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【第7話】30代子なし主婦乳がん闘病記。病院選びの決め手とステージ

2018年9月11日

30代子なし主婦ももちんの乳がん闘病記。

第7回目は、病院選び、ステージ確定の時の気持ちを書いていくよ。

ももちんの乳がん闘病記って?

サイト主ももちんが2013年31歳で体験した、若年性乳がん回想録です。

告知時ステージⅡリンパ節転移あり。

術前化学療法〜乳房温存手術・リンパ節郭清〜放射線〜分子標的薬。

2019年4月ホルモン療法を終え、無治療になりました。

乳がん闘病記一覧を見る

病院選び

M先生とのお話で、もう一つ話題があった。

それは、このままY病院で治療するのか、それとも他の病院を探すのか、ということ。

M先生が提示してくれた治療の流れは、先に手術→抗がん剤というながれ。

M先生
手術の予約は、1か月後にはとれますよ。
あー、ちょっと待ってください。。
できれば、他の病院にセカンドオピニオンを受けに行って、納得してから治療に入りたいです。

(なるべく早く、手術でしこりをとりたいけど、まだ納得できない。

M先生は信頼できるけど、他の先生の意見も聞きたい。)

ももちん
M先生
もちろん、セカンドオピニオンを受けるのもひとつの案です。

数週間手術を延期したからといって、病状に影響はないから、しっかり考えたら良いですよ。

ただ、山梨県内はどの病院にでもたいして変わらないので、セカンドオピニオンを受けるなら、東京の病院に行ってはどうでしょうか。

病院の希望があれば、紹介状を書きます。

ありがとうございます。次回の検査までに考えてきます。
ももちん

たいていは流されるままのももちん。

だけど、がんの治療に関わる選択は、どんな結果になっても後悔しないように、自分で納得をして、ひとつひとつ選択をした。

その初めの選択が、この病院選びだった。

 

地元での治療にこだわらなかった理由

病院からの帰り、さっそく本屋によって、乳がんのムックを買った。

ももちんが買ったのは、この本。

『「乳がん」といわれたら- 乳がんの最適治療2014~2015 (日経BPムック)』の、2013年版を買った。

全国の病院リストが詳しく載っていて、セカンドオピニオンはどの病院にするか決めるのに、参考になりそうだったから。

もともと、山梨の出身ではないももちんは、山梨での治療にはこだわっていなかった。

むしろ、がんという言葉にびびっていたから、イメージで、東京の経験豊富な病院の方が、最先端の治療もできそうだし、何かと安心かも。なんて思ってた。

東京に近くに夫の実家があり、東京の病院にくる場合は全面的にサポートしてくれると言ってくれたことも、心強かった。

 

セカンドオピニオンをS病院にした理由

ムックをひらいてみると、乳がん治療の全国の病院リストがずらりと並んでいた。

手術件数のみならず、再建or温存の比率や、術後のケア、化学療法中のケア、緩和ケア、メンタルケア・・・

さまざまな項目をみていくうちに、ガイドラインは一緒でも、治療において大切にしていることは、病院によって微妙に違うことが、わかってきた。

例えば、手術において、全摘の件数が多いのか、温存の件数が多いのかも、病院によって違う。

全摘で再発の可能性を少しでも減らそうという方針の病院。はたまた、温存で、できるだけ胸を残す方針の病院。

そういう違いが見えてくる。

リストから東京や神奈川の病院をいくつか選んで、今度はそれぞれの病院のHPをみてみた。

最終的に、ももちんがセカンドオピニオンに選んだのは、東京のS病院。

選んだポイントは、次の通り。

  • HPから伝わってくる雰囲気が明るいこと。
  • 患者同士のサークル活動が活発なこと。
  • 若年性(35歳以下)の乳がんに特化したコミュニティーがあること。
  • 同じ病院内に産科婦人科があり、妊娠を望むがん患者の診療も受け付けていること。

このとき夫は、迷ってる時間があるならY病院に決めてしまって、早く手術した方がいいという意見だった。

でもももちんは、珍しく自分の意見をゆずらず、時間をかけて吟味した。

焦って決めるより、ここで時間をとっても行きたい方を選んだ方が絶対いい、という確信があった。

治療が長引くならなおさら、山梨から東京に通うことになっても、快適な環境を妥協せずに選びたい、という気持ちがあった。

 

セカンドオピニオンか、転院か

さっそく、S病院にセカンドオピニオンの予約の電話をかけた。

ももちん
もしもし。セカンドオピニオンの予約を入れたいんですが。
はい、わかりました。状況を教えていただけますか?(話をする)少々お待ちください・・・セカンドオピニオンの予約は、1ヶ月先までいっぱいです。
S病院
ももちん
(1ヶ月先って!Y病院に決めていれば、すでに手術しているくらいの時期じゃん!

そこまではさすがに待っていられない!)

1ヶ月も待つんですか?

なんとか、もう少し早めることはできませんか?(必死)

えーと、セカンドオピニオンではなく、こちらで治療を受ける前提で、初診としての予約でしたら、10日後にお取りできます。
S病院
ももちん
そうですか・・・わかりました。考えてまたご連絡します

いったん電話をきって再考。

いくら雰囲気が良さそうとはいえ、一度もいったことがないS病院に、転院を決めてしまうことには不安がある。

山梨のY病院は、M先生には信頼がおけるし、その面では安心だ。

どんな結果になろうが、後悔はしたくない。

どっちを選んだら後悔しないか。

最終的に、何の根拠もなく、一度も行ったことがないけどなんか良さげなS病院にする。と決めた。

 

優しかったM先生

S病院への転院を決め、数日後、Y病院に予約していたCTとMRIをしにいった。

ももちん
東京のS病院で治療を受けようと思います。
わかりました。S病院なら安心ですね。紹介状を書きますね。

当院での病理の検査結果なども、S病院でも使えるように、資料としてお渡ししますね。

山梨に住みながら通院は東京ということでしたら、何かあったらすぐにこちらに来てもらえれば、対処できます。

副作用で気分が悪くなったりしたら遠慮なく来てくださいね。

M先生
ももちん
ありがとうございます。(ほんと、M先生、優しいなぁ。)

 

ステージ確定

このとき、まだ告知から一週間。CTの画像は、怖くて一度もみたことがない。

この日、CTとMRIの検査をした。

がんの転移がないか、全身を調べる検査。

この結果次第で、がんは転移しているのか、それともしていないのかステージが判明する。

さらっと受けたこれらの検査だけど、考えてみると怖い検査。

結果を聞くときはドキドキだった。

一年足らずで大きくなっていたがんのことを思うと、遠隔転移の可能性も頭をよぎった。

結論から言うと、しこりの大きさは2.1cm。左脇のリンパ節に転移があった。

それ以外の遠隔転移は見つからず、ステージとしてはⅡbということになる。

ステージについては、Y病院でも、その後通院することになるS病院でも、「あなたのステージは○○です」とはっきりとは言われなかった。

資料の分類をみて、「しこりが二センチ以上でリンパ節転移がありだと、ステージⅡbだなー」と、自分で判断した。

この結果については、正直、複雑な気持ちだった。

早期とはいえるかもしれないけど、初期ではないし、リンパ節に転移している。

CTやMRIではわからないかもしれないけど、全身に運ばれてる可能性はあるのだ。

可能性の話をしても、らちがあかないことはわかっている。

それでも、いつまでも、悪くなる可能性、想像はついてまわる。

絶望と希望が入り混じった状態、ももちんはこの心をなだめることも、前向きに向かわせることも、全くできなかった。

ただ、このどうしようもない恐れを携えたまま、先に入っている診察予定をひとつひとつこなしていく、なるべく頭は使わず、たんたんとこなしていくしかない、そんな状態だった。

乳がんの検査とステージについて。国立がん研究センターがん情報サービス https://ganjoho.jp/public/cancer/breast/diagnosis.html

 

まとめ

ももちんの乳がん闘病記⑦病院選び、ステージ確定の時の気持ちまとめ。

  • セカンドオピニオンはどこにする?
  • 転院を決めた理由
  • ステージ確定と、その時の気持ち

 

次回は、東京での初診の様子のことを書いていくよ。

次回
【第8話】30代主婦乳がん闘病記。東京での初診と検査、治療方針決定

30代子なし主婦ももちんの乳がん体験記 第8回目は、東京での初診の様子と気持ちを書いていくよ。 東京での初診 乳がんの診断を受けた地元の病院から、東京のS病院への転院を決めて数日後。 S病院、初診の日 ...

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  • この記事を書いた人

ももちん

夫と猫たちと山梨在住。海外の児童文学・絵本好き。 紙書籍派だけど、電子書籍も使い中。 今日はどんな本読もうかな。

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