをもち歩くよりも、ずっとたのしいね」

引用元:『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

スナフキン、かっこいい・・・!

他にも「人間は、ものに執着せぬようにしなきゃな。」とか、「持ち物をふやすというのは、ほんとにおそろしいことですね」とかのセリフが出てくる。

「物にこだわらない」を通り越して、「物を持つことを拒否する」スナフキンのこだわり。

物を持つことで、かえって不自由になることがよくわかってるんだね。

スノークのおじょうさん

天文台からムーミン谷へ帰る途中、ムーミントロールが出会うのが「スノークのおじょうさん」。

きれいにとかした前髪と、足首に光る金色のアンクレットがポイント。

マイペース

 

この投稿をInstagramで見る

 

Moominさん(@moominofficial)がシェアした投稿 -

彗星が地球に接近する危機の中で、いたってマイペースなスノークのおじょうさん

ムーミントロールがスノークのおじょうさんを食虫植物から助けるんだけど、逆にムーミントロールが危なくなるんだよね。

そのとき、スノークのおじょうさんが投げた石が、ムーミントロールにあたってしまう。

あらっ、たいへん。わたし、あの人をころしてしまったわ

と、おじょうさんは、悲鳴をあげました。

女の子って、そんなものさ

と、スニフはいいました。

引用元:『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

この、必死な感じが一切伝わらないやりとりに笑ってしまった。

そして、自分にとって何が大事かをよくわかっているんだよね。

スノークのおじょうさんがムーミントロールにダンスを教えているときに、兄のスノークが水を差すんだけど、きっちり言い返す。

わたしたちは、ダンスのお話をはじめたのよ。そしたら、にいさんがきゅうに、彗星のことをいいだしたんだわ。わたしは、ダンスのお話をつづけているのよ」

と、妹はいいかえしました。

引用元:『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

ほんと、彗星がダンスより重要って、だれも決めてない。自由にそれぞれが不安に思ってるだけなんだよね。

不安な空気をものともせず、深刻さをいっさい感じさせないスノークのおじょうさんは、いるとほっとする存在だよね。

女子力が高い

スノークのおじょうさんの見習うべきは、その女子力の高さ。

ムーミンママも通じるものがあるんだけど、ムーミントロールをすごくたてるんだよね。

自分を食虫植物から助け出してくれたムーミントロールに、メダルをかけてあげたとき、ムーミントロールもうれしそう。

ムーミントロールは、むねがいっぱいになって、口がきけません。ひざをついて、首へメダルをつるしてもらいました。メダルは、とても美しくかがやきました。

あなたが、自分のすがたがどんなにりっぱだか、ごらんになれたらねえ

と、スノークのおじょうさんがいいました。

引用元:『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

あと、スノークのおじょうさんは、自分への自信もすごいあるんだよね。

自分がかわいいことがわかってる。

生きるか死ぬかの旅の途中でも、おしゃれや身だしなみは大切にするし、宝石やきれいなものも大好き。

この状況でも女の子らしさを持ち続けるスノークのおじょうさん、ももちんも見習いたい!って思った。

スノーク

スノークは、スノークのおじょうさんのお兄さん。

仕切りたがりで、会議とか話し合いを持ち出すのが大好き。

彗星が衝突するときにどうしたらいいか、書きとめておくためのノートを買うところが、スノークらしい。

先のことを把握しておきたい性格は、とても人間っぽいなあと思った。

4-5.ムーミンママの愛

ムーミンママは、ムーミントロールのお母さん。

『ムーミン谷の彗星』では、ムーミンママのあふれるほどの家族への愛情とおおらかさを感じることができる。

家族以外の訪問者も、いつでもウェルカムで、分け隔てなく世話をするムーミンママは、ももちんのあこがれのお母さん。

ムーミンパパへの愛

ももちんがムーミンシリーズを読んでて素敵だな、と思ったのは、ママはパパをめっちゃたてるんだよね。

お互いの思いやりが前面に出てて、見ていてあたたかくなる

夜中に突然ジャコウネズミがやってきて、ムーミンパパはリンゴ酒を出そうとしてびんを割ってしまう。

そこにムーミンママが起きてきてかけた一言が素敵。

そんなの、われたほうがよろしいわ。とってもきたないおはちでしたもの。いすの上へあがれば、らくにおろせますの。わたしにもグラスを一つとってくださいな。

引用元:『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

失敗を責めないどころか、そっちの方が良かったってまるごと肯定してしまう。

さらには、一緒にリンゴ酒を飲むことにする。

こんなママの優しさが、一家にいつも明るさをもたらすんだよね。

息子への信頼

ムーミンママが素敵だなって思うところは、息子のムーミントロールへの「信頼」は見せても、「心配」はほとんど見せないところ。

彗星が接近してきたとき、尻込みするムーミントロールに、天文台に行くように伝えるのは、だれでもないムーミンママ。

そしたら、ママが安心できるっていうの

と、ムーミントロールがききました。

そうですとも

ムーミントロールは、すくっと立ちあがって、いいました。

ぼくたち、しらべてくるよ。ママ、心配しないでね。きっと、人が思ってるより、地球はずっと大きいよ」

引用元:『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

ふつうのお母さんなら、危ないときには家にいさせると思う。

もちろんムーミンママも、心の中では心配してたし、その証拠に、ムーミントロールが帰ってきたときは、めっちゃ喜んでた。

だけど、息子にとって大切なことをなにより一番に考えて、それを実行するんだよね。

彗星が迫るとき、飛び出したスニフを探しにいくというムーミントロールを、ムーミンママは行かせる。

いけない。この人を外へやらないで!

と、スノークのおじょうさんはさけびましたが、ムーミンママはいいました。

これは、しなくちゃならないことよ。いそいで、できるだけ早く

引用元:『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

ムーミンママは、ムーミントロールの勇敢さ・好奇心を心から応援し、信頼しているんだよね。

ムーミンパパ

ムーミンパパは、一家の大黒柱で家族を愛し、やさしくて広い心の持ち主。

いつも理想や冒険を夢見て、平穏な今の生活に退屈を感じているところが男性っぽい。

ムーミンパパが主役をはるのは、『ムーミンパパの思い出』と『ムーミンパパ海へいく』。

『ムーミンパパの思い出』では、ムーミンパパの少年時代の冒険、親友たちとの出会い、ムーミンママとの出会いなど、ふんだんに描かれている。

『ムーミンパパ海へいく』では、ムーミンパパが家族を連れて、灯台のある孤島へ旅に出る様子が描かれる。

4-6.一癖あるわき役たち

『ムーミン谷の彗星』では、ほかにも一癖あるキャラクターが登場する。

  • ヘムル(ヘムレンさん):収集癖が特徴の生き物。なぜかスカートをはいている
  • ジャコウネズミ:悲観的な哲学者。彗星で死ぬことを常にぐちぐち言っている
  • ニョロニョロ:謎の存在。群れでうじゃうじゃ生息するが、利益も害もない。不気味

ヘムルやジャコウネズミは、ムーミン一家の友人ではあるんだけど、決して一緒にいて心地いい感じではないんだよね。

そんなくせ者たちも、ムーミン一家とふつうに共に過ごし、一家の誰も「なんであの人がいるの?」なんて言わない。

家族と友人という境界線がなく、どの個性も同じように受け入れられているところがすごい。

ニョロニョロは、ムーミントロールたちにとっても謎の生物。たまに集団で現れては通り過ぎていく、めっちゃシュールな存在。

ヘムル、ジャコウネズミ、ニョロニョロは、次作以降も登場し、活躍する。

4-7.ピクニックしたくなる

「ムーミン」シリーズを読んでいると、ピクニックやキャンプに行きたくなるのは、ももちんだけではないと思う。

海や森など自然の描き方がいきいきとしていて、ムーミンたちも自然の中でのびのびと過ごしているんだよね。

ときには危険な目にも合うし、心地よさだけではないところも、全部ひっくるめて自然の魅力として描かれている。

美味しそうな料理たち

「ムーミン」シリーズでは、料理がたくさん登場するのもわくわくする見どころの一つ。

『ムーミン谷の彗星』で登場する料理たちは次のとおり。

  • バスケットにつめこんだサンドイッチ、キャンデー、りんご、ソーセージ、ジュース
  • りんご酒
  • パンケーキ
  • 一にぎりの豆を入れたジュース・スープ
  • レモン水
  • 乾パン
  • デコレーションケーキ
  • しょうがビスケット
  • チーズ

ムーミンママがつくる料理はどれも美味しそうだし、冒険でムーミンたちが用意するキャンプ飯もワイルドで素敵。

ムーミンママのレシピ紹介本

コーヒーが大好き

「ムーミン」シリーズを読んでいてほっこりしたのが、みんなやっぱりコーヒーが好きなのね!っていうこと。

「よう!もやいづなを、こっちへ投げろよ。きみたち、コーヒーをすこし、いかだに乗せていないか

スニフが、はしゃいで、さけびました。

かんにいっぱいもってるさ! さとうもだ。(中略)」

引用元:『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

他にもコーヒー大好きなムーミントロールがコーヒーを落として落ち込んだり、ピクニックには必ずコーヒーを持って行ったりする。

これは、スウェーデンの児童文学『長くつ下のピッピ』を読んでいても思ったこと。

子ども向けの物語でも「コーヒー」が登場するのは北欧の特徴で、それだけ人々の生活にコーヒーが根づいているということなんだよね。

ちなみに、フィンランドの一人当たりのコーヒー消費量は世界一位。

職場でも1日に3回の「コーヒーブレイク」が定められているのが一般的というのが素敵。

ももちんが数年前フィンランドにいったときも、コーヒーを愛する文化はとても強く感じた。

寒い国でのコーヒータイム、想像しただけでほっこりします。

さらに詳しく

『長くつ下のピッピ』感想

『長くつ下のピッピ』本の感想。スウェーデン発の世界的な児童文学。

『長くつ下のピッピ』リンドグレーン作、大塚勇三訳、桜井誠絵、1964年、岩波書店 「長くつ下のピッピの世界展」が面白かったので、さっそく本を読んでみた。 初めて読んだけど、子どもの時に読んでもピンとこ ...

続きを見る

スポンサーリンク

5.『ムーミン谷の彗星』が読める本の形

今回ももちんが読んだのは、講談社文庫の『ムーミン谷の彗星』。

『ムーミン谷の彗星』は、文庫版、ハードカバー、児童文庫、電子書籍で刊行されているよ。

中でも、2019年3月から刊行が始まっているソフトカバーの新版は、翻訳が読みやすくクリアな挿絵とのこと。

一度手に取って読んでみたいなぁ。

【2019年3月】ソフトカバーの新版刊行!

2019年3月に講談社より新しく刊行されたのが、ソフトカバーの『ムーミン全集[新版]』

講談社1990年刊のハードカバー『ムーミン童話全集』を改訂したもの。

翻訳を現代的な表現・言い回しに整え、読みやすくし、クリアなさし絵に全点差し替えられている。

ソフトカバーなので持ち歩きやすい。

これから「ムーミン」シリーズを買って読もうと思っているなら、最新版のこちらがおすすめ。

電子書籍版あり。

新版はココがおすすめ

  • 翻訳が現代的な表現、言い回しに整えられているので読みやすい
  • クリアなさし絵に全点差し替え
  • ふりがな少なめで大人が読みやすい
  • ソフトカバーなので持ち歩きやすい
  • 電子書籍で読める

講談社文庫

『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2011年

講談社文庫の「ムーミン」シリーズは、1978年に初めて刊行された。

2011年に新装版が刊行。

写真では2011年刊行時の表紙だが、2019年3月現在、フィンランド最新刊と共通のカバーデザインに改められている。

文庫版だけど挿絵が豊富で、ふりがなも少なく読みやすい。

大人が手軽にムーミンを読みたいなら、講談社文庫がおすすめ。

電子書籍版あり。

文庫はココがおすすめ

  • ふりがな少なめで大人が読みやすい
  • 値段がお手頃で気軽に読める
  • 電子書籍で読める

青い鳥文庫

『ムーミン谷の彗星』ヤンソン作、下村隆一訳、講談社、2014年

講談社青い鳥文庫は、1980年に創刊された児童文庫。

「ムーミン」シリーズは2014、2015年に新装版が刊行された。

児童文庫だけど、字は小さく漢字も多い。ふりがなもふられているが、難易度は文庫版とそんなに変わらない

児童文庫はココがおすすめ

  • 文庫よりサイズが大きめで読みやすい
  • ふりがな付き
  • 児童文庫にしては文字が小さいので、子どもが読むなら童話全集か新版の方がおすすめ

6.映画やアニメ『ムーミン谷の彗星』

『ムーミン谷の彗星』は、アニメでも制作されている。

絶版のものも、DVDレンタルなどで楽しむことができるので、探してみよう。

アニメ『楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星』

『楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星』は、1990-1992年にかけてテレビ東京で放送されたテレビアニメ『楽しいムーミン一家』の劇場版。

DVDは、権利上の問題から、2019年3月現在発売されていない。

中古品の販売や図書館での視聴はすることができる。

参考:Wikipedia

『楽しいムーミン一家』公式サイト

宅配レンタル

宅配レンタルサイト『楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星』取り扱い
TSUTAYA DISCAS〇(作品ページ)
【DMM.com】DVD&CDレンタル〇(作品ページ)
ゲオ宅配レンタル〇(作品ページ)

『劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション』

引用元: 『劇場版 ムーミン谷の彗星 パペットアニメーション 』予告編/TSUTAYA ANIME CHANNEL

1979年、トーベ・ヤンソン監修のもとポーランドで制作されたのは、パペットアニメーション(全78話)のムーミン。

パペットアニメーションとは、人形やぬいぐるみを被写体とし、コマ撮りで制作されたアニメーションのこと。

劇場版用に再編集され2010年に公開されたのが、『劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション』

主題歌をビョークがうたい、デンマークの代表的な俳優マッツ・ミケルセンが声優をつとめたことでも話題となった。

劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション公式サイト

宅配レンタル

宅配レンタルサイト『劇場版ムーミン谷の彗星パペット・アニメーション』取り扱い
TSUTAYA DISCAS〇(作品ページ)
【DMM.com】DVD&CDレンタル〇(作品ページ)
ゲオ宅配レンタル〇(作品ページ)

動画配信サイト

動画配信サイト『劇場版ムーミン谷の彗星パペット・アニメーション』取り扱い
Amazonビデオ〇(作品ページ)
楽天TV〇(作品ページ)
U-NEXT×
Hulu×
dTV×
TSUTAYA TV〇(作品ページ)
DMM見放題CHライト〇(作品ページ)※単品
【フジテレビオンデマンド】×
Netflix×

 7.関連トピック

2019年はムーミンに関する楽しそうなニュースが目白押し。

その中でもビッグニュースとなる、「ムーミン展」と「ムーミンバレーパーク」について紹介するね。

【2019年4月東京】ムーミン展が開催!

引用元:『ムーミン展』内覧会 館内の様子をチラ見せ/ガジェット通信(GETNEWSJP)

2019年4月から東京・六本木で開催されるのが「ムーミン展 The Art and The Story」。

トーベ・ヤンソンが描いたムーミンの小説・絵本の挿絵や表紙を、約500点の原画やスケッチで紹介。

ムーミングッズや広告など、日本初公開の展示品も多数。

ムーミン展感想

ムーミン展2019感想。本を読んでてよかった!物語を思い原画を楽しむ

東京・六本木で開催中の「ムーミン展」に行ってきた。 ムーミン小説・絵本ファンの大人がたっぷり楽しめる、ぜいたくな展示。 原画が充実しているので、ぜひ、本を読んでから行くのをおすすめするよ。 こんな方に ...

続きを見る

ムーミン展2019公式サイト

【2019年3月開園】ムーミンバレーパーク

引用元:kokemus/You Tubeメッツァ公式チャンネル

2019年3月、埼玉県飯能市の商業施設「メッツァ」にオープンしたのが、「ムーミンバレーパーク」。

展示エリア「コケムス」やムーミン屋敷などがある「ムーミン谷エリア」など、ムーミンの物語を追体験できる4つのエリアがある。

カフェやグッズショップも充実しており、大人も子どもも一日中楽しめるテーマパーク。

「ムーミン」シリーズを読んでから行くと味わいがさらに深まるはず。

ムーミンバレーパーク概要

住所:〒357-0001 埼玉県飯能市宮沢327-6 メッツァ

開館時間:10:00~20:00 入園は19:00まで

当日料金
一般(中学生以上)1,500円
4歳~小学生1,000円

※3歳以下入館無料

※別料金のアトラクション

  • 飛行おにのジップラインアドベンチャー 1,500円(税込)
  • 海のオーケストラ号 1,000円(税込)
  • ムーミン屋敷 ガイドツアー 1,000円(税込)
  • リトルミイのプレイスポット 700円(税込)
メッツァ公式サイト

まとめ

小説『ムーミン谷の彗星』みどころまとめ。

『ムーミン谷の彗星』感想

  • 特有の不穏でシュールな空気
  • ムーミントロールとスニフのコンビ
  • スナフキンやスノークのおじょうさんとの出会い
  • ムーミンママのおおらかな愛情
  • わき役キャラクター
  • 他の本やアニメで味わう『ムーミン谷の彗星』

シリーズ全体の感想

  • ピクニックに行きたくなる、自然と料理の描写
  • 1作ごとに作風が違う
  • キャラクターをいちいち説明しない
  • ヤンソンの絵

ムーミンたちがスナフキンやスノークのおじょうさんたちと出会い、冒険する物語。

ムーミンシリーズで最初に読むことをおすすめするよ。

次作『たのしいムーミン一家』については、こちらの記事をどうぞ。

おすすめ
『たのしいムーミン一家』本の感想。ムーミンの人気を決定づけた名作

『たのしいムーミン一家』ヤンソン作、山室静訳、講談社、1990年 『たのしいムーミン一家』はトーベ・ヤンソンの小説「ムーミン」シリーズの3作目。 ムーミンシリーズで日本で一番読まれているのはこの「たの ...

続きを見る

スポンサーリンク

Kindleまとめ

そもそも電子書籍って何?っていうところから、Kindleアプリの操作、Kindle Unlimitedまで、Kindleの記事をまとめたよ。

関連記事と広告

-書評(小説・児童文学), 『ムーミン』シリーズ
-

Copyright© ももちんの書評情報 , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.