オー・ヘンリーの短編集、第二弾。商品ページにある【最後のひと葉】【二十年後】【救われた改心】【犠牲打】【魔女のパン】【水車のある教会】【運命の衝撃】【ラッパの響き】【ジェフ・ピーターズの人間磁気】【運命の道】【都市通信】【赤い酋長の身代金】の12作品収録です。
私は不勉強でオー・ヘンリーは「最後のひと葉」とここには収録されていない「賢者の贈り物」しか知らず、もの悲しい善人の話を書くというイメージしかありませんでした。
思っていたよりもブラックユーモアを感じる作品があったり、ミステリー風な作品があったりと、バラエティに富んでいて面白かったです。
本の初めにアメリカ合衆国地図があり、作者の住んだ地、物語の舞台の地があったのが興味深かったです。
また、ページの作りが短編のタイトル、原文が中扉であり、その裏面に3行ほどであらすじになっていました。商品説明にある「最後のひと葉」を例にあげると中扉に「最後のひと葉 The Last Leaf 」とあり、ページをめくると3行で「ニューヨークの下町グリニッチ・ヴィレッジで共同生活を送る、画家のスーとジョンジー。開きの終わり、ジョンジーが重い肺炎にかかり、窓の外のツタの葉が落ちていくのを見ながら、【最後の一枚が落ちるとき、わたしも死ぬ」と言い出す……】という導入部分のあらすじが書かれていました。
ネタバレを先に読むのが嫌な方には向かないと思いますが、だいたいどういうお話か知って読む方が好きな方もいるので、好みがわかれそうです。
個人的に、表紙のゴッホのひまわりの絵が明るいイメージだったので、全体的な本のイメージとは違いました。短編集1のときのほうが、表紙と中身の雰囲気が合っていて好きでした。
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オー・ヘンリー傑作集2 最後のひと葉 (角川文庫) 文庫 – 2021/3/24
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オー・ヘンリーが庶民の姿をユーモアとペーソスで描く傑作短編集・第2弾!
ニューヨークの下町で、夢を追いながら共同生活を送る若い画家のスーとジョンジー。だが、秋の終わり、ジョンジーが重い感染症にかかり、窓の外のツタを見つめながら「あの最後の葉が落ちるとき、わたしも死ぬ」と言いだす。それを聞いた初老の貧乏画家は……(「最後のひと葉」)。
このほか、「二十年後」「犠牲打」「運命の衝撃」など、ニューヨークの片隅で懸命に生きる人々の姿を描いた作品や、「救われた改心」「水車のある教会」「都市通信」など、アメリカ南部の情緒と風情を盛り込んだ作品など、味わいあふれる名作12話を収録。
既刊の『オー・ヘンリー傑作集1 賢者の贈り物』の16編とあわせて、文庫では最多のオー・ヘンリー短編28作を収録し、ファン必携の決定版となっている。
カバー絵は、オー・ヘンリーと同じように晩年の10年足らずで数多くの傑作を残し、壮絶な人生を駆け抜けたゴッホの名作「ひまわり」(東京・SOMPO美術館蔵)。
ニューヨークの下町で、夢を追いながら共同生活を送る若い画家のスーとジョンジー。だが、秋の終わり、ジョンジーが重い感染症にかかり、窓の外のツタを見つめながら「あの最後の葉が落ちるとき、わたしも死ぬ」と言いだす。それを聞いた初老の貧乏画家は……(「最後のひと葉」)。
このほか、「二十年後」「犠牲打」「運命の衝撃」など、ニューヨークの片隅で懸命に生きる人々の姿を描いた作品や、「救われた改心」「水車のある教会」「都市通信」など、アメリカ南部の情緒と風情を盛り込んだ作品など、味わいあふれる名作12話を収録。
既刊の『オー・ヘンリー傑作集1 賢者の贈り物』の16編とあわせて、文庫では最多のオー・ヘンリー短編28作を収録し、ファン必携の決定版となっている。
カバー絵は、オー・ヘンリーと同じように晩年の10年足らずで数多くの傑作を残し、壮絶な人生を駆け抜けたゴッホの名作「ひまわり」(東京・SOMPO美術館蔵)。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2021/3/24
- 寸法10.6 x 0.9 x 14.9 cm
- ISBN-10404109240X
- ISBN-13978-4041092408
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オー・ヘンリー傑作集 1 賢者の贈り物 | 1984 | クリスマス・キャロル | アルプスの少女ハイジ | 小公子 | 恐るべき子供たち | |
カスタマーレビュー |
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128
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価格 | ¥880¥880 | ¥924¥924 | ¥550¥550 | ¥1,276¥1,276 | ¥836¥836 | ¥660¥660 |
内容紹介 | 1900年代初頭のニューヨークに生きる人々の姿を描いた、珠玉の短編集! 1ドル87セント。クリスマスを翌日に控え、若妻デラが夫へのプレゼントに費やせるのは、たったそれだけだった。しかし、愛する夫にどうしても世界一の贈り物をしたい。デラは唯一の自慢である髪を売る決心をするが……(「賢者の贈り物」より)。世界中でもっとも愛読されているこの一編をはじめ、編の名手オー・ヘンリーが、1900年代初頭のニューヨークに暮らす庶民の姿を独特のユーモアとペーソスを交えて描きだした短編16話を収録。 | ディストピア小説の最高傑作。圧倒的リーダビリティの新訳決定版! 1984年、世界は3つの国に分割統治されていた。オセアニアは、ビッグ・ブラザー率いる一党独裁制。市中に「ビッグ・ブラザーはあなたを見ている」と書かれたポスターが張られ、国民はテレスクリーンと呼ばれる装置で24時間監視されていた。党員のウィンストン・スミスは、この絶対的統治に疑念を抱き、体制の転覆をもくろむ〈ブラザー同盟〉に興味を持ちはじめていた。一方、美しい党員ジュリアと親密になるが、そこには、冷酷で絶望的な罠が――。 | 世界中でもっとも愛されているクリスマス・ストーリーの名作! 文豪としてのチャールズ・ディケンズの名を世界的なものにならしめた不朽の名作。クリスマスの物語として毎年一篇ずつ書かれたクリスマス・ブックの第一作で、発表後まもなく驚異的な大ベストセラーとなった。クリスマスの前夜、老守銭奴スクルージのもとに、「過去」、「現在」、「未来」の三幽霊と、昔の相棒マーリーの幽霊が現れ、これまでスクルージが行ってきた冷血非道な行いの数々を見せる。それでも最初は気丈にふるまうスクルージだったが…… | 美しい自然、ハイジがくれた永遠の愛と感動の物語を、読みやすい完訳版で。両親を失いながらも、太陽のように明るく人々の心を照らす少女ハイジ。アルプスの山小屋で孤独に暮らすおじいさんとの絆、ヤギ飼いのペーターやその家族とのふれあい、足の不自由な少女クララとの出会いと友情――。家族の絆や地域社会との共生、エコロジーな暮らしへの回帰など現代的なテーマにあふれ、大人にこそ考えさせられることが多い本格的な文学作品でもある。シュリンク『朗読者』の翻訳で数々の賞を受賞した松永美穂氏による渾身の完訳。 | ニューヨークの下町で母親と暮らす少年セドリックは誰とでもすぐに友だちになれる天真爛漫な男の子。ある日、イギリスの貴族である祖父の跡取りとして迎えられることになり、母とともに海を渡る。だが、冷酷な祖父は、アメリカ人の母親を憎み、ふたりを引きはなそうとしていた。それでも、人を疑うことを知らないセドリックは、祖父を慕い、よい伯爵になろうと無心に努力する。その姿が周囲の人々の心をつかみ、いつしか老伯爵の心も打ち解けていくが……突然、衝撃の事件が巻き起こり、運命の歯車が動きだす――! | 同性愛、近親愛、男女の愛。さまざまな感情が交錯する、近現代フランス文学史上、もっとも美しく、もっとも危険な小説! 20世紀のフランスで天才芸術家の名をほしいままにしたジャン・コクトーの小説を、西洋画家・東郷青児が美しく鋭い筆致で訳しだした名作。享楽的で退廃的なムードが漂う第1次大戦後のパリ。高等中学に通うポールは、憧れの男子生徒ダルジュロが投げつけた雪玉で大けがを負ってしまう。同級生のジェラールがポールを家まで送っていくと、そこには、美しく奔放な姉エリザベートがいた…… |
商品の説明
著者について
●オー・ヘンリー:1862年9月11日 - 1910年6月5日 アメリカの小説家。テキサスで薬剤師、銀行員、新聞記者などの職を経験するが、横領の疑いで収容される。服役後、本格的に作家活動を始め、ニューヨークに移り住み、亡くなるまでの8年間で300近い作品を発表する。アメリカ文学史上、屈指の短編の名手と言われる。
●越前 敏弥:文芸翻訳者。1961年石川県金沢市生まれ。東京大学文学部国文科卒。学習塾自営、留学予備校講師などを経て、37歳からエンタテインメント小説の翻訳の仕事をはじめる。ダン・ブラウンの作品群を筆頭に、エラリー・クリーンシリーズなど多くの訳書がある。単著に『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文』(ディスカヴァー携書)、『翻訳百景』(角川新書)などがある。
●越前 敏弥:文芸翻訳者。1961年石川県金沢市生まれ。東京大学文学部国文科卒。学習塾自営、留学予備校講師などを経て、37歳からエンタテインメント小説の翻訳の仕事をはじめる。ダン・ブラウンの作品群を筆頭に、エラリー・クリーンシリーズなど多くの訳書がある。単著に『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文』(ディスカヴァー携書)、『翻訳百景』(角川新書)などがある。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2021/3/24)
- 発売日 : 2021/3/24
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 240ページ
- ISBN-10 : 404109240X
- ISBN-13 : 978-4041092408
- 寸法 : 10.6 x 0.9 x 14.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 34,204位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年6月8日に日本でレビュー済み
オー・ヘンリーが書いた短編は300篇近くに上る。気の利いた落ちやどんでん返しがその魅力の一端を担っていて,昔から愛読されており,翻訳書も光文社古典新訳文庫をはじめとしてあれこれ出ている。そこにまた角川から新訳で傑作集が出たわけだが,やはり翻訳は新しいに越したことはないので,御同慶の至りである。この訳も,こなれた日本語が随所に光り,翻訳だということを忘れさせる。例えば,「20年後」の一節,As the policeman walked up to him the man spoke up quickly.「警官が近づくと,男はすかさず口を開いた」。この「すかさず」はなかなか出てこない訳語ですね。他の訳書は「いそいで」「あわてて」「先まわりしたように」となっている。訳の良し悪しはこうした細部に宿るものです。
ただ残念なのは,本邦未訳の作品がないこと。それどころか,50年ほど前に同じ角川文庫から出た飯島淳秀訳『オー・ヘンリー傑作集』と収録作品はほぼ同じ。せっかくの新訳なのだから,せめて一つでも二つでも,未訳の作品を収録して欲しかったところ。"The Complete Works of O. Henry"の中には,まだまだ面白い作品がたくさん埋もれているはずである。
表紙に世界の名画を使っているのは面白い試みだと思う。オー・ヘンリー作品の表紙にゴッホが相応しいかどうかはともかくとして。
ただ残念なのは,本邦未訳の作品がないこと。それどころか,50年ほど前に同じ角川文庫から出た飯島淳秀訳『オー・ヘンリー傑作集』と収録作品はほぼ同じ。せっかくの新訳なのだから,せめて一つでも二つでも,未訳の作品を収録して欲しかったところ。"The Complete Works of O. Henry"の中には,まだまだ面白い作品がたくさん埋もれているはずである。
表紙に世界の名画を使っているのは面白い試みだと思う。オー・ヘンリー作品の表紙にゴッホが相応しいかどうかはともかくとして。
2021年4月16日に日本でレビュー済み
オー・ヘンリーを初めて知ったのは中学生の頃でした。英語の教科書で取り上げられていたThe last leafを読んでオー・ヘンリーの描く世界観に感銘を受け、岩波文庫のオー・ヘンリー傑作選を購入して読み込んだことが記憶に残っています。大学生の頃には速読・多読の目的でラダーシリーズのオー・ヘンリー傑作短編集を読みました。今回オー・ヘンリーの傑作集2が角川文庫から出版され、どうしても読み返したくなり購入しております。
1編1編は5〜10分ほどで読み切れるものばかりですが、内容はウィットに富んでおり最後には定番のどんでん返し的な展開が待っています。これこそがオー・ヘンリーの魅力です。懐かしい作品そして今回初めて触れる作品がありましたが、どれも一気に読み進めてしまいました。
賢者の贈り物も好きだったんですが、この作品はオー・ヘンリーの傑作集1に収録されているようですね。近いうちにオー・ヘンリーの傑作集1も購入してしまいそうです。
1編1編は5〜10分ほどで読み切れるものばかりですが、内容はウィットに富んでおり最後には定番のどんでん返し的な展開が待っています。これこそがオー・ヘンリーの魅力です。懐かしい作品そして今回初めて触れる作品がありましたが、どれも一気に読み進めてしまいました。
賢者の贈り物も好きだったんですが、この作品はオー・ヘンリーの傑作集1に収録されているようですね。近いうちにオー・ヘンリーの傑作集1も購入してしまいそうです。
2021年4月17日に日本でレビュー済み
言わずと知れた「最後の一葉」の、悲劇の画家をイメージすればいいのだろうか。
何でこの名画を表紙にしたのか、ちょっと悩んだ。
この文庫のシリーズは名作だから名画を配して評判になっているのだが、
もう少しマッチングを考えてもいいんじゃないかな。
訳文も好みがあるので、子供時代に読んだ作品とは趣きも異なり、
やや違和感があったが、人生の機微のようなもの、皮肉めいたものは、
若い時に読むべきもので、歳を取ってから読むと、
あざとく薄っぺらく感じてしまう所もあり、名作を読む時期、
読み返すことの良し悪しを考えさせられた。
何でこの名画を表紙にしたのか、ちょっと悩んだ。
この文庫のシリーズは名作だから名画を配して評判になっているのだが、
もう少しマッチングを考えてもいいんじゃないかな。
訳文も好みがあるので、子供時代に読んだ作品とは趣きも異なり、
やや違和感があったが、人生の機微のようなもの、皮肉めいたものは、
若い時に読むべきもので、歳を取ってから読むと、
あざとく薄っぺらく感じてしまう所もあり、名作を読む時期、
読み返すことの良し悪しを考えさせられた。
2021年5月26日に日本でレビュー済み
フランスのモーパッサンと並ぶ短編小説の名人オー・ヘンリーの傑作を新訳で出した角川文庫の「オー・ヘンリー傑作集」の第二編である。
第一篇の冒頭には「賢者の贈り物」が掲載されていたが、この第二編の冒頭では、同じく名作の「最後の一葉」が掲載されている。
小説好きな方なら、いずれも一度は読んだり聞いたことがある短編小説の名作である。
ハリウッドでは「人生模様」というオムニバス映画の第三篇に「最後の一葉」が登場する。病気の若い女性役にはアン・バクスターが起用されていたのを覚えている。
オー・ヘンリーの小説は最後の一ページ、または最後の数行にどんでん返しが仕組んである。くれぐれも、先を急いで最後のページを先に見てしまわないようにご注意。落語でいえば必ず「落ち」がしかけてある。
「落ち」まで読者を引っ張っていくのが作者の腕の見せ所、巧妙に語って最後まで引っ張っていく。
オー・ヘンリーの生きたのは19世紀末から20世紀初頭。時代の古臭い雰囲気が十分にかもし出されている。第一篇、第二編共に、日露戦争のことがチョット出てくる。アメリカでも日露戦争の帰趨が日常の話題になっていたのを感じさせてくれる。
肩の凝らない、短編小説。寝る前に一話読んで、精神安定剤の代わりにするもよいと思う。
第一篇の冒頭には「賢者の贈り物」が掲載されていたが、この第二編の冒頭では、同じく名作の「最後の一葉」が掲載されている。
小説好きな方なら、いずれも一度は読んだり聞いたことがある短編小説の名作である。
ハリウッドでは「人生模様」というオムニバス映画の第三篇に「最後の一葉」が登場する。病気の若い女性役にはアン・バクスターが起用されていたのを覚えている。
オー・ヘンリーの小説は最後の一ページ、または最後の数行にどんでん返しが仕組んである。くれぐれも、先を急いで最後のページを先に見てしまわないようにご注意。落語でいえば必ず「落ち」がしかけてある。
「落ち」まで読者を引っ張っていくのが作者の腕の見せ所、巧妙に語って最後まで引っ張っていく。
オー・ヘンリーの生きたのは19世紀末から20世紀初頭。時代の古臭い雰囲気が十分にかもし出されている。第一篇、第二編共に、日露戦争のことがチョット出てくる。アメリカでも日露戦争の帰趨が日常の話題になっていたのを感じさせてくれる。
肩の凝らない、短編小説。寝る前に一話読んで、精神安定剤の代わりにするもよいと思う。
2021年4月21日に日本でレビュー済み
表題の「最後のひと葉」は教科書にも載るような有名な作品だが、今回の訳は少し雰囲気が違う。人生のほろ苦い一面を感じさせる。最後のスーのセリフは長めで説明的だがジョンジーがどんな表情で聞いているかが思い浮かぶ。
さてオーヘンリーの短編では刑事と悪人が良く登場する。第二巻はその割合が特に高くなっている。オーヘンリー自身がいろいろと裏の事情があったようだ。それだけにいったんいろいろな事情を消化して初めてこうした刑事と悪党ものが生まれたのかもしれない。オチはいろいろでほろ苦い笑いが浮かぶ。悪党が一本とったり、刑事が逆転してのけたり面白い。
その中で「運命の道」は面白い。異世界もので死に戻りの能力が肝になっているものがあるが、その先駆的なアイデアの作品だろう。あるいはタイムループにも近いかもしれない。何にしても他の作品とはかなり毛色が違っている。
オーヘンリーの作品はアメリカの一つの時代を背景にしているが、古さを感じさせない。馬車が出てきてもその情景が違和感なく目に浮かぶ。それはテーマにしている人間同士のドラマが普遍的なものだからだろう。傑作の名にふさわしい。
さてオーヘンリーの短編では刑事と悪人が良く登場する。第二巻はその割合が特に高くなっている。オーヘンリー自身がいろいろと裏の事情があったようだ。それだけにいったんいろいろな事情を消化して初めてこうした刑事と悪党ものが生まれたのかもしれない。オチはいろいろでほろ苦い笑いが浮かぶ。悪党が一本とったり、刑事が逆転してのけたり面白い。
その中で「運命の道」は面白い。異世界もので死に戻りの能力が肝になっているものがあるが、その先駆的なアイデアの作品だろう。あるいはタイムループにも近いかもしれない。何にしても他の作品とはかなり毛色が違っている。
オーヘンリーの作品はアメリカの一つの時代を背景にしているが、古さを感じさせない。馬車が出てきてもその情景が違和感なく目に浮かぶ。それはテーマにしている人間同士のドラマが普遍的なものだからだろう。傑作の名にふさわしい。
2021年4月25日に日本でレビュー済み
オー・ヘンリーの短編集。
本のタイトルになっている代表作の最後のひと葉など12編が収録されている。
短編集なので空いた時間などに少しずつで読み易い。基本的にどんでん返しの話ばかりだ。だが、短編集はどうしても読み応えという点に関してはあるとは言えなく、一つ一つの深みに欠ける面は否めない。それでも何編かは面白いものもあるのだが、今ひとつというものもある。
個人的には表題作の最後のひと葉、二十年後、救われた改心、魔女のパンが良かった。ユーモアあるものや感動とまでは言わないまでも良い話などがある。
本のタイトルになっている代表作の最後のひと葉など12編が収録されている。
短編集なので空いた時間などに少しずつで読み易い。基本的にどんでん返しの話ばかりだ。だが、短編集はどうしても読み応えという点に関してはあるとは言えなく、一つ一つの深みに欠ける面は否めない。それでも何編かは面白いものもあるのだが、今ひとつというものもある。
個人的には表題作の最後のひと葉、二十年後、救われた改心、魔女のパンが良かった。ユーモアあるものや感動とまでは言わないまでも良い話などがある。