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絵本ピーターラビットシリーズ5つの特徴。全24冊一言あらすじ紹介も

2021年5月26日

左から『ピーターラビットのおはなし』『ベンジャミン バニーのおはなし』『フロプシーのこどもたち』
いずれもビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年

絵本「ピーターラビット」シリーズは、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが生んだ絵本シリーズ。

大人が読んでおもしろいピーターラビットシリーズの特徴解説と、1冊ずつ紹介するよ。

この記事でわかること

  • 絵本ピータラビットシリーズの特徴
  • 絵本1冊ずつの内容

絵本「ピーターラビット」シリーズの5つの特徴

『ピーターラビットのおはなし』初版[public domain]

絵本「ピーターラビット」シリーズは、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが1902〜1930年に刊行した絵本シリーズ

1902年刊行『ピーターラビットのおはなし』(原題”The Tale of Peter Rabbit”)を第1作目とする絵本シリーズは23作品(日本では24作品。後ほど詳しく紹介)刊行された。

日本では1971年、『ピーターラビットのおはなし』『ベンジャミン バニーのおはなし』『フロプシーのこどもたち』が石井桃子の訳で福音館書店より正式に版権を得て刊行された。

参考:『ピーターラビットの世界へ ビアトリクス・ポターのすべて』河野芳英著、河出書房新社、2016年、Wikipedia

ピーターラビットシリーズ(原書刊行順)

  1. 『ピーターラビットのおはなし』(原題”The Tale of Peter Rabbit”)1902年感想記事はこちら。
  2. 『リスのナトキンのおはなし』(原題”The Tale of Squirrel Nutkin”)1903年感想記事はこちら。
  3. 『グロースターの仕たて屋』(原題”The Tailor of Gloucester”)1903年
  4. 『ベンジャミン バニーのおはなし』(原題”The Tale of Benjamin Bunny”)1904年感想記事はこちら。
  5. 『2ひきのわるいねずみのおはなし』(原題”The Tale of Two Bad Mice”)1904年
  6. 『ティギーおばさんのおはなし』(原題”The Tale of Mrs Tiggy Winkle”)1905年
  7. 『パイがふたつあったおはなし』(原題”The Tale of the Pie and the Patty-Pan”)1905年
  8. 『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』(原題”The Tale of Mr. Jeremy Fisher”)1906年
  9. 『こわいわるいうさぎのおはなし』(原題”The Story of A Fierce Bad Rabbit”)1906年
  10. 『モペットちゃんのおはなし』(原題”The Story of Miss Moppet”)1906年
  11. 『こねこのトムのおはなし』(原題”The Tale of Tom Kitten”)1907年
  12. 『あひるのジマイマのおはなし』(原題”The Tale of Jemima Puddle-Duck”)1908年
  13. 『ひげのサムエルのおはなし』(原題”The Tale of Samuel Whiskers or, The Roly-Poly Pudding”)1908年
  14. 『フロプシーのこどもたち』(原題”The Tale of The Flopsy Bunnies”)1909年
  15. 『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』(原題”The Tale of Ginger and Pickles”)1909年
  16. 『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』(原題”The Tale of Mrs. Tittlemouse”)1910年
  17. 『カルアシ・チミーのおはなし』(原題”The Tale of Timmy Tiptoes”)1911年
  18. 『キツネどんのおはなし』(原題”The Tale of Mr. Tod”)1912年
  19. 『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』(原題”The Tale of Pigling Bland”)1913年
  20. 『アプリイ・ダプリイのわらべうた』(原題”Appley Dapply's Nursery Rhymes”)1917年
  21. 『まちねずみのジョニーのおはなし』(原題”The Tale of Johnny Town-Mouse”)1918年
  22. 『セシリ・パセリのわらべうた』(原題”Cecily Parsley's Nursery Rhymes”)1922年
  23. 『こぶたのロビンソンのおはなし』(原題”The Tale of Little Pig Robinson”)1930年

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ももちん
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ビアトリクス・ポターの紹介は次の記事をどうぞ。

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「ピーターラビット」原作絵本・電子書籍・アニメ等24作品まとめ

絵本「ピーターラビット」シリーズは、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが生んだ絵本シリーズ。 絵本シリーズだけで24冊あるんだけど、他にも関連する絵本や電子書籍、映画があるのでまとめてみた。 この ...

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ピータラビット絵本シリーズの特徴は次のとおり。

  1. 小型絵本という形
  2. 読みやすい順番でまとめられている
  3. ポターの絵の魅力
  4. 石井桃子の翻訳
  5. ちりばめられるマザーグース

小型絵本という形

左『ピーターラビットのおはなし』
ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年

絵本「ピーターラビット」シリーズは、文庫本より小さい小型の絵本

絵本のサイズは、ポターが原書刊行のときからこだわっていた大事なポイント。

小型サイズにすることで、「子どもが読みやすい」「1冊あたりの値段が手頃で手に入れやすい」というメリットがある。

福音館書店から刊行されているのは24冊だけど、気に入った絵本だけ手軽に買えるのはうれしいよね。

1909年刊行"The Tale of The Flopsy Bunnies"表紙裏の絵。
日本版絵本でも同じ絵柄が印刷されている[public domain]

表紙裏にはシリーズ主要キャラクターのカラー絵、内表紙には絵本の持ち主の名前を書く欄があり、子どもがよろこぶ仕様になっている。

読みやすい順番でまとめられている

福音館書店から刊行されている絵本シリーズは、原書の刊行順とは違う順番で並べられている。

登場するキャラクターやお話のつながりである程度まとめられているので、順番に読んでいくとストーリーがわかりやすくなっているんだよね。

初めは『ピーターラビットのおはなし』など誰もが知っているお話だけど、後半に行くと文字数が多い「読み物」として楽しめる絵本もある。

可愛い表紙とは裏腹に怖いお話もけっこうあるので、大人読みできる味わい深さもあるよ。

ももちん
日本語版の順番と原書刊行順を比べると次の通り。
日本語版の順番
原書刊行年
①『ピーターラビットのおはなし』1902年①
②『ベンジャミン バニーのおはなし』1904年④
③『フロプシーのこどもたち』1909年⑭
④『こねこのトムのおはなし』1907年⑪
⑤『モペットちゃんのおはなし』1906年⑩
⑥『こわいわるいうさぎのおはなし』1906年⑨
⑦『2ひきのわるいねずみのおはなし』1904年⑤
⑧『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』1910年⑯
⑨『まちねずみジョニーのおはなし』1918年㉑
⑩『りすのナトキンのおはなし』1903年②
⑪『あひるのジマイマのおはなし』1908年⑫
⑫『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』1909年⑮
⑬『キツネどんのおはなし』1912年⑱
⑭『ひげのサムエルのおはなし』1908年⑬
⑮『グロースターの仕たて屋』1903年③
⑯『ティギーおばさんのおはなし』1905年⑥
⑰『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』1906年⑧
⑱『カルアシ・チミーのおはなし』1911年⑰
⑲『パイがふたつあったおはなし』1905年⑦
⑳『ずるいねこのおはなし』1971年(1906年制作)㉔
㉑『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』1913年⑲
㉒『アプリイ・ダプリイのわらべうた』1917年⑳
㉓『セシリ・パセリのわらべうた』1922年㉒
㉔『こぶたのロビンソンのおはなし』1930年㉓

絵本を読む順番について、次の記事で解説しているよ。

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絵本「ピーターラビット」シリーズ読む順番。電子書籍の順番も解説

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ポターの絵の魅力

マクレガーさんから逃げるピーターラビット"The Tale of Peter Rabbit"[public domain]
ポターが描いたキノコの水彩画。アーミットミュージアム&ライブラリー蔵[public domain]

「ピーターラビット」と聞くと、シルバニアファミリーみたいな「服を着た動物」の絵が多いイメージ。

絵本シリーズ全体でもたしかに服を着た動物がたくさん登場するんだけど、裸のままの動物も多いんだよね。

どの動物の絵を見ても、骨格や動きの描写が緻密で的確

これはポターが幼少の頃から動物が好きで、多くの動物をスケッチしてきたことが土台にある。

リアルさがあってこその可愛らしさが絵から感じられて、図鑑を見ているような楽しさまで味わえる。

実際ポターは絵本作家になる前にキノコの学術論文を書いていて、図鑑に載るようなキノコの絵も描いていた。

参考:『ピーターラビットの世界へ ビアトリクス・ポターのすべて』河野芳英著、河出書房新社、2016年

石井桃子の翻訳

絵本ピーターラビットシリーズは、24冊中19冊が石井桃子の翻訳

石井桃子は、イギリスの児童文学『クマのプーさん』やディック・ブルーナの「うさこちゃん」シリーズなど、かずかずの名作児童文学や絵本を翻訳したすごい人。

ピーターラビットシリーズの翻訳も、日本での初版から50年色あせない優しくクラシカルな味わい。

登場人物の名前も、”Mr.Tod”を「キツネどん」と訳すなど、子どもがなじみやすい工夫がされているのがわかる。

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ちりばめられるマザーグース

地面に落ちるピーターラビット。ハンプティ・ダンプティが元になっている"The Tale of Benjamin Bunny"[public domain]

絵本ピーターラビットシリーズには、イギリスの子どもたちになじみ深い「マザーグース(別名ナーサリーライム)」(童謡のようなもの)が散りばめられている。

シリーズ中で引用されているマザーグースをあげると次の通り。

  • Three Blind Mice(3匹のめくらネズミ)”『ピーターラビットのおはなし』
  • Humpty Dumpty(ハンプティ・ダンプティ)”『ベンジャミン バニーのおはなし』
  • There was a crooked man(背中が曲がった男がおりまして)”『2ひきのわるいねずみのおはなし』
  • Cock Robin and Jenny Wren(コック・ロビンとジェニー・レン)”『ティギーおばさんのおはなし』

ポター自身マザーグースが好きで、絵本シリーズの中にも『アプリイ・ダプリイのわらべうた』『セシリ・パセリのわらべうた』といいう2冊の詩集絵本を出している。

参考:『ピーターラビットの世界へ ビアトリクス・ポターのすべて』河野芳英著、河出書房新社、2016年

絵本1冊ずつの内容

『ピーターラビットの絵本 贈り物セット(24冊)』ビアトリクス・ポター(著)いしいももこ他(翻訳)福音館書店、2019年

ここからは、絵本シリーズ1冊ずつの内容を紹介していくよ。

ももちん
紹介する順番は福音館書店の刊行順。

初めて読むならこの順番がおすすめだよ。

ピーターラビットのおはなし

『ピーターラビットのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『ピーターラビットのおはなし』(原題”The Tale of Peter Rabbit”)
日本語版初版刊行年(順番)1971年①
原書刊行年(順番)1902年①
対象年齢読み聞かせ:4歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

もみの木の下にお母さんと3人の妹フロプシー、モプシー、カトンテールと住むうさぎのピーター。

いたずらっ子のピーターは、お母さんの言うことを聞かずに人間のおじいさんマグレガーさんの畑にしのびこむ

やがてマグレガーさんに見つかって逃げまどうピーターの、ハラハラドキドキの小さな冒険。

1902年ポターが最初に発表した今作は、かつてポターがノエル・ムーアという少年に書いた手紙が元となっている。

今作で「ピーターラビット」の名がたちまち知れ渡り、以降20作品以上つづく絵本シリーズ人気の土台を築いた。

福音館書店版

早川書房新訳版

感想記事

絵本『ピーターラビットのおはなし』感想。世界一有名なうさぎの絵本

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ベンジャミン バニーのおはなし

『ベンジャミン バニーのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『ベンジャミン バニーのおはなし』(原題”The Tale of Benjamin Bunny”)
日本語版初版刊行年(順番)1971年②
原書刊行年(順番)1904年④
対象年齢読み聞かせ:4歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

前作でマグレガーさんに追いかけられたとき、上着と靴をおいてきてしまったピーター。

ピーターといとこで親友のベンジャミン バニーは、上着と靴を取りもどすためふたたびマグレガーさんの畑にしのびこむ

1904年に絵本シリーズ4作目として発表された今作だが、1902年に刊行された第一作目『ピーターラビットのおはなし』の続きのお話としてセットで読まれている。

福音館書店版

早川書房新訳版

感想記事

絵本『ベンジャミンバニーのおはなし』感想。絵本ピーターラビット続編

『ベンジャミン バニーのおはなし』は、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが1904年に発表した絵本。 絵本『ピーターラビットのおはなし』の続編としても知られている絵本だよ。 この記事でわかること ...

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フロプシーのこどもたち

『フロプシーのこどもたち』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『フロプシーのこどもたち』(原題”The Tale of The Flopsy Bunnies”)
日本語版初版刊行年(順番)1971年③
原書刊行年(順番)1909年⑭
対象年齢読み聞かせ:4歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

ピーターの妹フロプシーといとこのベンジャミン バニーはやがて結婚し、たくさんの子どもに恵まれる。

ある日フロプシーの子どもたちはマグレガーさんに捕まってしまい、フロプシーとベンジャミン バニーが助けようとする。

今作に登場するトマシナ・チュウチュウは、のちに『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』の主人公としても登場!

ももちん
フロプシーの子どもたちは『キツネどんのおはなし』でも危ない目にあう。

福音館書店版

早川書房新訳版

こねこのトムのおはなし

『こねこのトムのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『こねこのトムのおはなし』(原題”The Tale of Tom Kitten”)
日本語版初版刊行年(順番)1971年④
原書刊行年(順番)1907年⑪
対象年齢読み聞かせ:4歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

猫のタビタおくさんは、お茶会のためにこねこのトム・ミトン・モペットにきちんとしたお洋服を着せるが、トムたちが遊んでいるうちに全部脱げてしまう。

怒ったタビタおくさんはトムたちを二階に閉じこめるが、こねこたちは言うことを聞かない。

1907年に発表された今作では、後に登場するあひるのジマイマも登場。

ももちん
こねこのトムは『ひげのサムエルのおはなし』で危ない目に!

福音館書店版

早川書房新訳版

モペットちゃんのおはなし

『モペットちゃんのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『モペットちゃんのおはなし』(原題”The Story of Miss Moppet”)
日本語版初版刊行年(順番)1971年⑤
原書刊行年(順番)1906年⑩
対象年齢読み聞かせ:3歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

こねこのモペットちゃんが、ねずみを捕まえようとするけど失敗する。

ねずみをおびきよせるために具合が悪いふりをして・・・

1906年、次に紹介する『こわいわるいうさぎのおはなし』とともに幼児向けにたたみ込み式で発表された絵本。

福音館書店版

早川書房新訳版

こわいわるいうさぎのおはなし

『こわいわるいうさぎのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『こわいわるいうさぎのおはなし』(原題”The Story of A Fierce Bad Rabbit”)
日本語版初版刊行年(順番)1971年⑥
原書刊行年(順番)1906年⑨
対象年齢読み聞かせ:3歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

こわいわるいうさぎは、おとなしいいいうさぎが持っているにんじんを横取りする。

そこへ人間の猟師がやってきて・・・

1906年『モペットちゃんのおはなし』とともに幼児向けにたたみ込み式で発表された絵本。

福音館書店版

早川書房新訳版

2ひきのわるいねずみのおはなし

『2ひきのわるいねずみのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『2ひきのわるいねずみのおはなし』(原題”The Tale of Peter Rabbit”)
日本語版初版刊行年(順番)1972年⑦
原書刊行年(順番)1904年⑤
対象年齢読み聞かせ:4歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

きれいな人形の家に住む人形のルシンダとジェイン。

ある日二人がでかけているうちに、二匹の夫婦ねずみ、トム・サムとハンカ・マンカが人形の家にしのびこむ

美味しそうなお料理がすべて食べられないと知ったねずみたちは、怒っていたずらをして・・・

1904年にシリーズ5作目として発表された今作は、ポターが婚約者からもらった二匹のねずみがモデル。

福音館書店版

早川書房新訳版

のねずみチュウチュウおくさんのおはなし

『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』(原題”The Tale of Peter Rabbit”)
日本語版初版刊行年(順番)1972年⑧
原書刊行年(順番)1910年⑯
対象年齢読み聞かせ:4歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

穴の中の家に住むのねずみチュウチュウおくさんはとてもきれい好き

だけどカエルのジャクソンさんやマルハナバチのバンブルさんなど、招かれざる客が次々に入り込んで家を汚してしまう。

『フロプシーのこどもたち』で救世主となったトマシナ・チュウチュウが主人公のお話。

福音館書店版

早川書房新訳版

まちねずみのジョニーのおはなし

『まちねずみジョニーのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『まちねずみジョニーのおはなし』(原題”The Tale of Peter Rabbit”)
日本語版初版刊行年(順番)1972年⑨
原書刊行年(順番)1918年㉑
対象年齢読み聞かせ:4歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

田舎に住むねずみのチミー・ウィリーは、ある日野菜の箱にまぎれて街にやってきてしまう。

チミーはまちねずみのジョニーと一緒に過ごすが、食べ物が合わずに田舎に帰ることにする。

田舎と街、合う場所はそれぞれ違うということを教えてくれる作品。

福音館書店版

早川書房新訳版

リスのナトキンのおはなし

『りすのナトキンのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『りすのナトキンのおはなし』(原題”The Tale of Squirrel Nutkin”)
日本語版初版刊行年(順番)1973年⑩
原書刊行年(順番)1903年②
対象年齢読み聞かせ:4歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

湖のそばに仲間たちと暮らすりすのナトキンは、秋になると湖の真ん中の島に毎日のように木の実を拾いに行く。

仲間たちは島に住むフクロウのブラウンじいさまへの手土産を欠かさないが、ナトキンは手土産はおろかおちゃらけてばかり。

ナトキンは、とうとう堪忍袋の尾が切れたブラウンじいさまにつかまってしまい・・・。

1903年『ピーターラビットのおはなし』に続き二作目として発表された今作。

主人公のナトキンをピーターラビットと同じくいたずらっ子でどこか憎めないキャラクターとして描いている。

福音館書店版

早川書房新訳版

感想記事

絵本『りすのナトキンのおはなし』感想。かわいいなぞなぞに癒される

『りすのナトキンのおはなし』は、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが1903年に発表した絵本。 絵本「ピーターラビット」シリーズの1冊としても知られる今作は、陽気なナトキンのなぞかけが楽しい絵本。 ...

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あひるのジマイマのおはなし

『あひるのジマイマのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『あひるのジマイマのおはなし』(原題”The Tale of Jemima Puddle-Duck”)
日本語版初版刊行年(順番)1973年⑪
原書刊行年(順番)1908年⑫
対象年齢読み聞かせ:4歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

いつも自分の卵を抱かせてもらえないあひるのジマイマは、一人で卵をうむために良い場所を探す

やがてジマイマはキツネの紳士に出会い、言われるがまま場所を借りて卵をうむが、実はジマイマ自身がねらわれていた。

1908年に発表された今作では、キツネが良い人のふりをするずるがしこい一面が描かれている。

ももちん
ジマイマが出会う紳士はこの後紹介する『キツネどんのおはなし』の主人公。

福音館書店版

早川書房新訳版

「ジンジャーとピクルズや」のおはなし

『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』(原題”The Tale of Peter Rabbit”)
日本語版初版刊行年(順番)1973年⑫
原書刊行年(順番)1909年⑮
対象年齢読み聞かせ:4歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

猫のジンジャーと猟犬のピクルズが営む雑貨屋は、毎日繁盛しているが、手元のお金はいっこうに増えない。

なぜなら、ジンジャーとピクルズのお店ではすべて掛売りで売っていて、誰も現金を払わなかったから。

1909年に刊行された今作では、絵にピーターやジマイマなど、シリーズでおなじみの面々が登場!

ももちん
『2ひきのわるいねずみのおはなし』に登場する巡査も再び登場!

福音館書店版

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キツネどんのおはなし

『キツネどんのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『キツネどんのおはなし』(原題”The Tale of Peter Rabbit”)
日本語版初版刊行年(順番)1974年⑬
原書刊行年(順番)19012年⑱
対象年齢読み聞かせ:5・6歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

キツネどんとアナグマのトミーは、お互いいがみ合う敵どうし

ある日トミーがベンジャミンのこどもたちをさらい、キツネどんの家に入り込んでしまい・・・

嫌われ者のキツネどんとトミーが主人公のちょっと異色な作品。

ももちん
ピーターや結婚したカトンテールも登場!

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ひげのサムエルのおはなし

『ひげのサムエルのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『ひげのサムエルのおはなし』(原題”The Tale of Samuel Whiskers or, The Roly-Poly Pudding”)
日本語版初版刊行年(順番)1974年⑭
原書刊行年(順番)1908年⑬
対象年齢読み聞かせ:5・6歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

タビタおくさんがパンを焼くあいだ、こねこのトム・ミトン・モペットは脱走していたずらばかり。

トムは煙突から道に迷い、大ねずみのサムエルと奥さんねずみのアナ・マライアにつかまってしまう。

1908年に発表された今作は、ねことねずみの立場が逆転し、皮肉とユーモアにあふれる作品。

福音館書店版

早川書房新訳版

グロースターの仕たて屋

『グロースターの仕たて屋』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『グロースターの仕たて屋』(原題”The Tailor of Gloucester”)
日本語版初版刊行年(順番)1974年⑮
原書刊行年(順番)1903年③
対象年齢読み聞かせ:5・6歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

グロースターの町に住む貧しい仕立て屋のおじいさんは、クリスマスの朝にグロースター市長が着る洋服の注文に取りかかっていた。

布をすべて裁ち、後は縫うだけとなったクリスマス直前、仕立て屋は高熱にうなされてしまう。

そこで、いつも仕立て屋に布切れを分けてもらうネズミたちが代わりに縫い始めて・・・

1903年にシリーズ3作目として発表された今作は、翻訳が唯一「ですます」調ではなく、大人が読んでもクリスマスらしいあたたかみを味わえる絵本。

福音館書店版

早川書房新訳版

ティギーおばさんのおはなし

『ティギーおばさんのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『ティギーおばさんのおはなし』(原題”The Tale of Mrs Tiggy Winkle”)
日本語版初版刊行年(順番)1983年⑯
原書刊行年(順番)1905年⑥
対象年齢読み聞かせ:4歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

ハンカチ3枚とエプロンをなくした女の子ルーシーがたどりついたのは、洗濯屋をやっているハリネズミのティギーおばさんの家

ルーシーはティギーおばさんのお仕事を見ているうちに、なくしていたハンカチとエプロンを見つけ・・・

1905年にシリーズ6作目として発表された今作には、ピーターラビットやベンジャミン バニーもちょっとだけ登場。

福音館書店版

早川書房新訳版

ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし

『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』(原題”The Tale of Peter Rabbit”)
日本語版初版刊行年(順番)1983年⑰
原書刊行年(順番)1906年⑧
対象年齢読み聞かせ:4歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

池のほとりに暮らすかえるのジェレミー・フィッシャーどんは、お客に出す食事のため小魚を釣りに出かける。

しかし小魚が釣れないばかりか、トゲウオのジャックにさされたりマスに食べられかけたり、さんざんな目にあう。

1906年に発表された今作は、ポターが「ピーターラビットのおはなし」の元となった手紙をノエル・ムーアに書いた翌日、その弟であるエリックに当てて書いた手紙が元となっている。

福音館書店版

早川書房新訳版

カルアシ・チミーのおはなし

『カルアシ・チミーのおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『カルアシ・チミーのおはなし』(原題”The Tale of Peter Rabbit”)
日本語版初版刊行年(順番)1983年⑱
原書刊行年(順番)1911年⑰
対象年齢読み聞かせ:4歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

ハイイロリスのカルアシ・チミーとおくさんのカルアシ・カアチャンは冬をこすための食料のくるみを木の穴の中にためこんでいた。

ある日チミーは穴の中に落ちてしまうが、小さなシマリスのチピー・ハッキーが親切にしてくれる。

アメリカでも人気が出てきた1911年に発表された今作では、アメリカで馴染みのあるシマリスやクロクマが登場している。

福音館書店版

早川書房新訳版

パイがふたつあったおはなし

『パイがふたつあったおはなし』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年
『パイがふたつあったおはなし』(原題”The Tale of the Pie and the Patty-Pan”)
日本語版初版刊行年(順番)1988年⑲
原書刊行年(順番)1905年⑦
対象年齢読み聞かせ:5・6歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

ある日犬のダッチェスは猫のリビーおばさんのお茶会に招待される

リビーおばさんのねずみのパイを食べたくないダッチェスは、リビーおばさんの留守中にこっそりしのびこんで自分で焼いた仔牛のパイをオーブンに入れておくが・・・

1905年に発表された今作は、二人の行き違いが笑いを呼ぶユーモアにあふれた作品。

ももちん
こねこのトムとモペットちゃんのお母さん、タビタおくさんも再び登場!

福音館書店版

早川書房新訳版

ずるいねこのおはなし

『ずるいねこのおはなし』ビアトリクス・ポター作、まさきるりこ訳、福音館書店、2019年
『ずるいねこのおはなし』(原題”The Sly Old Cat”)
日本語版初版刊行年(順番)1988年⑳
原書刊行年(順番)1971年㉔(1906年制作)
対象年齢読み聞かせ:4歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

ずるい猫がねずみをお茶によんだ。

お客に対して失礼なふるまいをする猫に、ねずみは怒って・・・

1906年に幼い子供向けに描かれたものの未刊だった作品を、日本では福音館書店版のみ、絵本シリーズに組み込んで刊行。

福音館書店版

株式会社 福音館書店
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こぶたのピグリン・ブランドのおはなし

『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』ビアトリクス・ポター作、まさきるりこ訳、福音館書店、2019年
『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』(原題”The Tale of Pigling Bland”)
日本語版初版刊行年(順番)1988年㉑
原書刊行年(順番)1913年⑲
対象年齢読み聞かせ:5・6歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

こぶたのピグリン・ブランドは、弟アレクサンダーと市場に向かう途中にはぐれてしまう。

やがて道に迷ったピグリン・ブランドは人間のパイパーソンさんの農場にたどりつき、クロブタの女の子ピグウィグと出会い、逃げ出すことにする。

ポター自身がピグリン・ブランドが生まれ育った農場主として登場するめずらしい作品。

福音館書店版

早川書房新訳版

アプリイ・ダプリイのわらべうた

『アプリイ・ダプリイのわらべうた』ビアトリクス・ポター作、なかがわりえこ訳、福音館書店、2019年
『アプリイ・ダプリイのわらべうた』(原題”The Tale of Peter Rabbit”)
日本語版初版刊行年(順番)1993年㉒
原書刊行年(順番)1917年⑳
対象年齢読み聞かせ:3歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

小さなねずみのアプリイ・ダプリイ、おしゃれなテンジクネズミなど、かわいい動物たちの絵とリズミカルな日本語の詩を楽しめる絵本。

ピーターの妹カトンテールも登場。 ポターが長年出版を望んでいた「わらべうた」の絵本。

福音館書店版

早川書房新訳版

セシリ・パセリのわらべうた

『セシリ・パセリのわらべうた』ビアトリクス・ポター作、なかがわりえこ訳、福音館書店、2019年
『セシリ・パセリのわらべうた』(原題”The Tale of Peter Rabbit”)
日本語版初版刊行年(順番)1993年㉓
原書刊行年(順番)1922年㉒
対象年齢読み聞かせ:3歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

わらべうたの絵本第二弾。

宿屋のおかみのうさぎセシリ・パセリ、3匹の盲目ねずみなど、なじみのあるマザーグースと美しい絵の絵本

福音館書店版

早川書房新訳版

こぶたのロビンソンのおはなし

『こぶたのロビンソンのおはなし』ビアトリクス・ポター作、まさきるりこ訳、福音館書店、2019年
『こぶたのロビンソンのおはなし』(原題”The Tale of Little Pig Robinson”)
日本語版初版刊行年(順番)1993年㉔
原書刊行年(順番)1930年㉓
対象年齢読み聞かせ:5・6歳から
自分で読む:小学校低学年から

一言あらすじ

港の市場におつかいに出かけたこぶたのロビンソンは、新しい体験にとまどいながらも用を片付けていく。

そして水夫に声をかけられ「ローソクどっさり号」という船に乗船すると、たくさん食べさせられて太っていき・・・

シリーズ最後の絵本は全8章の長いお話。

福音館書店版

早川書房新訳版

セットごとの特徴

福音館書店から刊行されている絵本シリーズは、全24冊を3冊ずつ×8セットでも販売している。

それぞれのセットは、登場キャラクターやお話のテイストなどで統一されているので、好きな感じのセットを読んでみよう。

ももちん
ももちん

セットごとの特徴を紹介するよ。

ピーターラビットの絵本 1【3冊】

『ピーターラビットの絵本 1【3冊】』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年

セットのお話と原書刊行年

  • 『ピーターラビットのおはなし』1902年
  • 『ベンジャミン バニーのおはなし』1904年
  • 『フロプシーのこどもたち』1909年

ピーターラビットの絵本が初めてで、まずは何冊か読んでみたい!というあなたには、「ピーターラビットの絵本 1」がおすすめ。

シリーズを代表する『ピーターラビットのおはなし』と、続きのお話『ベンジャミン バニーのおはなし』が読める。

『フロプシーのこどもたち』では大人になったピーターラビットやベンジャミン バニーにも会える。

ピーターラビットの絵本 2【3冊】

『ピーターラビットの絵本 2【3冊】』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年

セットのお話と原書刊行年

  • 『こねこのトムのおはなし』1907年
  • 『モペットちゃんのおはなし』1906年
  • 『こわいわるいうさぎのおはなし』1906年

『ピーターラビットの絵本 2』では、猫好きにはたまらない『こねこのトムのおはなし』『モペットちゃんのおはなし』を美しい絵と可愛いお話で楽しめる。

ピーターラビットシリーズでは猫が怖がられる作品も多いけど、この2作品はただただ猫が可愛い

お話が小さな子ども向けで読みやすい。

ピーターラビットの絵本 3【3冊】

『ピーターラビットの絵本 3【3冊】』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年

セットのお話と原書刊行年

  • 『2ひきのわるいねずみのおはなし』1904年
  • 『のねずみチュウチュウおくさんのおはなし』1910年
  • 『まちねずみのジョニーのおはなし』1918年

『ピーターラビットの絵本 3』は個性の違うねずみがいきいきと活躍する3作品。

いたずら好きのねずみ、きれい好きのねずみ、旅するねずみが、異なる美しい背景で描かれている。

3冊とも、お話が怖い展開にはならないので安心して楽しめる。

ピーターラビットの絵本 4【3冊】

『ピーターラビットの絵本 4【3冊】』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年

セットのお話と原書刊行年

  • 『リスのナトキンのおはなし』1903年
  • 『あひるのジマイマのおはなし』1908年
  • 『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』1909年

『ピーターラビットの絵本 4』は、ちょっとマヌケで憎めない動物たちを描いた3作品。

『リスのナトキンのおはなし』『あひるのジマイマのおはなし』は自分の不注意が身の危険を呼ぶお話だけど、ユーモアたっぷりで面白く読める。

『「ジンジャーとピクルズや」のおはなし』はお話はもちろん、絵で登場するおなじみのキャラクターにうれしくなる。

ピーターラビットの絵本 5【3冊】

『ピーターラビットの絵本 5【3冊】』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年

セットのお話と原書刊行年

  • 『キツネどんのおはなし』1912年
  • 『ひげのサムエルのおはなし』1908年
  • 『グロースターの仕たて屋』1903年

『ピーターラビットの絵本 5』は大人が楽しめるビターな作品がそろう。

『キツネどんのおはなし』『ひげのサムエルのおはなし』では、ベンジャミン バニーの子どもたちや子ネコのトムが危ない目に合い、動物界の弱肉強食がスリリングに描かれる

『グロースターの仕たて屋』は、クリスマスに人間を助けるネズミたちのお話に心があたたまる

ピーターラビットの絵本 6【3冊】

『ピーターラビットの絵本 6【3冊】』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ訳、福音館書店、2019年

セットのお話と原書刊行年

  • 『ティギーおばさんのおはなし』1905年
  • 『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』1906年
  • 『カルアシ・チミーのおはなし』1911年

『ピーターラビットの絵本 6』では、ハリネズミ、カエル、ハイイロリスがそれぞれ主人公

『ティギーおばさんのおはなし』では、人間にもよくいる世話好きのおばちゃんが愛らしいハリネズミで描かれる。

『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』『カルアシ・チミーのおはなし』は登場する動物の違いや習性がもりこまれ、池の世界、森の世界を味わい深く描く

ピーターラビットの絵本 7【3冊】

『ピーターラビットの絵本 7【3冊】』ビアトリクス・ポター作、いしいももこ・まさきるりこ訳、福音館書店、2019年

セットのお話と原書刊行年

  • 『パイがふたつあったおはなし』1905年
  • 『ずるいねこのおはなし』1906年制作、1971年刊行
  • 『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』1913年

『ピーターラビットの絵本 7』は、人間同士にもよくある心の複雑さが動物の世界で描かれている。

『パイがふたつあったおはなし』は犬と猫のすれ違いがくすっと笑いを呼ぶ。

『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』では、服を着たこぶたと人間の世界が絶妙に混じり合っている。

『ずるいねこのおはなし』はポターの死後に刊行された作品で、絵の感じも他とは違っている。

ピーターラビットの絵本 8【3冊】

『ピーターラビットの絵本 8【3冊】』ビアトリクス・ポター作、まさきるりこ・なかがわりえこ訳、福音館書店、2019年

セットのお話と原書刊行年

  • 『アプリイ・ダプリイのわらべうた』1917年
  • 『セシリ・パセリのわらべうた』1922年
  • 『こぶたのロビンソンのおはなし』1930年

『ピーターラビットの絵本 8』は、シリーズ最長の第8章からなる『こぶたのロビンソンのおはなし』と、2冊のわらべうたの絵本のセット。

わらべうたでは、リズミカルな日本語とポターの可愛らしい柄がマッチして楽しい。

『こぶたのロビンソンのおはなし』市場にお使いに出かけた行儀のよいこぶたが体験する冒険。

まとめ

絵本ピーターラビットシリーズまとめ。

絵本シリーズ特徴

シリーズ1冊ずつ紹介

セットごとの特徴

初めて絵本シリーズを読むなら、まずは福音館書店の刊行順に読んでみることをおすすめするよ。

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絵本や電子書籍を読む順番について、次の記事で解説しているよ。

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絵本「ピーターラビット」シリーズ読む順番。電子書籍の順番も解説

絵本ピーターラビットシリーズは、全24冊におよぶ大シリーズ。 「全部読みたいけどどれから読んだらいいかわからない」 「何冊か選んで読みたいけど自分にあった絵本がわからない」 そんなあなたのために、いろ ...

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  • この記事を書いた人

ももちん

夫と猫たちと山梨在住。海外の児童文学・絵本好き。 紙書籍派だけど、電子書籍も使い中。 今日はどんな本読もうかな。

-書評(絵本), まとめ記事, 『ピーターラビット』シリーズ
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