『長くつ下のピッピ』本の感想。スウェーデン発の世界的な児童文学。

投稿日:2018年10月3日 更新日:

『長くつ下のピッピ』リンドグレーン作、大塚勇三訳、桜井誠絵、1964年、岩波書店


「長くつ下のピッピの世界展」が面白かったので、さっそく本を読んでみた。

初めて読んだけど、子どもの時に読んでもピンとこなかっただろう「ピッピ」の魅力を感じることができた。

今回は岩波少年文庫『長くつ下のピッピ』を紹介するよ。

こんな方におすすめ

  • 『長くつ下のピッピ』はまだ読んだことはないが気になっている。
  • 『長くつ下のピッピ』の、文学ならではの魅力を知りたい
  • どの出版社のピッピを読んだらいいかわからない
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1.背景

『長くつ下のピッピ』出版社用ポスター原画

『長くつ下のピッピ』(原題:Pippi Långstrump)は、アストリッド・リンドグレーンによる童話。

1945年、イングリッド・ヴァン・ニイマンの挿絵で、スウェーデンで第1巻が刊行された。

リンドグレーンによる児童文学「ピッピ」シリーズは『長くつ下のピッピ』『ピッピ 船に乗る』『ピッピ 南の島へ』の三部作。

日本では、1964年、大塚勇三の翻訳により『長くつ下のピッピ』が岩波書店より刊行された。

参考:Wikipedia

リンドグレーン紹介

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大塚勇三(訳)

日本の児童文学者、翻訳家。

1921年、中国東北部生まれ。東京大学法学部卒業。

1957年から1966年まで平凡社に勤め、米英、ドイツ、北欧などの児童文学の翻訳に携わる。

アストリッド・リンドグレーンの作品をほとんど翻訳した。

ほか『スーホの白い馬 (日本傑作絵本シリーズ)』(赤羽 末吉 イラスト、1967年、福音館書店)など、自身で民話の再話絵本も執筆した。

2018年死去。

参考:Wikipedia

主な作品(翻訳・リンドグレーン作品以外)

桜井誠(絵)

挿絵画家。

1912年、静岡県生まれ。

1942年より雑誌の挿絵の執筆を始め、その後リンドグレーンの『長くつ下のピッピ』を初めとした児童書や絵本、教科書などの書籍の挿絵を数多く執筆。児童書などの装丁も行った。

1983年死去。

参考:Wikipedia

主な作品(挿絵・ピッピシリーズ以外)

1-4.岩波少年文庫について

岩波書店が出版している児童文庫、「岩波少年文庫」は、1950年創刊された。

最初に刊行されたのは、『宝島』『あしながおじさん』『クリスマス・キャロル』『小さい牛追い』『ふたりのロッテ』の5冊。

1961年~1973年は、岩波少年文庫の新刊の刊行はしばらく休止し、児童文学の単行本の刊行に力を入れていた。

リンドグレーンの作品集が刊行されたのもこのころ。のちに少年文庫化される。

創刊50年を迎えた2000年、本の左右の幅を7ミリ増し、ゆったりと読みやすい判型にリニューアルした。

『長くつ下のピッピ』

岩波書店は、リンドグレーン作品の出版に力を入れていて、2018年10月現在、63冊のリンドグレーン関連作品を出している。

『長くつ下のピッピ』だけでも、翻訳や装丁を変えて4種類出ているので、読み比べもしてみたい。

岩波少年文庫の『長くつ下のピッピ』は、小学校中学年以上対象で、たいていの漢字にはふりがながふってある。

ひらがな表記も多いので、大人には少し読みづらいかもしれない。

岩波書店公式サイト「リンドグレーンの本」のページ

2.あらすじ

トミーとアンニカのセッターグレン兄妹は退屈な毎日に飽き飽きしていた。

ある日、町外れの「ごたごた荘」に女の子がやって来た。

赤毛のツインテールにそばかすだらけの顔、そして長い靴下を穿いている9歳の少女“ピッピ”

ピッピロッタ・タベルシナジナ・カーテンアケタ・ヤマノハッカ・エフライムノムスメ・ナガクツシタである。

船長だった父エフライムが行方不明になり、父の言葉に従って別荘であるごたごた荘へとやってきたのだった。

ピッピと出会ってすぐさま意気投合し仲良しになったトミーとアンニカたちは、楽しい冒険の日々を送る。

引用元:Wikipedia

主な登場人物

ピッピ・・・ある日、町外れの「ごたごた荘」にやってきた9歳の女の子。赤毛にそばかすだらけの顔、そして長い靴下をはいている。本名は「ピッピロッタ・タベルシナジナ・カーテンアケタ・ヤマノハッカ・エフライムノムスメ・ナガクツシタ」。

ニルソンさん・・・ピッピとともに暮らすサル。

・・・ピッピがごたごた荘に来たその日に買った馬。

トミー・・・ごたごた荘の隣にの家に住む兄妹の兄。しつけもよく、言うことをよくきく子。

アンニカ・・・ごたごた荘の隣にの家に住む兄妹の妹。気立てがよい子。

エピソード一覧

  1. ピッピ、ごたごた荘にひっこす
  2. ピッピ、もの発見家になり、けんかをする
  3. ピッピ、おまわりさんと鬼ごっこをする
  4. ピッピ、学校にいく
  5. ピッピ、門にこしかけ、木にのぼる
  6. ピッピ、遠足にいく
  7. ピッピ、サーカスにいく
  8. ピッピ、どろぼうに、はいられる
  9. ピッピ、コーヒーの会によばれる
  10. ピッピ、英雄になる
  11. ピッピ、誕生日パーティーをひらく
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3.『長くつ下のピッピ』を読んだきっかけ

今回ももちんが『長くつ下のピッピ』を読んだきっかけは、「長くつ下のピッピの世界展」を見に行ったから。

本を読んだことがなかったんだけど、カラフルなかわいいイラストや、北欧の文化にひかれて見に行ったんだよね。

行ってみたら、物語を知らなくても楽しめて、いろいろ知ることができて、おもしろかった。

作者のアストリッド・リンドグレーンのこともよく知ることができて、物語を読んでみたくなったんだよね。

『長くつ下のピッピ』を初めて日本で刊行したのは、岩波書店の大塚勇三訳のものと知った。

表紙の桜井誠の絵の原画も観ることができたので、興味がわいて、まずは定番の1冊を!と思い、岩波少年文庫の『長くつ下のピッピ』を読みました。

「長くつ下のピッピの世界展」感想記事はこちら。

4.『長くつ下のピッピ』感想

『長くつ下のピッピ』リンドグレーン作、大塚勇三訳、桜井誠絵、1964年、岩波書店

4-1.大人が感じるピッピの魅力

ももちんは、『長くつ下のピッピ』って、子どもだから楽しめるのであって、大人になってから読んでもそんなに響かないだろうなって思ってた。

実際読んでみると、確かに、現実にはあり得ないことがたくさん起こるし、登場人物の気持ちの表現も単純なところが多い。

でも、常識に染まりきった大人だからこそ、読んでいて見えてくるものがたくさんあった。

なによりピッピの予想外の言動が、目が離せなくておもしろい。

子どもの視点からのピッピ

子どものときに『長くつ下のピッピ』を読んでいたら、ももちんはめっちゃピッピに憧れたと思う。

ピッピのどんなところに憧れたかって?

  • 一人暮らし。親にとやかく言われない!
  • お金持ち。馬とか買えちゃう。
  • 学校にいかなくていい。
  • 楽しい遊びをいっぱい知ってる。
  • 力持ちで、大人相手でもへっちゃら。

一番は、小言を言う親がいないっていうところだよね。

たいていの物語だと、孤児の子どもは寂しい気持ちだったり、親の愛を受け取れないかわいそうな子として表現されるけど、『長くつ下のピッピ』では、そういうのが一切ない。

何をするのも自由、遊びたい放題、お金も使いたい放題(だけど、そんなに使わない)。

そんな「物理的な自由」を、ピッピは悪びれも寂しがりもせず、めっちゃ楽しんでる。

そんなピッピに、子どもは憧れるんだと思う。

自分の個性を肯定している

読んでいて、「ピッピ、すごいなー」って何度も思ったところ。

ピッピは、どんなに他の人と違っていても、自分のそのまんまの個性に「〇」をしているんだよね。

近所の子どもたちに赤毛をからかわれたって、へっちゃら。むしろ、さもうれしげに、にこにこしている。

うそをつくのはいけないとわかっていても、おもしろいうそをどんどんついて、悪びれるところがない。

失敗しても、悔しがったり落ち込んだりすることがなく、その良い面を見ることが当たり前にできているんだ。

4-2.個性全開!ピッピというキャラクター

『長くつ下のピッピ』で登場する子どもは、ピッピと、隣に住む兄妹、トミーとアンニカ。

トミーとアンニカはよくいる行儀のいい子どもたちなんだけど、ピッピはその二人とは驚くほど対照的な、個性の塊。

もちろん実際には存在しえない、リンドレーンの空想のキャラクターということは、誰が読んでもわかる。

その強烈な個性に共感できるのか?

それとも「ありえない」として距離を置いてしまうのか?によって、物語を楽しめるかどうかが分かれる。

強烈な外見

ピッピが目を引くのは、その強烈な外見。

  • ニンジンそっくりの赤毛をきつく編み上げた二本のおさげが、ピーンと突き出している。
  • そばかすがいっぱい。
  • スラっと長い両足には色が違う長靴下。
  • 足のちょうど倍もある大きな黒い靴を履いている

赤毛にそばかすのキャラクターと言えば、『赤毛のアン』を思い出す。

だけど、アン・シャーリーとピッピは、まったく別世界に住むキャラクターだよね。

世界一強くて優しい

ごたごた荘の大型模型。「長くつ下のピッピの世界展」にて撮影。

ピッピは、体型は普通の女の子なんだけど、実は世界一力持ち。

物語では、ピッピの力持ちエピソードがたくさん出てくる。

  • 馬を持ち上げて移動する
  • いじめっ子5人を木の枝にぶら下げる
  • 警察官二人を片手にひとりずつ持ち上げる
  • サーカスで怪力の大男に勝負し、勝つ
  • 泥棒を戸棚の上に持ち上げる
  • 火事で逃げ遅れた子供を助ける

馬を持ち上げるシーンは「長くつ下のピッピの世界展」でも模型になっていたよ。

ピッピはこの力持ちの個性を、いつも乱用しているわけではないんだよね。

いじめっ子をやっつけたのは、他の子がいじめられているのを見たからだった。

警察官を連れだすことになったのも、ピッピを「子どもの家」に連れて行こうとしたからだった。

そこには必ず理由があるし、人へのやさしさも感じられるんだ。

ちなみに、泥棒がピッピの家に入った時、ピッピは金貨を1枚ずつ泥棒たちにあげるんだよね。

悪いことをした人にも優しくできるピッピ、人としてもすごいなって思う。

お金持ち

大人のももちんは、ピッピがお金持ちっていうところが妙にうらやましかった(笑)

だけど、ピッピ自身は、お金の単位がよくわかっていないのが危なっかしい。

サーカスの入場料を払うときのエピソードが物語っている。

ピッピが金貨を1まいわたしますと、おばあさんは、信用しないような目つきで、金貨をながめました。(中略)

それでも最後に、ほんものの金貨だとわかったので、ピッピに切符をくれました。それに、おつりの銀貨もいっぱいくれました。

「こんな白っぽい、ちっちゃな、へんなお金、なににすればいいの?」と、ピッピは、ふきげんになっていいました。「これ、あげるわ。(中略)」

出典:リンドグレーン『長くつ下のピッピ』大塚勇三訳、2000年、岩波書店

学校にいっていないピッピは、損得の観念もあまりないみたい。

それと、ピッピはお金持ちなんだけど、あまりお金を使わないんだよね。料理も自分でできるし、服も自分で縫うし。

家のこともを楽しんでやっているところは見習いたいと思った。

傷つきやすい

ここまで見ると、ピッピは何を言われても傷つかない子どもだって思わない?

だけど、実は繊細で、傷つくこともあるんだよね。

それをあらわしてるのが、ピッピが学校へ初めていった時のエピソード。

ピッピは「行儀がいい、悪い」がどういうことかがわからないので、初めての学校でもいろいろやりたい放題やっちゃうんだよね。

そこで先生に、がっかりしたと言われてしまうんだ。

「わたしは、おぎょうぎがわるかった?」

ピッピは、ひどくびっくりして、ききました。

「でも、じぶんじゃ、気がつかなかったのよ。」

ピッピは、そういって、ほんとにかなしげな顔をしました。がっかりしたときのピッピくらい、かなしげな顔をする子はほかにはいないでしょう。

出典:リンドグレーン『長くつ下のピッピ』大塚勇三訳、2000年、岩波書店

ピッピには、もちろん、誰かを困らせるつもりなんて全くなかった。

トミーとアンニカの家でのコーヒーの会に呼ばれたときにも、ピッピは大人に注意されて悲しくなってしまう。

大人の気持ちもわかる!

ピッピのお行儀が悪いと、いつも注意するのは大人たち。

子どもたちはピッピと一緒にいても、ピッピは行儀の悪いのではなくおもしろいって思うから、に引っかからないんだよね。

大人は、子どもの予想外の行動や、空気を読まない行動には慣れないし、なかなか受け入れられない。

ももちんもそういうところがあるし、ピッピみたいな子供がいたら、きっと怒って注意してると思うんだよね。

でも、心のどこかでは、ピッピには変わってほしくない。

聞き分けのいい子になんてなってほしくない、という気持ちもわいてくる。

4-3.トミー・アンニカとの冒険

退屈な毎日を過ごしていたトミーとアンニカは、ピッピとの出会いによって、いろんな冒険を繰り広げるんだ。

冒険と言っても、命がかかわるような大冒険ではない。

ピッピとともに繰り広げる日常の「遊び」が、子供にとってはすてきな「冒険」になるんだよね。

もの発見家

ピッピが突然、「わたしは、もの発見家だ」と言い始める。

この世界にあるありとあらゆるものを発見する人のことだ。

トミーとアンニカも「もの発見家」になりたいと思い、3人は探検にくり出す。

さびた古いブリキの箱を見つけたピッピは、「これはすごいえものよ!」と興奮する。

ただのさびたブリキの箱にしか見えないトミーが「いったいなんの役にたつの?」と聞く、対照的なところもおもしろい。

木登り

ピッピの家の庭にあるカシワの木に登り、木の上でパンとコーヒーを楽しむ3人。

こういう、木の上での楽しい時間って、子供のころめっちゃあこがれた!

ピッピはカシワの木の中ががらんどうであることに気づき、中に入ってみることにするんだ。

木の中がどうなってるかなんて、気にしてみたことないなぁ。

今度木にさわりに行きたいなぁ、と思った。

遠足

ピッピとトミーとアンニカは、遠足にいく。

ピッピは料理がとても上手で、なんでも自分でこしらえてしまうんだよね。

この遠足のメニューもおいしそう。

肉団子やハムをのせたサンドイッチ、お砂糖をかけたパンケーキ、きつね色の小さなソーセージがどっさり、パイナップルのプディング、、

大好きな友達とこんなお弁当を食べられるって、とても幸せだよね。

お誕生日会

ピッピが書いたと思われる招待状。「長くつ下のピッピの世界展」で撮影。

トミーとアンニカはピッピのお誕生日会に招かれ大喜び!

二番目にいい服を着て、ちゃんとプレゼントを用意してごたごた荘を訪れるトミーとアンニカ。

この子供たちがパーティーでかしこまる感じも、かわいい。

ピッピはおもてなしの心がとても豊かにあるんだよね。

お誕生日会でも、ごちそうを用意してみんなで楽しみ、ピッピから二人へのプレゼントを用意していた。

屋根裏部屋への探検も楽しそう。

4-4.かいま見えるスウェーデンの食文化

『長くつ下のピッピ』を読んでいると、かいま見えるのが、スウェーデンの食文化。

fika(フィーカ)

物語では、頻繁にコーヒーを飲む場面が出てくる。

おもしろかったのは、大人たちが開く集いは、「お茶会」ではなく「コーヒーの会」なんだよね。

ピッピや子どもたちがコーヒーを飲む場面も何回も登場する。

スウェーデンにとって「コーヒーを飲むひととき(フィーカ)」は欠かせない時間なんだよね。

ももちんが数年前フィンランドにいったときも、コーヒーを愛する文化はとても強く感じた。

寒い国でのコーヒータイム、想像しただけでほっこりします。

※「フィーカ」って何?と思った方は、下の説明をどうぞ。ももちんにとっても、フィーカは大切な時間だなぁ。

フィーカはスウェーデンの生活慣習であり、休憩をとること、主として同僚、友人、恋人または家族とコーヒーを飲む時間を意味する。

「fika」という単語は動詞または名詞として使われる。スウェーデンではコーヒーを飲むことが重要な文化であると考えられている。

「コーヒーブレイク」をとることで仕事中にフィーカしたり、「コーヒーデート」のように誰かとフィーカしたり、単に1杯のコーヒーを飲むこともできる。

引用元:wikipedia

スウェーデン、フィンランドなど、北欧のコーヒー文化は、小説「ムーミン」シリーズからも読みとることができるよ。

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おいしそうな料理たち

ピッピは料理が上手なので、出てくる料理もめっちゃおいしそう!

さっき紹介した遠足のメニュー以外では、次のような料理が出てくるよ。

  • パンケーキ
  • ショウガ入りクッキー
  • パン、チーズ、バター、ハム、つめたい焼肉、ミルク(ピッピが泥棒にごちそうした食料)
  • クリームをかけた大きなケーキ(コーヒーの会)
  • お菓子や味付けパン(ピッピのお誕生日会)
  • クリーム入りのココア(ピッピのお誕生日会)

どれもみんなおいしそうに食べたり飲んだりしているので、読んでるとおなかがすいてきます。

4-5.桜井誠の挿絵

岩波少年文庫『長くつ下のピッピ』にちりばめられているのが、桜井誠による挿絵。

たまに出てくるピッピの姿が、物語とぴったりマッチしていてよかった。

日本では、この桜井誠の絵のピッピを子どもの時に読んで、なじみがあるっていう人が多いみたい。

スウェーデンでは定番のイングリッド・ヴァン・ニイマンが描くピッピより、少し大人っぽい。

このピッピも好きです。

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5.「長くつ下のピッピの世界展」


出典:東京富士美術館長くつ下のピッピの世界展/インターネットミュージアム 

現在、日本・スウェーデン外交関係樹立150周年記念イベントで「長くつ下のピッピの世界展 〜リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち〜」が全国を巡回している。

ももちんは東京富士美術館に観に行ったんだけど、これがおもしろかった。

イラストの展示は、イングリッド・ヴァン・ニイマンの原画が主だったんだけど、今回レビューしている桜井誠の原画も展示されていて、見比べることができた。

『長くつ下のピッピ』を子どものころから読んでいる人はもちろん、読んでない人も楽しめる内容になっている。

展示の感想

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「長くつ下のピッピの世界展 〜リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち〜」公式サイト

6.広がる『長くつ下のピッピ』

左:『長くつ下のピッピ』
中央:『ピッピ船にのる』
右:『ピッピ南の島へ』
いずれもリンドグレーン作、大塚勇三訳、桜井誠絵、2000年、岩波書店

岩波少年文庫からは、『長くつ下のピッピ』の続編として、『ピッピ 船にのる』と『ピッピ 南の島へ』が刊行されている。

今作と同じく大塚勇三の翻訳と、桜井誠の挿絵なので、『長くつ下のピッピ』の世界観のまま楽しむことができる。

大塚勇三の翻訳は、言葉のしゃれのような部分も全て訳した完訳版。できるだけ原作をそのまま伝える工夫がされている。

また、岩波少年文庫以外にも、複数のシリーズや他の出版社からも出版されているよ。

出版社別・年齢別におすすめの『長くつ下のピッピ』をまとめたので、参考にしてみてね。

ピッピ出版社まとめ

『長くつ下のピッピ』12作品比較。絵やシリーズなど特徴別まとめ。

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映画

映画『長くつしたのピッピ』日本語版ポスター

1973年に制作された映画『長くつしたのピッピ』は、日本でのファンも多いみたい。

映画のもとになったのは、1969年にスウェーデンと西ドイツが制作した全13回のテレビシリーズ。

テレビシリーズを再編集した映画版が、世界中に広まった。

日本で販売されたのは『長くつ下のピッピ [DVD]』『ピッピ船にのる [DVD]』『ピッピの宝島 [DVD]』『続・長くつ下のピッピ [DVD]』の4タイトル。

参考:Wikipedia

2019年7月、待望のデジタルリマスター版DVDが発売!

まとめ

『長くつ下のピッピ』見どころまとめ。

  1. 背景
  2. 登場人物、あらすじ
  3. 読んだきっかけ
  4. 感想
  5. 長くつ下のピッピの世界展
  6. 他出版社のピッピ
  7. 映画

映画やアニメで知っている人も、本を読んでみるとさらに面白く感じると思う。ぜひ読んでみてね!

「長くつ下のピッピの世界展」についてはこちらの記事をどうぞ。

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