『さむがりやのサンタ』の続編、『サンタのなつやすみ』。
クリスマスのお仕事が終わり、バカンスに行くサンタクロースの物語。
今回はこの『サンタのなつやすみ』の魅力を紹介するよ。
この記事で紹介する絵本
こんな方におすすめ
- 絵本『さむがりやのサンタ』が好き。続編を読みたい
- アニメ『ファーザー・クリスマス』が好き。原作を読んでみたい
絵本『サンタのなつやすみ』とは?
『サンタのなつやすみ』(原題"Father Christmas Goes on Holiday")は、1975年英語版が発表された絵本。
作者はイギリスの絵本作家、レイモンド・ブリッグズ。
レイモンド・ブリッグズの最初の絵本『さむがりやのサンタ』の続編である。
日本では、1976年篠崎書林より、こばやしただおの翻訳で『サンタのたのしいなつやすみ』として発行されたが、現在は廃刊。
1998年、あすなろ書房より、さくまゆみこの翻訳の新訳版「サンタのなつやすみ」が発行されている。
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さくまゆみこ(翻訳)
作間由美子。翻訳家。1947年東京都出身。
出版社勤務を経てフリーの編集者、翻訳家となる。
代表作(翻訳)
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内容紹介
『さむがりやのサンタ』の皮肉屋サンタさんが、夏のバカンスへ!
ソリを改造したキャンピングカーで、パリ・スコットランド・ラスベガスへ。
初体験にとまどいながらも、楽しそうなサンタさんがおもしろい!
『サンタのなつやすみ』を読んだ感想
前作『さむがりやのサンタ』で、気むずかし屋だけど根は優しいサンタクロースに、すっかり魅了されたももちん。
『サンタのなつやすみ』でも、我が家のベッドから物語が始まる。
そこで、このサンタさんの物語をまた読めるんだって、嬉しくなる。
夏のサンタをのぞきみる
一コマずつ、絵と吹き出しで進んでいく形式は前作『さむがりやのサンタ』と同じ。
ナレーションがないから、またまたサンタクロースの夏休みをのぞき見してるような感覚になる。
フランス料理とワインと太陽のバカンスを過ごすために、そりを改造してキャンピングカーにするサンタクロース。
何でもつくってしまうところがサンタさんらしい。
今回は、夏休みだから、よりサンタクロース感がなくて、普通にいる人間のおじいさんみたい。
こうやって、もしかしたらサンタは日常の中に紛れているのかも?と思うとおもしろい。
異文化にとまどうサンタ
さむがりやのサンタの家はイギリス。
今回は夏休みを過ごすために、いろんな国に行くんだ。
フランス、スコットランド、ラスベガス。
前作は文句いっぱいのサンタさんだったけど、今作では、慣れない異文化に触れて、とまどう場面が多い。
言葉が通じなかったり、食事が合わなかったり。
あげくお腹まで壊して、サンタクロースとばれそうになったら次の場所へ移動。
ちょっぴり情けないサンタさんだけど、そんな失敗すらも楽しめる。
最後には、念願の太陽の下思いっきり泳げて大満足のサンタクロース。
サンタさんの水玉の海パン姿は、おもしろくもあり、かわいくもある。
各国の文化がわかる!
今作では、イギリスのサンタクロースが他の国や地方へ行くから、その土地ごとの文化の違いがかいま見えるのが楽しい。
フランスでは
- マダムと話しかけたら、マドモワゼルだと訂正される。
- フランス人に見えるようにボーダーの服を切る。
- フランス料理がクリームソースだらけで、お腹をこわす。
- チップが必要。
- 朝食にクロワッサンが出てくる。
スコットランドでは
- 雨が多い。
- スコットランドの民族衣装とパグパイプ。
- パブで乾杯。
- ハギスにカブにウイスキーがお気に入りになる。
- 泳いだが水が冷たくてサメもいる。
ラスベガスでは
- 砂漠のなかにある街。
- ホテルの部屋が豪華。
- 料理がなんでもビッグサイズ。
- カジノにプール。
- お金がかかる。
イギリス人から見たら、どういうところが文化の違いに見えるかがわかっておもしろい。
やっぱり我が家!
各地でさまざまな体験をして、ようやく我が家へ帰ってきた一息ついたときの幸せ。
留守の間に、まだ夏だけど、子どもたちからお手紙がどっさり届いてる!
赤い服を着て、紅茶をのみながら、手紙を一通一通読む仕事にとりかかる姿。
いつものサンタクロースが戻ってきたと安心するんだ。
『サンタのなつやすみ』関連アニメ・絵本
絵本『サンタのなつやすみ』は、アニメ『ファーザー・クリスマス』の原作絵本としても有名。
前作『さむがりやのサンタ』の記事で、アニメや関連絵本を紹介しているよ。
『サンタのなつやすみ』のいろんな場面をアニメや他の絵本でも見ることができるよ。
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まとめ
『サンタのなつやすみ』みどころまとめ。
『サンタのなつやすみ』感想
- さむがりやのサンタの新たな一面に会える!
- とまどうサンタクロース
- 各国の文化がわかる!
- やっぱり我が家!
個人的には、やっぱり一作目の『さむがりやのサンタ』の方が好き。
『サンタのなつやすみ』は、サンタクロースの意外な一面を見たい人にはおすすめだよ。
ブリッグズの絵本について知りたい人は、こちらの記事をどうぞ。
ブリッグズの絵本
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