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『アバウト・レイ16歳の決断』あらすじと感想。エルが難役を熱演!

2018年4月12日

『アバウト・レイ 16歳の決断』はエル・ファニングがトランスジェンダーの役を演じて話題となった映画。

ナオミ・ワッツやスーザン・サランドンとの3世代家族を描いているよ。

おすすめ度★★★☆☆

この記事で紹介する映画

この記事でわかること

  • 『アバウト・レイ 16歳の決断』のあらすじとみどころ
  • 主題歌・関連情報

映画『アバウト・レイ 16歳の決断』とは?

『アバウト・レイ 16歳の決断』(原題:3Generations)は、2015年アメリカで製作された映画。

日本では2018年2月に公開された。

監督:ゲイビー・デラル

イギリスの映画監督・女優

1961年イギリス・ロンドン生まれ。

女優として活動し、スペインの自主映画"Zina"(1985年)に出演。

その後短編映画の製作活動に入る。

イギリスのオムニバス映画『チューブ・テイルズ』(1999年英)、ヘレナ・ボナム・カーターが出演した短編”Football”(2001年)など。

”The Ride”(2002年)で映画監督デビュー。

キャスト

エル・ファニング(レイ)

アメリカの女優。1998年生まれ。

2歳で演技をスタート。『アイ・アム・サム』(2001年米)で、姉ダコタ・ファニング演じる役の幼年時代を演じた。

2014年映画『マレフィセント』でオーロラ姫役を演じ、以降数々の映画に主演している。

2017年映画『メアリーの総て』では小説『フランケンシュタイン』作家メアリー・シェリーを演じている。

代表作(出演)

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ナオミ・ワッツ(マギー)

イギリス出身の女優。1968年生まれ。

14歳でオーストラリアに移住。1986年より女優として活動するが、長く下積みの時代が続く。

2001年、デヴィッド・リンチ監督の『マルホランド・ドライブ』(米・仏)の主役に抜擢され、高い評価を受ける。

翌年映画『ザ・リング』(2002米)にも主演し、日本でも知られるようになる。

2003年公開の映画『21グラム』でアカデミー主演女優賞にノミネート。

代表作(出演)

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スーザン・サランドン(ドリー)

アメリカの女優。1946年生まれ。

1970年、映画『ジョー』(ジョン・G・アヴィルドセン監督)で女優デビュー。

1975年、映画『ロッキー・ホラー・ショー』に主演し、大ヒット。

1980年『アトランティック・シティ』でアカデミー賞主演女優賞ノミネート。

1994年制作『若草物語』ではマーチ家の母親役を演じる。

1995年『デッドマン・ウォーキング』でアカデミー主演女優賞受賞。

代表作(出演)

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あらすじ

引用元:映画アバウト・レイ 16歳の決断公式サイト

16歳になり、身も心も男の子として生きたいと決断した主人公・レイ

医者から受け取ったホルモン治療についての資料を手渡されたシングルマザーのマギーは、「突然、息子を育てることになるなんて・・」と、動揺を隠せない。

共に暮らすレズビアンのおばあちゃんのドリーもレイのことをイマイチ理解ができないでいる。

一方、髪を短く切り、身体を鍛え、少しずつ“本当の自分”に近づいていくことで生き生きしてくるレイ。

そんな姿を見てマギーは意を決して、治療の同意書のサインをもらうために、何年も会っていない別れた夫に会いに行くのだが、そこでまさかの“家族の秘密”が明らかになる!

引用元:映画アバウト・レイ 16歳の決断公式サイト

 

映画を観たきっかけ

ももちんが住んでいる山梨は、映画館では有名なハリウッド映画しか、ほとんど観る機会がない。

だけど、細々とやってるミニシアター系映画館が甲府にあるんだよね。

それが、シアターセントラルBe館。

たまに映画のラインナップをチェックしては、気になる映画を観に行く。

シアターセントラルBe館は甲府の中心街にあるので、電車で行って、お茶やブラブラお店巡りも兼ねていくのが、ももちんのスタイル。

金曜がレディースデー1,100円なので、利用して観てきました。

 

シアターセントラルBe館。

休館日

毎週水曜日(毎月1日サービスデー・祝祭休日と重なる場合は営業)

料金

一般 1,800円

こども(3歳~高校生)1,100円

大学生・専門学生など 1,500円

毎月1日 映画サービスデー 1,100円

毎週月曜 メンズデー 1,100円

毎週金曜 レディースデー 1,100円

その他各種割引あり

交通アクセス

甲府市中央1-5-12 シアターセントラルBe館ボンマルシェビル

JR甲府駅より徒歩10分

シアターセントラルBe館公式サイトはこちら。

 

エル・ファニングを観たかった

なんでわざわざ『アバウト・レイ 16歳の決断』を観に行ったかというと、ずばり、エル・ファニングが見たかったから。

それまで、エル・ファニングっていうと、『スーパーエイト』『幸せへのキセキ』『マレフィセント』あたりで見てたんだけど、まあ、かわいらしい。

清らかさと愛らしさがあふれる、少女感すごい。

そんなエル・ファニングが、トランスジェンダーの役を演じる?

いったいどんな風になってるんだろう?見てみたい!

そう思ったのが理由。

 

キャスト・スタッフがすごいので、絶対面白いだろうという過信

見たいと思った理由はもう一つ。キャストがすごい。

ナオミ・ワッツとスーザン・サランドンなんて、それぞれでアカデミー賞ノミネートされたり、受賞したりしてる方々。

そんな名優たちが共演するなら、面白くないわけないだろ!って、見る前から期待値上がりまくり。

あと、『リトル・ミスサンシャイン』の製作チームが再び集結!とあったんだよね。

『リトル・ミスサンシャイン』は、ももちんが大好きな映画。落ちこぼれ家族が織りなす悲喜劇に心温まり、最後には号泣。

こんな素晴らしい映画のスタッフ陣が再集結なら、絶対おもしろいだろう、と、さらに期待値があがりましてん。

 

映画を見た感想

期待値マックスから、鑑賞後の評価なんですが。

全体の評価としては5段階評価中☆3つくらい。

原題は”3Generations”とあるように、本作はエル・ファニング演じるレイだけでなく、母のマギー・祖母のドリーの人間模様も描いた3世代の物語。

3人ともに共感できるかどうかが、この映画の評価の分かれ目かな、と思う。

私はナオミ・ワッツ演じるマギーに共感できずに、ちょっといらついた。

それと、温かくなりながらも、ありがちなストーリー展開で、思わず泣けるような場面はなかった。

登場人物は、さまざまな事情を抱えながら、人生を味わい、家族で支えあって生きている。

最後にはうまくまとまっていて、胸に温かさが残る、ほろりとくる映画ではありました。

 

エル・ファニングの中性的な魅力にホレる

映画で強く心に残ったところをあげていきます。

 

徹底した役作り!美少女キャラ封印に成功

美少女エル・ファニングが、トランスジェンダーの役なんてできるのか?と、疑いながら見始めた。

しかし、エルが初めに登場するところから、ちゃんと男の子。

演技だけでなく、体格もがっしりしていたし、脇毛もあって、しっかり役作り。

菅田将暉似の美少年だけど、美少女には見えない。男の子としての違和感を全く感じなかった。

おかげで、初めから映画の中に入っていけた。

 

性別を超えた「レイ」という一人の人間

トランスジェンダーのレイが、心だけでなく、身体も男の子になりたいと望み、それを軸に家族模様が描かれていく。

テーマはまじめなのだけど、重苦しさは感じない。性別を超えた、ひとりの人間としてのレイに引き込まれていく。

レイが女の子に恋する表情は、めっちゃ切ない。どこにでも起こりうるティーンエイジャーの恋。

でも、会話をすると、自分が女性として、友だちとしてみられていることを思い知らされる。

母親のマギーや祖母のドリーからみても、レイは愛する家族のひとりだ。

それは揺るがないのに、身体という「かたち」のことでは、しょっちゅうけんかになる。

根底に流れるものはやさしいのに、言葉とその背後にある常識が、いつもそのやさしさを切り裂いてしまう。

特に英語は、“He”なのか“She”なのかによって、話す人にとってのレイが男なのか、女なのかということが、一瞬で伝わってしまう。

性別の違いを言葉でわける英語は、わかりやすい分、残酷でもある。

人間て生きづらいなぁ。って感じた。

猫にはそんな混同ないもんね。オスでもメスでも関係なく、ありのままで愛しい存在。

 

レイに感情移入しすぎて、両親に腹立ってくる

レイは男の子になりたくて、ずっとホルモン治療を望んでる。

けれど、そのための書類のサインをめぐって、大人たちの意見は食い違う。

正直、これ超めんどくさいって思った。

もう、完全に、レイに感情移入(笑)

レイは16歳で若いけど、心は根っからの男の子で、治療も真剣なんだって、誰がみてもわかるじゃん!

なんで、反対するの?

なんで、ぶちこわす?

まるで自分がレイの友だちの立場にいるように、大人たちに腹立ってしょうがなかった。

 

演技派女優の競演

ナオミ・ワッツ演じるマギー、いい感じに腹立つダメっぷり

さっき腹立ったって書いたけど、だいたいこのナオミ・ワッツ演じるマギーへの怒り(笑)

観客を怒らせる時点で、ナオミ・ワッツのダメ親演技、めっちゃはまってるってこと。

マギーが過去にした過ちによって、レイが治療できなくなるかもしれないのに、隠してんじゃねーよ!

他のやつのせいにするんじゃねーよ!

でも、サイテーなんだけど、憎めないんだよね。

だって、マギー、レイのことめちゃくちゃ愛してるのがわかるから。

愛してるから、悩むし、心配するし、サインもなかなかできないんだよね。

親の身勝手さと愛が伝わってきたよ。

でも腹立つけどな(笑)

 

スーザン・サランドン演じるドリー、こんなおばあちゃんいいな

そんな頼りないマギーも、スーザン・サランドン演じるドリーにとっては、かけがえのない娘。

ドリーとマギーの親子関係の場面になると、マギーはすっと「娘」に戻ってしまう。

しょっちゅうけんかしたり、ドリーがマギーに「そろそろ自立しなさい」とせまるところなんて、どこにでもある親子だもの。

ドリーは、さばさばしてて、たばこも吸うし、自身がレズビアンであることもあり、レイのことへの理解もある。

常識にとらわれずに、自分が思うように生きてきた女性が放つ、自信と美しさ。

だけど、レズビアンのドリーは、肉体の性別を男性にしたいレイの気持ちを理解できないんだよね。

性的マイノリティーや、LGBTとひとくくりになっているけど、実際は多種多様な考えがあって、相容れないものも存在する。

ひとりひとりの個性としてとらえていくことが大切なんだと思った。

 

関連トピック

主題歌は、ショーン・メンデスの”Life Of The Party”

引用元:YouTubeチャンネル Shawn Mendes

『アバウト・レイ 16歳の決断』の主題歌が、ショーン・メンデスの”Life Of The Party”。

ももちん洋楽にはうとくて、この映画で初めてショーン・メンデスを知ったんだけど、ネクスト・ジャスティン・ビーバーと言われるほどの若きスーパースターみたい。

1998年、カナダ・トロント出身。音楽にあらわれている10代のあやうさや透明さが、映画ともマッチしている。

 

公開延期になった理由

『アバウト・レイ 16歳の決断』は2015年に制作されたんだけど、日本での公開は2018年2月。

初めは2016年1月の日本公開予定だったんだけど、約2年も延期されたんだよね。

その理由は、アメリカでの配給権を獲得したワインスタイン・カンパニーにある。

2015年にトロント映画祭で上映されたとき、評価がいまいちだったらしい。

それを受けて、経営者のワインスタインは、映画のクオリティをあげるために、編集に手を加え、結果的に度重なる公開延期につながったんだって。

ワインスタインといえば、2017年、30年以上に渡り、女優など複数の女性にセクハラや性的暴行を繰り返していたことが発覚したことでも話題になった。

やがて「Me too」運動として、世界的に大きなうねりとなり、ワインスタインは2018年5月に逮捕された。

ワインスタイン・カンパニーも経営が悪化し、2018年3月には破産申請手続きに入っている。

 

まとめ

『アバウト・レイ 16歳の決断』見どころまとめ。

  1. 監督・キャスト
  2. 予告編・あらすじ
  3. 映画を観たきっかけ
  4. 映画のレビュー
  5. 主題歌・公開延期になった理由

美少女エル・ファニングがトランジェンダーの役を好演しているので、興味があったら見てみてね。

 

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  • この記事を書いた人

ももちん

夫と猫たちと山梨在住。海外の児童文学・絵本好き。 紙書籍派だけど、電子書籍も使い中。 今日はどんな本読もうかな。

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