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映画『ジュピターズ・ムーン』感想。

2018年3月18日

『ジュピターズ・ムーン』という映画を観てきました。

この記事で紹介する映画

シアターセントラルBe館

ミニシアター系は久しぶり。

高校生の頃、汽車をのりついで街に出て、古着屋をめぐったり、ミニシアター系の映画を観たり、水色の壁の喫茶店でパフェを食べるのが、なによりかっこいいとおもっていた。

今住んでいるところも、ほどよく寂れていて、中心街といっても、郊外の大型SCに人気を持っていかれ、活気があるようなないような街だ。

そんな「中心街」にあえて残りつづけるお店たちは、ほどよく力が抜けていて、いい意味でお客に媚びず、店主の我が道を貫いている(というより、いつのまにか時代に乗り遅れていたような)妙にツボにはまるお店もあったりする。

そんな不思議な空気の漂う街の中にある映画館。

初めて入りました。

ここでそろえているラインナップは、きっとちょっとした映画通には、毎週通いたい作品ぞろいだと思う。

しかし、いつも不思議に思うのは、こういう田舎は文化度があまり高くないのに、(休日はパチンコ屋ばかりが混んでいる)、よくやっていけるなぁということだ。

今日、私が観た回は、レディースデイなのに、お客は私ひとりだった。

休館日

毎週水曜日(毎月1日サービスデー・祝祭休日と重なる場合は営業)

料金

一般 1,800円

こども(3歳~高校生)1,100円

大学生・専門学生など 1,500円

毎月1日 映画サービスデー 1,100円

毎週月曜 メンズデー 1,100円

毎週金曜 レディースデー 1,100円

その他各種割引あり

交通アクセス

甲府市中央1-5-12 シアターセントラルBe館ボンマルシェビル

JR甲府駅より徒歩10分

シアターセントラルBe館公式サイトはこちら。

 

ジュピターズ・ムーン感想(ネタバレ)

さて、ジュピターズ・ムーン。

実は、とっても観たかったわけではない。

ふと、この映画館に行ってみたいなぁと思い、調べてみたら、たまたまやっていたのがこれだった。

前も書いたけど、私は結末ハッピーエンドのわかりやすい洋画が好きだ。

そんな私も、たまには前情報全くなしで、映画を観たりする。今回もそんな感じだった。

ハンガリー映画。

あのちょっと古めかしい街並みと、暗めの空気と、皆早足で歩くあの感じ、懐かしかった。

ハンガリーにとっては外国語の英語も、日本とはちがい、学ぶためではなく、コミュニケーションのために存在する。

初対面や、違う人種の人に壁を作るわりに、平気でビーチで裸だったりする。

大陸だなぁと思う。

シリアから来た難民の少年。

医療ミスで患者を死なせてしまった医者。

医者の、初めお金のために少年を利用したり、大酒飲み、ヘビースモーカー、いい感じにクズなのが好き。

少年は、純粋な美少年。

大人の心に普通にある、損得や防御がない。

そんな彼が、ふとしたことをきっかけに、宙に浮くことができるようになる。

この、最先端でも何でもない、低め安定なテンションのハンガリーの風景の中に、

天使のように少年が浮いている、そのギャップ。

そのあり得ない光景を目の前にしたときに、ある人は歓喜し、ある人は心臓が止まり、ある人は気が狂ったりする。

そんなファンタジーが起こる一方で、少年は、まぎれもない人間でもあるのだ。

シリア難民、テロ、差別、、争いと苦悩の中心にいるのだから。

両方が一緒にある世界。

正直、ラスト、えー、これで終わり?と、取り残された感覚になったけど。

今考えてみると、少年との関わりの中で、医者は愛に目覚めた。

少年は、ひとりで、この能力とともに、未知の世界を浮遊していく。

そこにはハッピーな「結末」があるわけではない。

なぜなら、結末なんて、誰にもわからないから。

わからないことをむりやり作らず、わからないままで行く。

そういうことなのかもしれない。

 

シアターは小さいながらとてもきれいにしてあり、居心地が良かった。

観たい映画も見つかったので、また来ようと思う。

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  • この記事を書いた人

ももちん

夫と猫たちと山梨在住。海外の児童文学・絵本好き。 紙書籍派だけど、電子書籍も使い中。 今日はどんな本読もうかな。

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