『フランダースの犬』は、19世紀末、フランダース地方のクリスマスを舞台にした短編小説。
アニメで有名な『フランダースの犬』だけど、原作の小説も涙が止まらない名作。
この記事で紹介する本
どの出版社の『フランダースの犬』を読めばいいか知りたいなら、次の記事からどうぞ。
翻訳別比較
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この記事でわかること
- 小説『フランダースの犬』のあらすじと見どころ
- 『フランダースの犬』とルーベンスの絵の関連
小説『フランダースの犬』とは?
『フランダースの犬』(原題"A Dog of Flanders")は、イギリスの女流作家ウィーダが1872年に発表した児童文学。
日本語版は1908年(明治41年)に初めて『フランダースの犬』(日高善一 訳)として内外出版協会から出版された。
1950年(昭和25年)以降は、多くの出版社から出版され、村岡花子翻訳による『フランダースの犬』は、1954年、新潮文庫より出版された。
同時収録『ニュールンベルクのストーブ』。
1975年(昭和50年)に日本でテレビアニメシリーズ・世界名作劇場で製作された。
ウィーダ(作)
1839年イギリス生まれ。女流作家。
ウィーダはペンネーム。本名はマリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー 。
二十歳の頃からウィーダの名で執筆を始める。
代表作の1867年『二つの旗の下に』 は、後に映画化されている。
その他、『ニュールンベルクのストーブ』をはじめ40冊以上の物語を執筆している。
1874年以降、イタリアのフィレンツェに定住。
1908年死去。
参考:ウィーダ『フランダースの犬』村岡花子訳、新潮文庫、1954年
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主な登場人物
ネロ・・・画家を志す貧乏な少年。アントワープから3マイルの村に、ジェハン・ダース老人と犬のパトラシエとともに暮らす。「ネロ」は本名「ニコラス」の愛称。
パトラシエ・・・ネロとともに暮らす犬。死にかけているところをジェハン・ダース老人とネロに助けられ、以来二人に深い恩を感じている。
ジェハン・ダース老人・・・ネロの祖父で、育ての親。心優しく、ネロとパトラシエを心から愛する。牛乳配達でほそぼそと生活している。
アロア・・・ネロの親友のかわいらしい少女。
コゼツの旦那・・・アロアの父親。村一番の裕福な百姓で、娘がネロと仲良くするのをよく思っていない。
あらすじ
一言あらすじ
ジェハン・ダース老人と孫のネロ、瀕死のところを拾われた犬のパトラシエは、貧乏ながらも幸せに暮らしていた。
ある日ネロは村で起こった火事の犯人にされ、ジェハン・ダース老人も亡くなり、住んでいた小屋を追い出される。
望みをかけていた絵のコンクールも落選し、絶望したネロは、パトラシエを預け大聖堂へ向かうが、パトラシエも後を追う。
クリスマスの朝、大聖堂のルーベンスの絵の前で息絶えていたネロとパトラシエを見て、すべての誤解がとけた村の人々は悲しむ。
ここからは、『フランダースの犬』の詳しいあらすじ。
感想から読みたいなら、こちらからどうぞ。→→本を読んだ感想
①それぞれの生い立ち
舞台は19世紀のベルギー北部のフランドル地方。
ネロ・ジェハンダース老人・パトラシエの生い立ちが描かれる。
少年ネロは、祖父ジェハン・ダース老人 、忠実な老犬パトラシエと暮らす。
ジェハン・ダース老人がネロと暮らすようになった経緯、貧乏だがつつましやかな暮らしぶりなどが描かれている。
また、二人と出会う前のパトラシエの過酷な生活も細かにつづられている。
②幸福な日々
ネロとジェハン・ダース老人とパトラシエとの出会いが描かれる。
パトラシエがいかに二人に感謝し、忠実心を抱くようになったか、その経緯がわかる。
3人の貧しくも幸福な日々が切り取られる。
③パトラシエの一つの心配
貧しくも愉快に過ごす日々の中で、パトラシエが抱く一つの心配について描かれる。
その心配とは、ネロが仕事の合間、たびたびアントワープ大聖堂に足を運び、出てくると熱に浮かされたようになることであった。
ネロはルーベンスの祭壇画が見たくてたまらないのだが、観覧料が払えないため、あきらめるしかなかった。
アントワープとルーベンスについても詳細に紹介されている。
④アロアとコゼツの旦那
ネロの唯一の親友は近所に住む12歳の少女アロア。
アロアの父であるコゼツ旦那は、貧しいネロがアロアと仲良くすることを快く思っていない。
ある日、ネロはアロアの絵を描いているところをコゼツの旦那に見つかり、さらに強い非難の目を向けられることになる。
ネロの絵への誇りと情熱が描かれる場面。
⑤ネロとパトラシエの秘密
ネロにはパトラシエにしか打明けていない秘密があった。
ある大きな絵のコンクールに応募するため、ネロは毎日一つの絵に向き合っていた。
そのコンクールに入選すれば、絵の勉強をするためのお金をもらい、画家への道が開ける。
ネロの絵への情熱と、自信と不安を行ったり来たりする心情が描かれている。
⑥いわれのない非難
ある日、村で起こった火事について、ネロはコゼツの旦那から非難を受ける。
村の人びとはコゼツの旦那に取り入るように、ネロを避け始める。
ネロはコンクールへの希望だけを胸に、非難と貧困に耐える。
⑦たび重なる悲劇
クリスマスの一週間前に、ジェハン・ダース老人が亡くなり、悲劇に暮れるネロとパトラシエ。
家賃を払えなくなったネロは、パトラシエとともに小屋を出ていく。
12月24日、コンクールの発表の日。
入選した絵はネロの絵ではなく、ネロの希望は一切なくなってしまう。
⑧ネロとパトラシエの死
いよいよ物語はクライマックスへ。
ネロとパトラシエは、コゼツの旦那が失くした大金の入った袋を拾う。
ネロは、コゼツの旦那の家に袋を届け、パトラシエの世話を頼み、ひとり祭壇画を見たいと願っていたアントワープ大聖堂に向かう。
パトラシエは一瞬のすきをついて逃げ出し、ネロの後を追う。
ネロと出逢ったパトラシエ。二人は祭壇画のまえで死を待つ。
その間際で、ネロは祭壇画を見ることができるのだった。
あくる日、ネロとパトラシエは発見される。
コゼツの旦那、アロア、有名な画家がネロの死を惜しみ、悲しむ。
『フランダースの犬』を読んだきっかけ
ももちんは、『フランダースの犬』のアニメは見たことがなかったし、本も読んだことがなかった。
だけど、『フランダースの犬』という名前は知っていたし、泣ける物語ということもなんとなく知っていた。
結末が悲しいとわかっているから、わざわざ見る気が起きなくて、それまで避けていたんだよね。
あるとき書店で小説『フランダースの犬』を見つけ、手に取ってみたら、原作は70ページほどの短い小説であることにびっくり。
新潮文庫版は、ももちんが好きな翻訳家、村岡花子の翻訳作品でもあったので、買ってみた。
『フランダースの犬』感想
『フランダースの犬』、買った直後にカフェで読んでたら、ひとりでめっちゃ泣いてしまった。。
読むときは一人になれる場所をおすすめするよ。
『フランダースの犬』ポイント
ジェハン・ダース老人のやさしさ
物語の主人公は、15歳の少年ネロと、同じ15歳くらいのフランダース犬、パトラシエ。
ネロの祖父ジェハン・ダースと、まだ2歳だったネロは、パトラシエが道で死にかけていたところを連れかえり、それから一緒に生活してきたんだ。
最初の描写できわだつのは、ネロの祖父・ジェハン・ダース老人のやさしさ。
老人は男の子にたいそうやさしくつくし、子供も美しくて無邪気な誠実な、愛情のこまやかな少年であった。
彼らはひとかけのパンとキャベツの葉二、三枚に幸福を味わい、それ以上、地上の幸福も天上の幸福も求めなかった。
引用元:ウィーダ『フランダースの犬』村岡花子訳、新潮文庫、1954年
このつつましくも幸せな生活の中で、パトラシエは二人にとって心の支えであり、生活の支えでもあった。
パトラシエは、年を取って足が悪いジェハン・ダース老人の頼りとなって仕事を手伝い、いなくてはならない存在だった。
そして、まだ幼児に過ぎなかったネロの良い遊び相手、親友でもあったんだよね。
パトラシエがネロと老人に感じた恩
物語の中で細やかに描かれているのが、主人公の犬パトラシエの気持ち。
パトラシエの一族は、人間にとって代々働くための犬で、生まれてから死ぬまで働き続けるのが当たり前だったんだよね。
パトラシエの前の飼い主も、パトラシエをこき使ったあげく、倒れたらあっさり捨てた。
そんなパトラシエがジェハン・ダース老人とネロに助けられ、再びたち上がれるようになった。
そのとき、パトラシエは二人に深い恩と愛情を感じていたんだ。
パトラシエの胸に大きな愛が目ざめた。それは命あるかぎり一度もゆるがなかった。
引用元:ウィーダ『フランダースの犬』村岡花子訳、新潮文庫、1954年
パトラシエはあるとき、ジェハン・ダース老人の牛乳を運ぶ仕事を自分から引き受ける。
パトラシエにとって、牛乳配達の仕事を手伝うことは喜びでしかなく、それほどネロとジェハン・ダース老人に忠誠を誓っていたんだよね。
ネロが6歳になったとき、いよいよ老人の身体がきかなくなった。
ネロは仕事を引き継ぎ、パトラシエと二人で何とか生活費を得ていたんだ。
ネロの絵の情熱と才能
ネロがただ一つ胸に抱いていた願いは、アントワープの聖母大聖堂の二つの祭壇画を一目みること。
あれが見られないなんて、たまらないなあ、パトラシエ。貧乏でお金が払えないばっかりに!(中略)あれが見られさえしたら、ぼくは死んでもいい
引用元:ウィーダ『フランダースの犬』村岡花子訳、新潮文庫、1954年
ネロはルーベンスの絵に恋い焦がれているだけではなく、ネロ自身にも絵の才能があった。
貧しいネロは「画家になる」という願いをパトラシエだけに打明け、絵への情熱をひそかに燃やしていく。
ネロの絵への誇り
ネロの絵への誇りは、親友の少女アロアの絵の場面でも描かれている。
ある日、アロアを松の板に写生しているところを、アロアの父、コゼツの旦那に見つかる。
コゼツの旦那は、ネロをよく思っていなかったけど、絵が上手だったので、1フランでその絵を買おうとするんだ。
ネロは1フランをとることをせず、絵をあげることを選んだ。
1フランあればルーベンスの祭壇画を見られることはわかっていたけど、自分の絵を買いたたかれることは、ネロの誇りが許さなかったんだ。
その後、アロアと会うことを禁じられたネロは、ますます美術への道に没頭していく。
ネロは、画家の道へつながるコンクールに出展するための絵を描いていた。
このコンクールにすべてをかけたネロは、完成させた絵を指定の場所へ出す。
結果の発表は12月24日、クリスマスの前日。
たび重なる不幸
ここから、たび重なる不幸がネロにふりかかる。
ネロに降りかかる不幸
- コゼツの旦那に火事の件で非難される
- コゼツの旦那に気に入られたい村民たちに仕事をもらえなくなる
- ジェハン・ダース老人の死
- 家賃を払えなくなり、小屋を追い出される
それでもネロには、コンクールの入選という心の希望があった。
わずかなパンを求めて村を歩くも、パンは得られずに、ほとんど飢え死に寸前だったネロは、12月24日、ふらふらになりながら、発表の場に向かう。
入選したのは、ネロの絵ではなかった。
希望がなくなったネロ。
コゼツの旦那の後悔
村へ戻る道の最中、ネロとパトラシエは、道で雪に埋もれている大金の入った袋を見つけ、すぐにコゼツの旦那の家へ向かう。
ネロは、大金の入った袋をわたし、パトラシエの世話を頼み、自分はそそくさと立ち去ってしまうんだ。
自分が飢え死にしそうなときに、ネロはお金を取ろうなんて考えもせず、パンの一切れをねだろうとも思わなかった。
帰ってきたコゼツの旦那は、とうとう自分の間違いを後悔し、恥じる。
コゼツの旦那は、これからはネロへのつぐないをし、ネロに息子のようによくしてやることを誓い、迎えにいくことにする。
コゼツの旦那は悪い人?
コゼツの旦那がネロにもうちょっと優しかったら、気づくのがもうちょっと早かったら、ネロが死ぬことはなかったのに!て思うのは、ももちんだけではないと思う。
コゼツの旦那がしたことは、ネロとアロアを遠ざけたことだけではなかった。
やってもいない火事にネロが関わっていたと疑ったことが、ネロが小屋を出ていく引き金になったんだ。
でも、コゼツの旦那だけが悪いわけではない。
コゼツの旦那に味方するように、ネロから離れていった村の人や、小屋の大家。
さらには、ネロを好いていながらも、コゼツの旦那に逆らえなかった奥さんや、アロア。
ネロがたどった運命は、こうしたすべての村のひとたちの行動の結果だった。
それに、最後にコゼツの旦那は改心するんだよね。
ネロがたどった運命によって、心に深い傷を負ったのは、誰でもないコゼツの旦那自身だったんだ。
ネロとパトラシエの絆
アロアの家においていかれたパトラシエは、どんな気持だっただろう?
チャンスがきて逃げ出したパトラシエは、必死でネロの足跡を追う。
そして、とうとう見つけるんだ。
ネロは、たまたま開いていたアントワープ大聖堂の扉をすり抜け、ずっとみたいと願っていた祭壇画の前にいた。
パトラシエは、倒れているネロに寄りそう。
パトラシエはそっとそばにより、少年の顔にさわった。
「私があんたを見捨てるなんてそんな実意のない者だと、夢にも思わなかったでしょうね?この私がー犬の私が?」と、その無言の愛撫は語っていた。
引用元:ウィーダ『フランダースの犬』村岡花子訳、新潮文庫、1954年
ネロはパトラシエを受け入れ、二人で静かに死のうとする。
このシーンだけでももちん、何回も泣いたよ。
そのとき、大聖堂に光が差し込み、祭壇画を明るく照らし出した。
ネロははっきりと祭壇画を目にすることができた。
ネロは歓喜の涙を流し、パトラシエとしっかりと抱き合い、死んでいくんだ。
アニメとの違い
アニメでは、ネロとパトラシエは天使たちと一緒に天に昇っていくシーンが名場面として見られる。
小説では天使の描写はないけど、絵を見られた時の様子や、ネロの感動が細かく描かれている。
クリスマスの朝のラスト
クリスマスの朝、アントワープの町の人びとは、祭壇画のまえで死んでいるネロとパトラシエを発見する。
コゼツの旦那は泣きじゃくり、「わしの息子にしてやるんだったのに」と嘆いた。
世界的に有名な画家がネロの絵を見て、「未来有望の天才少年だから、絵を教えてやりたい」とやってくる。
アロアは「ネロもパトラシエも一緒に幸せになるのよ。いらっしゃいな!」と泣き叫ぶ。
ネロが望んでいたすべての望みが叶ったというのに、もう遅かった。
だけど、ネロは最後に見たいと焦がれていたルーベンスの祭壇画を見れて、幸せだったのだと思う。
もちろん、最後までネロのそばにいられたパトラシエも。
最後には、一つのお墓に眠ったネロとパトラシエは、死んだ後も、お互いを思いあっていたんだよね。
感想おさらい
モデルとなったルーベンスの絵
ネロが見たくてたまらなかったルーベンスの絵は、実際にアントワープ聖母大聖堂の祭壇画として掲げられている。当時のアントワープの人びとにとって、ルーベンスがどれだけ偉大な画家だったかが、物語内で表現されている。
ルーベンスなしでは、アントワープはどうであろうか?
波止場で取引をする商人のほかは、だれ一人見むきもしないきたない、陰気なごみごみした市場にすぎないのだ。
ルーベンスあってこそ、この地は全世界の人々にその名を尊ばれ、聖なる地となり、美術の神が死して横たわるゴルゴタの丘となったのである。
引用元:ウィーダ『フランダースの犬』村岡花子訳、新潮文庫、1954年
イギリス生まれのウィーダが、ベルギーのアントワープのことをそんなに良く思っていないことは、この表現からもわかる。
ご当地アントワープでは、『フランダースの犬』はそこまで受け入れられていないみたい。
その一因に、アントワープをよく表現していないことが多いことも挙げられている。
参考:フランダース地方やアントワープではそれ程に知られていない理由/《フランダースの犬》情報センター
ルーベンスってどんな人?
美術への情熱を燃やすネロにとっても、神のような存在だったルーベンス。17世紀ヨーロッパを代表する画家であり、後に「王の画家にして画家の王」と呼ばれたほど。
ルーベンス(1577年6月28日 - 1640年5月30日)は、スペイン領ネーデルラント(現在のベルギー、ルクセンブルクを中心とする地域)のアントワープで育つ。
由緒ある家柄の息子だったため、宮廷人となるべく高度な教育をほどこされたが、画家への道を進むことを決め、修業をする。
アントワープに戻ったルーベンスはこの地を治める総督夫妻の宮廷画家となり、一方で外交官としても活動。
祭壇画、肖像画、風景画、神話画や寓意画も含む歴史画など、様々なジャンルの絵画作品を残した。
参考:ルーベンス展特設サイト
いろいろな『フランダースの犬』
『フランダースの犬』は岩波少年文庫以外にも、複数のシリーズや他の出版社からも出版されているよ。
出版社別・特徴別におすすめの『フランダースの犬』や、アニメの情報をまとめたので、参考にしてみてね。
『フランダースの犬』26作品比較。電子書籍、児童文庫特徴まとめ
『フランダースの犬』は、イギリス生まれの作家ウィーダが生んだ、児童文学。 現在さまざまな出版社から刊行されているので、特徴別にまとめてみた。 こんな方におすすめ 『フランダースの犬』を読んでみたいけど ...
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まとめ
小説『フランダースの犬』見どころまとめ。
クリスマスにちなんだ文学でもあるので、これからの季節に読むのにぴったりの名作。
クリスマスに読みたい海外小説については、こちらのバナーからどうぞ。
書籍の表紙画像について、各出版社/著者ご本人から許諾を得るか、版元ドットコム等許諾申請不要の確認のもと掲載しています。表紙画像掲載不可または可否不明の書籍については、Amazonアソシエイトの商品画像リンクを掲載しています。