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児童文学『メアリーポピンズ』シリーズで引用されている歌・本まとめ

2019年1月30日

『メアリー・ポピンズ』シリーズは、ディズニー映画化もされているイギリス児童文学の名作。

物語の中には、イギリスの子どもたちなら必ずと言っていいほどなじみ深い「マザー・グース」もたくさん登場する。

今回は、『メアリー・ポピンズ』シリーズで引用されているものの元ネタを紹介していくよ。

こんな方におすすめ

  • 『メアリー・ポピンズ』シリーズに登場するキャラクターや歌がどんなものか気になる
  • 『メアリー・ポピンズシリーズ』で引用を知って深く味わいたい

『メアリー・ポピンズ』とは?

左上『風にのってきたメアリー・ポピンズ』2000年
右上『帰ってきたメアリー・ポピンズ』2001年
左下『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』2002年
右下『公園のメアリー・ポピンズ』2003年
いずれもP.L.トラヴァース(作)メアリー・シェパード(絵)林容吉(訳)岩波書店

『メアリー・ポピンズ』シリーズは、イギリスの女流作家P.L.トラヴァースによる児童文学。

1934年に発表した”Mary Poppins”以降、「メアリー・ポピンズ」関連作品は8作品刊行されている。

日本では、1954年、第一作目が林容吉の翻訳で『風にのってきたメアリー・ポピンズ』として岩波書店より刊行された。

本の感想

『風にのってきたメアリーポピンズ』感想。映画メリーポピンズ原作本

児童文学『風にのってきたメアリー・ポピンズ』は、ディズニーの超有名映画『メリー・ポピンズ』の原作。 最近初めて本を読んでみて、映画にはない魅力を感じて、メアリー・ポピンズが大好きになった。 今回は、児 ...

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「岩波少年文庫」公式ページ

 

参考にした資料

『メアリー・ポピンズ』シリーズで、特にたくさん引用されているのは、「マザー・グース」と「グリム童話」。

それぞれ先に紹介していくね。

 

マザー・グース

” The Real Mother Goose ”表紙。1916年[public domain]

『マザー・グース』は、イギリス・アメリカを中心に親しまれている童謡のこと。

600から1000以上の種類があるといわれる『マザー・グース』は、英米人の教養の基礎となっている。

参考:Wikipedia

『メアリー・ポピンズ』シリーズに登場するマザー・グース一覧

  • ”Hey Diddle Diddle”
  • ”Cock Robin and Jenny Wren(コック・ロビンとジェニー・レン)”
  • ”Who Killed Cock Robin(誰がこまどりを殺したの? )”
  • ”Monday's Child(月曜日に生まれた子供は)”
  • ”London Bridge Is Broken Down(ロンドン橋落ちた)”
  • ”Oranges and Lemons(オレンジとレモン)”
  • ”Pop goes the weasel(イタチが飛び出した)”
  • ”Old King Cole(コール)老王”
  • ”Pussy Cat, Pussy Cat(こねこ、こねこ)”
  • ”Little Bo Peep(小さな羊飼い)”
  • ”Sing a Song of Sixpence(6ペンスの唄)”
  • ”Old Mother Goose(ガチョウのおばあさん)”
  • ”A frog he would a-wooing go(カエルの求婚)”
  • ”Three Blind Mice(3匹のめくらネズミ)”
  • ”Humpty Dumpty(ハンプティ・ダンプティ)”
  • "The Lion and the Unicorn(ライオンとユニコーン)"
  • ”There was an Old Woman Who Lived in a Shoe(靴にお婆さんが住んでいた)”
  • ”Georgie Porgie(ジョージ・ポージ)”
  • ”Little Miss Muffet(マフェットちゃん)”
  • "Punch and Judy(パンチとジュディ)"
  • ”Goosey Goosey Gander(ガアガアガチョウ)”
  • ”Here We Go Round the Mulberry Bush(桑の木の周りをまわろう)”
  • ”Star Light Star Bright”
  • ”Eeney Meeney Miney Moe(イーニー、ミーニー、マイニー、モウ)”
  • ”Hickory Dickory Dock”(ヒッコリー・ディックリー・ドック)
  • ”Tom, he was a piper’s son(トムは笛吹きのむすこ)”

 

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マザーグースって、種類が多すぎて、CDだと、1枚のアルバムに聴きたい曲が全部入ってないことが多いんだよね。

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グリム童話

ヴィルヘルム・グリム(左)とヤーコプ・グリム[public domain]

『グリム童話』は、19世紀初頭にドイツのグリム兄弟が収集した昔ばなし集のこと。

参考:Wikipedia

 

『風にのってきたメアリー・ポピンズ』引用

『風にのってきたメアリー・ポピンズ』P.L.トラヴァース(作)メアリー・シェパード(絵)林容吉(訳)岩波書店、2000年

ここからは、岩波少年文庫の4冊について、お話ごとに引用されている曲や物語を紹介していくよ。

『風にのってきたメアリー・ポピンズ』では、「踊る牝牛」「鳥のおばさん」というお話でマザー・グースが引用されている。

 

「踊る牝牛」引用

W. W.デンスロウによるイラスト。[public domain]

『風にのってきたメアリー・ポピンズ』では、「星が落ちてきて角にささって、踊りが止まらなくなった牝牛」についてのお話が語られる。

この「踊る牝牛」の元になっているのは、『マザー・グース』の”Hey Diddle Diddle”という童謡。

歌詞に”The cow jumped over the moon.(ウシが月を飛びこえた)”という一節がある。

「踊る牝牛」「月をとびこした牝牛」は『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』『公園のメアリー・ポピンズ』でも登場する。

参考:世界の民謡・童謡

マザー・グース”Hey Diddle Diddle”をYouTubeで聴いてみる

 

「鳥のおばさん」引用

「鳥のおばさん」は、セント・ポール寺院前でいつも鳥のえさを売っている女性についてのお話。

セント・ポール寺院を再建した人物、クリスタファー・レンの説明の際、「ジェニー・レン」を引き合いに出している。

 

ジェニー・レン

アメリカにおけるクックロビンの唄の絵本の表紙。 (ヘンリー・ルイス・ステファン画、1865年)[public domain]

「ジェニー・レン」は、マザーグースの一つ”Cock Robin and Jenny Wren(コック・ロビンとジェニー・レン)”からの引用。

マザーグースにはコマドリのコックが登場する有名な歌が二つある。

ひとつは”Cock Robin and Jenny Wren”で、コマドリのコック・ロビンとミソサザイのジェニー・レンは結婚する。

もう一つが”Who Killed Cock Robin(誰がこまどりを殺したの? )”で、コマドリのコックの死からお葬式までが歌われている。

マザー・グース”Who Killed Cock Robin”をYouTubeで聴いてみる

 

「クリスマスの買い物」引用

「クリスマスの買い物」で、ジェインはふたごの弟妹のために「ロビンソン・クルーソー」の本を買う。

プレアデス星団の少女マイアは、星の兄弟アルキオネへのプレゼントに「スイスのロビンソン」を選ぶ。

 

ロビンソン・クルーソー

ダニエル・デフォー『ロビンソン・クルーソー』初版の扉ページ[public domain]

『ロビンソン・クルーソー』(原題”Robinson Crusoe”)は、イギリスの作家ダニエル・デフォー(1660-1731)の小説。

1719年に第1作が刊行された。

ロビンソンの誕生~船乗りになる~無人島に漂着、独力で生活を築いてゆく姿が描かれている。

参考:Wikipedia

 

スイスのロビンソン

『スイスのロビンソン』(英語題”Swiss Family Robinson”)は、スイスの作家ウィース(1743-1818)による児童文学。

ダニエル・デフォーの有名な『ロビンソン・クルーソー』を下敷きとした二次創作の物語。

参考:Wikipedia

 

『帰ってきたメアリー・ポピンズ』引用

『帰ってきたメアリー・ポピンズ』P.L.トラヴァース(作)メアリー・シェパード(絵)林容吉(訳)岩波書店、2001年

『帰ってきたメアリー・ポピンズ』では、「わるい水曜日」「ネリー・ルビナ」というお話でマザーグースや物語が登場する。

 

「わるい水曜日」引用

「わるい水曜日」は、ジェインが割れたお皿の絵の中に入り込んで、こわい体験をするお話。

最初ジェインはいつになく不機嫌で、「水曜日の子どもは、なげきがいっぱい」とマイケルにからかわれる。

 

水曜の子どもは、なげきがいっぱい

「水曜日の子どもはなげきがいっぱい」の元になっているのは、『マザー・グース』の”Monday's Child(月曜日に生まれた子供は)”という童謡。

歌詞のなかで、「月曜日生まれの子供は器量よし 火曜日生まれの子供はたいそう気品があり 水曜日生まれの子供は悲哀でいっぱい」と歌われている。

参考:KITAMOCCHI TIMES

マザー・グース”Monday's Child”をYouTubeで聴いてみる

 

「ネリー・ルビナ」引用

「ネリー・ルビナ」は、ノアの方舟のような家に住み、「会話」を売っているネリー・ルビナのお話。

お話の最初で、ジェインが読んでいた「ロビンソン・クルーソー」を閉じる。

 

ロビンソン・クルーソー

『ロビンソン・クルーソー』(原題”Robinson Crusoe”)は、イギリスの作家ダニエル・デフォー(1660-1731)の小説。

『ロビンソン・クルーソー』についてはこちら。(上に戻る)

 

『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』引用

『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』P.L.トラヴァース(作)メアリー・シェパード/アグネス・シムズ(絵)林容吉(訳)岩波書店、2002年

『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』では、「トイグリーさんの願いごと」「王さまを見たネコ」「末ながく幸福に」のお話のなかに、たくさんの引用がある。

マザー・グースが多く登場するので、どんな歌か知っておくと、より楽しめる。

 

「トイグリーさんの願いごと」引用

「トイグリーさんの願いごと」では、トイグリーさんがいろんなオルゴールを鳴らしてくれる。

その中にマイケルの好きな〈ロンドン橋が落ちる〉と、ジェインの好きな〈オレンジとレモン〉のオルゴールがあるんだよね。

 

〈ロンドン橋が落ちる〉

"London Bridge Is Falling Down"イラスト。ウォルター・クレーン”A Baby's Bouquet ”より[public domain]

引用元:London Bridge Is Falling Down

「ロンドン橋落ちた」(原題”London Bridge Is Broken Down”)は、イギリスに古くからあるマザー・グースの動揺で、現在では世界中で知られている。

参考:Wikipedia

マザー・グース”London Bridge Is Broken Down”をYouTubeで聴いてみる

 

〈オレンジとレモン〉

「オレンジとレモン」の遊び方[public domain]

オレンジとレモン(原題”Oranges and Lemons”)は、マザー・グースの1つで、2人がアーチを作りその下を他の子供がくぐり抜ける遊び唄。

ロンドンの鐘がたくさん出てくる唄で、イギリスでは特に好んで歌われている。

参考:Wikipedia

マザー・グース”Oranges and Lemons”をYouTubeで聴いてみる

 

サルとイタチの歌

マザーグースに”Pop goes the weasel(イタチが飛び出した)”という歌がある。

「トイグリーさんの願いごと」では、メアリー・ポピンズが乗ったオルゴールから、”Pop goes the weasel”が流れる。

参考:世界の民謡・童謡

マザー・グース”Pop goes the weasel”をYouTubeで聴いてみる

 

「王さまを見たネコ」引用

「王さまを見たネコ」では、『マザー・グース』をもとにした物語をメアリー・ポピンズが語り始める。

気むずかしい王さまがネコの助言により愉快な人物になる物語。

その中には、『マザー・グース』の他のキャラクターも登場する。

「王さまを見たネコ」は、『公園のメアリー・ポピンズ』でも「影」として登場する。(「ハロウィーン」)

 

王さま

W. W.デンスロウによる「コール老王」のイラスト。[public domain]

コール老王(原題”Old King Cole”)は、マザー・グースの1つ。

「王さまを見たネコ」では王さまが「パイプとポンチ酒とヴァイオリン弾きを3人」を呼び寄せる。

マザー・グース「コール老王」の「すぐにパイプめして、お酒杯《さかずき》めしてね、そして胡弓《こきゅう》ひきを三人ほどおめしで。」(北原白秋『まざあ・ぐうす』)と通じる。

参考:Wikipedia

マザー・グース”Old King Cole”をYouTubeで聴いてみる

 

お妃さまとネコ

”Pussy Cat, Pussy Cat(こねこ、こねこ)”はマザーグースの一つ。

「王さまを見たネコ」ではネコは初めお妃さまのもとに現れ、ネズミをつかまえる。

”Pussy Cat, Pussy Cat”では、子猫が女王のところに現れ、女王の玉座の下にいたネズミを驚かせる。

参考:Mother Goose Nursery Rhymes

マザー・グース”Pussy Cat, Pussy Cat”をYouTubeで聴いてみる

 

巨人退治のジャック

『ジャックと豆の木』Flora Annie Steel作、Arthur Rackham画English Fairy Tales(1918年)の挿絵[public domain]

「巨人退治のジャック」は、イギリスの有名な童話『ジャックと豆の木』(原題”Jack and the Beanstalk”)からの引用。

「王さまを見たネコ」では、ジャックは王さまの庭師をつとめている。

参考:Wikipedia

 

ボウ・ピープ

「ボウ・ピープ」は、マザーグースの一つ”Little Bo Peep(小さな羊飼い)”からの引用。

「王さまを見たネコ」では、ボウ・ピープは王さまの家畜の世話をしている。

参考:Wikipedia

マザー・グース”Little Bo Peep”をYouTubeで聴いてみる

 

二十と四羽のクロドリ

ウォルター・クレインによる、この唄を題材としたイラスト[public domain]

「二十と四羽のクロドリ」は、マザーグースの一つ”Sing a Song of Sixpence(6ペンスの唄)”からの引用。

「王さまを見たネコ」では王さまのパイには、すべて「二十と四羽のクロドリ」という。

”Sing a Song of Sixpence(6ペンスの唄)”にも近い歌詞がある。

参考:Wikipedia

マザー・グース”Sing a Song of Sixpence”をYouTubeで聴いてみる

 

月をとびこした牝牛

『風にのってきたメアリー・ポピンズ』の「踊る牝牛」が、ここでも登場。

「月をとびこした牝牛」は、マザーグースの一つ”Hey Diddle Diddle”からの引用。

『月をとびこした牝牛』についてはこちら。(上に戻る)

マザー・グース”Hey Diddle Diddle”をYouTubeで聴いてみる

 

金の卵をうむガチョウ

” The Real Mother Goose ”表紙。1916年[public domain]

「金の卵をうむガチョウ」は、マザーグースの一つ”Old Mother Goose”からの引用。

歌詞に”His goose had laid him,An egg of pure gold.(ジャックのガチョウは生んでいた、金の卵を生んでいた )”という一節がある。

 

ネズミに求婚したカエル

「ネズミに求婚したカエル」は、マザーグースの一つ”A frog he would a-wooing go”からの引用。

”A frog he would a-wooing go”でカエルはネズミの娘のところへ行き、求婚する。

マザー・グース”A frog he would a-wooing go”をYouTubeで聴いてみる

 

「大理石の少年」引用

「大理石の少年」というお話では、公園にある大理石の像のネリウスが突然動き出す。

ネリウスはいつも、像の前のベンチに座った人が読む本をうしろから読んでいた。

読んだ本の中に『不思議の国のアリス』と『ロビンソン・クルーソー』があげられている。

 

〈不思議の国のアリス〉

ルイス・キャロル著『不思議の国のアリス』ジョン・手にエルによる挿絵[public domain]

『不思議の国のアリス』(原題”Alice's Adventures in Wonderland”)は、1865年、イギリスの数学者ルイス・キャロルが発表した児童文学。

幼い少女アリスが白ウサギを追いかけて不思議の国に迷い込み、冒険する様子を描いている。

参考:Wikipedia

『不思議の国のアリス』感想

『不思議の国のアリス』本のあらすじと感想。理解不能な世界に迷う。

『不思議の国のアリス』はイギリスの作家ルイス・キャロルによる児童文学。 大人になって読んだんだけど、こんなに奇想天外でつかみどころのない物語、初めてだった。 だけど、確実にその不思議な世界観に引き込ま ...

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〈ロビンソン・クルーソー〉

『ロビンソン・クルーソー』(原題”Robinson Crusoe”)は、イギリスの作家ダニエル・デフォー(1660-1731)の小説。

『ロビンソン・クルーソー』についてはこちら。(上に戻る)

 

「末ながく幸福に」引用

「末ながく幸福に」では、大みそかと新しい年の「すきま」に、『マザー・グース』『ロビンソン・クルーソー』『みどりいろの童話集』のキャラクターが現れる。

「すきま」の時間だけは、ふだん仲の悪いキャラクターたちも仲良くなる。

 

『ロビンソン・クルーソー』

『ロビンソン・クルーソー』(原題”Robinson Crusoe”)は、イギリスの作家ダニエル・デフォー(1660-1731)の小説。

ロビンソン・クルーソーは無人島に滞在中、捕虜の一人を助け出し、フライデーと名づけ召使いにする。

「末ながく幸福に」では、ロビンソン・クルーソーとフライデーが本から飛び出し、ジェインとマイケルとダンスを踊る。

『ロビンソン・クルーソー』についてはこちら。(上に戻る)

 

『緑いろの童話集』

”Green Fairy Book”1892年刊行の初版本の表紙[
public domain]

『みどりいろの童話集』(原題”Green Fairy Book”)は、スコットランドの作家・民俗学者アンドルー・ラング(1844-1912)が収集・編集した童話集。

12冊からなる『アンドルー・ラング世界童話集』のなかの1冊で、1892年に刊行された。

『みどりいろの童話集』では、『青い鳥』『三びきの子豚』など、42編の童話がおさめられている。

「末ながく幸福に」では、『ロビンソン・クルーソー』や『マザー・グース』と一緒に、この本が「みんなのよく知っている本」として描かれている。

 

三匹の目の見えないねずみ

”Three Blinde Mice”楽譜1609年[public domain]

引用元: Three Blind Mice melody

「三匹の目の見えないねずみ」は、マザーグースの一つ”Three Blind Mice(3匹のめくらネズミ)”からの引用。

”Three Blind Mice”ではネズミたちはお百姓のおくさんから逃げるが、「末ながく幸福に」ではネズミたちがお百姓のおくさんに会いに行く。

参考:世界の民謡・童謡

マザー・グース”Three Blind Mice”をYouTubeで聴いてみる

 

コマドリのコック、ミソサザイのジェニー

二匹で登場する「コマドリのコック」「ミソサザイのジェニー」は、マザーグースの一つ”Cock Robin and Jenny Wren(コック・ロビンとジェニー・レン)”からの引用。

「コマドリのコック」「ミソサザイのジェニー」についてはこちら。(上に戻る)

マザー・グース”Who Killed Cock Robin”をYouTubeで聴いてみる

 

ハンプティ・ダンプティ

W. W.デンスロウによる「ハンプティ・ダンプティ」のイラスト。1904年[public domain]

ハンプティ・ダンプティ(原題”Humpty Dumpty”)は、マザー・グースのひとつで、またその童謡に登場するキャラクター。

キャラクターは一般に擬人化された卵の姿で親しまれている。

”Humpty Dumpty”ではハンプティ・ダンプティは塀から落ちて壊れ、直せなくなるが、「末ながく幸福に」では王さまがハンプティ・ダンプティを直してくれる。

参考:Wikipedia

マザー・グース”Humpty Dumpty”をYouTubeで聴いてみる

 

二十四羽のクロドリと王さま

「二十四羽のクロドリと王さま」は、マザーグースの一つ”Sing a Song of Sixpence(6ペンスの唄)”からの引用。

「末ながく幸福に」では王さまが「二十四羽のクロドリに歌ってもらうためにパイを開く」という。

”Sing a Song of Sixpence(6ペンスの唄)”にも近い歌詞がある。

『二十四羽のクロドリと王さま』についてはこちら。(上に戻る)

マザー・グース”Sing a Song of Sixpence”をYouTubeで聴いてみる

 

ライオンとユニコーン

ウォルター・クレイン画:ライオンとユニコーン[public domain]

ライオンとユニコーン(原題 "The Lion and the Unicorn")は、マザー・グースのひとつで、またその童謡に登場するキャラクターである。

"The Lion and the Unicorn"はライオンとユニコーンが王冠をかけて戦ってライオンが勝つが、「末ながく幸福に」ではライオンがユニコーンに王冠を差し出す。

参考:Wikipedia

マザー・グース”The Lion and the Unicorn”をYouTubeで聴いてみる

 

くつの家にすむおばあさん

W. W.デンスロウによる”There Was An Old Woman Who Lived In A Sho”のイラスト[public domain]

くつの家にすむおばあさんは、マザーグース”There was an Old Woman Who Lived in a Shoe(靴にお婆さんが住んでいた)”の引用。

マザーグースでは、おばあさんはたくさんの子どもの世話にてんやわんやで、子どもたちに厳しくあたる。

「末ながく幸福に」では、子どもたちは大変いい子で、おばあさんは一度もムチを使わない。

参考:Wikipedia

マザー・グース”There was an Old Woman Who Lived in a Shoe”をYouTubeで聴いてみる

 

ジョージ・ポーギー

引用元: "Georgie Porgie"

「ジョージ・ポーギー」は、マザーグースの一つ”Georgie Porgie(ジョージ・ポージ)”からの引用。

"Georgie Porgie"ではジョージ・ポーギーが女の子にキスをして泣かせるが、「末ながく幸福に」では女の子たちがジョージ・ポーギーにキスしてもらいたがる。

参考:Wikipedia

ザー・グース”Georgie Porgie”をYouTubeで聴いてみる

 

赤ずきん

ウォルター・クレイン画の赤ずきんとオオカミ[public domain]

『赤ずきん』は、ヨーロッパで古くから伝わる童話。

今日知られている『赤ずきん』の内容の多くはフランスの詩人シャルル・ペロー(1628-1703)によるものとされている。

「末ながく幸福に」では、赤ずきんがオオカミに抱きついている。

参考:Wikipedia

 

ミス・マフェット

「マフェットちゃん」の歌詞をもじったポスター[public domain]

「ミス・マフェット」は、マザーグースの一つ”Little Miss Muffet(マフェットちゃん)”からの引用。

”Little Miss Muffet”ではマフェットちゃんはクモから逃げるが、「末ながく幸福に」ではマフェットちゃんとクモは仲良く話し込んでいる。

参考:Wikipedia

マザー・グース”Little Miss Muffet”をYouTubeで聴いてみる

 

眠り姫

眠れる森の美女(Edward Frederick Brewtnall画)[public domain]

『眠り姫(眠れる森の美女)』(原題”Sleeping Beauty”)は、ヨーロッパで古くから伝わる童話。

童話では眠り姫は王子様のキスで目覚めるが、「末ながく幸福に」では、鐘の音で自分で目覚める。

参考:Wikipedia

 

三匹のクマとゴールディロックス

『三匹のくま』Flora Annie Steel作、Arthur Rackham画English Fairy Tales(1918年)の挿絵[public domain]

「三匹のクマとゴールディロックス」は、イギリスの有名な童話『3びきのくま』(原題”the Three Bears”)からの引用。

童話では少女ゴールディロックスはクマを見て逃げかえるが、「末ながく幸福に」では、ゴールディロックスの周りをクマたちが回っている。

参考:Wikipedia

 

パンチとジュディ

人形劇「パンチとジュディ」のキャラクター[public domain]

パンチとジュディ(原題 "Punch and Judy")は、イギリスの人形劇とそのキャラクター、またマザー・グースのひとつでもある。

”Punch and Judy”ではパンチはジュディを殴るが、「末ながく幸福に」ではふたりは愛し合っている。

参考:Wikipedia

 

ジャックと巨人

「ジャックと巨人」は、イギリスの有名な童話『ジャックと豆の木』(原題”Jack and the Beanstalk”)からの引用。

童話では少年ジャックは巨人を退治するが、「末ながく幸福に」では、ジャックは巨人の肩に乗り、じゃれあっている。

『ジャックと巨人』についてはこちら。(上へ戻る)

 

ウサギとカメ

カメに追いつくことを試みるウサギ[public domain]

『ウサギとカメ』は、足の速いウサギと足の遅いカメが競走をし、最終的にはカメが勝利する話。

イソップ物語の一つとしても知られている。

「末ながく幸福に」では、ウサギとカメが一緒に踊っている。

参考:Wikipedia

 

ハートのクインとジャック

ジョン・テニエル画:『不思議の国のアリス』のハートの女王とアリス[public domain]

ハートのクインとジャックは、マザーグースの詩”The Queen of Hearts(ハートの女王)”に登場する。

”The Queen of Hearts”では、ハートの女王がつくったタルトをハートのジャック(召使い)が盗み、食べてしまう。

後にルイス・キャロルが『不思議の国のアリス』にハートの女王とジャックを登場させ、ハートの女王の作ったタルトを盗んだという疑いで、ハートのジャックの裁判が行われる。

「末ながく幸福に」では、ハートのクインとジャックは抱きあっている。

参考:Wikipedia

『不思議の国のアリス』感想

『不思議の国のアリス』本のあらすじと感想。理解不能な世界に迷う。

『不思議の国のアリス』はイギリスの作家ルイス・キャロルによる児童文学。 大人になって読んだんだけど、こんなに奇想天外でつかみどころのない物語、初めてだった。 だけど、確実にその不思議な世界観に引き込ま ...

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美女と野獣

ウォルター・クレインによる『美女と野獣』挿絵[public domain]

『美女と野獣』は、フランスで古くから伝わる童話で、美女と野獣が結婚する物語。

「末ながく幸福に」では、美女と野獣が手を取り合っている。

参考:Wikipedia

 

ガチョウのグーシー・ギャンダー

「ガチョウのグーシー・ギャンダー」は、マザーグースの一つ”Goosey Goosey Gander(ガアガアガチョウ)”からの引用。

「末ながく幸福に」では、ガチョウのグーシー・ギャンダーがジョンのおもちゃの青いアヒルとダンスを踊る。

参考:Wikipedia

ザー・グース”Goosey Goosey Gander”をYouTubeで聴いてみる

 

シンデレラ

『シンデレラ』靴がピタリと合ったシーン[public domain]

『シンデレラ』(原題”Cinderella”)は、ヨーロッパで古くから伝わる童話。

「末ながく幸福に」では、シンデレラはジェインのサルのぬいぐるみピニーとダンスを踊る。

参考:Wikipedia

 

「別の扉」引用

「別の扉」では、メアリー・ポピンズ最後の日の朝に、マザーグースが引用されている。

 

〈クワの茂みをめぐって〉

〈クワの茂みをめぐって〉は、マザーグースの一つ”Here We Go Round the Mulberry Bush(桑の木の周りをまわろう)”からの引用。

手遊び、身体遊び歌の一つとして知られていて、”Here we go round the mulberry bush,On a cold and frosty morning. ”(桑の木の周りをまわろう 寒くて凍えそうな朝に)という歌詞がある。

「別の扉」ではあえてこの歌を引用し、寒くて冷たい風が吹く日だということを強調している。

参考:3ヶ月でほしい英語力を手に入れる独学英語勉強法 - 英語コーチング –

マザー・グース”Here We Go Round the Mulberry Bush”をYouTubeで聴いてみる

 

『公園のメアリー・ポピンズ』引用

『公園のメアリー・ポピンズ』P.L.トラヴァース(作)メアリー・シェパード(絵)林容吉(訳)岩波書店、2003年

『公園のメアリー・ポピンズ』では、「幸運の木曜日」「物語のなかの子どもたち」「公園のなかの公園」「ハロウィーン」のお話のなかに、たくさんの引用がある。

ここでも、『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』と同様、マザー・グースが多く登場する。

 

「幸運の木曜日」引用

「幸運の木曜日」では、マイケルが一ばん星に願いごとをすると、次の日にその通りになって、こわい思いをする。

ここでもマザーグースが引用されている。

 

一ばん星に願いごと

マザーグースの一つ”Star Light Star Bright”は、ジェインが一ばん星を見つけて、歌をうたって願いごとをする場面で引用されている。

参考:朗読 マザーグース 第2集

マザー・グース”Star Light Star Bright”をYouTubeで聴いてみる

 

「物語のなかの子どもたち」引用

「物語のなかの子どもたち」では、公園でジェインとマイケルが〈銀いろの童話集〉という本を読んでいる。

「三人の王子さま」という物語を開いたとき、本のなかから本当に3人の王子さまと一角獣が現れる。

3人の王子たちは、「シンデレラ」「白雪姫」「バドロルブドル姫」「白ネコおばさん」「ちいさな二つ目おばさん」「ババ・ヤガー」「眠り姫」などが自分たちのおばさんだという。

 

白雪姫

ガラスの棺に入れられた白雪姫[public domain]

「白雪姫」は、ドイツに古くから伝わる民話。グリム童話の一つとしても有名。

参考:Wikipedia

 

バドロルブドル姫

魔法の庭園に佇むアラジン[public domain]

「バドロルブドル姫」は、『アラジンと魔法のランプ』というお話に登場する姫。

『アラジンと魔法のランプ』では、主人公アラジンと結婚する。

『アラジンと魔法のランプ』は、イスラムの説話集『アラビアン・ナイト』のなかでももっとも有名な物語の一つ。

参考:Wikipedia

 

白ネコおばさん

「白ネコおばさん」は、17世紀のフランスの児童文学作家、ドーノワ夫人の童話『白猫(原題”La Chatte Blanche”)』に登場する。

”La Chatte Blanche”では、美しい王女が姿を変えられて白猫になっている。

参考:童話作家・北村正裕のナンセンスの部屋

 

ちいさな二つ目おばさん

『一つ目、二つ目、三つ目』挿絵 by Hermann Vogel.[public domain]

「ちいさな二つ目おばさん」は、グリム童話『一つ目、二つ目、三つ目(原題”One-Eye, Two-Eyes, and Three-Eyes”)』に登場する二つ目の娘のこと。

グリム童話では、最後に王子さまと結婚する。

参考:グリム童話

 

ババ・ヤガー

バーバ・ヤーガ(イヴァン・ビリビン画)[public domain]

「ババ・ヤガー」は、ロシア民話に登場する妖精の老婆。

骨と皮だけにまで痩せこけた姿をしていて、民話に登場するとき敵役で、子供を誘拐して取って喰うパターンが多い。

参考:Wikipedia

「眠り姫」「シンデレラ」について。(上へ戻る)

 

〈銀いろの童話集〉

アンドルー・ラング[public domain]

スコットランドの作家・民俗学者アンドルー・ラング(1844-1912)は、世界中の童話や民話を収集・編集し、12冊からなる『アンドルー・ラング世界童話集』を刊行した。

それぞれの本は、「あおいろの童話集」「あかいろの童話集」など、12色の色が題されている。

12冊のなかに「銀色」はない。

「物語のなかの子どもたち」のなかに登場する〈銀いろの童話集〉や、その中に入っている「三人の王子さま」という物語は、トラヴァースが『アンドルー・ラング世界童話集』を元に創作したものだと考えられる。

『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』の「末ながく幸福に」では、『みどりいろの童話集』が登場する。

参考:Wikipedia

『みどりいろの童話集』についてはこちら。(上に戻る)

 

「公園のなかの公園」引用

「公園のなかの公園」では、ジェインとマイケルは公園で、小さな箱庭のような公園をつくって遊んでいる。

いつのまにかジェインとマイケルは「公園のなかの公園」の中に入ってしまう。

そこで出会う人のは、「マザー・グース」でよく知っている名前を名乗る人たちだった。

 

ロビンソン・クルーソー

『ロビンソン・クルーソー』(原題”Robinson Crusoe”)は、イギリスの作家ダニエル・デフォー(1660-1731)の小説。

『ロビンソン・クルーソー』についてはこちら。(上へ戻る)

 

〈スイスのロビンソン〉

『スイスのロビンソン』(英語題”Swiss Family Robinson”)は、スイスの作家ウィース(1743-1818)による児童文学。

『スイスのロビンソン』についてはこちら。(上へ戻る)

 

イーニー、ミーニー、マイニー、モウ

「イーニー、ミーニー、マイニー、モウ」(原題”Eeney Meeney Miney Moe”)は、イギリスの有名な数え歌の一つ。

「公園のなかの公園」では、気の優しいモウおじさんと、3人の息子イーニー、ミーニー、マイニーが登場する。

マザーグースでは「イーニー、ミーニー、マイニー、モウ インディアン(現在は虎)の足をつかまえた。さわぐようならはなしておやり、イーニー、ミーニー、マイニー、モウ」という歌詞がある。

「公園のなかの公園」では、イーニー、ミーニー、マイニーがインディアンをつかまえてはなしてやる場面がある。

参考:世界の民謡・童謡

マザー・グース”Eeney Meeney Miney Moe”をYouTubeで聴いてみる

 

ヒッコリーおばさんとディッコリとドック

W. W.デンスロウによる「ヒッコリー・ディッコリー・ドック」のイラスト。[public domain]

「ヒッコリーおばさん」と「ディッコリとドック」は、マザーグースの一つ『ヒッコリー・ディッコリー・ドック(原題”Hickory Dickory Dock”)』からの引用。

「公園のなかの公園」では、ヒッコリおばさんが赤ちゃんのディッコリとドックを抱いている。

参考:世界の民謡・童謡

マザー・グース”Hickory Dickory Dock”をYouTubeで聴いてみる

 

「ハロウィーン」引用

「ハロウィーン」では、特別なハロウィーンの晩に、公園にいろんな人の「影」が集まり、パーティをしている。

そのなかには、子どもたちがよく知っている「マザーグース」のキャラクターの影もあった。

 

亡者の箱

『宝島』1911年版表紙[public domain]

「亡者の箱」は、イギリスの作家スティーブンソン(1850-1894)の小説『宝島(原題”Treasure Island”)』からの引用。

『宝島』では、次のような歌が出てくる。「死人箱島に流れ着いたは十五人 ヨー、ホッ、ホー、酒はラムがただ一本」(『宝島』スティーブンソン作、村上博基訳、光文社、2008年)

「ハロウィーン」では、元船乗りのブーム提督がこの歌に近い歌をうたう。

参考:Wikipedia

 

踊る牝牛

「ハロウィーン」で影として登場する「踊る牝牛」のお話は、『風にのったメアリー・ポピンズ』で読むことができる。

星が角にささって踊るのが止まらなくなり、月をとびこした牝牛の物語。

マザー・グース”Hey Diddle Diddle”からの引用。

『踊る牝牛』についてはこちら。(上へ戻る)

マザー・グース”Hey Diddle Diddle”をYouTubeで聴いてみる

 

王さまを見たネコ

「ハロウィーン」で影として登場する「王さまを見たネコ」のお話は、『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』で読むことができる。

気むずかしい王さまがネコの助言により愉快な人物になる物語。

『王さまを見たネコ』についてはこちら。(上へ戻る)

 

コック・ロビン

「コマドリのコック」は、マザーグースの一つ”Who Killed Cock Robin(誰がこまどりを殺したの? )”からの引用。

”Who Killed Cock Robin”では、コマドリのコックの死からお葬式までが歌われている。

「ハロウィーン」では、コマドリのコックが「葬式」や「埋められた」などの話をする。

『コマドリのコック』についてはこちら。(上へ戻る)

マザー・グース”Who Killed Cock Robin”をYouTubeで聴いてみる

 

コール王

コール老王(原題”Old King Cole”)は、マザー・グースの1つ。

「ハロウィーン」では王さまの影がパイプとコップをもって、三人のヴァイオリン弾きと一緒にいる。

マザー・グース「コール老王」の「すぐにパイプめして、お酒杯《さかずき》めしてね、そして胡弓《こきゅう》ひきを三人ほどおめしで。」(北原白秋『まざあ・ぐうす』)と通じる。

『コール王』についてはこちら。(上へ戻る)

マザー・グース”Old King Cole”をYouTubeで聴いてみる

 

笛吹きの子のトム

「笛吹きの子のトム」は、マザーグースの一つ”Tom, he was a piper’s son(トムは笛吹きのむすこ)”からの引用。

”Tom, he was a piper’s son”では、トムが笛をならい、上手にふいて周りが躍りはじめる様子が描かれている。

「ハロウィーン」では、笛吹きの子トムの影がフルートを吹き、影たちが踊る。

参考:Singing Bell

ザー・グース”Tom, he was a piper’s son”をYouTubeで聴いてみる

 

ガチョウのグーシー・ギャンダー

「ガチョウのグーシー・ギャンダー」は、マザーグースの一つ”Goosey Goosey Gander(ガアガアガチョウ)”からの引用。

「ハロウィーン」では、ジェインとマイケルの影がガチョウのグーシー・ギャンダーの影を追いかける。

『ガチョウのグーシー・ギャンダー』についてはこちら。(上へ戻る)

マザー・グース”Goosey Goosey Gander”をYouTubeで聴いてみる

 

ボウ・ピープ

「ボウ・ピープ」は、マザーグースの一つ”Little Bo Peep(小さな羊飼い)”からの引用。

マザー・グースではボウ・ピープは羊に逃げられてばかりいる。

「ハロウィーン」では、ボウ・ピープの影が逃げた羊の影を見つけている。

『ボウ・ピープ』についてはこちら。(上へ戻る)

マザー・グース”Little Bo Peep”をYouTubeで聴いてみる

 

三びきのクマ

『三びきのクマ』はイギリスの有名な童話。

「ハロウィーン」では、三びきのクマの影がボウ・ピープの影と一緒に踊る。

『三びきのクマ』についてはこちら。(上へ戻る)

 

ウィッティントン

リチャード・ウィッティントンと猫。架空の肖像とされる[public domain]

「ウィッティントン」は、14世紀の3期歴任ロンドン市長リチャード・ウィッティントンのこと。

「ウィッティントンと猫」という民話で、一台で巨万の富を築いた人物として描かれている。

「ハロウィーン」では、コリーおばさんが「孫の孫の孫のウッティントン」のことを話している。

参考:Wikipedia

 

まとめ

『メアリー・ポピンズ』シリーズ、作中で引用されているものまとめ。

  1. 『メアリー・ポピンズ』とは?
  2. 参考にした資料
  3. 『風にのってきたメアリー・ポピンズ』引用
  4. 『帰ってきたメアリー・ポピンズ』引用
  5. 『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』引用
  6. 『公園のメアリー・ポピンズ』引用

調べてみたら予想以上にたくさん出てきてびっくり。

実際に曲を聞いてみると、当時のイギリスの子どもの文化などが知れて、『メアリー・ポピンズ』がもっと味わい深くなる。

YouTube動画を1曲1曲きくのも、なかなかめんどくさいんだけどね。

 

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  • この記事を書いた人

ももちん

夫と猫たちと山梨在住。海外の児童文学・絵本好き。 紙書籍派だけど、電子書籍も使い中。 今日はどんな本読もうかな。

-まとめ記事, 『メアリー・ポピンズ』シリーズ
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