佐野さんご本人の書いた表紙かと思ったら,息子さんの「広瀬弦」さんが書いたものでした。
大胆で陽気なネズミくんたちです。
挿絵は佐野さんなのですが,なんとなく怖いです。
恐怖を感じました。不思議な力を感じます。
内容はエッセイのようなつぶやきのようなお話です。
「お母さん,今日アイスクリーム買ってきたか?」のくだりが一番好きです。
冷たいタオルで震え上がった話も。
他愛もないこういう話に愛情が詰まってますね。
息子さんが書いたあとがきも良かったです。

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私の息子はサルだった 単行本 – 2015/5/22
佐野 洋子
(著)
サルのようにおたけびを上げている息子は、どんな大人になるのだろうか。私は疑いもなく子供を愛しているが、その愛が充分で、適切であるかどうか、うろたえる。誰が見てもいい子ではない。学校で一日五回も立たされる。ただ、大人になった時、愛する者を見守り、心に寄りそってやって欲しいと思う――。『100万回生きたねこ』『シズコさん』の著者が自らの子供を見つめて描く、心暖まる物語。
- 本の長さ125ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2015/5/22
- 寸法13.7 x 1.5 x 19.9 cm
- ISBN-104103068426
- ISBN-13978-4103068426
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2015/5/22)
- 発売日 : 2015/5/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 125ページ
- ISBN-10 : 4103068426
- ISBN-13 : 978-4103068426
- 寸法 : 13.7 x 1.5 x 19.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 836,022位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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絵本作家、エッセイスト。昭和13年、北京生まれ。昭和22年山梨県に引き揚げ、その後静岡県に移る。武蔵野美術大学に学び、37年東京・日本橋の白木屋 宣伝部にイラストレーターとして入社。のちに退社し、フリーになってポスター、挿絵などを描く。42年から約半年間、ベルリン造形大学でリトグラフを学 ぶ。46年『やぎさんのひっこし』で絵本作家デビュー。50年『おじさんのかさ』がサンケイ児童出版文化賞推薦賞を受賞。52年に出版した『100万回生 きたねこ』はロングセラーになっている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 クク氏の結婚、キキ夫人の幸福 (ISBN-13:978-4022506481)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年7月10日に日本でレビュー済み
日常雑記だな。位な感じ。
なんとなくあったかくはある。
けれど、これで「感涙」まで出来るのは相当に「深読み」出来る人だとも思う。
なんとなくあったかくはある。
けれど、これで「感涙」まで出来るのは相当に「深読み」出来る人だとも思う。
2015年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あっと言う間に読み終わった。そんなあっけないページ数。良いのか悪いとかの前に、別に今買わなくてもよかった代物。息子のコメントがよかった。この人も物書きなのか、今何やってる人なんだろ。もういい歳になってるはずだが。作家の母の血は確実に受け継いでいる!
2015年12月14日に日本でレビュー済み
佐野洋子の死後、出てきた原稿を息子が本にしたということであるが、笑いながら泣かせる。息子が頼むから俺のことを書かないでくれ、と言ったことで息子ネタは封印されたが、しっかり書き残されていたというこの原稿は、さすがだと思わせるところあり。あとがきの息子の弦さんの文章もさすが!息子のいる人、息子自身、誰かの息子である男を愛した人、誰が読んでも心に残る本ではなかろうか
2016年11月30日に日本でレビュー済み
末尾に「あとがきのかわり」と題して、佐野洋子の息子・広瀬弦がみじかい文章を寄せている。
広瀬は10代の終わりころに、「知らないおばさんに腕をギュッとつかまれて、『あら、あなたがげんちゃん?知ってるわよ、他人のような気がしないのよね』と言われたことがあった」という。
「僕が知らない人が僕の知らない僕を知っている。怖かった。…その後すぐに僕は、佐野洋子に頼むからもう自分のことは書かないでくれと怒った。彼女は不満そうな顔をして渋々それを受け入れた。」
ということで、たぶんすでに完成していたであろう原稿は、未発表のまま眠ることになった。
2010年に佐野洋子が亡くなってすでに6年。広瀬は、みつかった原稿を読む。何度か読んでいるうちに、これは彼女の目から見た真実を書いているのかも知れないと思いはじめた。
「この話は佐野洋子が一方的に書いた僕の記録だ。彼女の目には、僕のあの頃がこう映っていたのだ。」
やっと分かったかね、弦クン。まさにそのとおり。
それは「サルだった」とまで言われればいい気はしないだろう。しかし、ここには、ウソも誇張もない小学生男子が躍動している。生意気な口をききはじめた中学生男子が、ありありと生きている。ぜんぜん特別ではない、どこにでもいる小学生・中学生男子の姿が、あざやかにスケッチされている。練達の芸術家だからこそなしえたわざだ。描かれた、ケンやよっちゃんやウワヤは、普遍の輝きを放つ少年になっている。だから、見知らぬおばさんにとっても「他人のような気がしない」のだ。
広瀬の受難は、ものかきの家族として生まれたものの宿命でしょう。この原稿が日の目をみて、ホントに良かった。
広瀬は10代の終わりころに、「知らないおばさんに腕をギュッとつかまれて、『あら、あなたがげんちゃん?知ってるわよ、他人のような気がしないのよね』と言われたことがあった」という。
「僕が知らない人が僕の知らない僕を知っている。怖かった。…その後すぐに僕は、佐野洋子に頼むからもう自分のことは書かないでくれと怒った。彼女は不満そうな顔をして渋々それを受け入れた。」
ということで、たぶんすでに完成していたであろう原稿は、未発表のまま眠ることになった。
2010年に佐野洋子が亡くなってすでに6年。広瀬は、みつかった原稿を読む。何度か読んでいるうちに、これは彼女の目から見た真実を書いているのかも知れないと思いはじめた。
「この話は佐野洋子が一方的に書いた僕の記録だ。彼女の目には、僕のあの頃がこう映っていたのだ。」
やっと分かったかね、弦クン。まさにそのとおり。
それは「サルだった」とまで言われればいい気はしないだろう。しかし、ここには、ウソも誇張もない小学生男子が躍動している。生意気な口をききはじめた中学生男子が、ありありと生きている。ぜんぜん特別ではない、どこにでもいる小学生・中学生男子の姿が、あざやかにスケッチされている。練達の芸術家だからこそなしえたわざだ。描かれた、ケンやよっちゃんやウワヤは、普遍の輝きを放つ少年になっている。だから、見知らぬおばさんにとっても「他人のような気がしない」のだ。
広瀬の受難は、ものかきの家族として生まれたものの宿命でしょう。この原稿が日の目をみて、ホントに良かった。