布ナプキンって、初めて購入するとき、どうやって選んだらいいか迷うよね…
今回は、布ナプキンをタイプ別・素材別に、それぞれのメリット、デメリットも踏まえてお伝えするね。
ココがポイント
- タイプは、ホルダー組み合わせ型がおすすめ。
- ライナータイプ、使い捨てタイプもある。
- 素材は、肌に当たる面はシルク推し。
布ナプキンの形と特徴

布ナプキンって、なんか難しそう。。
初めてなら何を選べばいいのかな?
まずは、布ナプキンの形から知っていきましょう。
布ナプキンの取り付け方は、市販の羽根つきの紙ナプキンと同じです。
羽根の部分がスナップでとめられるようになっていて、ショーツに固定するタイプのものが多いです。


そうなんだね。
じゃあ、紙ナプキンと同じようにまるごと取り替えるってことかな?
まるごと取り替えるものもあります。「一体型」と呼ばれているものですね。
ほかにも、ショーツに固定する「ホルダー」に、肌に当たる部分の布を取り替える「ホルダー型」というものもあります。


どっちが使いやすいの?
簡単なのは一体型ですが、なれてくるとホルダー型のほうが使いやすいのでおすすめです。
それぞれの特徴を見ていきましょう。

おすすめはホルダー型
ホルダー型は、肌に当たる部分の布ナプキンと、ホルダーを組み合わせて使うタイプ。
ホルダーにスナップがついているので、ズレたり落としたりする心配はない。
ホルダー型の特徴
- 替えの布ナプキンをホルダーから取り外しできるので、荷物の量が減る。
- 替えの布ナプキンのみ買い替えができる。
- 取り替えに少し手間がかかる。
- 厚みが出やすく、アウターに響きやすい。
これ1枚でOK!一体型
一体型は、ナプキン本体に吸水シート・防水シートが内蔵されていて、一枚で使えるタイプ。
布の厚みが比較的少なく、アウターに響きにくい。
一体型ポイント
- 一枚でサッと使えるため、取り替えの手間が少ない。
- かわいい色柄のものが多い。
- まるごと取り替えるため、荷物の量が増える。
- 比較的薄手で、アウターに響きにくい。
- 防水シート・薄型吸収体で、比較的蒸れやすい。
- 生地が何層にも重なっているため、汚れが落ちにくく、洗濯後かわきにくい。

初めて布ナプキンを使ったとき、この一体型を使って挫折した。
やっぱり洗濯がしづらかったな。
タイプ別比較表
比較ポイント | ホルダー組み合わせ型 | 一体型 | 市販の紙ナプキン |
取り換えの手間 | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
荷物の量 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
アウターへの響きやすさ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
蒸れ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
臭い | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
洗濯時の汚れ落ち・乾きやすさ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ー |
価格帯 | 初期費用約1万円 | 初期費用約1万円 | 月1000円弱 |
※評価はももちんの主観です。
こうしてみると、市販の紙ナプキンの手軽さはありがたいよね。
初めて布ナプにするにしても、やっぱりホルダーに布ナプをセットするタイプをおすすめするよ。
ホルダー型の種類
ホルダー型の布ナプキンは、「ホルダー」と「布ナプキン」を組み合わせて使うよ。

ホルダーは、ショーツに固定する防水のもの。
布ナプキンは、肌に直接当たる部分で、数時間ごとに取り替えるもの。
ホルダー
ホルダーは、基本的には一日中ショーツに固定してつかうもの。
直接肌に当たる部分ではないので、選ぶときには、「防水加工」「布ナプキンの固定しやすさ」などの機能性をよくみよう。
布ナプキンをホルダーに固定する方法はいくつかある。
リボンタイプ
リボンタイプは、写真のように、ホルダーの前後にリボンが縫ってあって、リボンの下に布ナプキンを差し込むタイプ。
布ナプキンの取りかえが簡単なのと、経血がホルダーにつきづらいのがメリット。
ももちんもこのタイプを使っているよ。
ポケットタイプ
ポケットタイプは、ホルダーの前後に布が縫ってあってポケット状にしてある。
このポケットに、布ナプキンを差し込む形だよ。
リボン型に比べて、布ナプキンのホールド力があって一体感がある。
デメリットは、ホルダーに経血がつきやすいことと、取り替えるとき、布ナプキンをポケットに入れるのが手間なこと。
布ナプキン
布ナプキンは、ホルダーに固定して、数時間ごとに取り替えるもの。
直接肌にあたる部分なので、肌触りや吸収力を重視して選ぼう。
ホルダーに差し込む布ナプキンの形もさまざま。
特徴を見ていこう。

単品ではショーツに固定できないので、ホルダーとセットで使おう。
ハンカチタイプ
四角い形の布ナプキンは、ハンカチタイプ、またはプレーンタイプとも呼ばれる。
その名のとおり四角いまっさらなタイプで、びょうぶだたみや三つ折りにして使う。
大きい分かさばるけど、吸収力があるので、ももちんはこっちを使ってる。
パッドタイプ
パッドタイプは、数枚重ねて、ハンカチタイプの布ナプキンで包んでセットするのに使うよ。
広がるバリエーション!
ここからは、外出先や経血量が少なくなったときに便利な布ナプキンを紹介するよ。
ライナー用布ナプキン
布ナプキンは、生理の時以外でも、ライナーとして使えるものがたくさん販売されているよ。
ライナーとしてなら、外出先で替える心配もないので、気軽に使える。
あと、生理になりそうなとき、終わりかけのときも、薄くて小さいライナーで事足りる。
たいていは羽根つきで、スナップでショーツに固定するタイプのものが多い。
お気に入りを探してみよう。
ライナーはココがおすすめ
- ふだん使っているパンティライナーの代わりとして使える。
- 生理の前後など、経血量がごく少ないとき、薄くて小さい布ナプキンとして使える。
使い捨て布ナプキン
使い捨ての布ナプキンは、市販の紙ナプキンの上にしいて使う、布ナプキン。いつも使っている市販の紙ナプキンの上に、ネルでできた薄い布ナプキンを貼り付ける。
紙ナプキンを取り替えるときに、布ナプキンも捨てる。
そして新しいのを貼り付けて使うんだ。簡単でしょ?
洗濯の必要がないのがありがたいよね。
使い捨ての布ナプキンはいくつかのメーカーが出しているけれど、両面テープが施されているものといないものがある。
よれやすいのでテープ付きをおすすめするよ。
使い捨てはココがおすすめ
- 市販の紙ナプキンのような手軽さ。
- 旅行中や外出時に使い捨てできる。
- 市販の使い捨てナプキンのムレやにおいが気になるとき。
素材別・メリットとデメリット
布ナプキンは形だけでなく、素材もさまざま。
基本的には天然繊維(綿・麻・絹)を使用しているものが多い。
それぞれの素材の特徴を見ていくよ。
木綿(コットン)
コットンは、布ナプキンで最も使われてはるか昔から人類に親しまれてきたコットン(綿)は、吸湿性や保温性の高さが特徴の植物繊維。
コットンは肌触りが良く、しっかりと汗を吸収し通気性も良い。
ただし、他の天然繊維に比べると、乾きがおそい。
織り方や加工の仕方によってさまざまな名前で呼ばれる。
今回は布ナプキンの生地の代表格、ネル、ガーゼ、パイル、ワッフル、ニット生地についてみていくよ。
ネル
布ナプキンに使われる、もっともポピュラーな生地。片面だけ毛羽立ちされた丈夫な綿の織物。
ふかふかと起毛しているのが特徴で、吸収力抜群&あたたかみがある。
布表面が毛羽立った部分で経血を吸収し、詰まった織り目が経血を通しにくいという利点がある。
その分、通気性が少し悪いので、暑い時期の布ナプキンにはあまり向かない。
ガーゼ
ガーゼは、包帯や手術時に用いられることからもわかるように、吸収力に優れている。
軽くて柔らかく、サラッとした肌触りで、経血が肌残りしにくい。
ガーゼは目が粗い分、吸湿・通気性に優れているが、吸水力があまりなく貫通モレしやすい。
おりものや軽い日用向け。
パイル
生地の表面がループになっているのが特徴で、タオルによく使われる生地。
このループが瞬間吸収を高める。
ただし、ガーゼ同様、目が粗いので、貫通モレしやすい。
こちらもおりものや軽い日用向け。
ワッフル
ワッフル生地は、でこぼこが特徴。立体的なマス型は織ることで生地に現れる。
でこぼこのため表面積が2倍になり、水分吸収率がアップ。乾きも早い。
また肌に触れる部分が減るので、濡れた後の気持ち悪さも軽減される。
ニット生地
ニット生地は起毛がないので、とても滑らかな触り心地。布ナプキンの肌面にすると、血液の吸収が悪く下へ血液を下ろす前に横モレすることも。
また、伸縮性がある素材なので、洗濯を繰り返すと変形してしまう恐れもある。
絹(シルク)
シルクも、布ナプキンでは人気の素材。
シルクは、天然繊維の中でも、動物繊維に分類される。
すべすべとして光沢があり、ふんわりとした心地よさもある。
シルクは綿と比べても約1.5倍の吸湿性(吸毒)・放湿性(排毒)があると言われている。
また余分に取り入れた湿気を外気に放出する作用もあるため、身体から放出された汗も簡単に吸収・放出してくれる。
変色しやすく、生地自体の耐久性も、他の天然繊維と比べると弱い。セスキ炭酸ソーダなどアルカリ性の洗剤とは相性が悪い。
リネン
リネンは、亜麻の繊維を原料とした生地。麻特有の、カラッとした風合いがある。
汚れ落ちもよく、蒸れ知らずのリネン生地は、布ナプキンでも人気の生地。
繰り返し洗うごとに柔らかさはいっそう増す。
他の天然繊維と比べてみても、耐久性があり、抗菌性・消臭性・吸汗速乾性などにも優れている。
繊維が固く、肌にチクチクとした刺激を感じることもある。
素材別おすすめ
どの素材もメリットとデメリットはある。
実際に使ってみた好みだけど、ももちんは肌に当たる面はシルクが好み。
コットンより経血の瞬間吸収が早い。シルクは生地が弱いといわれているけど、三年使ってもバリバリ現役。
変色は確かにあるし、洗濯にセスキ炭酸ソーダは使えないので、気をつける必要があるけどね。
中に重ねる布ナプキンは、やっぱりネルが多い。
こんどほかの生地も使ってみたいな。
まとめ
布ナプキン、タイプ別、素材別まとめ
- タイプは、ホルダー組み合わせ型がおすすめ。
- ライナータイプ、使い捨てタイプもある。
- 素材は、肌に当たる面はシルク推し。
初めて布ナプキンを購入するときの参考にしてね。
実際にそろえる枚数や使い方、洗い方についてはこちらの記事をどうぞ。
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