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ケストナーの終戦日記 Kindle版
世界の子供達に愛されているケストナーの、ナチズムへの抵抗日記。広島・長崎への原爆投下を糾弾して、この日記は終えられた。戦争そのものが勝敗を問わず、どんなに無意味に悲惨であるかを、このくらい具体的に感じさせる本も少ないであろう。そしてそれについては、人類全体に責任があると、ケストナーはみんなの良心に訴えている。
- 言語日本語
- 出版社グーテンベルク21
- 発売日2022/5/27
- ファイルサイズ344 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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登録情報
- ASIN : B0B28VQ925
- 出版社 : グーテンベルク21 (2022/5/27)
- 発売日 : 2022/5/27
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 344 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 229ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 46,221位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 757位ノンフィクション (Kindleストア)
- - 11,426位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年7月23日に日本でレビュー済み
レポート
訳は申し分ありませんが、所々誤字や変換ミスが気になりました
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2022年8月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エーリヒ・ケストナーは『エミールと探偵たち』などの児童文学で有名な作家であるが、ナチス政権下で作家活動と出版を禁止されながらも、トーマス・マンのように亡命を選択せずにベルリンに止まり続けた。
本書は、ナチス崩壊前後の1945年前半の日記を整理して出版したものであり、ベルリンやドレスデンの空襲の下、ナチスドイツの敗戦を感じつつ人々が右往左往しながら生き延び、また敗戦と連合軍の進駐を前に悲喜こもごもに慌てふためく様が生々しく記録されている。
敗戦間近の情勢下でもむなしく虚勢を張るヒトラーやゲッペルスの愚かしさがシニカルに描かれると同時に、大空襲の無差別殺戮を繰り広げる連合軍にも著者の批判の視線は向いている。その姿勢は、最後の追記で広島・長崎の原爆投下を厳しく追及していることにもあらわれている。
敗戦後の戦争責任追及にも同様の批判的視点は貫かれている。そもそも宥和政策でヒトラーを増長させたのは誰なのか、私たちに向かって最初の石を振り上げる権利をあなた方は持っていないと。
ナチス独裁を支持した「平凡な市民の行動」の心理について、著者は「独裁下における人間の可変性」という仮説を提示している。すなわち、水が圧力で凝集状態を変えるように、人間も絶えず増大する圧力の下で最初は不安な状態に置かれるが、やがては全く不安がなくなり自発的に権力者に同調するようになる。こうして「良心は曲げることができる」のであり、その時点があの「水晶の夜」のユダヤ人迫害だったという。著者はその夜、暴力と迫害を止めようと乗っていたタクシーから3度降りようとしたが、その都度警官に阻止された。まさに、「逆さまな世界が公然と支配していた」のである。
著者は日記の最後に強制収容所からの生還者から聞いた話を記録しているが、まさしく「身の毛のよだつ」不快極まりない話である。それでも著者は、ガス室での大量殺人、死体の服や歯の金や銀の詰め物の再利用、収容所の医師らによる人体実験等々をあえて克明に記録しており、そこで日記はぶっつりと切れて終わる。
後日の「追記」として、広島・長崎の原爆投下とそれ携わった兵士の精神病発病が記されている。
「1945年を忘れるな!」が本書の結語であり、同時に原著の表題である。
なお、訳者の高橋健二氏はケストナーとほぼ同年代だが、戦時中は大政翼賛会宣伝部長に就任し、ナチス文学も紹介していたらしい。本書の訳者解説には全くそのことは触れられていないが、どのような思いで本書を翻訳したのだろうか?
本書は、ナチス崩壊前後の1945年前半の日記を整理して出版したものであり、ベルリンやドレスデンの空襲の下、ナチスドイツの敗戦を感じつつ人々が右往左往しながら生き延び、また敗戦と連合軍の進駐を前に悲喜こもごもに慌てふためく様が生々しく記録されている。
敗戦間近の情勢下でもむなしく虚勢を張るヒトラーやゲッペルスの愚かしさがシニカルに描かれると同時に、大空襲の無差別殺戮を繰り広げる連合軍にも著者の批判の視線は向いている。その姿勢は、最後の追記で広島・長崎の原爆投下を厳しく追及していることにもあらわれている。
敗戦後の戦争責任追及にも同様の批判的視点は貫かれている。そもそも宥和政策でヒトラーを増長させたのは誰なのか、私たちに向かって最初の石を振り上げる権利をあなた方は持っていないと。
ナチス独裁を支持した「平凡な市民の行動」の心理について、著者は「独裁下における人間の可変性」という仮説を提示している。すなわち、水が圧力で凝集状態を変えるように、人間も絶えず増大する圧力の下で最初は不安な状態に置かれるが、やがては全く不安がなくなり自発的に権力者に同調するようになる。こうして「良心は曲げることができる」のであり、その時点があの「水晶の夜」のユダヤ人迫害だったという。著者はその夜、暴力と迫害を止めようと乗っていたタクシーから3度降りようとしたが、その都度警官に阻止された。まさに、「逆さまな世界が公然と支配していた」のである。
著者は日記の最後に強制収容所からの生還者から聞いた話を記録しているが、まさしく「身の毛のよだつ」不快極まりない話である。それでも著者は、ガス室での大量殺人、死体の服や歯の金や銀の詰め物の再利用、収容所の医師らによる人体実験等々をあえて克明に記録しており、そこで日記はぶっつりと切れて終わる。
後日の「追記」として、広島・長崎の原爆投下とそれ携わった兵士の精神病発病が記されている。
「1945年を忘れるな!」が本書の結語であり、同時に原著の表題である。
なお、訳者の高橋健二氏はケストナーとほぼ同年代だが、戦時中は大政翼賛会宣伝部長に就任し、ナチス文学も紹介していたらしい。本書の訳者解説には全くそのことは触れられていないが、どのような思いで本書を翻訳したのだろうか?