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ザリガニの鳴くところ Kindle版
ノースカロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアはたったひとりで生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女を置いて去ってゆく。以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく……みずみずしい自然に抱かれた少女の人生が不審死事件と交錯するとき、物語は予想を超える結末へ──。
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2020/3/5
- ファイルサイズ1657 KB
- 販売:
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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出版社より

商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
ノース・カロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアは湿地の小屋でたったひとり生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女のもとを去ってゆく。以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく…みずみずしい自然に抱かれて生きる少女の成長と不審死事件が絡み合い、思いもよらぬ結末へと物語が動き出す。全米500万部突破、感動と驚愕のベストセラー。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
著者について
ジョージア州出身の動物学者、小説家。ジョージア大学で動物学の学士号を、カリフォルニア大学デイヴィス校で動物行動学の博士号を取得。ボツワナのカラハリ砂漠でフィールドワークを行ない、その経験を記したノンフィクション『カラハリ──アフリカ最後の野生に暮らす』(マーク・オーエンズとの共著、1984年)(邦訳は1988年、早川書房刊)が世界的ベストセラーとなる。同書は優れたネイチャーライティングに贈られるジョン・バロウズ賞を受賞している。他にも,動物にまつわるノンフィクションであるThe Eye of the Elephant、Secrets of the Savanna(ともに共著)を発表。また、研究論文は《ネイチャー》誌など多くの学術雑誌に掲載されている。現在はアイダホ州に住み、グリズリーやオオカミ、湿地の保全活動を行っている。69歳で執筆した本作が初めての小説である。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
オーエンズ,ディーリア
ジョージア州出身の動物学者、小説家。ジョージア大学で動物学の学士号を、カリフォルニア大学デイヴィス校で動物行動学の博士号を取得。ボツワナのカラハリ砂漠でフィールドワークを行ない、その経験を記したノンフィクション『カラハリ―アフリカ最後の野生に暮らす』(マーク・オーエンズとの共著、1984)(早川書房刊)が世界的ベストセラーとなる。同書は優れたネイチャーライティングに贈られるジョン・バロウズ賞を受賞している。また、研究論文は“ネイチャー”誌など多くの学術雑誌に掲載されている。現在はアイダホ州に住み、グリズリーやオオカミの保護、湿地の保全活動を行なっている。69歳で執筆した初めての小説である
友廣/純
立教大学大学院文学研究科博士課程中退、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
ジョージア州出身の動物学者、小説家。ジョージア大学で動物学の学士号を、カリフォルニア大学デイヴィス校で動物行動学の博士号を取得。ボツワナのカラハリ砂漠でフィールドワークを行ない、その経験を記したノンフィクション『カラハリ―アフリカ最後の野生に暮らす』(マーク・オーエンズとの共著、1984)(早川書房刊)が世界的ベストセラーとなる。同書は優れたネイチャーライティングに贈られるジョン・バロウズ賞を受賞している。また、研究論文は“ネイチャー”誌など多くの学術雑誌に掲載されている。現在はアイダホ州に住み、グリズリーやオオカミの保護、湿地の保全活動を行なっている。69歳で執筆した初めての小説である
友廣/純
立教大学大学院文学研究科博士課程中退、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B0859CYBKY
- 出版社 : 早川書房 (2020/3/5)
- 発売日 : 2020/3/5
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1657 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 502ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 66,846位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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イメージ付きのレビュー

5 星
素晴らしい作品に出会えました
作家の知人が、「10年にひとつ巡り会えるかと言ってよいほどの作品」と評していたのがきっかけで購入しました。「作者は70歳で初めて小説を書いたという生物学者。自然描写も人間の業をめぐる洞察力も申し分なく、歴史に残る純文学」と。著者にとって最初の小説とは思えない完成度の高さに驚嘆。自然と生物の丁寧な描写は本当に生物学者という著者ならでは。ラスト50ページの展開は予想がつかなかったし、最後は涙目でページをめくっていました。
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2024年2月18日に日本でレビュー済み
レポート
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久しぶりにあっという間に読破しました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2024年2月5日に日本でレビュー済み
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単行本発売時に大評判をとったので文庫版を心待ちにしていました。ミステリーでありながら情景描写が美しく、主人公に過剰な同情を抱かせないのもよい点です。
2024年3月22日に日本でレビュー済み
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ほんの始まりで、カモメに『今日は私の誕生日なの』と語りかけるところに感情が締めつけられ、なんでもない表現に複雑な共感を感じました。
2024年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み終わったあと、映画も見たけど原作に流れる独特の叙情が今一つ。
ラストの衝撃もやはり原作にかないませんでした。
良い作品。
ラストの衝撃もやはり原作にかないませんでした。
良い作品。
2024年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近読んだ本の中で最も良かったです。知人に紹介。とても良かったと好評でした。
2021年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先に読んだ「父を撃った12の銃弾」との類似性が指摘されていて、ネットで本書のあらすじを確認したが、やはり現物が読みたくなって購入。
二作の共通点は過酷な環境で暮らす少女の成長譚という点と話ごとに過去と現在話が入れ替わる(やがて現在に合流)点だ。
しかし本書の場合、過去と現在が平行して進むわけではなく、一部錯綜する。それにも関わらず登場人物の紹介と湿地帯の地図が付くが目次はなし。ちょっと不親切。そこで自分が理解しやすいよう、以下目次兼カイア年表を作成。
1952年 カイア6-7歳〈1 母さん〉〈2 ジョディ〉〈4 学校〉〈6 ボートと少年〉〈7 釣りの季節〉
1953年 〈9 ジャンピン〉
1956年 〈11 満杯の麻袋〉〈12 ペニーとトウモロコシ粉〉
1960年 15歳〈13 羽根〉〈15 ゲーム〉〈16 読み書き〉〈17 敷居を超える〉〈18白い小舟〉
1961年〈20 七月四日〉〈21 クープ
1965年 19歳〈22 変わらない潮〉〈23 貝殻〉〈24 火の見櫓〉〈26 岸を目指して〉
1966年 〈27 ホッグ・マウンテン・ロード〉
1967年 〈29 海草〉〈30 潮衝〉
1968年 〈31 本〉〈33 傷痕〉
1969年 〈35 コンパス〉〈39 遭遇〉〈41 小さな群れ〉〈43 顕微鏡〉〈46 王様〉〈48 旅(途中まで)〉〈プロローグ〉〈3 チェイス〉〈5 捜査〉〈8 見つからない痕跡 (途中まで)〉〈48 旅(途中から)〉〈8 見つからない痕跡 (途中から)〉〈10 枯れ尾花 〉〈14赤い繊維〉〈19 怪しい行動〉〈25 パティ・ラヴの訪問〉〈28 エビ漁師〉〈32 アリバイ〉〈34 小屋の捜索〉〈36 キツネ罠〉〈37 メジロザメ〉
1970年〈38 サンデイ・ジャスティス〉〈40サイプレス・コーヴ〉〈42 監房〉〈44 監房の友人〉〈45 赤い帽子〉〈47 専門家〉〈49 変装〉〈50 ノート〉〈51 欠けた月〉〈52 スリー・マウンテンズ・モーテル〉〈53 ミッシング・リンク〉〈54 評決〉〈55 草の花〉〈56 ゴイサギ〉
〜2009年 64歳〈57 ホタル〉
【以下ネタバレあり】
先に本書のカイアと「父…」のルーは、生育環境は異なるものの過酷な状況という点では共通している旨書いたが、彼女達の最大違いは両親の愛情を確信できるかどうかだ。
ルーの父親はれっきとした犯罪者であるが惜しみない愛情を彼女に注いでいる。母も赤ん坊の彼女を守るために命を落とした。
一方カイアの父親は貧しい飲んだくれではあるが犯罪者ではない。しかし家族に対し壮絶な暴力を振るう。母は子供達を愛していたが命の危険を感じ無我夢中我が身一つで逃げ出した。このことが彼女らの人格形成に大きな影響を与えているのは指摘するまでもない。
同じ物語内でも、やはり“ホワイト・トラッシュ”出身のテイトが、エビ漁師である父と亡き母と妹の愛情を感じて育ってきたのとは対照的だ。
また両親の愛情あるいはその欠如は、物語をハッピーエンドと感じるか、あるいはバットエンドと感じるか、個人の見解にもよるが結末の捉え方に大きく関わってくる。
私は「父…」の結末には明日への希望を感じたか、本書の読後感として物悲しさが残った。
親の愛情及び家族の欠如以外にカイアの哀しみの要因を挙げると野生児「湿地の少女」はやはり人間だったということ。
ネットの書評を読むと、カイアの本性は自然で、「生き物たちが自然のままの姿で生きてる場所」である「ザリガニの鳴くところ」近辺でしか生きられなかったという指摘が多かった。確かにその通りで、最終的に彼女自身そこへ還っていく。
それでもやはりカイアは人間だった…いや人間性を完全に捨て切れなかった。
その証拠が詩と貝殻のネックレスである。
詩は誰からも理解されないと思っていたカイアが、テイトの思うように「彼女なりの自己表現で…自分の思いを…誰かに伝えようとしていたのだろう」。
そして件のネックレス。光り物を集める習性を持つ鳥もいるが、彼女が“証拠品”を取っておいた理由、それは女たらしのチェイスがこれを肌身離さず身につけていた理由でもある。欲望だけでは説明できない。やはりそこには愛が存在していた。
貝殻は付き合い始めた頃チェイスが見つけカイアにあげたものを彼女がネックレスにして彼にプレゼントした思い出の品。危険と分かっていたものの捨てられなかったのだろう。
それを知った時のテイトの気持ちは如何なるものか。おそらく彼女の“したこと”は許せるだろう。しかしこれを“取っておいたこと”に衝撃を受けたのではないか。
自他共に認める彼女の“野生性”の最大の理解者でかつ最高のパートナーだった彼も知り得なかった彼女の心の奥底にあったもの。それを知っても尚彼女を愛する彼が取る次なる行動は如何なるものか。
カイアの眠る「ザリガニの鳴くところ」へのホタルの誘いには抗ってほしいと願う。
尚、本書にて雌が自らの光の点滅で別種の雄を誘き寄せ食べてしまうホタルがいることを初めて知ったが、NHK E テレの香川照之さん演じる「カマキリ先生」によると、雌カマキリは動くものを餌と認識するのであって必ずしも雄を食べなければならないわけではないらしい。また交尾後むざむざ餌にならぬよう上手く逃げおおせる雄カマキリも多いとのこと。
日本のオオカマキリとアメリカのカマキリでは事情が違うのかもしれないが、ご参考まで。
二作の共通点は過酷な環境で暮らす少女の成長譚という点と話ごとに過去と現在話が入れ替わる(やがて現在に合流)点だ。
しかし本書の場合、過去と現在が平行して進むわけではなく、一部錯綜する。それにも関わらず登場人物の紹介と湿地帯の地図が付くが目次はなし。ちょっと不親切。そこで自分が理解しやすいよう、以下目次兼カイア年表を作成。
1952年 カイア6-7歳〈1 母さん〉〈2 ジョディ〉〈4 学校〉〈6 ボートと少年〉〈7 釣りの季節〉
1953年 〈9 ジャンピン〉
1956年 〈11 満杯の麻袋〉〈12 ペニーとトウモロコシ粉〉
1960年 15歳〈13 羽根〉〈15 ゲーム〉〈16 読み書き〉〈17 敷居を超える〉〈18白い小舟〉
1961年〈20 七月四日〉〈21 クープ
1965年 19歳〈22 変わらない潮〉〈23 貝殻〉〈24 火の見櫓〉〈26 岸を目指して〉
1966年 〈27 ホッグ・マウンテン・ロード〉
1967年 〈29 海草〉〈30 潮衝〉
1968年 〈31 本〉〈33 傷痕〉
1969年 〈35 コンパス〉〈39 遭遇〉〈41 小さな群れ〉〈43 顕微鏡〉〈46 王様〉〈48 旅(途中まで)〉〈プロローグ〉〈3 チェイス〉〈5 捜査〉〈8 見つからない痕跡 (途中まで)〉〈48 旅(途中から)〉〈8 見つからない痕跡 (途中から)〉〈10 枯れ尾花 〉〈14赤い繊維〉〈19 怪しい行動〉〈25 パティ・ラヴの訪問〉〈28 エビ漁師〉〈32 アリバイ〉〈34 小屋の捜索〉〈36 キツネ罠〉〈37 メジロザメ〉
1970年〈38 サンデイ・ジャスティス〉〈40サイプレス・コーヴ〉〈42 監房〉〈44 監房の友人〉〈45 赤い帽子〉〈47 専門家〉〈49 変装〉〈50 ノート〉〈51 欠けた月〉〈52 スリー・マウンテンズ・モーテル〉〈53 ミッシング・リンク〉〈54 評決〉〈55 草の花〉〈56 ゴイサギ〉
〜2009年 64歳〈57 ホタル〉
【以下ネタバレあり】
先に本書のカイアと「父…」のルーは、生育環境は異なるものの過酷な状況という点では共通している旨書いたが、彼女達の最大違いは両親の愛情を確信できるかどうかだ。
ルーの父親はれっきとした犯罪者であるが惜しみない愛情を彼女に注いでいる。母も赤ん坊の彼女を守るために命を落とした。
一方カイアの父親は貧しい飲んだくれではあるが犯罪者ではない。しかし家族に対し壮絶な暴力を振るう。母は子供達を愛していたが命の危険を感じ無我夢中我が身一つで逃げ出した。このことが彼女らの人格形成に大きな影響を与えているのは指摘するまでもない。
同じ物語内でも、やはり“ホワイト・トラッシュ”出身のテイトが、エビ漁師である父と亡き母と妹の愛情を感じて育ってきたのとは対照的だ。
また両親の愛情あるいはその欠如は、物語をハッピーエンドと感じるか、あるいはバットエンドと感じるか、個人の見解にもよるが結末の捉え方に大きく関わってくる。
私は「父…」の結末には明日への希望を感じたか、本書の読後感として物悲しさが残った。
親の愛情及び家族の欠如以外にカイアの哀しみの要因を挙げると野生児「湿地の少女」はやはり人間だったということ。
ネットの書評を読むと、カイアの本性は自然で、「生き物たちが自然のままの姿で生きてる場所」である「ザリガニの鳴くところ」近辺でしか生きられなかったという指摘が多かった。確かにその通りで、最終的に彼女自身そこへ還っていく。
それでもやはりカイアは人間だった…いや人間性を完全に捨て切れなかった。
その証拠が詩と貝殻のネックレスである。
詩は誰からも理解されないと思っていたカイアが、テイトの思うように「彼女なりの自己表現で…自分の思いを…誰かに伝えようとしていたのだろう」。
そして件のネックレス。光り物を集める習性を持つ鳥もいるが、彼女が“証拠品”を取っておいた理由、それは女たらしのチェイスがこれを肌身離さず身につけていた理由でもある。欲望だけでは説明できない。やはりそこには愛が存在していた。
貝殻は付き合い始めた頃チェイスが見つけカイアにあげたものを彼女がネックレスにして彼にプレゼントした思い出の品。危険と分かっていたものの捨てられなかったのだろう。
それを知った時のテイトの気持ちは如何なるものか。おそらく彼女の“したこと”は許せるだろう。しかしこれを“取っておいたこと”に衝撃を受けたのではないか。
自他共に認める彼女の“野生性”の最大の理解者でかつ最高のパートナーだった彼も知り得なかった彼女の心の奥底にあったもの。それを知っても尚彼女を愛する彼が取る次なる行動は如何なるものか。
カイアの眠る「ザリガニの鳴くところ」へのホタルの誘いには抗ってほしいと願う。
尚、本書にて雌が自らの光の点滅で別種の雄を誘き寄せ食べてしまうホタルがいることを初めて知ったが、NHK E テレの香川照之さん演じる「カマキリ先生」によると、雌カマキリは動くものを餌と認識するのであって必ずしも雄を食べなければならないわけではないらしい。また交尾後むざむざ餌にならぬよう上手く逃げおおせる雄カマキリも多いとのこと。
日本のオオカマキリとアメリカのカマキリでは事情が違うのかもしれないが、ご参考まで。
2023年12月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本が映画化されました
原作は500ページ超えの大作で
湿地の描写が少しくどいように感じましたが
この本を読んでから映画を観ると
意味が分かり感動します
逆はお勧めしません
最近、文庫化され読みやすくなりましたから
未読の方は是非読んでみて下さい
そして映画を観てください
ザリガニの鳴くところの本当の意味が
痛いほど伝わって来ますから
原作は500ページ超えの大作で
湿地の描写が少しくどいように感じましたが
この本を読んでから映画を観ると
意味が分かり感動します
逆はお勧めしません
最近、文庫化され読みやすくなりましたから
未読の方は是非読んでみて下さい
そして映画を観てください
ザリガニの鳴くところの本当の意味が
痛いほど伝わって来ますから
2024年3月9日に日本でレビュー済み
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孤児となった少女が美しい大人の女性へ成長する過程において、成長における色々な葛藤や人に恋する気持ちがリアルに描かれており、共感を感じた。最初は忌み嫌われていた女性が、自己の人生を貫き、最終的には尊敬される女性となったことに爽快感を感じた。読後感が良い作品だと思う。